11 / 102
第一章
11 賢者アルトゥールの動揺
しおりを挟む
ミュリエルが、ヒナリの耳たぶの後ろに香油を付けつつ説明を始める。
「儀式についての真実を存じ上げているのは邸宅に勤める者全員、聖騎士団の十名、大神官様と四名の神官様がた、そして王族がたの中では国王陛下おひとりのみです」
「あ、そうだったんだ。でも……みんなを疑うわけじゃないんだけど、情報漏洩の危険性はないのかな」
「御心配には及びません。【口外しようとした者には例外なく死がもたらされる】との言い伝えがありますので」
(何それ怖っ……!)
途端に聖女の存在が邪悪なもののように思えてくる。
ヒナリが驚きに顔を引きつらせていると、今度はレイチェルが話し出した。手のひらに一滴の香油を揉み込みヒナリの髪を優しく撫でながらも表情を引き締める。
「古い記録ではございますが、儀式の秘密を知るためにわざわざ神官という立場にまで昇りつめ、ついに真実を知り、いざ神殿外で叫ぼうと口を開いた途端に卒倒し、帰らぬ人となったという方も居るそうです。それを女神ポリアンテス様の呪いなどと揶揄する者もおりますが、わたくしは必要な措置だと存じております。儀式の内容が知れ渡れば世の混乱は必須。さすれば秘匿すべしと定められたるは必然。聖女様の祈りの恩恵を受けておきながら、秘匿している事柄を不遜にも暴こうだなんて、恩知らずにもほどがあります」
(まあ、そういう解釈もあるのか……)
少なくとも前世の常識が通用しない世界であることを、改めて思い知らされる。ヒナリはそれ以上、聖女や儀式について考えるのをやめることにした。
「ところで下着とかローブとか、どれもサイズがぴったりなのはどうしてだろう?」
ミュリエルが、ヒナリの唇に薄いピンク色の口紅をブラシで塗りつつ即答する。
「賢者様がたは、ヒナリ様が御降臨されるまで、聖域内で一糸まとわぬお姿で横たわる聖女様の御神体を、月に一度ご覧になっておりました。御神体の成長を見守るためです。ベルトラン様は、サイズを測らずともお体をご覧になっただけでサイズが分かったのではないでしょうか。女性にお詳しくていらっしゃるので」
「なるほど」
自らショップに出掛けたのか、それとも通販カタログのようなものが存在するのか、浮き浮きと下着を選ぶベルトランを想像して思わず笑ってしまう。
(どれもセクシーすぎるけど、おしゃれだし可愛いし何よりこの体に似合うし。ありがたく着させてもらおうっと)
ヒナリは前世では着ようとも思わなかったセクシーな下着を身にまとい、高揚感を覚えたのだった。
◇◇◆◇◇
アルトゥールは初めての儀式に際し、自身の高鳴る鼓動に呼吸を乱していた。これほどまでに緊張したのは十四年前、女神より儀式の内容――聖女とセックスすること――を告げられた直後に聖女の御神体を拝覧したとき以来だろう。
ベッドに並んで座る聖女ヒナリの腰帯をほどき、震える手でガウンを脱がしていく。
聖女ヒナリは生地の透けた下着をまとっていた。上半身は胸の谷間の下から二つに割れている下着で、小さなへそがあらわになっている。
下半身は、ほとんど紐でしかないように見えるショーツを穿いていた。
凄まじい色気にごくりと息を呑む。ふわりと香る香油の甘さに酔わされていく。
大きな胸を注視すれば、薄布越しに桃色の乳首が透けて見える。柔らかな生地を内から持ち上げる胸の先が、つんと尖っている様子がよく分かる。
そこを舌で転がす瞬間を想像すれば、喉が鳴る。
聖女の御神体なら今までに幾度となく拝覧してきた。見慣れているはずのこの体は、動いているとまるで印象が違う。
少し身じろぎするだけで薄布に覆われた豊かな胸が揺れ、それに触れたときの柔らかさを想像させる。
禁欲生活を開始してから十四年。ついに、ついに聖女様を抱くことができる――!
