寵妃にすべてを奪われ下賜された先は毒薔薇の貴公子でしたが、何故か愛されてしまいました!


エリーゼは、王妃になる予定だった。
故郷を失い後ろ盾を失くし代わりに王妃として選ばれたのは後から妃候補となった侯爵令嬢だった。
聖女の資格を持ち国に貢献した暁に正妃となりエリーゼは側妃となったが夜の渡りもなく周りから冷遇される日々を送っていた。

日陰の日々を送る中、婚約者であり唯一の理解者にも忘れされる中。

長らく魔物の侵略を受けていた東の大陸を取り戻したことでとある騎士に妃を下賜することとなったのだが、選ばれたのはエリーゼだった。


下賜される相手は冷たく人をよせつけず、猛毒を持つ薔薇の貴公子と呼ばれる男だった。
用済みになったエリーゼは殺されるのかと思ったが…


「私は貴女以外に妻を持つ気はない」


愛されることはないと思っていたのに何故か甘い言葉に甘い笑顔を向けられてしまう。

その頃、すべてを手に入れた側妃から正妃となった聖女に不幸が訪れるのだった。
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