89 / 188
ブラックキャッスル
最高の力
しおりを挟む
アルウィンは再び気合を入れた。
体中に電気が流れ、その電気は
あまりにも凄まじくもはや
雷どころか稲妻のようにも見えるほどだった。
(ここまであの女のオーラが伝わってくる。
仕方ない…本来やってはならぬことだが
やるしかない。)
キングはベッドの前にあるマーブルを
再び狙いアルウィンの攻撃を
掻い潜った。
「こしゃくな…」
アルウィンは傷が治っているキングの
体に回復薬のマーブルは効くはずがない
と判断し、
アルウィンはエネルギーをため始め、
最大級の技でキングの体を
回復不可能にするしかないと考えた。
「ビリビリ…ビリビリ…」
雷のエネルギーがアルウィンの体に
集まっていく。
キングは机の上のマーブルを
全て手に掴み自分の口に入れた。
「ゴクツ」
(回復薬だから傷やケガのない体には
効くはずがない…
もうすぐエネルギーも溜まる。
これでとどめをさす!)
しかし、キングの体から湯気のような
ものが溢れ出し
キングは薄気味悪い笑い声をはっした。
「フフフ…フハハハ…」
「な、なんだ!?急に笑いだしたぞ!?」
リズがそう言った。
「俺はキング!ブラックキャッスルの
護衛官として貴様ごときに
負けるわけにはいかないのだ!!」
キングは突然喋り方が変わった。
「な、なんだ…
あの野郎… 性格が急に…」
「俺はたった今、このマーブルを
食べたことで肉弾戦最強の男となった!
アルウィン!貴様は強い!
それは認めてやろう!
だが、所詮はその程度のことだ!
俺は最高の力を手に入れた!
くるがいい!!
逃げはせん!!
この力を貴様にぶつけてやろう!」
「望み通りにしてやろう…
ビリビリ…ビリビリ…」
アルウィンはエネルギーを溜め終えた。
「雷龍波動砲!!」
「ハァァァーー!!」
「ガシャーーン!!」
まるで落雷でも落ちたかのような
音がした。
「ビリビリ…」
「はぁ…はぁ…はぁ…」
アルウィンは息が上がりながらも
立ち上がった。
(これまでで最高の力をぶつけた。
起き上がれるはずがない。)
「ガラガラ…」
壁が崩れていた。
その中からキングが起き上がった。
「やるな…
だてに雷のオーラを纏ってないな…
これほどの強敵は初めてだ。
まさか禁止されていた肉体強化を
使って最大にパワーアップしても
ここまでおされるとはな…」
「カルテットガーディアン…
ブラックキャッスルの護衛官の名称…
4人の1人のキング…
最初の時に感じたオーラとは
もはや別人…
私の最高のエネルギーをぶつけたのに
意識があるどころか…
立ち上がれるとは…
恐れ入ったわ…」
2人は目を合わせて同時に笑った。
さらに同時に喋り出し…
「だが、勝つのは俺だ!」
「だが、勝つのは私だ!」
(次で決めてやる!!)
(次で最後だ!!)
2人とも同じことを考えていた。
体中に電気が流れ、その電気は
あまりにも凄まじくもはや
雷どころか稲妻のようにも見えるほどだった。
(ここまであの女のオーラが伝わってくる。
仕方ない…本来やってはならぬことだが
やるしかない。)
キングはベッドの前にあるマーブルを
再び狙いアルウィンの攻撃を
掻い潜った。
「こしゃくな…」
アルウィンは傷が治っているキングの
体に回復薬のマーブルは効くはずがない
と判断し、
アルウィンはエネルギーをため始め、
最大級の技でキングの体を
回復不可能にするしかないと考えた。
「ビリビリ…ビリビリ…」
雷のエネルギーがアルウィンの体に
集まっていく。
キングは机の上のマーブルを
全て手に掴み自分の口に入れた。
「ゴクツ」
(回復薬だから傷やケガのない体には
効くはずがない…
もうすぐエネルギーも溜まる。
これでとどめをさす!)
しかし、キングの体から湯気のような
ものが溢れ出し
キングは薄気味悪い笑い声をはっした。
「フフフ…フハハハ…」
「な、なんだ!?急に笑いだしたぞ!?」
リズがそう言った。
「俺はキング!ブラックキャッスルの
護衛官として貴様ごときに
負けるわけにはいかないのだ!!」
キングは突然喋り方が変わった。
「な、なんだ…
あの野郎… 性格が急に…」
「俺はたった今、このマーブルを
食べたことで肉弾戦最強の男となった!
アルウィン!貴様は強い!
それは認めてやろう!
だが、所詮はその程度のことだ!
俺は最高の力を手に入れた!
くるがいい!!
逃げはせん!!
この力を貴様にぶつけてやろう!」
「望み通りにしてやろう…
ビリビリ…ビリビリ…」
アルウィンはエネルギーを溜め終えた。
「雷龍波動砲!!」
「ハァァァーー!!」
「ガシャーーン!!」
まるで落雷でも落ちたかのような
音がした。
「ビリビリ…」
「はぁ…はぁ…はぁ…」
アルウィンは息が上がりながらも
立ち上がった。
(これまでで最高の力をぶつけた。
起き上がれるはずがない。)
「ガラガラ…」
壁が崩れていた。
その中からキングが起き上がった。
「やるな…
だてに雷のオーラを纏ってないな…
これほどの強敵は初めてだ。
まさか禁止されていた肉体強化を
使って最大にパワーアップしても
ここまでおされるとはな…」
「カルテットガーディアン…
ブラックキャッスルの護衛官の名称…
4人の1人のキング…
最初の時に感じたオーラとは
もはや別人…
私の最高のエネルギーをぶつけたのに
意識があるどころか…
立ち上がれるとは…
恐れ入ったわ…」
2人は目を合わせて同時に笑った。
さらに同時に喋り出し…
「だが、勝つのは俺だ!」
「だが、勝つのは私だ!」
(次で決めてやる!!)