アルトゥールが心の中で叫んだ直後に異変は起きた。聖女ヒナリが紫色の大きな目をさらに見開く。
「わ、アルトゥールさん、大変……!」
「え?」
鼻の奥から液体が垂れてくる感触。
「っ!」
慌てて口を押さえる。手のひらに液体が触れる。鼻血が垂れてきたのだった。
「申し訳ない! お見苦しいところを……」
「いえ、とにかく押さえないと。どうしたらいいかな」
聖女ヒナリがきょろきょろと辺りを見回す。アルトゥールは空いた方の手をかざしてその挙動を制すると、ベッドサイドテーブルの上に置かれた箱からティッシュペーパーを数枚引き出して、素早く鼻を押さえた。
ヒナリの隣で、賢者アルトゥールが視線を落とす。
「大変失礼しました……」
「いえ、お気にならさず」
ヒナリがそう答えても、賢者アルトゥールはあからさまにしょげた顔をするばかりだった。鼻を押さえたティッシュペーパーに、じわじわと赤い染みが広がっていく。
(この世界ってティッシュも存在するんだね……まあ便利だからありがたいけど)
つい文明レベルが気になり出すも、目の前で項垂れる賢者を放っておいてはまずい、そう思ったヒナリはガウンをまとった賢者アルトゥールの広い背中をしっかりとさすった。
「大丈夫ですよ、アルトゥールさん。まずは血が止まるまでゆっくり待ちましょう」
「ありがとうございます……」
前世のヒナリより恐らく年下であろう青年の、しょんぼりとする姿にいじらしさを感じてしまう。いっそ頭を撫でたい気持ちになっていると、賢者アルトゥールがティッシュペーパーの陰で溜め息を吐き出した。
「こんなはずではなかったのに……。なんと情けないことか」
弱々しい呟きをこぼす。
賢者アルトゥールは長年聖女ひとすじだったと侍女に聞かされた。きっと彼なりに、理想の流れを思い描いていたのだろう。
できる限りその理想に近付けてあげたい――ヒナリは強く、そう思わずにはいられなかった。
小さく丸めたティッシュペーパーを鼻に詰め込んだ賢者アルトゥールが、鼻声で語り出す。
「聖女様の御神体は、先代聖女様が身罷られた十年後に赤子のお姿で降誕され、その後、当代で最後に生まれた賢者、すなわちダリオの誕生と共に成長が始まりました」
唐突な話題にヒナリは驚いた。しかしこの世界について勉強させてもらういい機会だと思い、黙って耳を傾けることにした。
「私は十四歳のときに女神様より神託を授かり、賢者が聖女様と性交することを知らされたのですが……。その直後、聖女様の御神体を拝覧した際のことです」
賢者アルトゥールが苦しげに顔をしかめる。
「当時、聖女様の御身はわずか八歳。その幼き御姿を拝謁し、私はっ……、私は儀式の光景を真っ先に思い巡らせ、こともあろうにまだ御子であらせられる聖女様に性的興奮を覚えてしまったのです……!」
苦々しげにそう吐き出して、頭を抱え込んだ。
確かに、子供の体を見て興奮するのは異常事態であるとは言える。
「でも、それは仕方ないことだったのではありませんか? あなたも十四歳という若さだったのでしょう?」
その年齢で『将来この女の子とセックスするのですよ』と女児を見せられ、冷静で居られる少年はそうそう居ないのではなかろうか。
そのとき見せられた体が少女であっても大人の女性であったとしても、確実に起こるであろう未来を想像してしまっては、生理反応を抑えるのは難しそうに思える。
「お優しいお言葉、痛み入ります……!」
賢者アルトゥールがヒナリの方に向き直り、深々と頭を下げた。
「儀式についての真実を存じ上げているのは邸宅に勤める者全員、聖騎士団の十名、大神官様と四名の神官様がた、そして王族がたの中では国王陛下おひとりのみです」
「あ、そうだったんだ。でも……みんなを疑うわけじゃないんだけど、情報漏洩の危険性はないのかな」
「御心配には及びません。【口外しようとした者には例外なく死がもたらされる】との言い伝えがありますので」
(何それ怖っ……!)
