ルルの大冒険

睦月初日

文字の大きさ
上 下
114 / 188
ゴールデントーナメント

剣士vs剣士

しおりを挟む
ゴールデントーナメント一回戦。
第3試合が始まろうとしていた。

ー少し前ー
「リズ。レイラ様から聞いたぞ。
心眼開眼したんだな。」

「親父…
まあな、親父こそエレナを弟子にしたなら息子に教えてくれてもいいんじゃないか?」


「ふっ…
サプライズで登場したら自分の息子が
どんな反応するか見たかっただけだ。」


「ったく…相変わらずだな…」


「リズ。」

「ん?なんだよ?親父。」


「強くなったな、、
正直お前がエレナに勝てるとは思ってなかった。
一回戦突破おめでとう。」


「まだ一試合勝っただけだぜ!?
それに次の相手はルルだ。
正直最初の試合を見て心眼身に付けたにも関わらず今から戦略練らなきゃ
勝てる気がしない相手だ…
俺は次の試合のことでもう頭がパンク
しそうだぜ。」



ー再びコロシアム内ー

「それでは第3試合の組み合わせを発表する。」

再びあたりは静まり返る。


「第3試合は…」


「ゴクリッ…」




「ラックスvs如月!」


「おお!ラックスが試合か!」


「あれから俺がどれだけ強くなったか
見せる時だ!」


(相手の如月という女。
確かツバメとほぼ同じ報酬金額だった…
つまり強さはツバメ級か…

いや、もしくはそれ以上かもな…
ラックス…
相手が悪いな…)

アルウィンは次の試合で自分が当たるかもしれないと考えていた。

「なお、出場者が9人のため通常の場合、
3試合に勝てば優勝となるが、
次の試合に出るものは他のものと違い、
4回勝たなければ優勝はない!」


「ええ!?それって不公平なんじゃ!?」

「9人の場合どうしてもシード選手ができる。
やむを得ん!」

全員あまり納得がいっていないなか
第3試合が始まろうとしていた。


「それでは両者前へ!」


ラックスと如月は前へ出た。


「それでは用意!始め!!」


第三試合が始まった。


ー観客席ー
「ラックスの戦いを見るのはあの時以来だな。
あの時は、義平ってやつに負けちまったが今回は相手のレベルが違うとはいえ
奴の実力も相当にパワーアップしてる
はずだ。」


「真空斬列剣…
それが奴の切り札の技だったはず、
あの当時でもあの技は相当な威力だった。
お手並み拝見といこうか。」


リズとアルウィンが話しているうちに
2人はコロシアムの隅に移動していた。


「修行は積んできた。
もう以前のように人を見下したりはしない。
自分の力を過信しない。
俺がどこまで戦えるかそれをこの場で証明するだけだ。」


ラックスは自分の剣を頭の上でとどめた。


「あの構えは!?
いきなりか!?」



「いくぞ!真空斬列剣!!」


「バァァァン!」

「ズガガガ…」



コロシアムはいきなりメチャクチャに
破壊された。


「す、すげぇ威力だな。」


「まさか、もうおわったんじゃないか?」



(この程度で試合が終わるはずはない。
次の技の用意を。)


すると煙が消えて如月が現れた。


「む、無傷だと!?
バカな!?ラックスの奥義をくらって…」



すると如月が喋った。

「同じ剣士として骨のある相手と
戦いたかった。
そしてそれがフィールギア=ラックス
とは正直いって嬉しいわ。」


「な、なんだ?いきなり褒め始めたぞ?」


「でも、残念ね。あなたこの試合で
私に負けるのだから。」


「勝手に決めつけられるのは嫌いだな。
だが、剣士vs剣士。
ここまでワクワクしたのは初めてだ。
さあ!ギアを入れ直して全開で行くぞ!」




しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

愚かな父にサヨナラと《完結》

アーエル
ファンタジー
「フラン。お前の方が年上なのだから、妹のために我慢しなさい」 父の言葉は最後の一線を越えてしまった。 その言葉が、続く悲劇を招く結果となったけど・・・ 悲劇の本当の始まりはもっと昔から。 言えることはただひとつ 私の幸せに貴方はいりません ✈他社にも同時公開

【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた

杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。 なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。 婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。 勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。 「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」 その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺! ◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。 婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。 ◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。 ◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。 ◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます! 10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!

貧乏男爵家の末っ子が眠り姫になるまでとその後

空月
恋愛
貧乏男爵家の末っ子・アルティアの婚約者は、何故か公爵家嫡男で非の打ち所のない男・キースである。 魔術学院の二年生に進学して少し経った頃、「君と俺とでは釣り合わないと思わないか」と言われる。 そのときは曖昧な笑みで流したアルティアだったが、その数日後、倒れて眠ったままの状態になってしまう。 すると、キースの態度が豹変して……?

父が再婚しました

Ruhuna
ファンタジー
母が亡くなって1ヶ月後に 父が再婚しました

【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?

つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。 平民の我が家でいいのですか? 疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。 義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。 学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。 必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。 勉強嫌いの義妹。 この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。 両親に駄々をこねているようです。 私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。 しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。 なろう、カクヨム、にも公開中。

虐げられた令嬢、ペネロペの場合

キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。 幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。 父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。 まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。 可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。 1話完結のショートショートです。 虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい…… という願望から生まれたお話です。 ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。 R15は念のため。

【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断

Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。 23歳の公爵家当主ジークヴァルト。 年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。 ただの女友達だと彼は言う。 だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。 彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。 また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。 エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。 覆す事は出来ない。 溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。 そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。 二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。 これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。 エルネスティーネは限界だった。 一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。 初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。 だから愛する男の前で死を選ぶ。 永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。 矛盾した想いを抱え彼女は今――――。 長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。 センシティブな所へ触れるかもしれません。 これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。

「不細工なお前とは婚約破棄したい」と言ってみたら、秒で破棄されました。

桜乃
ファンタジー
ロイ王子の婚約者は、不細工と言われているテレーゼ・ハイウォール公爵令嬢。彼女からの愛を確かめたくて、思ってもいない事を言ってしまう。 「不細工なお前とは婚約破棄したい」 この一言が重要な言葉だなんて思いもよらずに。 ※約4000文字のショートショートです。11/21に完結いたします。 ※1回の投稿文字数は少な目です。 ※前半と後半はストーリーの雰囲気が変わります。 表紙は「かんたん表紙メーカー2」にて作成いたしました。 ❇❇❇❇❇❇❇❇❇ 2024年10月追記 お読みいただき、ありがとうございます。 こちらの作品は完結しておりますが、10月20日より「番外編 バストリー・アルマンの事情」を追加投稿致しますので、一旦、表記が連載中になります。ご了承ください。 1ページの文字数は少な目です。 約4500文字程度の番外編です。 バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`) ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑) ※番外編投稿後は完結表記に致します。再び、番外編等を投稿する際には連載表記となりますこと、ご容赦いただけますと幸いです。

処理中です...