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番外編8:ヨハン「一刻、50000V」(カルド×ヨハン←ランペ)
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番外編8:ヨハン「一刻、50000V」(カルド×ヨハン←ランペ)
※会話文のみ
ヨハン(カルドと一緒に住むようになって、俺は生活費の殆どを彼に面倒見てもらってる…)
----ヨハン!もうキミは翻訳の仕事をする必要はない!金なら腐るほどあるからそれを使といい!何なら家計管理もキミがしてくれ!あぁ、それがいい!素晴らしいじゃないか!
ヨハン(家にまで住まわせて貰って、生活の面倒まで……余りに申し訳なさ過ぎる)
----申し訳ない?ヨハン、キミが何を申し訳なく思っているのか私には訳がわからない。キミは私の妻だ。その場合、社会通念上、夫の私がキミを養うのは何もおかしな事はない。どうだい?それでもキミが何か申し訳なく思う点があるのだとすれば言ってくれ。結論は分かりきってはいるが、議論を開始しようじゃないか!
ヨハン(俺は、カルドの…妻)赤面!
ーーーそれに、キミには私の…夫の話を聴くという、他の誰も出来ない仕事があるじゃないか!ヨハン、キミの担っている役割の価値はキミが思っている以上に素晴らしい!だから、翻訳という、私以外の事で多くの時間を割くのは辞めて欲しいんだ。
ヨハン(話を聴いているだけなのに。それが何か役に立っているのだろうか……あっ)
----ヨハンさん!
ヨハン(そう言えば、こないだカルドの研究室に行った時…)
同僚『ヨハンさんに話を聴いて貰えると頭の中が整理されて、凄く有難いです』
同僚『まったく、カルドが羨ましいですよ』
同僚『俺も数刻で良いので話を聴いて欲しいな』
ヨハン(聴いてる、だけなんだけど…それでいいのか?少しの時間でも、俺は誰かの役に立てるのか?)
ーーーー
【ランペからの手紙】
私は、貴方の時間を買いたい。いくらでも払う。貴方の「聴く」には、それだけの価値がある。
ーーーー
ヨハン(か、母さんが言っていた。か、モノの価値を決めるのは…相手がソレを求める力だ、と。だとすれば、俺も…これで、少しは稼げる……のかも)グッ
カキカキ
ーーーー研究室。
同僚「あ、ヨハンさん」
ヨハン「…」ぺこ
ランペ「っ!」チラチラ。
同僚「今日はカルドは学会で此処には居ませんよ?」
ヨハン「コクコク」
同僚「へ?」
ヨハン「…」ぺこ
スタスタ
ヨハン「…」ぺこ
ランペ「…は?え?」真っ赤
ヨハン「…」スッ
ヨハンはランペに一枚の紙を手渡したよ!
ーーーー
ランペさん
私の時間を買ってくれませんか?どんなお話でもお聴きします。
※本当に聴くことしかできません。
不要な場合は遠慮なくおっしゃってください。
ーーーー
ランペ「っっ!あ、あッ(ま、まさか…本当にっ!)」パクパク
ヨハン「…」おず
ランペ「かっ、か、買お、う」真っ赤
ヨハン「っ!」パッ
ランペ「いっ、いくらだ?(いくらでも払うが!)」
ヨハン(値段の事は考えてなかった…どうしよう)そわ
ランペ「き、決めていないのか?」
ヨハン「コクン」
ランペ「…だ、だったら。一刻、50000V」
※1V=1¥(1時間/50,000円)
ヨハン「っ!?(た、高すぎます!)」アワアワ
ランペ「なんだ、不服か。だったらもっと……」
ヨハン「っ」フルフル!
ヨハンは慌ててランペの手を取ったよ!そして、指で手に100と書いたよ!100円でいいって事だね!
ランペ「~!」ゾワゾワゾワ!
同僚「あの二人、何をやってるんだ?」
同僚「ランペの奴、大丈夫か?」
同僚「顔がいつも以上に赤いが……」
ランペ「あっ、あ、ありえない!自分の価値を安く見積もるなっ!」
ヨハン「っ!」
ランペ「これ以上は絶対に下げない!受け取れ!」
ヨハンはランペから50000Vを受け取ったよ!
ヨハン(…こ、こんな。俺)あわあわ
ランペ「…ほら、そこに座りなさい」真っ赤
ヨハン「…」ぱちぱち
ランペ「なんだ、キミは自らの職務を放棄するのか!?」
ヨハン「っ!」フルフル!
ヨハンは急いで席に着いたよ!
ランペ「では、話を……聴いてくれ」真っ赤
ヨハン(ランペさんは、俺の時間に“価値”を見つけてくれたんだ。だったら、俺もちゃんと応えないと)
ヨハンはランペの手を取って指で文字を書いたよ!
《これから一刻の間。私は、貴方のモノです。ありがとう、ランペさん》
ランペ「っぁ、お、俺のモノ?」
ヨハン「コクコク」にこ
ランペ「す、す、すまない。一旦、お、てあらいに、イかせて、くれ」
ヨハン「コクコク」にこ
ガタン!バタバタ!
ランペ「っはぁ、っはぁっはぁ!こ、これから…かれはっ、俺のっ…っく」
ヨハン「…」にこにこ
同僚「おい」
同僚「ああ」
同僚「一刻、50000Vでヨハンさんが話を聴いてくれるなら」
同僚「俺も是非!」
同僚「私もだ!」
研究員達「「「ヨハンさん!!」」」
ヨハン「?」
こうして、研究員達の間で「一刻、50000Vでヨハンを買う」という言葉と行為が大流行したよ!皆、研究一筋だから金銭感覚がバグりまくってるんだよ!
ランペ「そ、それでだな!」
ヨハン「コクコク」にこ
ランペ、一瞬で過ぎた去った一刻!
ヨハン、これでカルドの居ない隙間時間に自分のスキルを活かせる場所が見つかったとニコリ顔だよ!
【貴方のお話、聴きます】
ーーーヨハン
ただし、次の日の予約まで取ったもののカルドにバレて、即廃業になったよ!
ヨハン「…」ぺこ
同僚「ヨハンさん!今日は俺からです!」
同僚「いや、俺からだ!」
ランペ「10万払う。今日も彼は私のモノだ!」
カルド「…は?」
カルド。この後、激ギレ!
※会話文のみ
ヨハン(カルドと一緒に住むようになって、俺は生活費の殆どを彼に面倒見てもらってる…)
----ヨハン!もうキミは翻訳の仕事をする必要はない!金なら腐るほどあるからそれを使といい!何なら家計管理もキミがしてくれ!あぁ、それがいい!素晴らしいじゃないか!
ヨハン(家にまで住まわせて貰って、生活の面倒まで……余りに申し訳なさ過ぎる)
----申し訳ない?ヨハン、キミが何を申し訳なく思っているのか私には訳がわからない。キミは私の妻だ。その場合、社会通念上、夫の私がキミを養うのは何もおかしな事はない。どうだい?それでもキミが何か申し訳なく思う点があるのだとすれば言ってくれ。結論は分かりきってはいるが、議論を開始しようじゃないか!
ヨハン(俺は、カルドの…妻)赤面!
ーーーそれに、キミには私の…夫の話を聴くという、他の誰も出来ない仕事があるじゃないか!ヨハン、キミの担っている役割の価値はキミが思っている以上に素晴らしい!だから、翻訳という、私以外の事で多くの時間を割くのは辞めて欲しいんだ。
ヨハン(話を聴いているだけなのに。それが何か役に立っているのだろうか……あっ)
----ヨハンさん!
ヨハン(そう言えば、こないだカルドの研究室に行った時…)
同僚『ヨハンさんに話を聴いて貰えると頭の中が整理されて、凄く有難いです』
同僚『まったく、カルドが羨ましいですよ』
同僚『俺も数刻で良いので話を聴いて欲しいな』
ヨハン(聴いてる、だけなんだけど…それでいいのか?少しの時間でも、俺は誰かの役に立てるのか?)
ーーーー
【ランペからの手紙】
私は、貴方の時間を買いたい。いくらでも払う。貴方の「聴く」には、それだけの価値がある。
ーーーー
ヨハン(か、母さんが言っていた。か、モノの価値を決めるのは…相手がソレを求める力だ、と。だとすれば、俺も…これで、少しは稼げる……のかも)グッ
カキカキ
ーーーー研究室。
同僚「あ、ヨハンさん」
ヨハン「…」ぺこ
ランペ「っ!」チラチラ。
同僚「今日はカルドは学会で此処には居ませんよ?」
ヨハン「コクコク」
同僚「へ?」
ヨハン「…」ぺこ
スタスタ
ヨハン「…」ぺこ
ランペ「…は?え?」真っ赤
ヨハン「…」スッ
ヨハンはランペに一枚の紙を手渡したよ!
ーーーー
ランペさん
私の時間を買ってくれませんか?どんなお話でもお聴きします。
※本当に聴くことしかできません。
不要な場合は遠慮なくおっしゃってください。
ーーーー
ランペ「っっ!あ、あッ(ま、まさか…本当にっ!)」パクパク
ヨハン「…」おず
ランペ「かっ、か、買お、う」真っ赤
ヨハン「っ!」パッ
ランペ「いっ、いくらだ?(いくらでも払うが!)」
ヨハン(値段の事は考えてなかった…どうしよう)そわ
ランペ「き、決めていないのか?」
ヨハン「コクン」
ランペ「…だ、だったら。一刻、50000V」
※1V=1¥(1時間/50,000円)
ヨハン「っ!?(た、高すぎます!)」アワアワ
ランペ「なんだ、不服か。だったらもっと……」
ヨハン「っ」フルフル!
ヨハンは慌ててランペの手を取ったよ!そして、指で手に100と書いたよ!100円でいいって事だね!
ランペ「~!」ゾワゾワゾワ!
同僚「あの二人、何をやってるんだ?」
同僚「ランペの奴、大丈夫か?」
同僚「顔がいつも以上に赤いが……」
ランペ「あっ、あ、ありえない!自分の価値を安く見積もるなっ!」
ヨハン「っ!」
ランペ「これ以上は絶対に下げない!受け取れ!」
ヨハンはランペから50000Vを受け取ったよ!
ヨハン(…こ、こんな。俺)あわあわ
ランペ「…ほら、そこに座りなさい」真っ赤
ヨハン「…」ぱちぱち
ランペ「なんだ、キミは自らの職務を放棄するのか!?」
ヨハン「っ!」フルフル!
ヨハンは急いで席に着いたよ!
ランペ「では、話を……聴いてくれ」真っ赤
ヨハン(ランペさんは、俺の時間に“価値”を見つけてくれたんだ。だったら、俺もちゃんと応えないと)
ヨハンはランペの手を取って指で文字を書いたよ!
《これから一刻の間。私は、貴方のモノです。ありがとう、ランペさん》
ランペ「っぁ、お、俺のモノ?」
ヨハン「コクコク」にこ
ランペ「す、す、すまない。一旦、お、てあらいに、イかせて、くれ」
ヨハン「コクコク」にこ
ガタン!バタバタ!
ランペ「っはぁ、っはぁっはぁ!こ、これから…かれはっ、俺のっ…っく」
ヨハン「…」にこにこ
同僚「おい」
同僚「ああ」
同僚「一刻、50000Vでヨハンさんが話を聴いてくれるなら」
同僚「俺も是非!」
同僚「私もだ!」
研究員達「「「ヨハンさん!!」」」
ヨハン「?」
こうして、研究員達の間で「一刻、50000Vでヨハンを買う」という言葉と行為が大流行したよ!皆、研究一筋だから金銭感覚がバグりまくってるんだよ!
ランペ「そ、それでだな!」
ヨハン「コクコク」にこ
ランペ、一瞬で過ぎた去った一刻!
ヨハン、これでカルドの居ない隙間時間に自分のスキルを活かせる場所が見つかったとニコリ顔だよ!
【貴方のお話、聴きます】
ーーーヨハン
ただし、次の日の予約まで取ったもののカルドにバレて、即廃業になったよ!
ヨハン「…」ぺこ
同僚「ヨハンさん!今日は俺からです!」
同僚「いや、俺からだ!」
ランペ「10万払う。今日も彼は私のモノだ!」
カルド「…は?」
カルド。この後、激ギレ!
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