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1 どうにもならない現状
8 姉の誕生日パーティー
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「あら、多少は見れるようになったじゃない。でも、やっぱりピンクは似合わないわね。主役は私なんだから、わきまえなさいよ」
姉の誕生日パーティー当日。いつもは自分でサイズだけ直しているドレスをプロの手によって、リメイクされていることに、姉から叱責されるかと思ったが、さらりと嫌味を言われるだけで、終わってほっとした。
パーティーが始まり、婚約者にエスコートされて入場する姉は誰よりも輝いていた。婚約者と揃いの色を身にまとい、花が咲いたような笑顔を振りまく。婚約者も優しい笑顔で姉を見守っている。
姉と婚約者が客人に愛想よく挨拶し、プレゼントを受け取るのを父や母の陰に隠れるようにして、見守る。リリアンも公の場ではにこにこして、言葉は発しない。
「久しぶりマルティナ、元気だった?」
急に声をかけられて、驚いて顔を上げると、従弟のマシューが立っていた。マシューは父の弟である叔父の次男だ。
昔からマシューだけは、三姉妹を差別せずにマルティナにも気さくに接してくれていた。変わらない柔らかい笑顔にささくれた心が癒される。
「元気よ。マシューも元気そうね。同じ学園に通っているのになかなか会わないものね」
成績別のクラス構成で、マシューは一番優秀なAクラスで、マルティナはその1つ下のBクラスだ。
「ドレス似合ってる。少し会わないうちに大人っぽくなったね」
社交辞令とわかっていても、エリックがリメイクしてくれたドレスを褒めてもらえて、少し気持ちが浮上した。ただ、一緒にいるマシューの父親である叔父は、険しい顔をしている。
親切な別の親戚の言によると、先代伯爵が急死した時に、後継者指名を明確にされていなかったにもかかわらず、少々強引に父が爵位を継いでからぎくしゃくしているらしい。叔父一家と顔を合わせることは公の場のみで、年に数回しかないし、幼少の頃は叔父が父に詰め寄り、父がほとんど無視するという光景を繰り返し見た。最近では、口もきいていない状態だ。
故に叔父や叔母は、マシューがマルティナ達三姉妹に気軽に声をかけるのをよく思っていない。いつも苦虫を噛み潰したような顔で見守っている。マイペースなマシューは気楽に声をかけてくれるけど。
マルティナは黙ってカーテシーを返す。叔父達と共に去っていったマシューは、振り返りながら、手をひらひら振ってくれた。
今年の姉の誕生日パーティーは何事もなく終わりそうだ。マルティナはほっと小さなため息をついた。
「おい、止まれ」
外の空気を吸おうと、ホールから出たところで、呼び止められる。
姉の婚約者だ。煌めく金髪に外から入る光が反射している。いつも冷めた目線を向けてくる水色の瞳がマルティナは苦手だ。
姉と並ぶと一対の人形のように美しいし、他人に対する態度は氷のように冷ややかで淡々としたものなのに、身分差のある姉を溺愛する様がよいと理想のカップルとして学園で崇められている。
なにか粗相をしただろうか? ただ、呼び止められただけなのに、首のあたりがすっと冷える。
「お前は、自分が何をしたのかわかってやっているのか? そんなに、私の気が惹きたいのか? アイリーンの代わりになれるとでも思っているのか? 美貌も頭脳も気品もなにもかもが劣るお前が?」
