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第1章
第26話 運命を変える希望の一撃を
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どんどん私の魂に、前世のことが蘇ってくる。さりげない日常、平和な毎日……ちょっとだけ秘密にしていた2人だけのトキメキ。
私の胸をキュッと切なさで震わせながら……彼から内側に注ぎ込まれて溢れ出す熱い昂りの記憶。とくん、とくん、と緩やかに響く2人の鼓動。
それは、彼との前世から続く恋心だった。アルサルは、朝田先生は……ずっとずっと……私の魂の側にいて、私が孤独にならないように抱きしめてくれていた。
「アルサル……あさだ、先生……?」
「……正解! なんだ紗奈子。気づくのが遅いぞ……なんて、オレも自分の魂を認識出来るようになったのは、この洞窟付近からだけどな」
頭をポンポンと撫でられて、優しく見つめ合い、再びキス……。角度を変えて触れ合う小鳥のキス、お互いの熱を絡め合う大人のキス、相変わらず彼は前世から変わらない。私の恋を愛に変えた初めての人……そして純潔と永遠を捧げた人。
よくよく見てみると、アルサルの栗色のふんわりパーマの髪も、はっきりとした目鼻立ちも、からかいながらも大胆な行動も……。そして、私にだけ見せてくれる男としての甘い色香も、耳元で愛を囁く時の掠れた低い声も。全部、前世で紗奈子が大好きだった下宿人の朝田先生そのもので。
「朝田先生……好き、大好き……ずっと、この身体が消えても、魂だけになっても。だけど、私の身体……現世にはもう」
「それは『オレも』だよ、紗奈子。お前がいない世界は、オレには死んだ世界も同じだ。神様が、『交通事故で紗奈子の命の灯火を奪い、現世から消したこと』を憎んだけれど。オレも、紗奈子の側に行けばいいやって……。だから、オレは……神様から『自分で命の灯火を消した罪』で罰せられても、悔いはないさ」
彼の前世からの贖罪は、『自分で命の灯火を消した罪』を償うことだった。それは、とても一度の懺悔では償いきれないような大きな罪で、彼の魂を苦しめるだろう。
ずっとずっと、大好きで……私の魂は彼以外に純潔を捧げたくなくて。彼の熱い体温じゃないと、私の心は初めての恋の痛みを越えられなかった。
私の『乙女の部分』に……時に鋭く、時にじらしながら、打ち付けられる激しい情熱。異性を自分の中に受け入れる恥ずかしさと嬉しさ……身も心も溶け合うような苦しい痛みは、すべてあなたから与えられるもの。私が……早乙女紗奈子が少女と大人の女の中間地点で迷う時に……。
――エスコートしてくれるのは、あなたしかいない。
「でも、どうしてこの世界にあなたまで来ちゃったの? 私、交通事故で死んじゃって……だから、もうあなたとは会えないのかと……」
「馬鹿だなぁ、そんなの決まっているじゃないか……紗奈子のこと『愛しているから』だよ。共依存と蔑まれても、執着心と咎められても……。オレは、それ以上にお前のことを離せないから。紗奈子の初めても永遠も、オレだけのものなんだ」
* * *
「クェエエエエエッ! キシャァアアアアッ」
「くっ! 反射魔法を使っても、限界が近い。しかし、僕はコイツと何度も戦っている気がする。なんだ……タイムリープの記憶に抜け落ちているものがあるのか?」
乙女剣士の儀式が完了するまでの間、足止めという名の戦闘を自ら買って出たヒストリア。紗奈子とアルサルが前世の因果を思い出すのとシンクロするように、彼の胸にもタイムリープの閉ざされた記憶が蘇ってきた。
魔法国家ゼルドガイアの第三王子であるヒストリアの婚約者『ガーネット・ブランローズ』が無実の罪で断罪された。彼女の罪状はとても曖昧で、国の金を使い贅を極めた疑惑や、様々なご令嬢に悪い風説を立てたなどの根拠のないものだった。
明らかにヒストリアとガーネット嬢を破綻に追い込むためのものではあるが、ヒストリアが婚約を破棄しない決断をすると……ついに断罪という最悪の展開となった。
「ヒストリア様、わたくし……石化の断罪を言い渡されましたの。斬首ではありませんが、きっともう……あなた様とお話しすることが出来なくなるわ」
「ガーネット嬢、大丈夫。僕が必ず助けてあげる。だから、泣かないで……」
とはいえ、決定的な証拠のない人間を処刑することは、この国の法律では難しい。処刑を目論むもの達は、石化能力を持つ魔物コカトリスを断罪の魔物として隣国から召喚した。世間の人々の間でも、公爵令嬢ガーネットの断罪決定は話題となる。
「ガーネット嬢の断罪には、コカトリスという石化能力を持つ魔物を使うらしい」
「決定的な証拠もないのに、酷いことするよなぁ……生かさず殺さず、石化なら身動きが取れないという算段か」
