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2章3〜4歳

変異スライムを鑑定してみる!

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-side アクシア-


「スライムさんと大分仲良くなったしちょっとだけ調べてみよっかなー?」
「それがいいだろう」


 スライムと触れ合うこと3、4時間。
 そろそろ、遊ぶのにも慣れてきた俺たちは次の段階へいくことにした。
 青龍様と俺でスライムのことを調べてみるのだ!青龍様と俺はまだ鑑定魔法スライムさんに鑑定魔法を使っていない。
 辺境伯家でも色々と調べてくれてるみたいだけど、多分、俺と青龍様の方が詳しく調べられそうなんだよね!


「かんてー」


 俺がそう唱えると、結果が浮かびあがる。


 名前:スラさん
 種族:スライム(特殊)
 魔法:不明
 スキル:不明
 参考:普通よりぷるんぷるん、ぽよんぽよん、ぷにんぷにん
 詳細


「そっかーー!」


 鑑定結果が平和すぎてほのぼのしてしまう。


「どうした?」
「んーー?鑑定して見たんだけど、ぷるんぷるん、ぽよんぽよん、ぷにんぷにんって事はわかった」
「なるほどわからん」


 だよねー。全然この子のことが、わからないよ。


「我も鑑定してみよう」
「お願いー」


 --ピカーーッ!


 スライムさんの周りに温かい光がキラキラと光る。
 おおっ!青龍様の鑑定魔法は発動すると光るんだ!かっこいい!
 しばらくすると、キラキラピカピカがおさまる。



「ふむ……、うむ、うむ」


 青龍様は満足そうに何やら頷いている。


「どうだったー?」
「うむ、なかなかだったぞ?こやつには伸び代がある」
「へーー!!」


 流石青龍様の魔法。
 何かわかったみたいだ。
 どんなことなのだろう?


「ふむー、こやつは、最終進化がエンペラースライムの個体のようだ」
「おー」
「本当ですか!!??」
「うむ」
「エンペラースライム。噂でしか聞いたことないですが、強いらしいですよ」
「だね、普段は森の中とか湖の中にいて、人前に滅多に姿を現さないらしいから見ることはないらしいけれど」


 へー、エンペラースライムさんか。
 たまに物語に出てくるけれど、実際はどのくらい強いんだろう?
 

「エンペラースライムはつよいー?」
「うむ」
「どれくらいー?」
「そうだな……我も前に野生のエンペラースライムの戦った姿を一度見たことはあるがその時はワイバーンを仕留めておった」
「おーつよそう」


 ワイバーンか。言わずと知れた危険生物の一つ。我が領でもワイバーンの群れが出た時は緊張が走るくらいとても強い魔物だ。
 

「この子は今でも強い?」
「いや、今はあまり強くない。少し普通のスライムよりもぷにぷにでぽよんぽよんなくらいだ」
「そっかー」
「だが、こやつがもしエンペラースライムになったら、そこらの魔物など比べ物にならないほど強くなるだろう」
「「「おおー!!」」」


 青龍様はドヤ顔でこちらを見ながら語る青龍様に俺たちはパチパチと手を叩きながら歓声をあげる。
 うんうん、もしスライムさんが進化してエンペラースライムになったら、フィル兄も強い味方を手に入れられるという事だ。
 これは気合い入れなきゃね!
 がんばろー!!


「……ところで青龍様、スライムさんってどうやって進化するのー?」
「知らん」
「え?」
「知らん」
「……」


 オワッター。青龍様にもわからないならオワッター。
 


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