(次で最後だ!!)
2人とも同じことを考えていた。
0
お気に入りに追加
8
あなたにおすすめの小説
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
貧乏男爵家の末っ子が眠り姫になるまでとその後
空月
恋愛
貧乏男爵家の末っ子・アルティアの婚約者は、何故か公爵家嫡男で非の打ち所のない男・キースである。
魔術学院の二年生に進学して少し経った頃、「君と俺とでは釣り合わないと思わないか」と言われる。
そのときは曖昧な笑みで流したアルティアだったが、その数日後、倒れて眠ったままの状態になってしまう。
すると、キースの態度が豹変して……?
美しい姉と痩せこけた妹
サイコちゃん
ファンタジー
若き公爵は虐待を受けた姉妹を引き取ることにした。やがて訪れたのは美しい姉と痩せこけた妹だった。姉が夢中でケーキを食べる中、妹はそれがケーキだと分からない。姉がドレスのプレゼントに喜ぶ中、妹はそれがドレスだと分からない。公爵はあまりに差のある姉妹に疑念を抱いた――
【完結】父が再婚。義母には連れ子がいて一つ下の妹になるそうですが……ちょうだい癖のある義妹に寮生活は無理なのでは?
つくも茄子
ファンタジー
父が再婚をしました。お相手は男爵夫人。
平民の我が家でいいのですか?
疑問に思うものの、よくよく聞けば、相手も再婚で、娘が一人いるとのこと。
義妹はそれは美しい少女でした。義母に似たのでしょう。父も実娘をそっちのけで義妹にメロメロです。ですが、この新しい義妹には悪癖があるようで、人の物を欲しがるのです。「お義姉様、ちょうだい!」が口癖。あまりに煩いので快く渡しています。何故かって?もうすぐ、学園での寮生活に入るからです。少しの間だけ我慢すれば済むこと。
学園では煩い家族がいない分、のびのびと過ごせていたのですが、義妹が入学してきました。
必ずしも入学しなければならない、というわけではありません。
勉強嫌いの義妹。
この学園は成績順だということを知らないのでは?思った通り、最下位クラスにいってしまった義妹。
両親に駄々をこねているようです。
私のところにも手紙を送ってくるのですから、相当です。
しかも、寮やクラスで揉め事を起こしては顰蹙を買っています。入学早々に学園中の女子を敵にまわしたのです!やりたい放題の義妹に、とうとう、ある処置を施され・・・。
なろう、カクヨム、にも公開中。
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
【本編完結】さようなら、そしてどうかお幸せに ~彼女の選んだ決断
Hinaki
ファンタジー
16歳の侯爵令嬢エルネスティーネには結婚目前に控えた婚約者がいる。
23歳の公爵家当主ジークヴァルト。
年上の婚約者には気付けば幼いエルネスティーネよりも年齢も近く、彼女よりも女性らしい色香を纏った女友達が常にジークヴァルトの傍にいた。
ただの女友達だと彼は言う。
だが偶然エルネスティーネは知ってしまった。
彼らが友人ではなく想い合う関係である事を……。
また政略目的で結ばれたエルネスティーネを疎ましく思っていると、ジークヴァルトは恋人へ告げていた。
エルネスティーネとジークヴァルトの婚姻は王命。
覆す事は出来ない。
溝が深まりつつも結婚二日前に侯爵邸へ呼び出されたエルネスティーネ。
そこで彼女は彼の私室……寝室より聞こえてくるのは悍ましい獣にも似た二人の声。
二人がいた場所は二日後には夫婦となるであろうエルネスティーネとジークヴァルトの為の寝室。
これ見よがしに少し開け放たれた扉より垣間見える寝台で絡み合う二人の姿と勝ち誇る彼女の艶笑。
エルネスティーネは限界だった。
一晩悩んだ結果彼女の選んだ道は翌日愛するジークヴァルトへ晴れやかな笑顔で挨拶すると共にバルコニーより身を投げる事。
初めて愛した男を憎らしく思う以上に彼を心から愛していた。
だから愛する男の前で死を選ぶ。
永遠に私を忘れないで、でも愛する貴方には幸せになって欲しい。
矛盾した想いを抱え彼女は今――――。
長い間スランプ状態でしたが自分の中の性と生、人間と神、ずっと前からもやもやしていたものが一応の答えを導き出し、この物語を始める事にしました。
センシティブな所へ触れるかもしれません。
これはあくまで私の考え、思想なのでそこの所はどうかご容赦して下さいませ。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
【完結】私だけが知らない
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。
優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。
やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。
記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。
【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位
2023/12/19……番外編完結
2023/12/11……本編完結(番外編、12/12)
2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位
2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」
2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位
2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位
2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位
2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位
2023/08/14……連載開始
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる