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雨から虹へ
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駅前の喫茶店「ヤスラギ」
「おはようございます!店長。」
「おはよう。ユキちゃん。」
「店長。土砂降りですよ!」
「あ、本当だ。
じゃあ、今日は客足はパッタリかな~」
「そうですね、でも、雨だから
ホットが売れそうですかね。」
「なら、ホットコーヒーとココアの準備しておかなきゃね。」
「うーん、、、
今日はお客さんはイマイチかな。」
「ユキちゃん。
今日って午後予定あったりする?」
「いえ、特には…」
「そう、じゃあ
ホノカちゃん今日休んでもらおうと
思うんだけど、いいかな?」
「大丈夫ですよ。ホノカちゃんは
受験生ですしその方がいいと思います。」
「じゃあ、電話してくるね。
お店見ててね。」
「はい!」
「カランッ」
「いらっしゃいませ!
あ!田中さん!」
「ホットコーヒー。」
「はい!少々お待ちください!」
「あと、ナポリタン。」
「はい!」
「ホノカちゃん、助かりますって。
あら、田中ちゃん。
いらっしゃい。」
「しかし、みのりちゃん。
ユキちゃんは相変わらずかわいいね。」
「ええ。
でも、口説いちゃダメですからね!
うちの大事な看板娘なんだから!」
「ふふっ…
大丈夫だよ。俺が口説いて落ちるなら
とっくにユキちゃんはこの店にいないからな。
おまけにみのりちゃんを除けば
この店の5人の中で1番料理が上手いだろう。」
「いえいえ!
ホノカちゃんがいますよ!
私、ホノカちゃんには敵いませんよ。」
「ああ。
まあ、いいライバルってところだな。
ホノカちゃんの作るものも美味しいしな
この店が繁盛するのもわかるな~。
いい子探したね、みのりちゃん。」
「ええ。まったくね。」
「ザアーーー」
「雨やまないですね。」
「やまないほうが今日は好都合なんだがな。」
「どうせ、
また奥さんと喧嘩したんでしょ?」
「ぐっ…
ま、まあな…」
「人の家庭に口出すつもりはないけど
くだらない内容なら早めに謝らないと後で後悔することになるよ。」
「うん…
分かってはいるんだけど、、、
どうも、言いづらくて…
それに、
いつも気分が悪くなるとここのコーヒーとナポリタンが食べたくなるんだよな」
「うちはいつでも大歓迎だけど
子供達も毎日、毎日喧嘩ばかりじゃ
そのうち、家にいるのが嫌になるよ?」
「あ、ああ…」
「家っていうのはいつどんな時でも
心が安らぐ場所じゃなきゃ。
それに、沈んだ時にくるより
田中ちゃんの家族で来てニコニコしながら食べたり、飲んでもらうほうが
私としてはいいかな~」
「田中さん、お迎えがきましたよ。」
「なっ!」
「ご、ごめんなさい…
パパ。」
「ま、待ってくれ。
謝らないでくれ。謝るのは俺のほうだ。
すまん…」
「パチパチッ」
「パパえらい!ママえらい!
はい!仲直り!!」
「よかったですね。店長。」
「うん、うん。
やっぱりこうでなきゃ。」
「お!雨が止んだ!
じゃあ、みんなでこれから公園でも
行くか!!」
「やったー!」
「パパ!ママ!見て見て!!
虹だ!!」
「おー!こいつはいいな!!」
「みのりちゃん、ありがとう。」
「私は何もしてないですよ。
ただ、アドバイスしただけです。
最後に決めたのは田中ちゃんですから。
また、お待ちしております。」
「ああ。」
「店長、雨が上がったから
お客さんが次々と!」
「これはホノカちゃん断ったの
失敗したかな~
それじゃ、私が厨房に入るしかなさそうだね!」
「おお!今日は大当たりだ!!
みのりちゃんが厨房だ!!
よっしゃー!俺、オムライス!」
「みのりちゃん!
