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夜遅くの時間。
玄関で物音が大きな門の音が消える。


「ただいま!」

「リサ!」


疲れて眠ってしまった私は物音で目を覚ます。
腕の中にはすやすや眠っているミレイに安堵する。


「遅かったですね。もう遅いので声を小さくしてくださいませんか」

「ごめんなさいね。久しぶりだったからつい」

「仕方ないわ。貴女は同居もしてストレスが溜まっているでしょ?あちらのお姑さんは色々と堅苦しいと聞いているし」


それをここでいうのか。
何とも言えない気持ちになるのだけど、とりあえずミレイを預けようとした。

「今は眠ってますので…私はこれで」

「私お風呂に入りたいわ」

「そうね。少し汗をかいたから。リサさん着替えの用意と、部屋を冷やしてくれる?」

「解りました…」


疲れている私はとりあえず従った。
とにかく休みたかったのだ。

「準備をしてきますので。ミレイちゃんをお願いねロンド?」

「え?何で僕が?リサが連れていけばいいだろ?」

「背負ったままでは危ないでしょう?眠っているし大丈夫でしょう?」

「無理だって。その間泣いたらどうするんだよ」


泣いたらあやせばいいのにと思ったけど、言葉を飲み込む。

「これも練習になるわよリサちゃん」

「解りました」

義姉はまた練習という言葉を使い義両親はうんうんと頷いていた。

…が。


「ほぎゃぁぁぁぁ!」

ロンドにミレイを預けた瞬間泣き出した。
抱き方が悪かったのが大暴れして手足をバタバタさせる。


「ロンド!ちゃんと首を支えて!危ないわ」

「そんなこと言って…わぁぁぁ!」

抱き方に慣れていないにしても子供と接したことがないわけではない。
なのにこの抱き方はどうなのかと思う中ミレイは暴れながらロンドの顔を叩き、おもらしをした。


しかもタイミングが悪い事に。


「大変、早く交換を」

「母さんしてよ。私は毎日しているのよ?実家でもなんて嫌よ…リサさんお風呂を」

「私は腰が」

「私も…」


そう言いながら視線を向ける先は。

「リサ!なんとかしてくれ。汚い!」

「うわぁぁぁん!」


赤ん坊だから言葉を理解することはできなくても察することはできるんじゃないか。

ミレイが更に泣き出し暴れまわるので玄関先でとんでもない事態に。


「ロンドが変えてよ。責任取って」

「嫌だよ。どうするんだよ…リサ!お前の所為だぞ」


「すぐにおむつを交換します」

「その前にこの匂いをなんとかしろ」


ミレイを預かるも動こうともしないロンドは支持だけを下し、誰も動こうともんしなかった。

急いでおむつを替えた後は抱っこ紐を使いミレイを前だきしながら入浴の準備をしながら世話しなく働き、その後も彼らのお世話をしなくてはならずようやく眠れたのは真夜中だったが、その間も夜泣きをしたので夜通し起きていなくてはならなくなった。


その後朝食の準備をしながらミレイのお世話をして気の休まる暇がなかった。





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