畳みかけられるように言われる言葉の意味が本気でわからなくて、マルティナはパニックになる。
「そのドレスは去年、私がアイリーンに贈ったものだ。加工していても、自分が贈ったものはわかる。お前は私も、延いては公爵家も侮辱しているのをわかってやっているのか? アイリーンに折に触れて送っているドレスのうちの一着だ。まだ、そのドレスにアイリーンは袖を通したことはない。それをお前が加工して着ているとはどういうことだ?」
その言葉に、ざっと顔が青ざめる。もちろん、姉からは何も聞いていない。
「クリストファー様、どうされました。妹がなにか粗相を?」
そこへ、姉がやってきて、するりと婚約者の腕に自分の腕を絡める。
「君の妹が私がアイリーンにプレゼントしたドレスを、加工して着ているのだが、君は知っていたのか?」
「えっ? あら、本当だわ。やだこの子、私の衣裳部屋から、また勝手にドレスを持ちだしたのね? 加工したら、わからないとでも思ったのでしょう」
「姉に憧れているのか妬んでいるのか知らないが、いつもいつも姉のドレスや装飾品を奪って。いい加減にしたらどうだ? ドレスを加工している暇があったら、姉を見習って、姿形を磨くなり、教養を身に着けるなり、努力をして、自分自身を高めたらどうだ? 小手先の技ばかり磨いても、いつまでも醜いままだぞ」
「クリストファー様、今回はわたくしに免じてお許しいただけませんか。よーく言い聞かせておきますから、ね?」
姉が得意の上目遣いで、婚約者に訴えると、少し硬い表情が和らいだ。
「他でもない君の誕生日を汚すような真似はしないよ。ただし、二度目はない。君の家族も君も、次女に甘すぎるのではないか?」
「申し訳ありません。母もわたくしも何度も注意しているのですが、なかなか強情で……今日は、気分がすぐれないということにして、妹は退室させますわ。お目汚し失礼いたしました。では、妹を部屋まで送っていきますね」
「そこまで君がする必要があるのか? 主役なのだから、早めに戻るのだぞ」
姉は優美にほほ笑んで、綺麗なカーテシーをすると、婚約者はマルティナを射殺すような視線を投げて、会場へ戻っていった。
「あーあ、失敗しちゃった。一番気に入らないドレスを選んだら、クリストファー様からのプレゼントだったなんてね。ドレスなんてたくさんプレゼントされているし、たくさん作っているから、いちいち覚えてないのよねぇ……ほんと、クリストファー様っていまいちドレスの趣味悪いのよねぇ」
黙って二人連れだって歩いていたが、本館に入ると姉の本音が漏れる。
「いいこと。このことは他言無用よ。これからは気をつけてちょうだい」
マルティナのお腹の奥から、なにかがグラグラと煮えあがる。
なにを気をつければいいというの?
姉さえ把握していないドレスの由来など、マルティナが知る由もない。
マルティナの自由になるお金もないのに、ドレスをどう調達すればよいというのか?
母に訴えれば、姉のお下がりで十分と言う。
本当は母と、三姉妹に分配されている服飾費のうちのマルティナの分を母と姉へと回しているのをマルティナが知らないとでも思っているのだろうか?
次期公爵なのに、姉の婚約者の目は節穴なのだろうか?
誰が姉の勉強を見て、生徒会の仕事をフォローしているのかわかっているのだろうか?
「お姉さまは、私のことをなんだと思っているんですか?」
自分で思ったよりも、低い低い声が出る。
「なぁにイキナリ。マルティナはわたくしの妹よ……
そう、わたくしの出来損ないで醜い妹よ。あなたは一生、わたくしの引き立て役でいたらいいのよ。使い道のないあなたを便利に使ってあげているんだから、感謝してほしいくらいだわ。わかったら、早く部屋に引っ込みなさい」
一人、暗がりの中、自分の部屋の前に佇む。
こんなに好き勝手なことをされて、言いたい放題言われて、それでも文句の一つも、涙の一つも出てこない。
今日は、ブラッドリーとエリックのおかげで、いつもより全然いい装いだった。肌も髪もエリックの指導を守って、いつもよりマシだったはず。
マシューだって、少し褒めてくれた。
苦手な姉の誕生日パーティーで、少しだけ、ほんの少しだけ、いつもより背筋を張っていられたのに。
……少しだけ浮いていた気持ちも沈む。
自分は何も変わらないし、変われない。
やっぱり姉の一言にこんなに落とされる
そして、それに結局言い返せない。自分の情けなさが心に黒い染みのように広がっていった。
姉の誕生日パーティー当日。いつもは自分でサイズだけ直しているドレスをプロの手によって、リメイクされていることに、姉から叱責されるかと思ったが、さらりと嫌味を言われるだけで、終わってほっとした。
パーティーが始まり、婚約者にエスコートされて入場する姉は誰よりも輝いていた。婚約者と揃いの色を身にまとい、花が咲いたような笑顔を振りまく。婚約者も優しい笑顔で姉を見守っている。
姉と婚約者が客人に愛想よく挨拶し、プレゼントを受け取るのを父や母の陰に隠れるようにして、見守る。リリアンも公の場ではにこにこして、言葉は発しない。
「久しぶりマルティナ、元気だった?」
急に声をかけられて、驚いて顔を上げると、従弟のマシューが立っていた。マシューは父の弟である叔父の次男だ。
昔からマシューだけは、三姉妹を差別せずにマルティナにも気さくに接してくれていた。変わらない柔らかい笑顔にささくれた心が癒される。
「元気よ。マシューも元気そうね。同じ学園に通っているのになかなか会わないものね」
成績別のクラス構成で、マシューは一番優秀なAクラスで、マルティナはその1つ下のBクラスだ。
「ドレス似合ってる。少し会わないうちに大人っぽくなったね」
社交辞令とわかっていても、エリックがリメイクしてくれたドレスを褒めてもらえて、少し気持ちが浮上した。ただ、一緒にいるマシューの父親である叔父は、険しい顔をしている。
親切な別の親戚の言によると、先代伯爵が急死した時に、後継者指名を明確にされていなかったにもかかわらず、少々強引に父が爵位を継いでからぎくしゃくしているらしい。叔父一家と顔を合わせることは公の場のみで、年に数回しかないし、幼少の頃は叔父が父に詰め寄り、父がほとんど無視するという光景を繰り返し見た。最近では、口もきいていない状態だ。
故に叔父や叔母は、マシューがマルティナ達三姉妹に気軽に声をかけるのをよく思っていない。いつも苦虫を噛み潰したような顔で見守っている。マイペースなマシューは気楽に声をかけてくれるけど。
マルティナは黙ってカーテシーを返す。叔父達と共に去っていったマシューは、振り返りながら、手をひらひら振ってくれた。
今年の姉の誕生日パーティーは何事もなく終わりそうだ。マルティナはほっと小さなため息をついた。
「おい、止まれ」
外の空気を吸おうと、ホールから出たところで、呼び止められる。
姉の婚約者だ。煌めく金髪に外から入る光が反射している。いつも冷めた目線を向けてくる水色の瞳がマルティナは苦手だ。
姉と並ぶと一対の人形のように美しいし、他人に対する態度は氷のように冷ややかで淡々としたものなのに、身分差のある姉を溺愛する様がよいと理想のカップルとして学園で崇められている。
なにか粗相をしただろうか? ただ、呼び止められただけなのに、首のあたりがすっと冷える。
「お前は、自分が何をしたのかわかってやっているのか? そんなに、私の気が惹きたいのか? アイリーンの代わりになれるとでも思っているのか? 美貌も頭脳も気品もなにもかもが劣るお前が?」
畳みかけられるように言われる言葉の意味が本気でわからなくて、マルティナはパニックになる。
