ルルの大冒険

ゴールデントーナメント

ツバメ登場

「よし！休養もしたしこれでバッチリだぜ！」


「うん！ゆっくり休めてよかったね。」


「まずはアルウィンとツバメの試合からか！」


「相手はツバメだからな。
近距離型と近距離型の対決というわけだ。」




「それでは２回戦を始める。
ツバメ、アルウィンは前へ。」



「ザザッ…」


両者向かい合った。




「はじめ！！」



開始早々いきなりアルウィンが仕掛けた。


「迅雷剣！！」


（なるほど。私の技を知った上で
スピードで勝負ってわけね…
面白い！だが、、）


「ダンッ！」


ツバメはハンマーを地面に弾き
体をうかして避けた。


「うまい！さすがツバメ！」


「あまい！そのスピードでは当たらないわよ！」



「わかっている。
狙いはそのあとだ。」


「なに！？」


（落ちてくるところを初めから狙っていたっていうの？）


「あなたが避けることなど計算していた。
だから動き始めた時から出来るだけ
エネルギーを溜める時間を稼ぎたかった。
だからあなたに避けさせた。」



（まずい赤ゴリラを地面に投げてしまって空中で身動きが取れない。）


「雷龍波動剣！！！」


「ガシャーーン！」


「ぐあぁぁぁ！！」



ツバメは電撃を受けた。


「ぐっ…
警戒心が足りなかったようね…
甘く見ていたわ。」


ツバメは再び赤ゴリラを拾いアルウィンと距離を取った。



「神技・大打撃！！」


「ドゴーン！！」


「グラ…グラ…」


（これは前に一度見た地面が崩れる技…）


「これでそう簡単には動き回れないわよね。」


（手練れなだけある…
私の動きを封じ込めさらに自分が
戦いやすいように戦況を一瞬で変えてきた。）


「さらに！ゴリラのパワーを加えて！」


（何をする気だ…）


「大猿技・地鳴！！」


「ドガァァン！」


「ぐっ…
さらに地面を…」


赤ゴリラの放った技は巨大な砂の塊を
砂塵のように細かく打ち砕くほどの
凄まじいパワーだった。


「さあて戦況は整った！始めるわよ！」


（なんだ…次は何をする気だ？）


「神技・蟻地獄！！」


「ザァァァ」


「足元から崩す気だ！」


（あの技…
確か前に一度食らった覚えが…）
リズはドールのブレインと同じ技だと
思い出した。


（ということはあいつの足を封じ込め
特大の一発をかます気ということか。
した方向に技をかまして抜け出すという
方法を思いつけば技は解除できる。）


「雷龍波！！」


アルウィンは豪雷剣を下に向けて技を放った。


（よし。それさえ思いつけば拘束は防げる。）



「下に攻撃のアイデアは思いつくと思っていたわ。
でもこの技はある技の上位互換でね、
拘束するというより封じ込めるのが
この技の性質なの。」


「な、なに！？」


アルウィンの技は砂に吸収されてしまった。

さらに蟻地獄は止まらずアルウィンを
下へ下へと吸い込んでいく。


「封印…
それが私の蟻地獄なのよね。」


アルウィンは自力で地上へと戻らなければならなかった。