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グリーンシティ
《ルージュ伝》記されていなかった12年
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「なるほど。
そこまで書かれていたか。」
「でも、そうするとどうしても疑問が…」
「なるほどな。
なぜ、超絶奥義を2つか…」
少し黙り込みディランは斜め上を見た。
「実は、それはその12年の間にあった
戦いで俺とリラ姉を守るためだったんだ。」
「え… お二人を…」
「ああ。
俺は15歳、リラ姉が16歳の時に
あった闇の戦いでリルの部下である
3人と戦っていた時、、、
俺たち2人は超絶奥義を覚えていなくて、超奥義も未完成な状態だった。」
「追い詰められた俺たち2人をルージュさんが助けに来てくれた。
そして、その時、超絶奥義を放ったんだが、2人しか倒せなくてもう1人
残ったが、その男は超深海水濠波が
聞かなかったんだ。」
「え、、、
超深海水濠波がきかないなんて…」
「仕方なく、戦いの中で
ルージュさんは超絶奥義の爆水陣を
習得した。」
(爆水陣… 確か蒸気型の…)
ルルは話を聞きながら自分が
いずれ超絶奥義を使えるように
ならなければいけない敵と戦うかもしれないことを再認識していた。
「お二人はその戦いの後はどうされたんですか?」
「実はその戦いでルージュさんに助けに来てくれたのはいいが、
その戦いで俺たち2人はほぼ瀕死状態になってな…」
「え!?」
(精神世界で2人のオーラを感じた時、
上級者レベルのオーラを感じたのに…)
「その3人が正直桁外れに強くてな…
ルージュさんに助けてもらったんだが
既にもう手遅れだったんだ。」
「 …」
ルルはなぜだが実際にあったはずのない2人の話なのに悔しかった。
「えっと…」
するとリラが今度は掠れそうな声で
話し始めた。
「リルの話…」
「あ、そういえばお二人が襲われたのって、、」
「エドワード…
リルは…
国一番の犯罪者…
だから…
私たち2人から…
お願い…
リルを…
倒して…
欲しい…」
リラはモジモジしながら小さな声で
話した。
(リラさん… ディランさん…)
「おそらく、リルはそのソウルストーンを使うことで魂を封じ込めた者の
エネルギーを自分のものにし、
誰も逆らえなくさせるつもりだと思うぜ。」
「だから、奇跡、幸運というデマの
情報を国中に流し全て集めさせる、
そして最後に自分がそれを横取りって
ところだね。」
「まあ、そんなところだな。
それと、ルージュさんは12年間を書かなかったんじゃない。
書いたけどその本は既に燃やされているんだ。」
「燃やしたのはリル…」
「その通りだ。だから、リラ姉が
さっき伝えたことと同じことを俺も
思っている。
エドワード=リルを倒してくれ!」
「ディランさん…
リラさん…」
「そして、そのために俺たち2人から
お前にエネルギーを送るぜ。」
「え?精神世界なのに?」
「まあ、その辺はあまり考えるな。」
ディランはそう言って手を出した。
2人とルルは握手をした。
握手した時にエネルギーが自分の体に
入っていくのを感じた。
(やっぱり、ナギさんとエマさんの
子供だからエネルギーの量が尋常じゃない…
これが、16歳と15歳なんて…)
そして2人の体が光り出した。
(そろそろ、時間か、、、)
「ルルちゃん…」
リラが小さな声で優しく微笑みながら
「信じてるから。」
「リラさん。ありがとうございます!」
「もう時間だな。
ルルちゃん、母さんは元気か?」
「はい!とっても!」
「そうか、、、
母さんに伝えてくれ。
いつか、おばあちゃんになって
こっちに来たら
この精神世界で話ができるのを
楽しみにしていると、、」
「はい!伝えておきます!」
2人は笑いながら消えていった。
そして、ディランがかすかに泣いているのを見て父、リルにかつてないほど
怒りを覚えたルルだった。
そこまで書かれていたか。」
「でも、そうするとどうしても疑問が…」
「なるほどな。
なぜ、超絶奥義を2つか…」
少し黙り込みディランは斜め上を見た。
「実は、それはその12年の間にあった
戦いで俺とリラ姉を守るためだったんだ。」
「え… お二人を…」
「ああ。
俺は15歳、リラ姉が16歳の時に
あった闇の戦いでリルの部下である
3人と戦っていた時、、、
俺たち2人は超絶奥義を覚えていなくて、超奥義も未完成な状態だった。」
「追い詰められた俺たち2人をルージュさんが助けに来てくれた。
そして、その時、超絶奥義を放ったんだが、2人しか倒せなくてもう1人
残ったが、その男は超深海水濠波が
聞かなかったんだ。」
「え、、、
超深海水濠波がきかないなんて…」
「仕方なく、戦いの中で
ルージュさんは超絶奥義の爆水陣を
習得した。」
(爆水陣… 確か蒸気型の…)
ルルは話を聞きながら自分が
いずれ超絶奥義を使えるように
ならなければいけない敵と戦うかもしれないことを再認識していた。
「お二人はその戦いの後はどうされたんですか?」
「実はその戦いでルージュさんに助けに来てくれたのはいいが、
その戦いで俺たち2人はほぼ瀕死状態になってな…」
「え!?」
(精神世界で2人のオーラを感じた時、
上級者レベルのオーラを感じたのに…)
「その3人が正直桁外れに強くてな…
ルージュさんに助けてもらったんだが
既にもう手遅れだったんだ。」
「 …」
ルルはなぜだが実際にあったはずのない2人の話なのに悔しかった。
「えっと…」
するとリラが今度は掠れそうな声で
話し始めた。
「リルの話…」
「あ、そういえばお二人が襲われたのって、、」
「エドワード…
リルは…
国一番の犯罪者…
だから…
私たち2人から…
お願い…
リルを…
倒して…
欲しい…」
リラはモジモジしながら小さな声で
話した。
(リラさん… ディランさん…)
「おそらく、リルはそのソウルストーンを使うことで魂を封じ込めた者の
エネルギーを自分のものにし、
誰も逆らえなくさせるつもりだと思うぜ。」
「だから、奇跡、幸運というデマの
情報を国中に流し全て集めさせる、
そして最後に自分がそれを横取りって
ところだね。」
「まあ、そんなところだな。
それと、ルージュさんは12年間を書かなかったんじゃない。
書いたけどその本は既に燃やされているんだ。」
「燃やしたのはリル…」
「その通りだ。だから、リラ姉が
さっき伝えたことと同じことを俺も
思っている。
エドワード=リルを倒してくれ!」
「ディランさん…
リラさん…」
「そして、そのために俺たち2人から
お前にエネルギーを送るぜ。」
「え?精神世界なのに?」
「まあ、その辺はあまり考えるな。」
ディランはそう言って手を出した。
2人とルルは握手をした。
握手した時にエネルギーが自分の体に
入っていくのを感じた。
(やっぱり、ナギさんとエマさんの
子供だからエネルギーの量が尋常じゃない…
これが、16歳と15歳なんて…)
そして2人の体が光り出した。
(そろそろ、時間か、、、)
「ルルちゃん…」
リラが小さな声で優しく微笑みながら
「信じてるから。」
「リラさん。ありがとうございます!」
「もう時間だな。
ルルちゃん、母さんは元気か?」
「はい!とっても!」
「そうか、、、
母さんに伝えてくれ。
いつか、おばあちゃんになって
こっちに来たら
この精神世界で話ができるのを
楽しみにしていると、、」
「はい!伝えておきます!」
2人は笑いながら消えていった。
そして、ディランがかすかに泣いているのを見て父、リルにかつてないほど
怒りを覚えたルルだった。
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