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正編 第1章 追放、そして隣国へ
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神殿の奥、昏い昏い儀式部屋では今宵のために用意された赤黒い炎が、煌々と灯っていた。その炎は、真の聖女アメリアが残した聖なる灯火と入れ替わるものだ。
そして悪魔像の御前には、遺体を収める黒い棺。いや……正確には遺体はまだ生きており、生贄の王太子がロープで縛られ無理やり押し込められていた。無情にも、王太子の部下もボディガード役の暗部も、すべての者がレティアの言いなりで誰も王太子を助けようとしない。
「ひぃいいいいいっ。嫌だ嫌だ、嫌だぁあああ嗚呼嗚呼っ! 悪魔にこの肉体を奪われたくないィイイイいいいっ」
「キャハハッ! いい声で啼くわねぇ……王太子サマッッッ。けど……貴方は光栄なことに、悪魔像様の魂の依代に選ばれたのよぉ。その下らない肉体の皮を脱いで、悪魔像様と交換して頂戴なっ」
ザシュッ! ザシュッ!
短剣を握り王太子の魂を切り取っていくレティアの目には、狂気の色。既に彼女自身が悪魔であり、導き手である本体の悪魔像と二人で一つの完成した存在を目指していたのだ。
「聖女レティア、貴様ぁあああっ。最初から、最初からオレのことをこっこっ殺すつもりでぇええええっ!」
「やぁねぇ。殺すなんて、人聞きの悪いこと、言わないでよ。殺すんじゃなくて、剥製にして新しい魂を入れてあげるんだからっ! もっと、もっと生贄が必要だわ。早く、早く魂を追加するのっ」
* * *
追放された真の聖女アメリアが乗船する船は、出港から数時間で精霊都市の領海を抜けた。すると不思議なことに、街を守るはずの祈りの炎が次々と消えていくのだ。各拠点にて聖なる灯火を管理する小聖堂では、炎を消えたことに驚きの声があがる。
「炎が消えた……まさか祈りのチカラが……この街から無くなったのか。何故、何故だっ? こんなこと考えたくもないが、聖女レティア様の身に何か、良からぬことがあったのか」
「落ち着いて下さい、司祭様。実は今日付で、レティア様の姉であるアメリア様が、神殿から追放されたのでございます」
「はぁっっっ?」
実在の神よりも聖女レティアを信仰する司祭達は、この世の何よりもレティアの安否を重要視している。例え娼婦のような行為をしてくれなくとも、娯楽の少ない司祭達にとっては話を聞いてくれて身近な存在として寄り添うレティアは女神だった。
一方、地味な風貌で誤魔化しているが美しい素顔を秘め、抜群のスタイルを隠し持っているにも関わらず、司祭達に指一本触れさせない。勉強のためとはいえ、自室に篭りきりでお茶会にすら顔を出さないお堅いアメリアは、つまらない女だった。
そのため、レティアを権力の座から遠ざけている異母姉アメリアは忌むべき存在であり、消えてくれて万々歳となるのが実情だ。
本来ならば、神に仕える司祭くらいは、アメリアこそが真の聖女であると気づきそうなもの。が、先入観と目立つ人物を好むミーハー気質の彼らでは、徹底して黒子に徹するアメリアのことを馬鹿にするだけで、その霊力さえ見抜けないのである。
「アメリアというと、あの地味でうだつの上がらない足手まといの姉の方か。レティア様は我々に愛想よく微笑んで下さるのに、あの地味女はちょっと美人だからという理由で、無言で会釈するのが精一杯。ふんっそんなうつけが消えたところで、何故祈りのチカラが消えるのだ?」
「……足手纏いのグズとはいえ、異母姉という立場のアメリア様が追放されたことに心を痛められているのでしょう。アメリア様のいない暮らしに慣れていけば、きっと祈りのチカラも回復するかと」
「嗚呼、それにしてもあんなうつけが消えたくらいで、祈りのチカラが弱まってしまうとは。聖女レティア様は性格が良すぎるっ! 早く、レティア様の心が癒えてくれると良いのだが」
涙を零しながら燭台に祈りを捧げる司祭達の頭には、祈りのチカラが消えた本当の理由さえ予想出来ない。
「……もしかすると、聖女に必要な母性が欠如しているのかも知れませぬな。そろそろ、例の儀式を行う時期かと……」
「おぉ……それは名案。いつまでも純潔という訳にもいきますまい……。レティア様の心の寂しさを我々がたっぷりと、癒し尽くして差し上げましょう。これまでの恩返しをしなくては! ひひひ」
それどころか、レティアの霊力回復を助けるという言い訳を作り、『純潔を奪う儀式』を提案し始める始末。自分達の欲望の赴くままに生きる彼らの信仰心はとても浅く、悪魔に取り憑かれていると言っても差し支えないほどだった。
折しも深い月夜の晩は、人間の欲望がいつも以上に疼くもの。まさか、聖女レティアが神殿にて悪魔像の儀式を行なっているとは、夢にも思わない司祭達はそのまま神殿へ。
「どうかね、レティア様。我々が特別な儀式をしてやろう。ふひひひ」
パシッ!