途端に聖女の存在が邪悪なもののように思えてくる。
ヒナリが驚きに顔を引きつらせていると、今度はレイチェルが話し出した。手のひらに一滴の香油を揉み込みヒナリの髪を優しく撫でながらも表情を引き締める。
「古い記録ではございますが、儀式の秘密を知るためにわざわざ神官という立場にまで昇りつめ、ついに真実を知り、いざ神殿外で叫ぼうと口を開いた途端に卒倒し、帰らぬ人となったという方も居るそうです。それを女神ポリアンテス様の呪いなどと揶揄する者もおりますが、わたくしは必要な措置だと存じております。儀式の内容が知れ渡れば世の混乱は必須。さすれば秘匿すべしと定められたるは必然。聖女様の祈りの恩恵を受けておきながら、秘匿している事柄を不遜にも暴こうだなんて、恩知らずにもほどがあります」
(まあ、そういう解釈もあるのか……)
少なくとも前世の常識が通用しない世界であることを、改めて思い知らされる。ヒナリはそれ以上、聖女や儀式について考えるのをやめることにした。
「ところで下着とかローブとか、どれもサイズがぴったりなのはどうしてだろう?」
ミュリエルが、ヒナリの唇に薄いピンク色の口紅をブラシで塗りつつ即答する。
「賢者様がたは、ヒナリ様が御降臨されるまで、聖域内で一糸まとわぬお姿で横たわる聖女様の御神体を、月に一度ご覧になっておりました。御神体の成長を見守るためです。ベルトラン様は、サイズを測らずともお体をご覧になっただけでサイズが分かったのではないでしょうか。女性にお詳しくていらっしゃるので」
「なるほど」
自らショップに出掛けたのか、それとも通販カタログのようなものが存在するのか、浮き浮きと下着を選ぶベルトランを想像して思わず笑ってしまう。
(どれもセクシーすぎるけど、おしゃれだし可愛いし何よりこの体に似合うし。ありがたく着させてもらおうっと)
ヒナリは前世では着ようとも思わなかったセクシーな下着を身にまとい、高揚感を覚えたのだった。
◇◇◆◇◇
アルトゥールは初めての儀式に際し、自身の高鳴る鼓動に呼吸を乱していた。これほどまでに緊張したのは十四年前、女神より儀式の内容――聖女とセックスすること――を告げられた直後に聖女の御神体を拝覧したとき以来だろう。
ベッドに並んで座る聖女ヒナリの腰帯をほどき、震える手でガウンを脱がしていく。
聖女ヒナリは生地の透けた下着をまとっていた。上半身は胸の谷間の下から二つに割れている下着で、小さなへそがあらわになっている。
下半身は、ほとんど紐でしかないように見えるショーツを穿いていた。
凄まじい色気にごくりと息を呑む。ふわりと香る香油の甘さに酔わされていく。
大きな胸を注視すれば、薄布越しに桃色の乳首が透けて見える。柔らかな生地を内から持ち上げる胸の先が、つんと尖っている様子がよく分かる。
そこを舌で転がす瞬間を想像すれば、喉が鳴る。
聖女の御神体なら今までに幾度となく拝覧してきた。見慣れているはずのこの体は、動いているとまるで印象が違う。
少し身じろぎするだけで薄布に覆われた豊かな胸が揺れ、それに触れたときの柔らかさを想像させる。
禁欲生活を開始してから十四年。ついに、ついに聖女様を抱くことができる――!
