5 / 5
木の葉
しおりを挟む
木の枝にくっつき風が吹くと落ちる。
時には、ほうきで掃いて捨てられ
時には火を起こすためのものになる。
焚き火は暖かい。
冬にはもってこいだ。
でも、木の葉や木の枝、薪といったもの
がなければ焚き火はできない。
まあ、そんなこといちいち考えないだろう。
雲がどこへいくのか、、、
太陽と月が仲が悪いとか
昔はよく考えた。
雨が降ればお天道様が泣き
雷がおこれば怒り
虹が出れば仲直り。
太陽の時はご機嫌でこっちまで
嬉しくなる。
大人たちは
「ああ…また雨か…やまないかなー。」
「ええ!雷かよ!」
「暑いな、、、
曇ってくれればいいのに。」
いつしかマイナスなことしか言わなくなっていく。
子供は
「やったー!雨だ!
新しいカッパに長靴に傘!
みんな!見てみて!かわいいでしょ?」
「私だって!今日はうさぎちゃんの
模様のかさなんだ~!」
雪が降れば
「みんな!外出て雪だるまつくろうよ!」
「よっしゃ!
男子は昼休みは雪合戦な!!」
暑くても寒くても雨でも雪でも
子供はいつだってプラスに考える。
木の葉として地面から人を見てると
つくづく思う。
(どうして、大人は子供を経験しているのにマイナスにいろんなことを
考えるのだろう…
どうして、人に興味を示さないのだろう…
どうして、あれだけ大切にしてた
”もの”を雑にするのだろう)
そして、また木の葉が焚き火の
ために燃やされる。
「ねえねえ、、、
そこのイチョウさん。」
「なーに?」
「どうして人間は大人になるにつれて
純粋さを失うのだと思う?」
「うーん…
みんな闇と光を身につけるからかな。」
「闇と光?」
「表と裏という表現も出来るね。
私たち植物と違って人には
人と接するということが絶対条件だから
自分の思い通りにいかないと
いい思いをしない闇深きもの
表向きにはニコニコしてても
裏では愚痴るもの、
光を持っているのに
闇に飲まれてしまうもの。
いろいろね。」
「な、なるほど…」
「子供たちは光いっぱいじゃから
大人が子供から教えられることもある。
もちろん大人が子供に教えることが
必要じゃ。
それは生物みんなそうだし
当たり前のことじゃ。
でも、そうして互いに話し合い
己を磨き、高めていくのが素晴らしい
大人になる。
ということなのかもしれんのぉ。」
「そっか、、、
じゃあ紅葉さんのいうように
だから人ははなしあうんだね。」
「それは人だけではなく
我々や動物たちもすることじゃ。
人間にはわからんじゃろうがな。」
「ビュー…」
風が吹いた。
(この子供…
寒そうだな。)
「ボボ…」
(少しでも長く燃え続けないかな~)
時には、ほうきで掃いて捨てられ
時には火を起こすためのものになる。
焚き火は暖かい。
冬にはもってこいだ。
でも、木の葉や木の枝、薪といったもの
がなければ焚き火はできない。
まあ、そんなこといちいち考えないだろう。
雲がどこへいくのか、、、
太陽と月が仲が悪いとか
昔はよく考えた。
雨が降ればお天道様が泣き
雷がおこれば怒り
虹が出れば仲直り。
太陽の時はご機嫌でこっちまで
嬉しくなる。
大人たちは
「ああ…また雨か…やまないかなー。」
「ええ!雷かよ!」
「暑いな、、、
曇ってくれればいいのに。」
いつしかマイナスなことしか言わなくなっていく。
子供は
「やったー!雨だ!
新しいカッパに長靴に傘!
みんな!見てみて!かわいいでしょ?」
「私だって!今日はうさぎちゃんの
模様のかさなんだ~!」
雪が降れば
「みんな!外出て雪だるまつくろうよ!」
「よっしゃ!
男子は昼休みは雪合戦な!!」
暑くても寒くても雨でも雪でも
子供はいつだってプラスに考える。
木の葉として地面から人を見てると
つくづく思う。
(どうして、大人は子供を経験しているのにマイナスにいろんなことを
考えるのだろう…
どうして、人に興味を示さないのだろう…
どうして、あれだけ大切にしてた
”もの”を雑にするのだろう)
そして、また木の葉が焚き火の
ために燃やされる。
「ねえねえ、、、
そこのイチョウさん。」
「なーに?」
「どうして人間は大人になるにつれて
純粋さを失うのだと思う?」
「うーん…
みんな闇と光を身につけるからかな。」
「闇と光?」
「表と裏という表現も出来るね。
私たち植物と違って人には
人と接するということが絶対条件だから
自分の思い通りにいかないと
いい思いをしない闇深きもの
表向きにはニコニコしてても
裏では愚痴るもの、
光を持っているのに
闇に飲まれてしまうもの。
いろいろね。」
「な、なるほど…」
「子供たちは光いっぱいじゃから
大人が子供から教えられることもある。
もちろん大人が子供に教えることが
必要じゃ。
それは生物みんなそうだし
当たり前のことじゃ。
でも、そうして互いに話し合い
己を磨き、高めていくのが素晴らしい
大人になる。
ということなのかもしれんのぉ。」
「そっか、、、
じゃあ紅葉さんのいうように
だから人ははなしあうんだね。」
「それは人だけではなく
我々や動物たちもすることじゃ。
人間にはわからんじゃろうがな。」
「ビュー…」
風が吹いた。
(この子供…
寒そうだな。)
「ボボ…」
(少しでも長く燃え続けないかな~)
0
お気に入りに追加
0
この作品の感想を投稿する
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
就職面接の感ドコロ!?
フルーツパフェ
大衆娯楽
今や十年前とは真逆の、売り手市場の就職活動。
学生達は賃金と休暇を貪欲に追い求め、いつ送られてくるかわからない採用辞退メールに怯えながら、それでも優秀な人材を発掘しようとしていた。
その業務ストレスのせいだろうか。
ある面接官は、女子学生達のリクルートスーツに興奮する性癖を備え、仕事のストレスから面接の現場を愉しむことに決めたのだった。
寝室から喘ぎ声が聞こえてきて震える私・・・ベッドの上で激しく絡む浮気女に復讐したい
白崎アイド
大衆娯楽
カチャッ。
私は静かに玄関のドアを開けて、足音を立てずに夫が寝ている寝室に向かって入っていく。
「あの人、私が
13歳女子は男友達のためヌードモデルになる
矢木羽研
青春
写真が趣味の男の子への「プレゼント」として、自らを被写体にする女の子の決意。「脱ぐ」までの過程の描写に力を入れました。裸体描写を含むのでR15にしましたが、性的な接触はありません。
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子
ちひろ
恋愛
マッサージ師にそれっぽい理由をつけられて、乳首とクリトリスをいっぱい弄られた後、ちゃっかり手マンされていっぱい潮吹きしながらイッちゃう女の子の話。
Fantiaでは他にもえっちなお話を書いてます。よかったら遊びに来てね。
校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれた女子高生たちが小さな公園のトイレをみんなで使う話
赤髪命
大衆娯楽
少し田舎の土地にある女子校、華水黄杏女学園の1年生のあるクラスの乗ったバスが校外学習の帰りに渋滞に巻き込まれてしまい、急遽トイレ休憩のために立ち寄った小さな公園のトイレでクラスの女子がトイレを済ませる話です(分かりにくくてすみません。詳しくは本文を読んで下さい)
徹夜でレポート間に合わせて寝落ちしたら……
紫藤百零
大衆娯楽
トイレに間に合いませんでしたorz
徹夜で書き上げたレポートを提出し、そのまま眠りについた澪理。目覚めた時には尿意が限界ギリギリに。少しでも動けば漏らしてしまう大ピンチ!
望む場所はすぐ側なのになかなか辿り着けないジレンマ。
刻一刻と高まる尿意と戦う澪理の結末はいかに。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる