ルルの大冒険

睦月初日

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ブラックキャッスル

ここから本番

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「リズがやられるなんて…」

「さあ!次はどっちが相手になる?」
ジャックがルルたちに笑いながら
話しかけた。

するとアルウィンが薄ら笑いをした。
「ふっ…
お前の相手は俺たちではない…」

「なに!?」

「お前の相手はそこの男だ。」

ジャックは後ろを振り返った。

「ちっ…
バラすのが速いんだよ!
ヘタレ剣士がー!」

「ば、ばかな…
貴様はそこで死んでいたはずじゃ…」
しかし、ジャックが下を向いた時に
リズの体は燃えていた。

「な、なに!?
これは…  一体、、」

「炎分身…
それがその体の正体だ。」

「分身だと!?
バカな…    分身体を作る能力は
超能力者や魔法使いじゃなければ
出来るはずは…」

「この銃が銀色に光ったその時から
俺は超能力者へと進化を遂げた。
だから風のエネルギーしか使えなかった
俺が炎のエネルギーも使えるように
なったというわけだ!」

「超能力者だと!?
そんなふざけたことがあるはずが…」

「俺が嘘をついていないことは
その分身を見ればわかるはずだが?」

(落ち着け。所詮炎のエネルギーと
風のエネルギーの二つを使えるように
なったというだけだ。
俺の闇のエネルギーがあれば
負けるはずがない!!)

「てめぇの闇のエネルギーとやらの
弱点がわかったぜ。
つくづく俺は神に愛されてるな。」

「なに!?
闇のエネルギーに弱点だと!?
そんなはずがない!
たとえ、弱点がわかったとしても
この俺が負けるはずがない!!」

「行くぜ!!
おしゃべり自惚れ野郎!!」
(すげえぜ。
レイラからもらったこの銃…
力が湧いてくる。
まるで銃が俺の手のようだ…)

「火炎弾!!」
リズはさっそく身につけた
炎のエネルギーを使い強力な銃弾を
相手に放った。

(この程度の銃弾など簡単に避けられる。)
リズの銃弾はジャックには簡単に避けられてしまった。

(それでいい。
俺の狙いはその弾じゃない…。
俺の本当の狙いは…
その炎に隠れている旋風弾だ…。
そして…

すると炎が少しずつ弱まり
旋風弾が見えた。

「!?」
ジャックは気がつくのに遅れた。

そして…
その旋風弾は俺が最初にブーメランの
ように動くように細工して撃った
特注の銃弾だ!!)

「な、なに!?」

「ドゴオゥン!!」
旋風弾は見事ジャックに命中した。

「むにゅ…」
しかし、またジャックは自分の能力を
使いダメージを軽減した。

「忘れたか? 俺に銃弾は
効かないんだ!!」

「ああ。知ってるさ。
だが、それは風のエネルギーの場合だ。
炎のエネルギーなら…
体が燃える炎なら貴様にダメージを
与えることが出来る!!」

弱まって消えかけていた火炎弾が
再び火力を上げジャックの体に
ブーメランのようにかえってきた。

「な、なに!? 
2つとも跳ね返るようにしただと!?」

「ピィー…    バーン!!」
「ボゴウ…」

「くそったれが…
俺に傷をつけた奴は久しぶりだぜ。
リズと言ったか?
喜べ!!
俺がこいつを使うのはこれで2回目だ!」

「な、なんだ!?
なにをする気だ!?」

「限界《リミット》!!」
するとジャックの闇のエネルギーが
体から溢れ出した。

「さあ!!ここから本番だ!!」
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