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第二章
第7話『ゲームじゃないから大変だな』
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盛大な空腹音が鳴る。
そういえば、朝食も食べずにあんなに体を動かせば腹も鳴るか。
だが、俺に向けられる、「カナトの腹が鳴ってる」みたいな可哀そうな人を見る感じだけはやめろ。
まるで俺が堪え性のない人間みたいじゃないか。
「そろそろご飯の支度が始まるから、カナトとケイヤは薪に使えそうな枝とかを集めてきてよ」
「お、おう」
アケミからそんな指示を飛ばされるものだから、拒否のしようがない。
断ったら怖いっていうのもあるが、ケイヤは知らないが少なくとも俺に料理の腕があるはずもなく。
回れ右に歩き出そうとした時だった。
「じゃあボクも行ってきまーすっ」
「ミサヤ、戻って来なさい」
「ひえっ」
俺達と一緒にこの場から逃げようとしたであろうミサヤはアケミに止められる。
真偽はわからないが、あの感じだとミサヤも料理をしたくないのだろう。
悲しきかな、ドンマイ。
「ボクは料理なんてしたくないんだー」
「そんなことを言ってちゃダメだよ。こんな状況になったんだから、私達がちゃんと料理をできるようにならないと」
「うわーん、いーやーだーっ」
駄々を捏ねるミサヤは、たぶん後ろの方でアケミに脇腹を突かれているのだろう、「あいたっいたた」と痛みを言葉にしている。
俺とかもいずれは少しずつできるようになった方が良さそうだな。
薪を探しながら、ふと思う。
「そういや、俺達の服とかってどうなんだろうな」
「修復とかできるかってこと?」
「それもあるが、ゲームの中だと衣類選択のインベントリがあったり、クリックだけで服装チェンジできてただろ? そういうのができるのかなって」
「なるほどね。確かに言われてみれば、今のところは斬れたりしていないから大丈夫だけど、すぐに交換しないとだしね」
俺達は咄嗟に服を掴んで匂いを嗅ぐ。
「以外にも匂いがないんだな。ケイヤ、匂いを嗅がせてくれ」
「いいよ」
自分の時と同様に匂いがしない。
「これはあれか。もしかして、俺達に関与する物とかはゲームの時みたいに修復ができるし匂いもない。って感じなのかな」
「かもしれないね。だけど、僕達自身に影響のある空腹や睡眠ってのは必要、と」
「てことはあれか? もしかしたら、装備を強化するとかもできるんじゃないか。しかも、摩耗はするが破損はしないもしくはそのどちらもしない」
「もしもそうだったとしたら、かなりやりたい放題にできる気もするね」
「そこまでできるんだったら、息が上がったり疲れを感じさせないようにもしてほしかったよな」
「あはは、でもそこまでしたら本当に僕達は人間離れしてしまうね」
微笑するケイヤは話の流れでそう言ったのだろうが、確かにそうだ。
もしもそこまでできてしまったのなら、俺は俺と言えるのだろうか。
便利といえば便利だが、それはキャラクターという箱の中に人間の魂だけが囚われていることになるだろう。
そんな状況だったら、なんだかつまらないな。
そうじゃなくてよかったぜ。
「さて、そろそろ戻らないとアケミにどやされるな」
「そうだね。これ、結構重いしゴツゴツして痛いね」
「ゲームだったらこんな苦労はしないんだろうがな」
野営設営地まで戻ると、じんわりと体に染み渡る匂いが漂っていた。
「二人共おかえり。上手にできているかわからないけれど、スープができたよ」
「さすがはアケミ」
俺とケイヤは中央にある火元付近へ薪にする枝を置き、地面に腰を下ろす。
アルマに執事、冒険者三人に俺達の五人、全員が中央にある大鍋を囲んだ。
「それでは皆さん召し上がれ」
配膳された木のお椀と木のフォーク。
中には、名前がわからない野菜みたいなのとか肉みたいなのとかがいろいろ入っている。
匂いからしてよく煮込まれているのはわかるが、こうも得体の知れない食べ物が一ヵ所にまとめられていると、思い切りかっ込むことができない。
