ルルの大冒険

グリーンシティ

最悪な報せ

国際指名手配《エドワード＝リル》


彼の傘下のデビルナインと呼ばれる
そしきの壊滅。

そしてリル本人の捕獲こそ
ミッション7の本当の正体だと
ハヤテから聞いたルルはグリーンシティでルージュ護衛隊三羽烏の3人と修行と精神世界で会った従兄弟にあたる
マレッサ＝リラ
スピカ＝ディランの2人から
エネルギーを受け継ぎ基礎体力を
底上げして超絶奥義を遂に習得した。


しかしデビルナインの強さは
想像をはるかに超えていた。

ルルはホワイトシティに到着する前に
グリーンシティからホワイトシティへと
繋がる裏ルートの入り口で
ある男から現在の戦況を
聞き出そうとした。


「な、どうしてあなたがここに…」


「俺があんたらに突っかかったのは
デビルナインの1人に
操られていたからだ。
もともと本来の仕事はグリーンシティの
警備人なんだ。」


「え…
うそ…」


「グリーンシティ出身の者たちは
大抵フルネームに漢字が入ることが
ほとんどだ。
俺は名乗り忘れていたが佐倉義平だ。」


「そ、そうなんだ。
驚いたよ。　　　正直こんなところで
会うとは思ってなかったから。」


「俺はあんたらに謝罪と礼をしなければ
いけないんだ。
操られていたとはいえ俺のしたことは
許されることではない。
だが、謝らせてくれ…


すまなかった。


そして、俺を倒してくれてありがとう。

そのうち4人全員に言うつもりだがな」


「うん。その時また聞くよ。」


「そうか、、、


俺は、、、

俺はデビルナインと戦っている
みんなの戦況を伝えなければならない」


「デビルナインって…
リルの傘下にいる組織の…
何か、知ってるみたいだね。」



「ああ。
順を追って説明する。


まず1人目のツェンリーという男は
ウルテミアさんとルナさんが
撃破済だ。」


（さすがベスト9最強と呼ばれる
ウルテミアさん。
もう撃破済みとは…）


「そして、2人目のイピリアという獣も
レイラさんとエレナさんで撃破。」


（よし！順当…   ベスト9の人たちが
そう簡単に負けるわけないもんね！）


「3人目のユミルという巨人は…」

「どうして…   黙り込むの？」



「ピスティさんとラックスが撃破…
した、、、」

「みんな強いことはわかってたけど
順当だね！」


「だが、ピスティさんとラックスの
2人は撃破と引き換えに
命を落とした。」




「え…」
ルルは思考が停止した。

「そんな…    だってベスト9でしょ！？
ラックス君だっていたんでしょ！？」



「つ… 」

「そ、そんな…」


「そして、4人目の大蛇という化け物は
黄金丸とツバメが倒した。
そして2人は既に別の場所に助太刀に
向かっている。」


「　…」



「5人目のポセイドンというジジィは
ルフィアさんとアルウィンによって
倒された…


だが、、、

追い討ちをかけるようですまない…
この戦いでルフィアさんは…」


「ぐっ…」
ルルはみるみる顔が強張っていく。


「6人目のシャナという精霊は
ピリリさんと麗さんが応戦したが
太刀打ち出来ずに2人とも
再起不能…
だが、そこに黄金丸とツバメの
2人が駆けつけなんとか撃破。
だが、疲労で2人ともそのまま病院へ」


ルルはもう怒りのあまり半分
話を聞いていないに近かった。



「とりあえず聞いてくれ。
7人目というか鳥なんだが、
フェニックスという不死鳥は
ナギさんとエマさんがコンビを組み
圧勝。
だが、死なないことからエマさんの
技で永久封印した。


そして、8人目のミノタウルスという
獣人はアポロさんとリズが撃破。

だが、

アポロさんは命を…


そして、最後の9人目はローズという
女だったんだが、

既に撃破され代わりに入った
オーディンという化け物は
ブライアンさんとローガンさんが
撃破。
だが、ブライアンさんも…」


そこまで話すとルルは怒りのあまり
自分のオーラを制御しきれず
周りに水が溢れていた。


「お、おい…
最後まで話を…」



「もういい…
私は…   私は…
絶対に…絶対に…許さない…」


ルルのかつてない怒りのオーラに
義平はもうそれ以上喋れなかった。


「エドワード＝リル…
ブチ殺す！！」