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第十部 異世界学園恋愛奇譚〜各ヒロイン攻略ルート〜
ハロウィンデート編2:神官エリスと復活の霊魂【前編】
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ハロウィンデートの相手1人目は、銀髪ロングヘアが特徴的な神秘系美少女エリスだ。
異世界で代々続く神官一族の末裔であると同時に、地球にも戸籍を持ちオレとは七親等の遠縁である。民法上は親族としてカウントされるのは六親等以内までで、七親等からは血縁とは数えられない。ご先祖様に共通の人物を持つ程度の認識、といった方が良いだろう。
そんな身近なようでいて結構遠い存在のエリスは、異世界と地球を行ったり来たりする忙しい毎日。ちなみに地球での下宿先は我が家『結崎家』であり、両親が海外赴任で不在のオレたち兄妹にとって家事をこなしてくれる頼れる存在。なにかとお世話になっているし、今回のハロウィンデートは日頃の忙しさから解放してあげたいが……。
「イクト君、お出かけする前にエリスさんのデータを確認しておくと安心だよ。運営からのデート対策アドバイスも参考にして、楽しい時間を過ごしてね!」
「そういえば、そろそろエリスのプロフィールが送られてきてもいい頃だよな。どれどれ……」
今回登録された神官エリスのパーソナルデータは以下の通りである。
【神官エリス】
本名:結崎エリス
年齢18歳
誕生日:12月12日
身長:155センチ
体重:40キロ
バスト:Bカップ
血液型:O型
趣味:ガーデニング、占い関係全般
好きな食べ物:ビーフストロガノフ、ティラミス、シナモン入りアップルパイ
苦手な食べ物:トウガラシ
特技:タロット占い、占星術、たまに霊が視えることも
得意料理:和食から洋食までそつなくこなすが、敢えて言うなら結崎家でも好評な肉じゃが。
(備考)
伝説のハーレム勇者ユッキーの孫娘であるエリスは、先祖代々伝わる神官一族の末裔だ。勇者イクトとは七親等の遠縁で、この事実はすなわち『勇者ユッキーと勇者イクトが遠い親戚であること』を指している。伝説のハーレム勇者の因果を感じながら、慎重なデートを心がけたい。
(アドバイス)
死者の魂が蘇るハロウィンシーズンは、霊感の強いエリスとのデートにぴったり。もしかすると、ご先祖様の霊魂も2人のデートを見守っているかもしれないよ! 伝説のハーレム勇者ユッキーの跡を継ぐ者の底力を見せて、霊魂を安心させよう。
デート日は『蠍座新月』という占星術の願い事が叶いやすい時期と被っているため、蠍座的行動やデートを行なってみては?
「こ……これはっ! なんか、ドサクサに紛れて凄い重大情報が混ざっていないか? オレと伝説の勇者ユッキーが遠い親戚って一体。でもよく考えてみたら、相手も本名が『結崎イクト』だったし、遠縁でもおかしくないのか……。どうして今まで気がつかなかったんだろう」
エリスが遠縁という設定から、オレとユッキーの関わりもちょっと考えれば分かりそうなものだが。つい、うっかり……気がつかずにここまできてしまったのだろう。
「あはは……まぁいろいろ見落としちゃう事も人生にはあるよ。それに、民法上は七親等からは血縁者としてカウントされないから、法律的にも認識しづらかったんじゃないの? それよりも、アドバイスに蠍座を意識すると良いって書いてるよ。参考にしたら」
「ああ、本当だ。蠍座新月って言われても、オレって占星術の知識はまるっきりないし。エリスにわざわざ聞くと向こうにリードさせちゃうし……。よし、オレなりに蠍座的行動とやらを考えて取ってみるか」
とはいえ普段は占いに疎い一般人としては、蠍座新月というものが具体的になんなのかは知らないけれど。要は、今日から蠍座の運気がやってくるというものだと見た。本来なら、こういう事ほどエリスに聞けば良いのだが。エスコートする立場としては、エリスに負担を掛けたくないのが本音である。
――占星術ポイントが不明のまま、オレ独自の解釈をもとに蠍座新月の運気を取るべくハロウィンデートが幕を開けた。
* * *
「うふふっイクトさん、こっちですわ!」
「エリス、待たせちゃったか。ごめん」
今日のデートは、駅前に出来た大きなカボチャのモニュメントで待ち合わせ。街並みはハロウィン特有の飾り付けが至る所で見られ、平常時よりも黒いマントやフードの冒険者の数が多い。おそらく、何割かは本物の魔法使いという訳ではなく、コスプレイヤーという人達なのだろう。
それとは対照的に、オレもエリスも平常時の冒険者ファッションではなく、一見するとごく普通のデート服だ。
エリスはベージュのアウターに、清楚なグレーのワンピースで上品な装い。銀髪ロングヘアは、ハーフアップに結わかれて女性らしい雰囲気。このファッションなら、ちょっぴり背伸びしたレストランにも挑戦出来そう。
『はははっ。今日のエリスは、一段と気合が入っているね。僕も鼻が高いよ……』
フッ……と何処からか、イケボが聞こえた気がするが、行き交う人々は皆忙しそうで、それらしき人は見当たらない。
(なんだろう……空耳かな。オレの心の声とか?)
