ルルの大冒険

ブラックキャッスル

エンジェル

（勘に頼るんだ…   なんとしても当ててやる）

「エンジェルちゃんも反撃するね！」
エンジェルは笛を構えた。

「幻影・黒鬼！」
黒霧から鬼が出現した。

（これは幻…    
精神さえ乗っ取られなければ問題はない）
アルウィンは雷装体の威力を上げ
自分の体に強引に痛みを与えた。

「やるね…    でもここからが黒鬼の
本領発揮だよ！」
すると黒い霧がさらに濃くなり
鬼の体がさらに濃くなった。」

（バカな…
これではもはや本体ではないか…
まずい…これでは洗脳されてしまう…）

「雷鳴！」
アルウィンは自分の体に攻撃した。

（面白い…自分の体に…）

「ぐっ…」
これで正気を保てる！」
（そして今のこのエネルギーごと
やつにぶつける…
しかし、師匠は…）

その頃ルフィアはすでにエンジェルの
幻影にかかり動けずにいた。

するとエンジェルの黒鬼がさらに
変化する。

「幻影・灰烏！」
すると地上に鬼が一斉に消え
烏となった。

（また幻影…
このままでは拉致があかん…
それに私のエネルギーも無駄に使われてしまう。
やはり勘に頼り一か八かで攻撃するしかない…）

しかし、アルウィンのエネルギーが
落ちていたことに気がついていた
エンジェルはさらに幻影を畳み掛ける。

「二重幻影・黒鬼！」

（な、まずい…
２つ同時に幻だと！？）

「バタンッ」

アルウィンは幻影にかけられた。






「ここは…」
雨降る街レインシティ。
7大都市を有する国レインボーの
隣国クリマ。
ある1人の少女が今日も傘を持って
家を出た。

「いってきます！
パパ！ママ！」

名はエンジェリーナ・エンジェル。
これはエンジェルがまだ子供だった頃の話である。

エンジェルの住むレインシティは毎日のように雨が降っていた。
そのため住民のこころは暗く、まるで暗闇にでも閉じ込められたようだった。

しかしそんな中、エンジェルは明るく元気な女の子だった。

エンジェルには一人の親友がいた。
名前はレア。超絶がつくほどの美人だった。

エンジェルは毎日レアと遊ぶ日々。

「レア！遊ぼ！」

「もちろん！遊びに行こう。」

二人は毎日のように遊ぶ日々だった。

しかし、そんな日々は突然終わりを告げた。

クリマの国内で内乱が起きた。

エンジェルの住む町レインシティ。

それに対しレアの住む町サニーシティ。

この二つの街は仲が悪いことで有名な街だった。

レアは自分の父親に命令されエンジェルを人質に取った。

（ごめんね…　ごめんね…　エンジェルちゃん…。）

心の中でレアは何度もエンジェルに誤っていた。

エンジェルはレアが本心で自分を人質に取ったわけではないとわかっていた。

（待っててレア。このくだらない戦争をすぐ終わらせるから。）

そしてエンジェルは動き出したのだ。

そして、この戦争はのちに晴雨戦争と呼ばれ伝説の戦争となる。