この大陸は、中心地にある魔法国家ゼルドガイアを様々な国が囲い込むように出来ている。隣国と言っても、国は四方八方に複数あり、中にはこの国の魔法戦力では太刀打ち出来ない魔物が生息する地域も多数。
中でも、石化という対処に困る能力を持つコカトリスは、厄介だ。魔法力の高いものなら、自分の魔力を放出することで石化を解除出来るが、ブランローズ嬢には到底出来ない芸当だ。彼女にも潜在的に魔力は備わていたが、花嫁修行しかしていないご令嬢には、石化から抜け出す魔法力の放出は不可能だった。
ヒストリアは断罪を止めようと、最後まで法に訴えたが……婚約者である彼も共犯とみなされて、自由を奪われた。そして、予定よりも早くコカトリスによる断罪は執行され、愛しい女性は物を言わぬ女神像へと変化した。
ヒストリアの魂に物言わぬ石像となった令嬢の言霊が、魂に直接聞こえてきた。
「ねぇヒストリア様、もし……わたくしのことを本当に愛してくださっているなら、あなたは生きて。心にガーネット・ブランローズという花を密やかに咲かせてくれたら、それでいいから」
「君を見捨てて生きるなんて、そんなことは出来ない! 僕は、どんな禁呪に手を出してでも君を救い出してみせる。そう……禁じ手とされるパラレルワールドの扉を開いたとしても、タイムリープを実現させるメビウスの輪で出口を閉ざしてでも!」
愛する女性を救うために、ヒストリアが闇の魔法に手を染めたのは……ガーネット嬢が女神像として洞窟に封印された数日後の出来事。
私情のために大陸全土を巻き込んだ罪は重く、神からヒストリア自身もタイムリープの最初の記憶を消されてしまった。
終わりの見えない戦いに身を投じる彼に、ようやく希望の光が見えたのは……パラレルワールドから迷い込んできた異世界の魂を宿す『もう1人のガーネット・ブランローズ嬢』の出現。そして、『庭師アルサル』というヒストリアがお忍びでガーネット嬢に会うために使っていた『変装と偽名の存在』が……別の実在人物として、この世界に現れた時からである。
「ヒストリア王子っ! 伏せてっ! はぁああああっ」
「クェっ? キシャァアアアアッ」
ザシュッ! 昨日までの剣技とは見違えるほどの、攻撃力。もう1人のガーネット嬢である紗奈子が、乙女剣士のチカラでコカトリスのコアを切り裂く。
「ヒストリア、大丈夫か。今、回復するからな」
「あれが乙女剣士のチカラ。運命のコアを断ち切る剣。紗奈子、アルサル! あぁ……僕はようやく、この日を迎えて……」
――永遠にも思えたヒストリアのタイムリープは、終わりを迎えようとしていた。希望と絶望を繰り返し……ようやく運命を断ち切る剣を手に入れたのだ。
私の胸をキュッと切なさで震わせながら……彼から内側に注ぎ込まれて溢れ出す熱い昂りの記憶。とくん、とくん、と緩やかに響く2人の鼓動。
それは、彼との前世から続く恋心だった。アルサルは、朝田先生は……ずっとずっと……私の魂の側にいて、私が孤独にならないように抱きしめてくれていた。
「アルサル……あさだ、先生……?」
「……正解! なんだ紗奈子。気づくのが遅いぞ……なんて、オレも自分の魂を認識出来るようになったのは、この洞窟付近からだけどな」
頭をポンポンと撫でられて、優しく見つめ合い、再びキス……。角度を変えて触れ合う小鳥のキス、お互いの熱を絡め合う大人のキス、相変わらず彼は前世から変わらない。私の恋を愛に変えた初めての人……そして純潔と永遠を捧げた人。
よくよく見てみると、アルサルの栗色のふんわりパーマの髪も、はっきりとした目鼻立ちも、からかいながらも大胆な行動も……。そして、私にだけ見せてくれる男としての甘い色香も、耳元で愛を囁く時の掠れた低い声も。全部、前世で紗奈子が大好きだった下宿人の朝田先生そのもので。
「朝田先生……好き、大好き……ずっと、この身体が消えても、魂だけになっても。だけど、私の身体……現世にはもう」
「それは『オレも』だよ、紗奈子。お前がいない世界は、オレには死んだ世界も同じだ。神様が、『交通事故で紗奈子の命の灯火を奪い、現世から消したこと』を憎んだけれど。オレも、紗奈子の側に行けばいいやって……。だから、オレは……神様から『自分で命の灯火を消した罪』で罰せられても、悔いはないさ」
彼の前世からの贖罪は、『自分で命の灯火を消した罪』を償うことだった。それは、とても一度の懺悔では償いきれないような大きな罪で、彼の魂を苦しめるだろう。
ずっとずっと、大好きで……私の魂は彼以外に純潔を捧げたくなくて。彼の熱い体温じゃないと、私の心は初めての恋の痛みを越えられなかった。
私の『乙女の部分』に……時に鋭く、時にじらしながら、打ち付けられる激しい情熱。異性を自分の中に受け入れる恥ずかしさと嬉しさ……身も心も溶け合うような苦しい痛みは、すべてあなたから与えられるもの。私が……早乙女紗奈子が少女と大人の女の中間地点で迷う時に……。
――エスコートしてくれるのは、あなたしかいない。
