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第二章
第6話『本当の旅って感じで楽しいな』
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――パッと目が覚める。
今って、何時ぐらいなんだろうな。
ゲームと違って、そういうのって確認できないんだろうか。
と、考えていると視界右端に時間と日付が出てきた。
3月27日15時45分。
そういえば、俺達は高校二年生になる春休み、有り余る時間を毎日毎日ゲームをしていたんだったな。
日付と時間が表示されているってことは、こっちで過ぎた時間はあっちと同時進行って感じなんだろうか……って、そんなことを考えたところで確認する術はないか。
でもあれ? これ、表示がおかしくないか? それに、動いてないよなこれ。
いや、表示している意味よ。
つまりこれはあれか、最後にゲームをしていた時間ってわけだな。
空を見上げると完全に見覚えのある朝っぱら。
にしても、こっちに来てまで俺にとっての定時で起きちまうなんて、もはやこれは一種の呪いなんじゃないかって思ってしまうな。
さて、まだまだみんなは起きてないし、行くか。
ここら辺ぐらいか。
つい昨日、あのウルフ群に襲われた場所はここのはず。
「早速のお出迎えだな」
目の前に現れたのは白毛の小型ウルフ三体。
俺は抜刀し、盾を構える。
これからやるのは、昨夜に全員に約束させたことを破ることになるが、ソロプレイによるレベリングだ。
あいつらはいつでも気性が荒いのか?
俺とお前らは今回が初対面だと思うんだが。
もしかしてあれか、ゲームと違ってここは実在している世界だから、俺の体に仲間の匂いでもこびりついているのか。
考えても仕方ないな。
別に言葉が通じるわけでもない。
俺を睨めつけながらゆっくりと足を進めてくるウルフ。
「いつでもいいぜ」
『グアァッ』
まずは中央の一体が俺に飛び掛かってきた。
馬鹿正直に正面から来るものだから、俺は容赦なく剣をウルフの眉間に突き刺す――と、すぐに灰となって消える。
『ワォオオオオオオオオオン!』
残る二体も先の仲間がどうなったのか目の前で見ていたはずなのに、馬鹿正直に真正面から飛び掛かってきた。
俺は右のウルフに剣を突き刺し、左のウルフは盾で殴り落とす。
右のウルフが灰になってすぐ、左のウルフが立ち上がるより先にこめかみに剣を突き刺した。
「うーん。まあウォーミングアップにはちょうどいいか」
今考えれば、ここら辺のモンスターは低レベルなんだろう。
そこそこの数を倒したかつ大型のを倒したというのに、レベルアップしたのはたったの2。
まあ出落ちでこいつらより強いモンスターと戦っていたら、死んでいたかもしれないって考えれば贅沢は言えないか。
でもあれだな。
今確認してもレベルアップしていなかった。
ということは、ここもゲームの時と一緒なんだろう。
具体的な数値はわからないが、レベル1からレベル2になる時は、必要経験値が二倍になるといったものがあって、この世界のレベルアップも同じになっているようだ――といっても検証をしたわけではないから正確なことはわからないが。
「あ」
俺は肝心なことを忘れていた。
視界左端に見える、アケミの名前。
こりゃあバレたら怒られるだろうな……だけど、こっちの世界だとどうなんだろうな。
ゲームの世界では、一定の距離を空けてしまうと名前と体力と魔力のゲージだけ確認できた。
できたといっても、微妙な加減を目視できるわけではない。
あるか、ないかしか確認できなかった。
この世界ではどうなんだろうな。
「――ここからが本番だな」
さっきのウルフが咆哮を上げたのが引き金になったのだろう、同格のウルフが目の前に現れた。
目視できるだけでも五体はいる。
そう、俺の目的はこれだ。
限られた短い時間ではあるが、こうやってモンスターを乱狩りしてレベルアップをしようって手筈。
ゲームの世界なら死んだら復活拠点まで戻されるが、この世界ではそれがあるかもわからず、どう考えても危険だっていうのはわかっている。
だが、これはゲーマーとしての好奇心なんだろうな、この胸の疼きに抗えない。
