ルルの大冒険

睦月初日

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ホワイトシティ

父とナニカ

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リルは再び自分の野望を思い返し
ルルとルージュたちに立ち向かうために全ての武器、全てのエネルギーを
準備した。


(俺は、
負けるわけにはいかないんだ…)


するとルージュはリルに問いかけた。


「ねえ、もしかしてリルの野望って
世界を平和にすることなの?」

「な、なに?」

「だってあなた苦しんでるようにしか
見えないから…
本当に強さだけが欲しい人や
世界征服が野望な人はそんなことないもの。
だから、もしかしたら目的が同じだから私たちと戦うことが苦しいだろうなと」


「違うね!!
お前たちのような甘い考えではない!
俺は確かに争いをなくすことを目的としてこれまで動いてきた!
だが、、、みんなで手を取り合う平和なんてものは理想論だ!!
だから、俺が最強となり絶対的な支配の中で争いを無くさせる!!
それが俺の野望なり!」


ルルたちはようやくリルのことを少し理解した気がした。
やり方は違えど争いをよく思わず
それをなくすために動いていたという
事実を知った。
ルルは父を少しだけかわいそうと思った
周りに誰も信頼できる人がいないのだから。


「でも、、、
残念ね、それでは誰も幸せになることはできないわ。
確かに理想論かもしれない、、、
甘い考えかもしれない。
でも、その理想論が実現できれば
世界に本当の平和を作り出すことができる。
あなたのは偽物の平和にしか聞こえないもの!」



「うるせぇ!うるせぇ!!
言ったはずだ!!
仲間なんて口約束だけの存在は
いずれどちらかが裏切り
そいつを道具として使うまでの
口実でしかない!!」


「だから、本当に心から信頼できる
仲間を作ればいいだけじゃない!!」

ルルたちもリルの言葉に反論し始めた。



「だまれ!口で言ってもわからん!
実力行使だ!!」

(ふっふっふっ…
さあ、今こそ呪法を使え!!
俺を解放しろ!!)


(うるせぇ!俺は…
俺は…    みんなと笑って過ごすチャンスを…)


(おいおい、忘れたのか!?
ヴィオラは仲間に裏切られた…
それをお前は目のまえで見てきただろ?)


(くそっ!くそおおおーー!!)


(そうだ!イカれ!!怒れ!!
ブチギレろ!!)

リルは両手を合わせた。

「最後の力だ!!
見せてやろう!!
オレサマノチカラヲ!」


「!?」

ルージュはリルの中にいるナニカが
喋ったことに気がついた。


「全員!!構えて!!
来るよ!!」


するとリルは巨大化し
魔神の姿になった。



「サア!
オレガセカイヲシハイスルトキガキタ!
カクゴシロ!!」


「14体1か。
ルル、、、
もしかしたらお父さんは苦しんでいるかもしれない。
助け出すよ!あの人を…」


「お母さん…
うん…わかった。」



「みんな!最後の一踏ん張りだ!!
アイツが全ての闇だ!!
遠慮はいらないからね!!」




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