ルルの大冒険

レッドシティ

初めてのミッション

「イノシシの出る場所は、オレンジマウンテンか。」

「近いの？」

「場所はレッドシティとイエローシティのちょうど境目にある山だ。
まあ近くはないが車を使えば半日もあれば着く。」

「車って？」

「車の説明もいるのか…」

「車とは人間が考えた乗り物で人間が走るより数倍速く走れるもののことだ。」

「でも数倍速く走っても半日かかるんだね。」

「まあレッドシティは他の町と比べてもかなりでかい町だからな。」

そんな話をしながら朝早くに車を走らせ始めてお昼が過ぎたころ、

「ルル見えるか？あれがオレンジマウンテンだ。もう少しでつけるな。」

「大っきい山！これならいろんな動物がいそうだね！」

さらに小一時間ほど車を走らせた。

「よし山のふもとについた。ここからは徒歩で行こう。」

「リズ、でも地図だともう少しあるのにどうして歩いていくの？」

「車は便利だが動物に警戒されやすいんだ。だからここからは警戒されにくい徒歩で行く。心配するな一時間もかからないさ。」

そこから一時間歩いた頃…
「ガサッガサッ…」

「止まれ！ルル！」

「え！？」

「見つけたぜ！ミッションにあるイノシシだ。」

「え？え？このイノシシデカすぎない？
なんで？」

「おそらく突然変異だな。こりゃ依頼書以上だ、10メートルはありそうだな。」

イノシシが一歩前に出た時、目の前の木がまるでおもちゃのドミノのように
崩れた。

「おかしいとは思ってた。イノシシ退治はたしかにレベル2程度だが、30万は
高すぎると思ってたんだ。これで納得したぜ！ルル！俺から離れるな！
どうやら俺が持ってる銃の中で一番の
奴をださなきゃならないみてーだな。」

リズは現実世界ではありえないほどの威力を持つ銃をだした。

「行くぞ！イノシシ！くらいやがれ！」
「ドォーン！！」

そんな音がした後2人が再び目の前を見るとイノシシは倒れていた。

「やったー！すごい！すごい！倒した！
リズ！たおしたよね！？」

「ああ！ミッション成功だ。
これで金も補充できそうだな。
さて街へ帰るぞ！」

しかし、そううまくはいかなかった。
「シュー」「カッカッカッ」

「？なんだ？」

するとさらに大きなイノシシがルルとリズの前に現れた！

「ギャー！」

「さっき倒したやつのおやか！？
まずい！今の鳴き声は危険すぎる
ルル！！逃げるんだ！」

「リズ！！危ない！！」

「うわーーー！」

リズは気を失った。さらに背中から大量の出血があり、命の危険が高まった。
するとルルは泣き出した。
そして小さな声で祈りながらこう言った

　「お母さん…助けて！」

するとルルの持っていた宝石が青く光り
イノシシは目の前から消えていた。
イノシシが消えた途端ルルも気を失っていた。
それからしばらくして2人は登山して来た人が通報をし、病院へと運ばれた。