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⭐︎6歳〜冒険者編⭐︎
兄の威厳とは?
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-side ラインハルト-
「冗談はさておいて」
「冗談だったんだ」
「それは分かっていたでしょう?兄上?」
「ま、まあ。一応は」
ラリーの年でかなりの情報網を持っているのは流石に怖すぎるからな。というか、どこで覚えてきたんだその言葉。
「冒険に誘われているということは、昨日兄上とルイ様がいい感じの雰囲気になっているのをみんなで盗み見していた時に知りました」
「ちょっと待て」
みんなで盗みてたって、おい。普通に2人きりでいいムードだと思っていたんだけど!?チラリと周りを見渡す。うーん、見事なまでの無反応。
「ちなみにみんなでって誰?」
「マーク、アルバート、アメリア様、父上、母上、そして僕の5人です」
「本当にみんなじゃねえか」
もう一回周りを見渡す。サッと目をそらされた。父上だけはニマニマしてこちらを見ている。こんにゃろ。
「ちなみにルイ様はこちらに気づいておられました」
「……」
流石ルイだ。そういうクールなとこあるよね、あの人。朝からあんまりなことを聞かされる俺。今日はもしかして危険日。
「兄上!ぶっちゃけ別にそんなことはどうでもいいのです!それはそれとして、行くんですか!?冒険」
「ぶっちゃけるねえ」
全くもって良くはないが、ラリーが目をキラキラさせてこちらを見てくる。
「うっ……、行きたくは、ないかな?」
「ルイ殿が行きたいってって言っても?」
「むむ……、それはちょっと考えるかも」
だって、冒険だよ?冒険者になりたいとか、小さい子は普通に言ってるけど危険なことも沢山あるからね?想像以上にハイリスクハイリターンの職業だからね?
ルイに頼まれたらそりゃ行かないと行けないなとは思う。ルイのことを放っておくことはできない。
「兄上、魔剣やエリクサー、ダンジョンなど冒険でしか得られない知識や経験を学べる場所沢山あります。一緒に未知なる秘宝を探しに行きましょう!」
「待て待て。ラリー。流石に、ラリーにはまだ早いだろう?というか、どこでそんな知識手に入れてきたんだ」
「本で読みました」
賢いキッズがこれだから。手綱を握っておくのも大変だな。まあ今回はいくらなんでも父上が止めるのではないか?流石に3歳児に冒険はないだろう。
「大丈夫です!父上にはすでに許可をとっています!」
「ガバガバすぎる」
さらっとこちらの行動を先回りされたような気がするがそれはともかく、父上の方を見る。相変わらず爽やかな笑顔で微笑んでいるだけだ。何を考えているかはわからない。
「別にいいだろう?ラリーだったら?」
「何を根拠にそう思ったのですか?」
どうせ、能力で判断して、ラリーなら行けるのだろうと思ったのだろう。流石に、少しは年齢で冒険できるか出来ないかは判断するべきしてほしい……。切実に。
「ラインハルトよりしっかりしている」
「ぐはっ……!!」
「むしろ、ラインハルトの方が心配だよ。ラリーに迷惑かけないか」
「ぐははっ……!!」
父上は嘘をつかない。俺も多少自覚症状がある。正論だとわかってしまうからこそ大ダメージを喰らった。もう俺のライフはゼロだ。
「どちらかというと、ラインハルトの保護者としてラリーをつけたんだ。わかってくれると嬉しい」
「はい。理解いたしました……」
くぅ……この冒険で少しは兄の威厳見せれるようになれるように頑張ろう。
--------------------------
「冗談はさておいて」
「冗談だったんだ」
「それは分かっていたでしょう?兄上?」
「ま、まあ。一応は」
ラリーの年でかなりの情報網を持っているのは流石に怖すぎるからな。というか、どこで覚えてきたんだその言葉。
「冒険に誘われているということは、昨日兄上とルイ様がいい感じの雰囲気になっているのをみんなで盗み見していた時に知りました」
「ちょっと待て」
みんなで盗みてたって、おい。普通に2人きりでいいムードだと思っていたんだけど!?チラリと周りを見渡す。うーん、見事なまでの無反応。
「ちなみにみんなでって誰?」
「マーク、アルバート、アメリア様、父上、母上、そして僕の5人です」
「本当にみんなじゃねえか」
もう一回周りを見渡す。サッと目をそらされた。父上だけはニマニマしてこちらを見ている。こんにゃろ。
「ちなみにルイ様はこちらに気づいておられました」
「……」
流石ルイだ。そういうクールなとこあるよね、あの人。朝からあんまりなことを聞かされる俺。今日はもしかして危険日。
「兄上!ぶっちゃけ別にそんなことはどうでもいいのです!それはそれとして、行くんですか!?冒険」
「ぶっちゃけるねえ」
全くもって良くはないが、ラリーが目をキラキラさせてこちらを見てくる。
「うっ……、行きたくは、ないかな?」
「ルイ殿が行きたいってって言っても?」
「むむ……、それはちょっと考えるかも」
だって、冒険だよ?冒険者になりたいとか、小さい子は普通に言ってるけど危険なことも沢山あるからね?想像以上にハイリスクハイリターンの職業だからね?
ルイに頼まれたらそりゃ行かないと行けないなとは思う。ルイのことを放っておくことはできない。
「兄上、魔剣やエリクサー、ダンジョンなど冒険でしか得られない知識や経験を学べる場所沢山あります。一緒に未知なる秘宝を探しに行きましょう!」
「待て待て。ラリー。流石に、ラリーにはまだ早いだろう?というか、どこでそんな知識手に入れてきたんだ」
「本で読みました」
賢いキッズがこれだから。手綱を握っておくのも大変だな。まあ今回はいくらなんでも父上が止めるのではないか?流石に3歳児に冒険はないだろう。
「大丈夫です!父上にはすでに許可をとっています!」
「ガバガバすぎる」
さらっとこちらの行動を先回りされたような気がするがそれはともかく、父上の方を見る。相変わらず爽やかな笑顔で微笑んでいるだけだ。何を考えているかはわからない。
「別にいいだろう?ラリーだったら?」
「何を根拠にそう思ったのですか?」
どうせ、能力で判断して、ラリーなら行けるのだろうと思ったのだろう。流石に、少しは年齢で冒険できるか出来ないかは判断するべきしてほしい……。切実に。
「ラインハルトよりしっかりしている」
「ぐはっ……!!」
「むしろ、ラインハルトの方が心配だよ。ラリーに迷惑かけないか」
「ぐははっ……!!」
父上は嘘をつかない。俺も多少自覚症状がある。正論だとわかってしまうからこそ大ダメージを喰らった。もう俺のライフはゼロだ。
「どちらかというと、ラインハルトの保護者としてラリーをつけたんだ。わかってくれると嬉しい」
「はい。理解いたしました……」
くぅ……この冒険で少しは兄の威厳見せれるようになれるように頑張ろう。
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