「ワクワクするぜ」
「あれ、カナトどこかに行ってたの?」
「ああ。慣れない環境にあんまり寝れなくてな、ちょっと離れたところで体に水をバシャバシャかけてた。んで、やっとのことで乾いたからって感じ」
「なるほどね」
俺は不思議そうに見てくるアケミからの問いにそう答える。
帰り道で考えた割にはかなりいい感じなんじゃないか。
「そういえばさっき、アンナと話をしたんだけどポイントを割り振りしたら【グランドメモ】を取得できたから、早速ここに使ったって」
「ほほー、この段階で取得できるってことは、ゲームの時と一緒だよな?」
「私は魔法職をやったことがないからわからないけれど、たしか、始めたての人達がこの無駄スキルなんの役に立つかわからない、って言ってたのは憶えてるよ」
俺も魔法職をやったことがないからわからないが、俺もアケミの言っていることを思い出せる。
アンナも最初はそれについてギャーギャーと言っていた。
本当にそうだよな。
上位スキル【グランドワープ】を取得できるのはまだ先なのに、その下位スキルをそんな序盤から取得できるようにしていたら、外れスキル呼ばわりされるのは当たり前だ。
後々から神スキルになるが、そんなの始めたての人がわかるわけがない。
最初なんて、ワクワクして誰かに相談とかもしないからな。
「そう考えるといろいろなことを検証したくなってくるな」
「だよね。ステとスキル振りができるのはいいけれど、リセットできるのかわからないし、転職っていう選択肢があるのかも気になる」
「転職か。俺はゲームを初めていろんな型の盾職はやったが、結局のところは別の職をやったことがなかったんだよな」
「言われてみればそうだったね。でも、あれはあれで見てるの面白かったよ。回避盾、回復盾、攻撃盾、速度盾、会心盾とかとか。控えめに言って変態だなーって思ってたよ」
「ひでえ言われようだ」
そんなこともやってたな。
あれはあれで楽しかったが、結局のところ割り振りできるポイントの制限があって統合っていうのができなかったのが惜しい。
そんな会話をしていると、みんなも眠い目を擦ってあくびをしながら起きてきた。
「なんだかいいな、こういうの」
「そうだね。本当の旅って感じで楽しいかも」
「隣に同じく」
さて、ステータスを確認するか。
――――――――――
カナト
レベル:5
耐力:5
攻力:5
防力:5
減力:5
敏力:5
速力:5
魔力:5
理力:5
アクディブスキル:【】
パッシブスキル:【】
ユニークスキル:【】
――――――――――
――――――――――
近接+
技能+
心頭+
魔理+
特異+
ポイント5
――――――――――
なるほどな。
俺がさっき倒したウルフの合計は、大体――二十体。
昨日倒した大型のウルフがどれくらいだったかわからないのが悩ましいな。
「しかしまあ、みんなの寝ぐせはおもしれえな」
「ふふっ、だね」
今って、何時ぐらいなんだろうな。
ゲームと違って、そういうのって確認できないんだろうか。
と、考えていると視界右端に時間と日付が出てきた。
3月27日15時45分。
そういえば、俺達は高校二年生になる春休み、有り余る時間を毎日毎日ゲームをしていたんだったな。
日付と時間が表示されているってことは、こっちで過ぎた時間はあっちと同時進行って感じなんだろうか……って、そんなことを考えたところで確認する術はないか。
でもあれ? これ、表示がおかしくないか? それに、動いてないよなこれ。
いや、表示している意味よ。
つまりこれはあれか、最後にゲームをしていた時間ってわけだな。
空を見上げると完全に見覚えのある朝っぱら。
にしても、こっちに来てまで俺にとっての定時で起きちまうなんて、もはやこれは一種の呪いなんじゃないかって思ってしまうな。
さて、まだまだみんなは起きてないし、行くか。
ここら辺ぐらいか。
つい昨日、あのウルフ群に襲われた場所はここのはず。
「早速のお出迎えだな」
目の前に現れたのは白毛の小型ウルフ三体。
俺は抜刀し、盾を構える。
これからやるのは、昨夜に全員に約束させたことを破ることになるが、ソロプレイによるレベリングだ。
あいつらはいつでも気性が荒いのか?
