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151女神への怒り

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マリア様が元の世界に戻った後に、異世界の扉が完全に閉じられ、召喚の儀を使うことは禁じられた。


例えどんな理由でも重罪となると法律が作られた。
その後他の女神が姿を見せたのだ。


「初めてお目にかかります」

「この方は…」

「私は法を司る女神アストロス」

「正義の女神が何用です」


私をの前に出て盾になるフレディーや竜達。

「ギャウ!」

「へ…ロール!」

ロールの鶴の一声により、口から炎を放出した。


「ギャウゥゥ!」

「待って!」

「女神よ、これ以上我妻を巻き込まないでいただきたい。そちらの女神をしたことは…」


マリア様を召喚したのは女神だ。
そしてお姉様を苦しめたのも女神で悪びれることなくあの時。


マリア様が元の世界に帰った後に姿を見せたのだから。


そして彼女は悪びれることもなかった。


「やぁ、ご苦労だったね」


「なっ…」


女神は私達の前に現れ得意げな表情をしていた。


「番狂わせはあったが、丸く収まったね」

「丸く収まった?」

「ああ、少し回りくどく面倒だったけどね?それなにり楽しませてもらったよ…まぁ聖女候補がああなったのは誤算だったよ。あのまま悪魔の依り代になって殺されると思ったけどね」


この時私は殺してやりたい。
心の底から本当に思った。

「よくもぬけぬけと…」

「フレディー…」


今にも切りかかる勢いだったフレディーの手を握った。


「初代聖女様にもそのようなことを?」

「ああ、あの子も中々規格外だった。まぁ…悪魔の依り代になったのが巫女だったけど」

「そうですか」

高みの見物をしていたと?


「まさか人間があそこまで弱いとは思わなかった。まぁ、地上での出来事は干渉できないし…王族もあそこまで無能だと思わなかった…だけど一番の馬鹿は聖女と竜の姫だね」


もう殴っていいかな?


ふと竜達を見ると目が戦闘状態だ。
だけどまだ我慢だ。


「竜の姫は目が見えない。盲目故に心も盲目だ。役目を終えたのなら神にしてやると冗談で言ったんだけど、竜と静かに過ごせればいいなんて愚かだね。聖女は元の世界に帰りたいと」


「それのどこがいけないのでしょうか」

「竜騎士、君も解らないのだね…」


私はフレディーに視線を向けた。


女神だとしても許せない。
思いっきり殴ってもいいわよね?

もはや女神だなんて思いたくないわ。


女神じゃなくて悪魔だ。


いい悪魔よりも質が悪いんだから!
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