「でも、どうしてこの世界にあなたまで来ちゃったの? 私、交通事故で死んじゃって……だから、もうあなたとは会えないのかと……」
「馬鹿だなぁ、そんなの決まっているじゃないか……紗奈子のこと『愛しているから』だよ。共依存と蔑まれても、執着心と咎められても……。オレは、それ以上にお前のことを離せないから。紗奈子の初めても永遠も、オレだけのものなんだ」
* * *
「クェエエエエエッ! キシャァアアアアッ」
「くっ! 反射魔法を使っても、限界が近い。しかし、僕はコイツと何度も戦っている気がする。なんだ……タイムリープの記憶に抜け落ちているものがあるのか?」
乙女剣士の儀式が完了するまでの間、足止めという名の戦闘を自ら買って出たヒストリア。紗奈子とアルサルが前世の因果を思い出すのとシンクロするように、彼の胸にもタイムリープの閉ざされた記憶が蘇ってきた。
魔法国家ゼルドガイアの第三王子であるヒストリアの婚約者『ガーネット・ブランローズ』が無実の罪で断罪された。彼女の罪状はとても曖昧で、国の金を使い贅を極めた疑惑や、様々なご令嬢に悪い風説を立てたなどの根拠のないものだった。
明らかにヒストリアとガーネット嬢を破綻に追い込むためのものではあるが、ヒストリアが婚約を破棄しない決断をすると……ついに断罪という最悪の展開となった。
「ヒストリア様、わたくし……石化の断罪を言い渡されましたの。斬首ではありませんが、きっともう……あなた様とお話しすることが出来なくなるわ」
「ガーネット嬢、大丈夫。僕が必ず助けてあげる。だから、泣かないで……」
とはいえ、決定的な証拠のない人間を処刑することは、この国の法律では難しい。処刑を目論むもの達は、石化能力を持つ魔物コカトリスを断罪の魔物として隣国から召喚した。世間の人々の間でも、公爵令嬢ガーネットの断罪決定は話題となる。
「ガーネット嬢の断罪には、コカトリスという石化能力を持つ魔物を使うらしい」
「決定的な証拠もないのに、酷いことするよなぁ……生かさず殺さず、石化なら身動きが取れないという算段か」
この大陸は、中心地にある魔法国家ゼルドガイアを様々な国が囲い込むように出来ている。隣国と言っても、国は四方八方に複数あり、中にはこの国の魔法戦力では太刀打ち出来ない魔物が生息する地域も多数。
中でも、石化という対処に困る能力を持つコカトリスは、厄介だ。魔法力の高いものなら、自分の魔力を放出することで石化を解除出来るが、ブランローズ嬢には到底出来ない芸当だ。彼女にも潜在的に魔力は備わていたが、花嫁修行しかしていないご令嬢には、石化から抜け出す魔法力の放出は不可能だった。
ヒストリアは断罪を止めようと、最後まで法に訴えたが……婚約者である彼も共犯とみなされて、自由を奪われた。そして、予定よりも早くコカトリスによる断罪は執行され、愛しい女性は物を言わぬ女神像へと変化した。
ヒストリアの魂に物言わぬ石像となった令嬢の言霊が、魂に直接聞こえてきた。
「ねぇヒストリア様、もし……わたくしのことを本当に愛してくださっているなら、あなたは生きて。心にガーネット・ブランローズという花を密やかに咲かせてくれたら、それでいいから」
「君を見捨てて生きるなんて、そんなことは出来ない! 僕は、どんな禁呪に手を出してでも君を救い出してみせる。そう……禁じ手とされるパラレルワールドの扉を開いたとしても、タイムリープを実現させるメビウスの輪で出口を閉ざしてでも!」
愛する女性を救うために、ヒストリアが闇の魔法に手を染めたのは……ガーネット嬢が女神像として洞窟に封印された数日後の出来事。
私情のために大陸全土を巻き込んだ罪は重く、神からヒストリア自身もタイムリープの最初の記憶を消されてしまった。
終わりの見えない戦いに身を投じる彼に、ようやく希望の光が見えたのは……パラレルワールドから迷い込んできた異世界の魂を宿す『もう1人のガーネット・ブランローズ嬢』の出現。そして、『庭師アルサル』というヒストリアがお忍びでガーネット嬢に会うために使っていた『変装と偽名の存在』が……別の実在人物として、この世界に現れた時からである。
「ヒストリア王子っ! 伏せてっ! はぁああああっ」
「クェっ? キシャァアアアアッ」
ザシュッ! 昨日までの剣技とは見違えるほどの、攻撃力。もう1人のガーネット嬢である紗奈子が、乙女剣士のチカラでコカトリスのコアを切り裂く。
「ヒストリア、大丈夫か。今、回復するからな」
「あれが乙女剣士のチカラ。運命のコアを断ち切る剣。紗奈子、アルサル! あぁ……僕はようやく、この日を迎えて……」
――永遠にも思えたヒストリアのタイムリープは、終わりを迎えようとしていた。希望と絶望を繰り返し……ようやく運命を断ち切る剣を手に入れたのだ。
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