俺とお前らは今回が初対面だと思うんだが。
もしかしてあれか、ゲームと違ってここは実在している世界だから、俺の体に仲間の匂いでもこびりついているのか。
考えても仕方ないな。
別に言葉が通じるわけでもない。
俺を睨めつけながらゆっくりと足を進めてくるウルフ。
「いつでもいいぜ」
『グアァッ』
まずは中央の一体が俺に飛び掛かってきた。
馬鹿正直に正面から来るものだから、俺は容赦なく剣をウルフの眉間に突き刺す――と、すぐに灰となって消える。
『ワォオオオオオオオオオン!』
残る二体も先の仲間がどうなったのか目の前で見ていたはずなのに、馬鹿正直に真正面から飛び掛かってきた。
俺は右のウルフに剣を突き刺し、左のウルフは盾で殴り落とす。
右のウルフが灰になってすぐ、左のウルフが立ち上がるより先にこめかみに剣を突き刺した。
「うーん。まあウォーミングアップにはちょうどいいか」
今考えれば、ここら辺のモンスターは低レベルなんだろう。
そこそこの数を倒したかつ大型のを倒したというのに、レベルアップしたのはたったの2。
まあ出落ちでこいつらより強いモンスターと戦っていたら、死んでいたかもしれないって考えれば贅沢は言えないか。
でもあれだな。
今確認してもレベルアップしていなかった。
ということは、ここもゲームの時と一緒なんだろう。
具体的な数値はわからないが、レベル1からレベル2になる時は、必要経験値が二倍になるといったものがあって、この世界のレベルアップも同じになっているようだ――といっても検証をしたわけではないから正確なことはわからないが。
「あ」
俺は肝心なことを忘れていた。
視界左端に見える、アケミの名前。
こりゃあバレたら怒られるだろうな……だけど、こっちの世界だとどうなんだろうな。
ゲームの世界では、一定の距離を空けてしまうと名前と体力と魔力のゲージだけ確認できた。
できたといっても、微妙な加減を目視できるわけではない。
あるか、ないかしか確認できなかった。
この世界ではどうなんだろうな。
「――ここからが本番だな」
さっきのウルフが咆哮を上げたのが引き金になったのだろう、同格のウルフが目の前に現れた。
目視できるだけでも五体はいる。
そう、俺の目的はこれだ。
限られた短い時間ではあるが、こうやってモンスターを乱狩りしてレベルアップをしようって手筈。
ゲームの世界なら死んだら復活拠点まで戻されるが、この世界ではそれがあるかもわからず、どう考えても危険だっていうのはわかっている。
だが、これはゲーマーとしての好奇心なんだろうな、この胸の疼きに抗えない。
「ワクワクするぜ」
「あれ、カナトどこかに行ってたの?」
「ああ。慣れない環境にあんまり寝れなくてな、ちょっと離れたところで体に水をバシャバシャかけてた。んで、やっとのことで乾いたからって感じ」
「なるほどね」
俺は不思議そうに見てくるアケミからの問いにそう答える。
帰り道で考えた割にはかなりいい感じなんじゃないか。
「そういえばさっき、アンナと話をしたんだけどポイントを割り振りしたら【グランドメモ】を取得できたから、早速ここに使ったって」
「ほほー、この段階で取得できるってことは、ゲームの時と一緒だよな?」
「私は魔法職をやったことがないからわからないけれど、たしか、始めたての人達がこの無駄スキルなんの役に立つかわからない、って言ってたのは憶えてるよ」
俺も魔法職をやったことがないからわからないが、俺もアケミの言っていることを思い出せる。
アンナも最初はそれについてギャーギャーと言っていた。
本当にそうだよな。
上位スキル【グランドワープ】を取得できるのはまだ先なのに、その下位スキルをそんな序盤から取得できるようにしていたら、外れスキル呼ばわりされるのは当たり前だ。
後々から神スキルになるが、そんなの始めたての人がわかるわけがない。
最初なんて、ワクワクして誰かに相談とかもしないからな。
「そう考えるといろいろなことを検証したくなってくるな」
「だよね。ステとスキル振りができるのはいいけれど、リセットできるのかわからないし、転職っていう選択肢があるのかも気になる」
「転職か。俺はゲームを初めていろんな型の盾職はやったが、結局のところは別の職をやったことがなかったんだよな」
「言われてみればそうだったね。でも、あれはあれで見てるの面白かったよ。回避盾、回復盾、攻撃盾、速度盾、会心盾とかとか。控えめに言って変態だなーって思ってたよ」
「ひでえ言われようだ」
そんなこともやってたな。
あれはあれで楽しかったが、結局のところ割り振りできるポイントの制限があって統合っていうのができなかったのが惜しい。
そんな会話をしていると、みんなも眠い目を擦ってあくびをしながら起きてきた。
「なんだかいいな、こういうの」
「そうだね。本当の旅って感じで楽しいかも」
「隣に同じく」
さて、ステータスを確認するか。
――――――――――
カナト
レベル:5
耐力:5
攻力:5
防力:5
減力:5
敏力:5
速力:5
魔力:5
理力:5
アクディブスキル:【】
パッシブスキル:【】
ユニークスキル:【】
――――――――――
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近接+
技能+
心頭+
魔理+
特異+
ポイント5
――――――――――
なるほどな。
俺がさっき倒したウルフの合計は、大体――二十体。
昨日倒した大型のウルフがどれくらいだったかわからないのが悩ましいな。
「しかしまあ、みんなの寝ぐせはおもしれえな」
「ふふっ、だね」
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