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懐かしい音色、思い出せない
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ヴァイオリンに良く似た楽器、良く見ればライオンを模した彫刻がついている。
それを奏でている青年の肌は浅黒く、ほりが深い。学校の授業で聞いたようなクラシック音楽とは違う。なんだか懐かしい、切なくなるような民族的なメロディを美しいひとは弦から奏でていて、私は眺めているだけ。
ずっと聴いていたい。
気づかれないように。
きっと私なんて迷惑だと思われちゃうから。
なのに演奏が途切れ、彼は私に視線を向ける。
瞳は空の色だった。
トクリと胸が鳴った。鈍い痛みすら感じる。こんな綺麗な人の空色の瞳に映るには、
私はあまりにも醜い。
それを奏でている青年の肌は浅黒く、ほりが深い。学校の授業で聞いたようなクラシック音楽とは違う。なんだか懐かしい、切なくなるような民族的なメロディを美しいひとは弦から奏でていて、私は眺めているだけ。
ずっと聴いていたい。
気づかれないように。
きっと私なんて迷惑だと思われちゃうから。
なのに演奏が途切れ、彼は私に視線を向ける。
瞳は空の色だった。
トクリと胸が鳴った。鈍い痛みすら感じる。こんな綺麗な人の空色の瞳に映るには、
私はあまりにも醜い。
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