アルトゥールが心の中で叫んだ直後に異変は起きた。聖女ヒナリが紫色の大きな目をさらに見開く。
「わ、アルトゥールさん、大変……!」
「え?」
鼻の奥から液体が垂れてくる感触。
「っ!」
慌てて口を押さえる。手のひらに液体が触れる。鼻血が垂れてきたのだった。
「申し訳ない! お見苦しいところを……」
「いえ、とにかく押さえないと。どうしたらいいかな」
聖女ヒナリがきょろきょろと辺りを見回す。アルトゥールは空いた方の手をかざしてその挙動を制すると、ベッドサイドテーブルの上に置かれた箱からティッシュペーパーを数枚引き出して、素早く鼻を押さえた。
ヒナリの隣で、賢者アルトゥールが視線を落とす。
「大変失礼しました……」
「いえ、お気にならさず」
ヒナリがそう答えても、賢者アルトゥールはあからさまにしょげた顔をするばかりだった。鼻を押さえたティッシュペーパーに、じわじわと赤い染みが広がっていく。
(この世界ってティッシュも存在するんだね……まあ便利だからありがたいけど)
つい文明レベルが気になり出すも、目の前で項垂れる賢者を放っておいてはまずい、そう思ったヒナリはガウンをまとった賢者アルトゥールの広い背中をしっかりとさすった。
「大丈夫ですよ、アルトゥールさん。まずは血が止まるまでゆっくり待ちましょう」
「ありがとうございます……」
前世のヒナリより恐らく年下であろう青年の、しょんぼりとする姿にいじらしさを感じてしまう。いっそ頭を撫でたい気持ちになっていると、賢者アルトゥールがティッシュペーパーの陰で溜め息を吐き出した。
「こんなはずではなかったのに……。なんと情けないことか」
弱々しい呟きをこぼす。
賢者アルトゥールは長年聖女ひとすじだったと侍女に聞かされた。きっと彼なりに、理想の流れを思い描いていたのだろう。
できる限りその理想に近付けてあげたい――ヒナリは強く、そう思わずにはいられなかった。
小さく丸めたティッシュペーパーを鼻に詰め込んだ賢者アルトゥールが、鼻声で語り出す。
「聖女様の御神体は、先代聖女様が身罷られた十年後に赤子のお姿で降誕され、その後、当代で最後に生まれた賢者、すなわちダリオの誕生と共に成長が始まりました」
唐突な話題にヒナリは驚いた。しかしこの世界について勉強させてもらういい機会だと思い、黙って耳を傾けることにした。
「私は十四歳のときに女神様より神託を授かり、賢者が聖女様と性交することを知らされたのですが……。その直後、聖女様の御神体を拝覧した際のことです」
賢者アルトゥールが苦しげに顔をしかめる。
「当時、聖女様の御身はわずか八歳。その幼き御姿を拝謁し、私はっ……、私は儀式の光景を真っ先に思い巡らせ、こともあろうにまだ御子であらせられる聖女様に性的興奮を覚えてしまったのです……!」
苦々しげにそう吐き出して、頭を抱え込んだ。
確かに、子供の体を見て興奮するのは異常事態であるとは言える。
「でも、それは仕方ないことだったのではありませんか? あなたも十四歳という若さだったのでしょう?」
その年齢で『将来この女の子とセックスするのですよ』と女児を見せられ、冷静で居られる少年はそうそう居ないのではなかろうか。
そのとき見せられた体が少女であっても大人の女性であったとしても、確実に起こるであろう未来を想像してしまっては、生理反応を抑えるのは難しそうに思える。
「お優しいお言葉、痛み入ります……!」
賢者アルトゥールがヒナリの方に向き直り、深々と頭を下げた。
3
お気に入りに追加
739
あなたにおすすめの小説
[完結済み]男女比1対99の貞操観念が逆転した世界での日常が狂いまくっている件
森 拓也
キャラ文芸
俺、緒方 悟(おがた さとる)は意識を取り戻したら男女比1対99の貞操観念が逆転した世界にいた。そこでは男が稀少であり、何よりも尊重されていて、俺も例外ではなかった。