こっちはナポリタン!」
「はーい!ただいま!!」
今日も大繁盛です。
「おはようございます!店長。」
「おはよう。ユキちゃん。」
「店長。土砂降りですよ!」
「あ、本当だ。
じゃあ、今日は客足はパッタリかな~」
「そうですね、でも、雨だから
ホットが売れそうですかね。」
「なら、ホットコーヒーとココアの準備しておかなきゃね。」
「うーん、、、
今日はお客さんはイマイチかな。」
「ユキちゃん。
今日って午後予定あったりする?」
「いえ、特には…」
「そう、じゃあ
ホノカちゃん今日休んでもらおうと
思うんだけど、いいかな?」
「大丈夫ですよ。ホノカちゃんは
受験生ですしその方がいいと思います。」
「じゃあ、電話してくるね。
お店見ててね。」
「はい!」
「カランッ」
「いらっしゃいませ!
あ!田中さん!」
「ホットコーヒー。」
「はい!少々お待ちください!」
「あと、ナポリタン。」
「はい!」
「ホノカちゃん、助かりますって。
あら、田中ちゃん。
いらっしゃい。」
「しかし、みのりちゃん。
ユキちゃんは相変わらずかわいいね。」
「ええ。
でも、口説いちゃダメですからね!
うちの大事な看板娘なんだから!」
「ふふっ…
大丈夫だよ。俺が口説いて落ちるなら
とっくにユキちゃんはこの店にいないからな。
おまけにみのりちゃんを除けば
この店の5人の中で1番料理が上手いだろう。」
「いえいえ!
ホノカちゃんがいますよ!
私、ホノカちゃんには敵いませんよ。」
「ああ。
まあ、いいライバルってところだな。
ホノカちゃんの作るものも美味しいしな
この店が繁盛するのもわかるな~。
いい子探したね、みのりちゃん。」
「ええ。まったくね。」
「ザアーーー」
「雨やまないですね。」
「やまないほうが今日は好都合なんだがな。」
「どうせ、
また奥さんと喧嘩したんでしょ?」
「ぐっ…
ま、まあな…」
「人の家庭に口出すつもりはないけど
くだらない内容なら早めに謝らないと後で後悔することになるよ。」
「うん…
分かってはいるんだけど、、、
どうも、言いづらくて…
それに、
いつも気分が悪くなるとここのコーヒーとナポリタンが食べたくなるんだよな」
「うちはいつでも大歓迎だけど
子供達も毎日、毎日喧嘩ばかりじゃ
そのうち、家にいるのが嫌になるよ?」
「あ、ああ…」
「家っていうのはいつどんな時でも
心が安らぐ場所じゃなきゃ。
それに、沈んだ時にくるより
田中ちゃんの家族で来てニコニコしながら食べたり、飲んでもらうほうが
私としてはいいかな~」
「田中さん、お迎えがきましたよ。」
「なっ!」
「ご、ごめんなさい…
パパ。」
「ま、待ってくれ。
謝らないでくれ。謝るのは俺のほうだ。
すまん…」
「パチパチッ」
「パパえらい!ママえらい!
はい!仲直り!!」
「よかったですね。店長。」
「うん、うん。
やっぱりこうでなきゃ。」
「お!雨が止んだ!
じゃあ、みんなでこれから公園でも
行くか!!」
「やったー!」
「パパ!ママ!見て見て!!
虹だ!!」
「おー!こいつはいいな!!」
「みのりちゃん、ありがとう。」
「私は何もしてないですよ。
ただ、アドバイスしただけです。
最後に決めたのは田中ちゃんですから。
また、お待ちしております。」
「ああ。」
「店長、雨が上がったから
お客さんが次々と!」
「これはホノカちゃん断ったの
失敗したかな~
それじゃ、私が厨房に入るしかなさそうだね!」
「おお!今日は大当たりだ!!
みのりちゃんが厨房だ!!
よっしゃー!俺、オムライス!」
「みのりちゃん!
こっちはナポリタン!」
「はーい!ただいま!!」
今日も大繁盛です。
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