儀式室の入り口で待ち構えていたレティアが、下世話な話を持ちかける司祭の手を払い退ける。
「穢らわしい手で私に触れないでっ。聖女を侮辱しようとしていたあんた達なんか、全部生贄にして悪魔像様の血肉にしてやるわっ」
「レティア様ぁあああっ。愛しいレティア様ぁあああっ。早く、早く儀式をぉおお儀式、おぉ、を、を、愚ぎゃああああああぁあああああッ」
その日の晩、多数の男達の断末魔が神殿内に鳴り響いたという。
そして悪魔像の御前には、遺体を収める黒い棺。いや……正確には遺体はまだ生きており、生贄の王太子がロープで縛られ無理やり押し込められていた。無情にも、王太子の部下もボディガード役の暗部も、すべての者がレティアの言いなりで誰も王太子を助けようとしない。
「ひぃいいいいいっ。嫌だ嫌だ、嫌だぁあああ嗚呼嗚呼っ! 悪魔にこの肉体を奪われたくないィイイイいいいっ」
「キャハハッ! いい声で啼くわねぇ……王太子サマッッッ。けど……貴方は光栄なことに、悪魔像様の魂の依代に選ばれたのよぉ。その下らない肉体の皮を脱いで、悪魔像様と交換して頂戴なっ」
ザシュッ! ザシュッ!
短剣を握り王太子の魂を切り取っていくレティアの目には、狂気の色。既に彼女自身が悪魔であり、導き手である本体の悪魔像と二人で一つの完成した存在を目指していたのだ。
「聖女レティア、貴様ぁあああっ。最初から、最初からオレのことをこっこっ殺すつもりでぇええええっ!」
「やぁねぇ。殺すなんて、人聞きの悪いこと、言わないでよ。殺すんじゃなくて、剥製にして新しい魂を入れてあげるんだからっ! もっと、もっと生贄が必要だわ。早く、早く魂を追加するのっ」
* * *
追放された真の聖女アメリアが乗船する船は、出港から数時間で精霊都市の領海を抜けた。すると不思議なことに、街を守るはずの祈りの炎が次々と消えていくのだ。各拠点にて聖なる灯火を管理する小聖堂では、炎を消えたことに驚きの声があがる。
「炎が消えた……まさか祈りのチカラが……この街から無くなったのか。何故、何故だっ? こんなこと考えたくもないが、聖女レティア様の身に何か、良からぬことがあったのか」
「落ち着いて下さい、司祭様。実は今日付で、レティア様の姉であるアメリア様が、神殿から追放されたのでございます」
「はぁっっっ?」
実在の神よりも聖女レティアを信仰する司祭達は、この世の何よりもレティアの安否を重要視している。例え娼婦のような行為をしてくれなくとも、娯楽の少ない司祭達にとっては話を聞いてくれて身近な存在として寄り添うレティアは女神だった。
一方、地味な風貌で誤魔化しているが美しい素顔を秘め、抜群のスタイルを隠し持っているにも関わらず、司祭達に指一本触れさせない。勉強のためとはいえ、自室に篭りきりでお茶会にすら顔を出さないお堅いアメリアは、つまらない女だった。
そのため、レティアを権力の座から遠ざけている異母姉アメリアは忌むべき存在であり、消えてくれて万々歳となるのが実情だ。
本来ならば、神に仕える司祭くらいは、アメリアこそが真の聖女であると気づきそうなもの。が、先入観と目立つ人物を好むミーハー気質の彼らでは、徹底して黒子に徹するアメリアのことを馬鹿にするだけで、その霊力さえ見抜けないのである。
「アメリアというと、あの地味でうだつの上がらない足手まといの姉の方か。レティア様は我々に愛想よく微笑んで下さるのに、あの地味女はちょっと美人だからという理由で、無言で会釈するのが精一杯。ふんっそんなうつけが消えたところで、何故祈りのチカラが消えるのだ?」
「……足手纏いのグズとはいえ、異母姉という立場のアメリア様が追放されたことに心を痛められているのでしょう。アメリア様のいない暮らしに慣れていけば、きっと祈りのチカラも回復するかと」
「嗚呼、それにしてもあんなうつけが消えたくらいで、祈りのチカラが弱まってしまうとは。聖女レティア様は性格が良すぎるっ! 早く、レティア様の心が癒えてくれると良いのだが」
涙を零しながら燭台に祈りを捧げる司祭達の頭には、祈りのチカラが消えた本当の理由さえ予想出来ない。
「……もしかすると、聖女に必要な母性が欠如しているのかも知れませぬな。そろそろ、例の儀式を行う時期かと……」
「おぉ……それは名案。いつまでも純潔という訳にもいきますまい……。レティア様の心の寂しさを我々がたっぷりと、癒し尽くして差し上げましょう。これまでの恩返しをしなくては! ひひひ」
それどころか、レティアの霊力回復を助けるという言い訳を作り、『純潔を奪う儀式』を提案し始める始末。自分達の欲望の赴くままに生きる彼らの信仰心はとても浅く、悪魔に取り憑かれていると言っても差し支えないほどだった。
折しも深い月夜の晩は、人間の欲望がいつも以上に疼くもの。まさか、聖女レティアが神殿にて悪魔像の儀式を行なっているとは、夢にも思わない司祭達はそのまま神殿へ。
「どうかね、レティア様。我々が特別な儀式をしてやろう。ふひひひ」
パシッ!
儀式室の入り口で待ち構えていたレティアが、下世話な話を持ちかける司祭の手を払い退ける。
「穢らわしい手で私に触れないでっ。聖女を侮辱しようとしていたあんた達なんか、全部生贄にして悪魔像様の血肉にしてやるわっ」
「レティア様ぁあああっ。愛しいレティア様ぁあああっ。早く、早く儀式をぉおお儀式、おぉ、を、を、愚ぎゃああああああぁあああああッ」
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