学校の中も、男子生徒が数人しかいないからまるで雰囲気が違う。廊下を歩いてても、女子たちの声だけが聞こえてくる。まるで別の世界みたいに。
そんな中でも俺の周りには優しいな女子たちがたくさんいる。特に、幼馴染の美羽はずっと俺のことを気にかけてくれているみたいで……
婚約者は聖女を愛している。……と、思っていたが何か違うようです。
棗
恋愛
セラティーナ=プラティーヌには婚約者がいる。灰色の髪と瞳の美しい青年シュヴァルツ=グリージョが。だが、彼が愛しているのは聖女様。幼少期から両想いの二人を引き裂く悪女と社交界では嘲笑われ、両親には魔法の才能があるだけで嫌われ、妹にも馬鹿にされる日々を送る。
そんなセラティーナには前世の記憶がある。そのお陰で悲惨な日々をあまり気にせず暮らしていたが嘗ての夫に会いたくなり、家を、王国を去る決意をするが意外にも近く王国に来るという情報を得る。
前世の夫に一目でも良いから会いたい。会ったら、王国を去ろうとセラティーナが嬉々と準備をしていると今まで聖女に夢中だったシュヴァルツがセラティーナを気にしだした。
【完結】双子の伯爵令嬢とその許婚たちの物語
ひかり芽衣
恋愛
伯爵令嬢のリリカとキャサリンは二卵性双生児。生まれつき病弱でどんどん母似の美女へ成長するキャサリンを母は溺愛し、そんな母に父は何も言えない……。そんな家庭で育った父似のリリカは、とにかく自分に自信がない。幼い頃からの許婚である伯爵家長男ウィリアムが心の支えだ。しかしある日、ウィリアムに許婚の話をなかったことにして欲しいと言われ……
リリカとキャサリン、ウィリアム、キャサリンの許婚である公爵家次男のスターリン……彼らの物語を一緒に見守って下さると嬉しいです。
⭐︎2023.4.24完結⭐︎
※2024.2.8~追加・修正作業のため、2話以降を一旦非公開にしていました。
→2024.3.4再投稿。大幅に追加&修正をしたので、もしよければ読んでみて下さい(^^)
転生したら、6人の最強旦那様に溺愛されてます!?~6人の愛が重すぎて困ってます!~
月
恋愛
ある日、女子高生だった白川凛(しらかわりん)
は学校の帰り道、バイトに遅刻しそうになったのでスピードを上げすぎ、そのまま階段から落ちて死亡した。
しかし、目が覚めるとそこは異世界だった!?
(もしかして、私、転生してる!!?)
そして、なんと凛が転生した世界は女性が少なく、一妻多夫制だった!!!
そんな世界に転生した凛と、将来の旦那様は一体誰!?
白紙にする約束だった婚約を破棄されました
あお
恋愛
幼い頃に王族の婚約者となり、人生を捧げされていたアマーリエは、白紙にすると約束されていた婚約が、婚姻予定の半年前になっても白紙にならないことに焦りを覚えていた。
その矢先、学園の卒業パーティで婚約者である第一王子から婚約破棄を宣言される。
破棄だの解消だの白紙だのは後の話し合いでどうにでもなる。まずは婚約がなくなることが先だと婚約破棄を了承したら、王子の浮気相手を虐めた罪で捕まりそうになるところを華麗に躱すアマーリエ。
恩を仇で返した第一王子には、自分の立場をよおく分かって貰わないといけないわね。
距離を置きましょう? やったー喜んで! 物理的にですけど、良いですよね?
hazuki.mikado
恋愛
婚約者が私と距離を置きたいらしい。
待ってましたッ! 喜んで!
なんなら物理的な距離でも良いですよ?
乗り気じゃない婚約をヒロインに押し付けて逃げる気満々の公爵令嬢は悪役令嬢でしかも転生者。
あれ? どうしてこうなった?
頑張って自身で断罪劇から逃げるつもりが自分の周りが強すぎてあっさり婚約は解消に?!
