ルルの大冒険

睦月初日

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ゴールデントーナメント

強すぎた相手

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一回戦第3試合。
ラックスvs如月


(真空斬列剣…
たしかに昔はこの技で倒せなかった
相手は数える程度しかいない。
だから、この技しか俺は使わなかった、

いや、というより使えなかった。
この技しか特訓してない、
自信がなかった。

だが、あれから修行を重ね、
俺はより強い切り札を手に入れた。



超奥義を!)


「如月と言ったな。
正直修行を重ねた今、真空斬列剣を
放って無傷なのはこの場にいる会場の
やつだけだろう。
改めてこのトーナメントの凄みを
実感したぜ。」


「  …」


「下手をすれば体が壊れるかもしれない。
だが、この試合同じ剣士として
全力で戦わなければならない!

見せてやる!俺の全てを!!」


するとラックスの体にコロシアム中の
空気、大気が集まっていくのが
感じられた。



「真空流技!!!」


(これは…    なるほどね…)

如月は戦況を理解した。



「いくぞ!覚悟!!」


ラックスは再び剣を自分の頭の上で
構えてとどめた。



「また、同じ技か!?」


「いや、たとえ同じ技でも
あれだけのエネルギーを集めていれば
桁違いの威力に進化するはずだ。」


「超奥義・真空烈風剣!!!」


「バァァァァァァン!!!!!!」

「ゴロゴロ…」


会場はあまりの威力に数秒沈黙した。


「な、なんて威力してやがる…」

すると、コロシアムのバリアを貼った
ウルテミアがラックスの技を見て
感心した。

(なんてやつだ…
我がバリアがここまでのダメージとは…
こいつ、もしこれ以上の力が有れば
我がバリアが破られていた。
とても5000万とは思えん。

面白い、、、やはり数字など当てにならんということか…)



「ゴホゴホ…」

しかし、如月は崩れた岩の中から
すぐに現れた。


「ひさびさだわ、体にダメージを与えられたのは。
ラックス。
やはり、相手が私やここの会場のものでなければ桁外れの強さだったはずね。
これだけの相手との試合がもう終わりとは…



残念だわ…」


「な、なに!?
この状況で終わりだと!?」



ラックスは如月の言葉を数秒後に理解する。



「見せてあげるわ…
私の奥義を…」

如月がそういうと会場が燃え出した。


「これは火!?
おまえ、火のエネルギーを…」


「火?そんなやさしいものじゃないわ…
私のは火炎のエネルギーよ。」



「な、火炎だと!?」



如月は腰にある刀に手をかけた。


「奥義とは相手を撃つ切り札のこと。
すなわち…


こういうことよ…


奥義・火炎大乱舞!!!」



しばらく会場は沈黙した。


「本当に何度も言うけど残念だわ…
あなたならもっといい試合が
できるはずだったのに…」


「勝負あり!勝者如月麗!!」


「ワアアァァ!!」


「そんな…
ラックスがこうも簡単に…」


(如月麗…
やはり会場で並んだ時からただならぬ
オーラを感じていた。
火炎のエネルギーとは…

その前のラックスの技により
余計に火炎の威力を上げてしまった。

ラックス、相手が強すぎた。

だが、この試合を見て誰もがお前の
技の凄さを実感したはずだ。


ただ、相手が強すぎた、、、


それだけのことだ。


とはいえ、上級者を一撃で瀕死にするとは、、、

先の試合でこの化け物と当たる可能性があると思うと脅威だな、、、)

アルウィンはラックスの強さを
見たあとだからこそ、如月がどれだけ
脅威なのかを感じていた。

さらにこの相手と戦う可能性がある
ということをアルウィンは考えていた。




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