「ハロウィンシーズンは、占いのお仕事で休みが殆ど無かったので、今日が久々のオフなのですわ。この辺りにはお仕事で通っていますけど、たまにはゆっくりとした気持ちでウィンドウショッピングとかしたいです」
「そっか……そんなに忙しかったんじゃ、買い物もままならなかっただろうし付き合うよ」
「本当ですの? じゃあ、ちょっと覗いてみたいお店があるんですが……」
仕事ばかりで俗に言う『ワーカーホリック』という状態のエリスに連れられて着いたのは、『愛と魔法の占いグッズ~魔女の眷属館』というお店だった。結局、お仕事関連のお店に来てしまうあたり、まだワーカーホリック症状が抜けていないとみた。
お目当ての品は、占い書籍の新刊と占いに使用するダイスなどを収納するポーチのようだ。
『ほう……もしかして、有効期限が近いポイントを解消する気なのかな? そういうところも堅実で感心するよ』
(まただ……知らないイケボがベラベラと頭上のあたりから聞こえてくるが。店内には、オレ以外は女性の姿しか見当たらない。やはり、気のせいか。ハロウィン特有の仕掛けが何処かにあるとか?)
ハロウィンの飾り付けはこの店舗内にもなされているが、もともとそれっぽい雰囲気の店のようでカボチャもコウモリも馴染んでいる。
「ええと、本はこの新刊とこれを……重いものだから配送で頼もうかしら? 貯まっているポイントで……お願いします」
「あれっ一旦手続き終わったんだ」
「ええ、手で運べる重量ではありませんし配送で。かなりこのお店のポイントが貯まっていましたから、それも使えてスッキリですわ。あとは、ダイスを収納するポーチを……」
まったり買い物をしたがっていたわりに、かなりテキパキ作業を終えてしまったエリス。普通のデートなら、ここはオレがプレゼントの1つでも……としたいところだったが、ポイントの関係で会計も素早く終わってしまった。いや、まだダイス収納ポーチが決まっていないはずだ……それくらいなら、オレでもプレゼント出来るはず。
「エリス、良かったらポーチはオレからデートの記念にプレゼントするよ。一緒に見よう!」
「まぁ嬉しいですわ。ポーチコーナーはこちらに……」
占いに使用するダイスというのは、小さめのものをいくつか使うだけらしくポーチも小さめを希望とのこと。
(今日は蠍座新月の運気を取るといい日なんだっけ。けど、エリスは蠍座じゃないし……月とか星とかのデザインのものを選べばいいか)
クラシカルなデザインを基本に、いかにも占い師が使っていそうな金糸の刺繍が施された黒や紫の高級感あふれるポーチがたくさん。選ぶのも一苦労しそうだ……。
「うーん。つい最近までは、大人びた紫色のポーチを使っていたんですが、他の占い師はもう少し女の子らしいものを持っているんですよね。どんなデザインが良いのかしら?」
どうやらエリスは、グッズをイメチェンして可愛いらしいデザインのものが欲しいようだ。オレがお星様模様の紺色のポーチを勧めようとすると、再び例のイケメンの声がエリスに話しかけてきた。
『ははは……可愛いエリスには、思い切ってこのパステルピンクに赤い薔薇のポーチがいいんじゃないかい? よし、僕が遺産から少し下ろして……』
「えっ? ちょっと、さっきからずっと声だけ聞こえてくるけど。エリスはオレとデートしているんだよ。一体誰が……あれっ? 誰もいない……おかしいな」
声はすれども姿は見えず、不思議なイケボにビビるオレにエリスが申し訳なさそうに一言。
「まぁ……イクト様にも聞こえるようになったんですね。これも、ハロウィンのパワーなのかしら……。実は、時折、ご先祖様が私のところに下りてきてあれこれアドバイスをして下さるんです」
「ご先祖様……? ご先祖様ってまさか。例の……伝説の……」
そういえば、ハロウィンとは死者の魂が復活する霊魂的なイベントじゃなかったか。そして、エリスはにこやかにまるでご両親と初対面くらいのノリで答えた。
「ええ、伝説のハーレム勇者ユッキーその人です」
『やぁ、もしかして初めましてかな? もう1人のハーレム勇者君。伝説のハーレム勇者ユッキーです。よろしくねっ!』
「はぁああっ? ユッキィィィィー?」
と、少年のような爽やかさと大人の色気を内包したそのイケボだけで、この世の女を全て堕とそうなハーレム勇者ぶりに、オレは驚愕を覚えるのであった。
異世界で代々続く神官一族の末裔であると同時に、地球にも戸籍を持ちオレとは七親等の遠縁である。民法上は親族としてカウントされるのは六親等以内までで、七親等からは血縁とは数えられない。ご先祖様に共通の人物を持つ程度の認識、といった方が良いだろう。
