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番外編マリエルの末路⑫
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腕に刻印を焼き付けられた私はそのまま倒れこんだ。
残るのは恨みしかない。
私を捨て、一人だけ逃げ出したあの女に対する憎しみ。
「一応教えてやろう。お前の母親はお前を捨てたんじゃない。お前の代わりに修道院で懺悔する為に出家したんだ」
私の代わりって何よ。
どんなに綺麗ごとを並べようとも私を見捨てて一人修道院で気楽に暮らしているんでしょ?
結局あの女も娘を捨てて我が身可愛さに生きているのよ。
そうに違いないわ。
「オスカー、もう良い。これを連れて行け」
「かしこまりました」
「うっ…私は何処に連れていかれるのよ」
ここ以上に最悪な場所はない。
でも、死刑にされることもないなら何処に連れていかれるの?
鉱山はまずいないだろうけど、見当もつかない。
「安心しろ、何も考えなくていい場所。お前が送られる牧場だ」
「は?」
「これから牧場で朝から寝る時間まで豚の世話をする。主に糞を掃除して食事の用意をして。死ぬまで彼等の世話係をするんだ。中々有意義だろう?」
「なっ…そんなの死んだ方がマシよ!」
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しかもあいつ等の下の世話までもするなんて!
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その後は悲惨だった。
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「クソ!何で俺がこんな!」
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「え?」
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「その声はマリエルか!」
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「アンタの所為で私の人生は終わりよ!どうしてくれるのよ!」
「ふざけるな!それは俺の台詞だ!」
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