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しおりを挟む一日だけなのに何があったのか。
「今まで何をしていたんだ!」
「何を…」
「お前がいないせいで!」
何を怒っているのか解らない。
昨日の騒動を見ると、ミレイの面倒が見切れないのは解るけど。
一日だけだ。
それに義両親もいるし、近所には育児になれた知り合いもいる。
万一困ったら助けを呼べばいいのに。
「お前が呑気にしている間にどれだけ大変だったか!どうしてすぐ帰らなかったんだ」
「ちゃんとその日は食事の準備も…」
「ミレイが泣いて大変だったんだぞ!僕たちが大変な思いをしているとおいうのに随分といい思いをして来たんだな!」
エステで肌のお手入れをして髪も綺麗にしてもらった。
でも、少し前ならばたみにサロンに行くことだってあった。
荒れ放題の指の手入れも。
「道端で騒がないで、まだ早い時間なのに」
「誰の所為でこうなったと思っているんだ。ミレイの面倒はお前の役目だろ!」
「何故私だけなの?ミレイは貴方の姪でもあるでしょう?それに…」
「口答えをするな!お前は僕の言うことを聞いていればいいんだ!大体家庭教師なんてどうせ勉強ができない子供に勉強を教えるだけだろ!」
「「「は?」」」
私よりも先にスコット先生や奥様達が声を荒げた。
「アンタ、私を馬鹿にしているのかい?家庭教師を…いいや、教師を馬鹿にしたのかい」
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最近は学校に通えない子供達に家庭教師を派遣する計画が進み。
その計画に積極的に参加しているのだから、ロンドの言葉は許せないだろう。
「何さ、偉そうに」
「首都の学校に通ったわ良いのに、学費の無駄遣いをしたくせに」
「家かが傾いたのだって、アンタの母親が浪費し過ぎたせいの癖に。アンタ、一度頭を金づちで叩いちまいな!」
「後で縫い合わせてあげるわ!」
私への怒りでスコット先生の事が見えなかったのか顔色が変わった。
「ぐっ…何故いるんだ」
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「最初からいたよ」
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胸倉を掴みながら睨みつける彼女達に頷くしかなかった。
「リサちゃん、何かあったら言うんだよ」
「はい」
そう言い残してスコット先生達は去って行った。
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