そんな身近なようでいて結構遠い存在のエリスは、異世界と地球を行ったり来たりする忙しい毎日。ちなみに地球での下宿先は我が家『結崎家』であり、両親が海外赴任で不在のオレたち兄妹にとって家事をこなしてくれる頼れる存在。なにかとお世話になっているし、今回のハロウィンデートは日頃の忙しさから解放してあげたいが……。
「イクト君、お出かけする前にエリスさんのデータを確認しておくと安心だよ。運営からのデート対策アドバイスも参考にして、楽しい時間を過ごしてね!」
「そういえば、そろそろエリスのプロフィールが送られてきてもいい頃だよな。どれどれ……」
今回登録された神官エリスのパーソナルデータは以下の通りである。
【神官エリス】
本名:結崎エリス
年齢18歳
誕生日:12月12日
身長:155センチ
体重:40キロ
バスト:Bカップ
血液型:O型
趣味:ガーデニング、占い関係全般
好きな食べ物:ビーフストロガノフ、ティラミス、シナモン入りアップルパイ
苦手な食べ物:トウガラシ
特技:タロット占い、占星術、たまに霊が視えることも
得意料理:和食から洋食までそつなくこなすが、敢えて言うなら結崎家でも好評な肉じゃが。
(備考)
伝説のハーレム勇者ユッキーの孫娘であるエリスは、先祖代々伝わる神官一族の末裔だ。勇者イクトとは七親等の遠縁で、この事実はすなわち『勇者ユッキーと勇者イクトが遠い親戚であること』を指している。伝説のハーレム勇者の因果を感じながら、慎重なデートを心がけたい。
(アドバイス)
死者の魂が蘇るハロウィンシーズンは、霊感の強いエリスとのデートにぴったり。もしかすると、ご先祖様の霊魂も2人のデートを見守っているかもしれないよ! 伝説のハーレム勇者ユッキーの跡を継ぐ者の底力を見せて、霊魂を安心させよう。
デート日は『蠍座新月』という占星術の願い事が叶いやすい時期と被っているため、蠍座的行動やデートを行なってみては?
「こ……これはっ! なんか、ドサクサに紛れて凄い重大情報が混ざっていないか? オレと伝説の勇者ユッキーが遠い親戚って一体。でもよく考えてみたら、相手も本名が『結崎イクト』だったし、遠縁でもおかしくないのか……。どうして今まで気がつかなかったんだろう」
エリスが遠縁という設定から、オレとユッキーの関わりもちょっと考えれば分かりそうなものだが。つい、うっかり……気がつかずにここまできてしまったのだろう。
「あはは……まぁいろいろ見落としちゃう事も人生にはあるよ。それに、民法上は七親等からは血縁者としてカウントされないから、法律的にも認識しづらかったんじゃないの? それよりも、アドバイスに蠍座を意識すると良いって書いてるよ。参考にしたら」
「ああ、本当だ。蠍座新月って言われても、オレって占星術の知識はまるっきりないし。エリスにわざわざ聞くと向こうにリードさせちゃうし……。よし、オレなりに蠍座的行動とやらを考えて取ってみるか」
とはいえ普段は占いに疎い一般人としては、蠍座新月というものが具体的になんなのかは知らないけれど。要は、今日から蠍座の運気がやってくるというものだと見た。本来なら、こういう事ほどエリスに聞けば良いのだが。エスコートする立場としては、エリスに負担を掛けたくないのが本音である。
――占星術ポイントが不明のまま、オレ独自の解釈をもとに蠍座新月の運気を取るべくハロウィンデートが幕を開けた。
* * *
「うふふっイクトさん、こっちですわ!」
「エリス、待たせちゃったか。ごめん」
今日のデートは、駅前に出来た大きなカボチャのモニュメントで待ち合わせ。街並みはハロウィン特有の飾り付けが至る所で見られ、平常時よりも黒いマントやフードの冒険者の数が多い。おそらく、何割かは本物の魔法使いという訳ではなく、コスプレイヤーという人達なのだろう。
それとは対照的に、オレもエリスも平常時の冒険者ファッションではなく、一見するとごく普通のデート服だ。
エリスはベージュのアウターに、清楚なグレーのワンピースで上品な装い。銀髪ロングヘアは、ハーフアップに結わかれて女性らしい雰囲気。このファッションなら、ちょっぴり背伸びしたレストランにも挑戦出来そう。
『はははっ。今日のエリスは、一段と気合が入っているね。僕も鼻が高いよ……』
フッ……と何処からか、イケボが聞こえた気がするが、行き交う人々は皆忙しそうで、それらしき人は見当たらない。
(なんだろう……空耳かな。オレの心の声とか?)
「ハロウィンシーズンは、占いのお仕事で休みが殆ど無かったので、今日が久々のオフなのですわ。この辺りにはお仕事で通っていますけど、たまにはゆっくりとした気持ちでウィンドウショッピングとかしたいです」
「そっか……そんなに忙しかったんじゃ、買い物もままならなかっただろうし付き合うよ」
「本当ですの? じゃあ、ちょっと覗いてみたいお店があるんですが……」
仕事ばかりで俗に言う『ワーカーホリック』という状態のエリスに連れられて着いたのは、『愛と魔法の占いグッズ~魔女の眷属館』というお店だった。結局、お仕事関連のお店に来てしまうあたり、まだワーカーホリック症状が抜けていないとみた。
お目当ての品は、占い書籍の新刊と占いに使用するダイスなどを収納するポーチのようだ。
『ほう……もしかして、有効期限が近いポイントを解消する気なのかな? そういうところも堅実で感心するよ』
(まただ……知らないイケボがベラベラと頭上のあたりから聞こえてくるが。店内には、オレ以外は女性の姿しか見当たらない。やはり、気のせいか。ハロウィン特有の仕掛けが何処かにあるとか?)
ハロウィンの飾り付けはこの店舗内にもなされているが、もともとそれっぽい雰囲気の店のようでカボチャもコウモリも馴染んでいる。
「ええと、本はこの新刊とこれを……重いものだから配送で頼もうかしら? 貯まっているポイントで……お願いします」
「あれっ一旦手続き終わったんだ」
「ええ、手で運べる重量ではありませんし配送で。かなりこのお店のポイントが貯まっていましたから、それも使えてスッキリですわ。あとは、ダイスを収納するポーチを……」
まったり買い物をしたがっていたわりに、かなりテキパキ作業を終えてしまったエリス。普通のデートなら、ここはオレがプレゼントの1つでも……としたいところだったが、ポイントの関係で会計も素早く終わってしまった。いや、まだダイス収納ポーチが決まっていないはずだ……それくらいなら、オレでもプレゼント出来るはず。
「エリス、良かったらポーチはオレからデートの記念にプレゼントするよ。一緒に見よう!」
「まぁ嬉しいですわ。ポーチコーナーはこちらに……」
占いに使用するダイスというのは、小さめのものをいくつか使うだけらしくポーチも小さめを希望とのこと。
(今日は蠍座新月の運気を取るといい日なんだっけ。けど、エリスは蠍座じゃないし……月とか星とかのデザインのものを選べばいいか)
クラシカルなデザインを基本に、いかにも占い師が使っていそうな金糸の刺繍が施された黒や紫の高級感あふれるポーチがたくさん。選ぶのも一苦労しそうだ……。
「うーん。つい最近までは、大人びた紫色のポーチを使っていたんですが、他の占い師はもう少し女の子らしいものを持っているんですよね。どんなデザインが良いのかしら?」
どうやらエリスは、グッズをイメチェンして可愛いらしいデザインのものが欲しいようだ。オレがお星様模様の紺色のポーチを勧めようとすると、再び例のイケメンの声がエリスに話しかけてきた。
『ははは……可愛いエリスには、思い切ってこのパステルピンクに赤い薔薇のポーチがいいんじゃないかい? よし、僕が遺産から少し下ろして……』
「えっ? ちょっと、さっきからずっと声だけ聞こえてくるけど。エリスはオレとデートしているんだよ。一体誰が……あれっ? 誰もいない……おかしいな」
声はすれども姿は見えず、不思議なイケボにビビるオレにエリスが申し訳なさそうに一言。
「まぁ……イクト様にも聞こえるようになったんですね。これも、ハロウィンのパワーなのかしら……。実は、時折、ご先祖様が私のところに下りてきてあれこれアドバイスをして下さるんです」
「ご先祖様……? ご先祖様ってまさか。例の……伝説の……」
そういえば、ハロウィンとは死者の魂が復活する霊魂的なイベントじゃなかったか。そして、エリスはにこやかにまるでご両親と初対面くらいのノリで答えた。
「ええ、伝説のハーレム勇者ユッキーその人です」
『やぁ、もしかして初めましてかな? もう1人のハーレム勇者君。伝説のハーレム勇者ユッキーです。よろしくねっ!』
「はぁああっ? ユッキィィィィー?」
と、少年のような爽やかさと大人の色気を内包したそのイケボだけで、この世の女を全て堕とそうなハーレム勇者ぶりに、オレは驚愕を覚えるのであった。
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「転生者はめぐりあう」 始めました。
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注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
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