「そのドレスは去年、私がアイリーンに贈ったものだ。加工していても、自分が贈ったものはわかる。お前は私も、延いては公爵家も侮辱しているのをわかってやっているのか? アイリーンに折に触れて送っているドレスのうちの一着だ。まだ、そのドレスにアイリーンは袖を通したことはない。それをお前が加工して着ているとはどういうことだ?」
その言葉に、ざっと顔が青ざめる。もちろん、姉からは何も聞いていない。
「クリストファー様、どうされました。妹がなにか粗相を?」
そこへ、姉がやってきて、するりと婚約者の腕に自分の腕を絡める。
「君の妹が私がアイリーンにプレゼントしたドレスを、加工して着ているのだが、君は知っていたのか?」
「えっ? あら、本当だわ。やだこの子、私の衣裳部屋から、また勝手にドレスを持ちだしたのね? 加工したら、わからないとでも思ったのでしょう」
「姉に憧れているのか妬んでいるのか知らないが、いつもいつも姉のドレスや装飾品を奪って。いい加減にしたらどうだ? ドレスを加工している暇があったら、姉を見習って、姿形を磨くなり、教養を身に着けるなり、努力をして、自分自身を高めたらどうだ? 小手先の技ばかり磨いても、いつまでも醜いままだぞ」
「クリストファー様、今回はわたくしに免じてお許しいただけませんか。よーく言い聞かせておきますから、ね?」
姉が得意の上目遣いで、婚約者に訴えると、少し硬い表情が和らいだ。
「他でもない君の誕生日を汚すような真似はしないよ。ただし、二度目はない。君の家族も君も、次女に甘すぎるのではないか?」
「申し訳ありません。母もわたくしも何度も注意しているのですが、なかなか強情で……今日は、気分がすぐれないということにして、妹は退室させますわ。お目汚し失礼いたしました。では、妹を部屋まで送っていきますね」
「そこまで君がする必要があるのか? 主役なのだから、早めに戻るのだぞ」
姉は優美にほほ笑んで、綺麗なカーテシーをすると、婚約者はマルティナを射殺すような視線を投げて、会場へ戻っていった。
「あーあ、失敗しちゃった。一番気に入らないドレスを選んだら、クリストファー様からのプレゼントだったなんてね。ドレスなんてたくさんプレゼントされているし、たくさん作っているから、いちいち覚えてないのよねぇ……ほんと、クリストファー様っていまいちドレスの趣味悪いのよねぇ」
黙って二人連れだって歩いていたが、本館に入ると姉の本音が漏れる。
「いいこと。このことは他言無用よ。これからは気をつけてちょうだい」
マルティナのお腹の奥から、なにかがグラグラと煮えあがる。
なにを気をつければいいというの?
姉さえ把握していないドレスの由来など、マルティナが知る由もない。
マルティナの自由になるお金もないのに、ドレスをどう調達すればよいというのか?
母に訴えれば、姉のお下がりで十分と言う。
本当は母と、三姉妹に分配されている服飾費のうちのマルティナの分を母と姉へと回しているのをマルティナが知らないとでも思っているのだろうか?
次期公爵なのに、姉の婚約者の目は節穴なのだろうか?
誰が姉の勉強を見て、生徒会の仕事をフォローしているのかわかっているのだろうか?
「お姉さまは、私のことをなんだと思っているんですか?」
自分で思ったよりも、低い低い声が出る。
「なぁにイキナリ。マルティナはわたくしの妹よ……
そう、わたくしの出来損ないで醜い妹よ。あなたは一生、わたくしの引き立て役でいたらいいのよ。使い道のないあなたを便利に使ってあげているんだから、感謝してほしいくらいだわ。わかったら、早く部屋に引っ込みなさい」
一人、暗がりの中、自分の部屋の前に佇む。
こんなに好き勝手なことをされて、言いたい放題言われて、それでも文句の一つも、涙の一つも出てこない。
今日は、ブラッドリーとエリックのおかげで、いつもより全然いい装いだった。肌も髪もエリックの指導を守って、いつもよりマシだったはず。
マシューだって、少し褒めてくれた。
苦手な姉の誕生日パーティーで、少しだけ、ほんの少しだけ、いつもより背筋を張っていられたのに。
……少しだけ浮いていた気持ちも沈む。
自分は何も変わらないし、変われない。
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そして、それに結局言い返せない。自分の情けなさが心に黒い染みのように広がっていった。
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