ミサヤは調理の途中で横取りして味見をしたのだろう、この場に居る誰よりも男勝りにガーッと口の中に流し込んでもぐもぐしている。
アンナも一緒に調理していたから、淡々と口に運んでいる。
冒険者三人も同じく、二人も同じく。
俺は隣にいるケイヤに顔を向ける。
ケイヤもちょうど俺と同じことを考えていたようだ。
目を少し見開いて、声も出さず、ただ一度だけ首を縦に振った。
それは、「食うしかない」という意味。
一瞬、どこからか鋭利な視線が俺を刺した気がして、一瞬心臓が止まったかのような感覚に襲われた。
間違いない、アケミからの「さっさと食え」という意味が込められたものだろう。
「い、いただきます」
意を決して芋っぽい何かをフォークで掬って口に運ぶ。
「お、これは美味い」
元暮らしていた環境では口にした事がないものではあるが、想像通りの芋っぽい何かではある。
味も大体じゃがいも的な里芋的なそんな感じ。
確かに言えるのは、元居た世界の食べ物の名称には当てはめられない。
だが、少ししょっぱめの味付けによって、食欲がそそられる。
箸もといフォークが進む進む。
他の野菜的な何かも肉的な何かも、最初こそは躊躇ったものの、予想外に見た目ほど悪くはない。
なんだろうな、現実世界的にいうと……もつ煮込みやごった煮って感じかな。
「こりゃあいい」
「こういう煮込み料理を食べるのは初めてですか?」
と、アルマが不思議そうな目線を送ってくる。
「あ、いや。そういうわけじゃないんですけど、具材のラインナップが珍しかったのと、アケミが作る料理がとても美味しくて、つい本音が零れてしまいました」
「ひぇっ」
「どうしたアケミ」
「い、いや別に!」
奇声を上げたかと思ったら、急にミサヤみたいにかっ込み始めた。
それを見たミサヤが、なぜかアケミに対して大食い勝負を申し込み始めている。
わけがわからない状況ではあるが、アルマは俺の言い分に納得してくれた。
こんな感じに和気藹々と食事の時間が過ぎていく。
何かとゲームの世界らしくてそれを楽しんでいるんだから、せっかくならと疲労とかそういう現実味を排除して欲しいと思ってしまう。
だけど、こういう楽しみもあるんだったら、これはこれでありなのかもしれないな。
そういえば、朝食も食べずにあんなに体を動かせば腹も鳴るか。
だが、俺に向けられる、「カナトの腹が鳴ってる」みたいな可哀そうな人を見る感じだけはやめろ。
まるで俺が堪え性のない人間みたいじゃないか。
「そろそろご飯の支度が始まるから、カナトとケイヤは薪に使えそうな枝とかを集めてきてよ」
「お、おう」
アケミからそんな指示を飛ばされるものだから、拒否のしようがない。
断ったら怖いっていうのもあるが、ケイヤは知らないが少なくとも俺に料理の腕があるはずもなく。
回れ右に歩き出そうとした時だった。
「じゃあボクも行ってきまーすっ」
「ミサヤ、戻って来なさい」
「ひえっ」
俺達と一緒にこの場から逃げようとしたであろうミサヤはアケミに止められる。
真偽はわからないが、あの感じだとミサヤも料理をしたくないのだろう。
悲しきかな、ドンマイ。
「ボクは料理なんてしたくないんだー」
「そんなことを言ってちゃダメだよ。こんな状況になったんだから、私達がちゃんと料理をできるようにならないと」
「うわーん、いーやーだーっ」
駄々を捏ねるミサヤは、たぶん後ろの方でアケミに脇腹を突かれているのだろう、「あいたっいたた」と痛みを言葉にしている。
俺とかもいずれは少しずつできるようになった方が良さそうだな。
薪を探しながら、ふと思う。
「そういや、俺達の服とかってどうなんだろうな」
「修復とかできるかってこと?」
「それもあるが、ゲームの中だと衣類選択のインベントリがあったり、クリックだけで服装チェンジできてただろ? そういうのができるのかなって」
「なるほどね。確かに言われてみれば、今のところは斬れたりしていないから大丈夫だけど、すぐに交換しないとだしね」
俺達は咄嗟に服を掴んで匂いを嗅ぐ。
「以外にも匂いがないんだな。ケイヤ、匂いを嗅がせてくれ」
「いいよ」
自分の時と同様に匂いがしない。
「これはあれか。もしかして、俺達に関与する物とかはゲームの時みたいに修復ができるし匂いもない。って感じなのかな」
「かもしれないね。だけど、僕達自身に影響のある空腹や睡眠ってのは必要、と」
「てことはあれか? もしかしたら、装備を強化するとかもできるんじゃないか。しかも、摩耗はするが破損はしないもしくはそのどちらもしない」
「もしもそうだったとしたら、かなりやりたい放題にできる気もするね」
「そこまでできるんだったら、息が上がったり疲れを感じさせないようにもしてほしかったよな」
「あはは、でもそこまでしたら本当に僕達は人間離れしてしまうね」
微笑するケイヤは話の流れでそう言ったのだろうが、確かにそうだ。
もしもそこまでできてしまったのなら、俺は俺と言えるのだろうか。
便利といえば便利だが、それはキャラクターという箱の中に人間の魂だけが囚われていることになるだろう。
そんな状況だったら、なんだかつまらないな。
そうじゃなくてよかったぜ。
「さて、そろそろ戻らないとアケミにどやされるな」
「そうだね。これ、結構重いしゴツゴツして痛いね」
「ゲームだったらこんな苦労はしないんだろうがな」
野営設営地まで戻ると、じんわりと体に染み渡る匂いが漂っていた。
「二人共おかえり。上手にできているかわからないけれど、スープができたよ」
「さすがはアケミ」
俺とケイヤは中央にある火元付近へ薪にする枝を置き、地面に腰を下ろす。
アルマに執事、冒険者三人に俺達の五人、全員が中央にある大鍋を囲んだ。
「それでは皆さん召し上がれ」
配膳された木のお椀と木のフォーク。
中には、名前がわからない野菜みたいなのとか肉みたいなのとかがいろいろ入っている。
匂いからしてよく煮込まれているのはわかるが、こうも得体の知れない食べ物が一ヵ所にまとめられていると、思い切りかっ込むことができない。
ミサヤは調理の途中で横取りして味見をしたのだろう、この場に居る誰よりも男勝りにガーッと口の中に流し込んでもぐもぐしている。
アンナも一緒に調理していたから、淡々と口に運んでいる。
冒険者三人も同じく、二人も同じく。
俺は隣にいるケイヤに顔を向ける。
ケイヤもちょうど俺と同じことを考えていたようだ。
目を少し見開いて、声も出さず、ただ一度だけ首を縦に振った。
それは、「食うしかない」という意味。
一瞬、どこからか鋭利な視線が俺を刺した気がして、一瞬心臓が止まったかのような感覚に襲われた。
間違いない、アケミからの「さっさと食え」という意味が込められたものだろう。
「い、いただきます」
意を決して芋っぽい何かをフォークで掬って口に運ぶ。
「お、これは美味い」
元暮らしていた環境では口にした事がないものではあるが、想像通りの芋っぽい何かではある。
味も大体じゃがいも的な里芋的なそんな感じ。
確かに言えるのは、元居た世界の食べ物の名称には当てはめられない。
だが、少ししょっぱめの味付けによって、食欲がそそられる。
箸もといフォークが進む進む。
他の野菜的な何かも肉的な何かも、最初こそは躊躇ったものの、予想外に見た目ほど悪くはない。
なんだろうな、現実世界的にいうと……もつ煮込みやごった煮って感じかな。
「こりゃあいい」
「こういう煮込み料理を食べるのは初めてですか?」
と、アルマが不思議そうな目線を送ってくる。
「あ、いや。そういうわけじゃないんですけど、具材のラインナップが珍しかったのと、アケミが作る料理がとても美味しくて、つい本音が零れてしまいました」
「ひぇっ」
「どうしたアケミ」
「い、いや別に!」
奇声を上げたかと思ったら、急にミサヤみたいにかっ込み始めた。
それを見たミサヤが、なぜかアケミに対して大食い勝負を申し込み始めている。
わけがわからない状況ではあるが、アルマは俺の言い分に納得してくれた。
こんな感じに和気藹々と食事の時間が過ぎていく。
何かとゲームの世界らしくてそれを楽しんでいるんだから、せっかくならと疲労とかそういう現実味を排除して欲しいと思ってしまう。
だけど、こういう楽しみもあるんだったら、これはこれでありなのかもしれないな。
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