やった! 自由だと満喫するつもりが、隣りの家のお兄さんにあっさりつまずいて? でろでろに溺愛されちゃう中身アラサー女子のお話し。
更新は原則朝8時で頑張りますが、不定期になりがちです。ご了承ください(*- -)(*_ _)ペコリ
注! サブタイトルに※マークはセンシティブな内容が含まれますご注意ください。
⚠取扱説明事項〜⚠
異世界を舞台にしたファンタジー要素の強い恋愛絡みのお話ですので、史実を元にした身分制度や身分による常識等をこの作品に期待されてもご期待には全く沿えませんので予めご了承ください。成分不足の場合は他の作者様の作品での補給を強くオススメします。
作者は誤字脱字変換ミスと投稿ミスを繰り返すという老眼鏡とハズキルーペが手放せない(老)人です(~ ̄³ ̄)~マジでミスをやらかしますが生暖かく見守って頂けると有り難いです(_ _)お気に入り登録や動く栞、以前は無かった♡機能。そして有り難いことに動画の視聴。ついでに誤字脱字報告という皆様の愛(老人介護)がモチベアップの燃料です(人*´∀`)。
*゜+
途中モチベダウンを起こし、低迷しましたので感想は完結目途が付き次第返信させていただきます。ご了承ください。
皆様の愛を真摯に受け止めております(_ _)←多分。
9/18 HOT女性1位獲得シマシタ。応援ありがとうございますッヽ(*゚ー゚*)ノ
文字数が10万文字突破してしまいました(汗)
短編→長編に変更します(_ _)短編詐欺です申し訳ありませんッ(´;ω;`)ウッ…
【完結】愛され公爵令嬢は穏やかに微笑む
綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
恋愛
「シモーニ公爵令嬢、ジェラルディーナ! 私はお前との婚約を破棄する。この宣言は覆らぬと思え!!」
婚約者である王太子殿下ヴァレンテ様からの突然の拒絶に、立ち尽くすしかありませんでした。王妃になるべく育てられた私の、存在価値を否定するお言葉です。あまりの衝撃に意識を手放した私は、もう生きる意味も分からくなっていました。
婚約破棄されたシモーニ公爵令嬢ジェラルディーナ、彼女のその後の人生は思わぬ方向へ転がり続ける。優しい彼女の功績に助けられた人々による、恩返しが始まった。まるで童話のように、受け身の公爵令嬢は次々と幸運を手にしていく。
ハッピーエンド確定
【同時掲載】小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ
2022/10/01 FUNGUILD、Webtoon原作シナリオ大賞、二次選考通過
2022/07/29 FUNGUILD、Webtoon原作シナリオ大賞、一次選考通過
2022/02/15 小説家になろう 異世界恋愛(日間)71位
2022/02/12 完結
2021/11/30 小説家になろう 異世界恋愛(日間)26位
2021/11/29 アルファポリス HOT2位
2021/12/03 カクヨム 恋愛(週間)6位
聖女は妹ではありません。本物の聖女は、私の方です
光子
恋愛
私の双子の妹の《エミル》は、聖女として産まれた。
特別な力を持ち、心優しく、いつも愛を囁く妹は、何の力も持たない、出来損ないの双子の姉である私にも優しかった。
「《ユウナ》お姉様、大好きです。ずっと、仲良しの姉妹でいましょうね」
傍から見れば、エミルは姉想いの可愛い妹で、『あんな素敵な妹がいて良かったわね』なんて、皆から声を掛けられた。
でも違う、私と同じ顔をした双子の妹は、私を好きと言いながら、執着に近い感情を向けて、私を独り占めしようと、全てを私に似せ、奪い、閉じ込めた。
冷たく突き放せば、妹はシクシクと泣き、聖女である妹を溺愛する両親、婚約者、町の人達に、酷い姉だと責められる。
私は妹が大嫌いだった。
でも、それでも家族だから、たった一人の、双子の片割れだからと、ずっと我慢してきた。
「ユウナお姉様、私、ユウナお姉様の婚約者を好きになってしまいました。《ルキ》様は、私の想いに応えて、ユウナお姉様よりも私を好きだと言ってくれました。だから、ユウナお姉様の婚約者を、私に下さいね。ユウナお姉様、大好きです」
――――ずっと我慢してたけど、もう限界。
好きって言えば何でも許される免罪符じゃないのよ?
今まで家族だからって、双子の片割れだからって我慢してたけど、もう無理。
丁度良いことに、両親から家を出て行けと追い出されたので、このまま家を出ることにします。
さようなら、もう二度と貴女達を家族だなんて思わない。
泣いて助けを求めて来ても、絶対に助けてあげない。
本物の聖女は私の方なのに、馬鹿な人達。
不定期更新。
この作品は私の考えた世界の話です。設定ゆるゆるです。よろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる