ルルの大冒険

睦月初日

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ゴールデントーナメント

ライバル

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「試合開始!!」


試合開始と同時にルルが先手を打った。


「いくよ!水蓮弾!!」



(ルルから先手を…)



(水蓮弾?弱い技ではないがなぜ
最初にその技を選んだ?)



リズはそう思いながらも避けた。


(やはり、ルル相手だと考えが
わかりにくい。
不意打ちで避けることもある。
身体能力向上の為にも
早速だが使うしかないな。)



「心眼!!」



「やはり使うか…
へっぽこのやついきなり切り札で
勝負を優勢にするつもりだな…」


「いくぞ!ルル!
天風弾!!」



「氷壁!!」


「ピシッ」


「囲うつもりか?無理だぜ!
心眼の前ではバレてるぜ!
もういっちょ!!
天風弾!!」


「氷壁!!」



「ピシッ」



「でも攻撃は防げるよ!」


するとリズはルルの背後に回り込んだ。



「な!?
回り込まれた!?」



「くらえ!豪炎旋風弾!!」


(直撃するか…)


「ボゴウ…」


「当たった。直撃だぜ。ルルが燃えてる。」



「いや、違う…     あれは、、、」


「ゴロゴロ…」


「やられた…
氷の分身体か、、、」



「いつのまに分身体など作ったんだ?」
アルウィンは不思議そうに
考えた。


しかし、リズは心眼の能力により
既に気がついていた。


「なるほど、、、
だから最初に水蓮弾を放ったのか。」



「さすがリズ。
もうわかったみたいだね。」


ルルの本体が地面から現れた。



「水蓮弾として、本体は地面に隠れて
分身体を残して戦わせた。
だから銃弾が直撃しても
何ともなかったわけだ。」



「その通り。まあ、計算だと
リズがそのまま別の技を分身体に
打ち込んでくれると隙ができたんだけど
さすが心眼があるとバレてたみたいだね。」



「しかし、今更ながらこの反則的な
エネルギーには驚くぜ。
分身体が氷壁を2回続けて打っても
ケロっとしてるんだからな。」



「甘く見てたつもりはないけど
想像以上の実力をさらに身につけていたのはお互いさまみたいだね。」


「ああ。」


(心眼は相手の技の仕組みがわかるし、
身体能力は桁違いに上がる。
だが、相手の考えていることや
次に何を使うかまではわからない。

そこはルルの考えを読むしかない。)



(やはり、いつまで経っても
リズは最強の味方で
最強のライバルだなぁ。
やっぱりあの日見つけてよかったよ。)


するとルルが笑いながらリズに
言った。


「やっぱりリズ相手にこの能力を
使わずにはいられないみたいだね。」


「能力?」


「この能力は私しか知らない。
ナギ師匠も知らない。
そして、まだ使ったことすらない。
でも、いつか、必ず大事な時に使う時が
来ると思ってたから、
使うね。」


一同は何も言わずにルルを見ていた。


(心眼がある以上、
新しい能力を出したとしても
どんな技なのかはわかる。

だが、なんなんだ…
この寒気は…
ルル…
お前はこれだけの強さにさらに…)



「さあ!ショータイムだよ!!
スモッグ!!!」




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