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3章⭐︎5歳中盤〜6歳⭐︎
秒でバレる嘘
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-side ラインハルト-
『このドロボーー!!』
大きなその声を聞きつけ、外に出ると、立派なドラゴンがいた。あ、やっぱり。
銀色の鱗に、エメラルドグリーンの目。
エー君にそっくりな容姿を見て、来た目的について大体想像がついた。
「古代竜殿。落ち着いてください!
貴方がお探しのエンシェントドラゴンはここにいらっしゃいますから!」
俺は迷わず、友竜を生贄を差し出す。
すまん。エー君。俺には、悪気しかなかったんだ。グスン……この死は無駄にはしない。
「縁起でもないこと言わないでくれる?
一応死んでないわよ。死にそうだけども。」
ラトリアさん。それブーメラン。
『む……?その声。人間か。どうせ、彼奴の被害者だろう。この度はうちのバカ親父が失礼した。ほんっとすまんな。』
「え!?お、親父?」
想定外の答えに俺たちが驚いていると、エー君がやってきた。
『なんだ。お前……わざわざ、こんなところまで来て。』
『でたな。クソジジい!
俺の神殿を盗みやがったな!!』
『ぬ?だって、使っておらぬだろう。それに、この神殿はお前のものでもあるが、俺のものでもある。』
『なわけあるかっ!!やって良いことと、悪いことがあるわっ!
これは俺が建てた神殿だ!ジジイにこんなセンスあるわけないだろ!!』
あ、やっぱりそうだったのね……とは思ったが口に出せる雰囲気ではない。
今にも喧嘩になりそうな雰囲気だからだ。
『俺は親なのだ。息子の物は親のもの。親のものは親のもの。Q.E.D』
「「ひでえ。」」
『ヤンキーが頭使いましたみたいなムーブやめてくれよ親父。そんなことやっても、親父が頭おかしいのは変わらないんだから。俺は他人の前で親父の恥を晒したくない。』
……もう手遅れですけど。
3000年間、人間乗っけるために、石を乗せて練習してた事バレてますけど……とは口が裂けても言える雰囲気ではない。
だけど、なんか言っとかなくちゃ……。
「あの……?エー君?流石に、盗みは、良くない……良くないと思うなあ。うん。
親しき仲にも礼儀ありだし、ちゃんと元々あった場所に戻して来てくれると、ありがたいなと……俺は思う……かな?うん。」
「ヘタレ」「ヘタレだな」「どヘタレ」
「ぐはっ……!」
『むむ……!ラインハルト。お前だけは……お前だけは友達だと思っていたのに!』
『もうやめろお!親父!!なんだその返し!
恥ずかし!死ぬ!』
なんだろう。おそらく目の前にいるのは、古代竜だと思うけど……妙に共感出来てしまうのは?
「というか、エー君?元竜王の神殿って言っていたよね?嘘……ついてたの?俺も友達だと思っていたのに……!」
「あっ。確かにそうね。」「あっ。確かにな。」「あっ……ふむ。」
『う、嘘ではないぞ。我が息子は元竜王なのだ。何も間違ってはおらぬ。』
「騙そうとは……した?」
『う……ううむ。したか、して無いかと言えば、ふうううむ。』
「はっきりせい!!」
『む!しました。』
『親父……、もうやめて……。
恥ずかしすぎる。』
「息子さん……、なんかごめんなさい。」
『いえいえ。うちの父がお騒がせしました……。』
こうして、エー君の嘘は秒でバレたのだった。というか、どうするよ。この後。
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『このドロボーー!!』
大きなその声を聞きつけ、外に出ると、立派なドラゴンがいた。あ、やっぱり。
銀色の鱗に、エメラルドグリーンの目。
エー君にそっくりな容姿を見て、来た目的について大体想像がついた。
「古代竜殿。落ち着いてください!
貴方がお探しのエンシェントドラゴンはここにいらっしゃいますから!」
俺は迷わず、友竜を生贄を差し出す。
すまん。エー君。俺には、悪気しかなかったんだ。グスン……この死は無駄にはしない。
「縁起でもないこと言わないでくれる?
一応死んでないわよ。死にそうだけども。」
ラトリアさん。それブーメラン。
『む……?その声。人間か。どうせ、彼奴の被害者だろう。この度はうちのバカ親父が失礼した。ほんっとすまんな。』
「え!?お、親父?」
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『なんだ。お前……わざわざ、こんなところまで来て。』
『でたな。クソジジい!
俺の神殿を盗みやがったな!!』
『ぬ?だって、使っておらぬだろう。それに、この神殿はお前のものでもあるが、俺のものでもある。』
『なわけあるかっ!!やって良いことと、悪いことがあるわっ!
これは俺が建てた神殿だ!ジジイにこんなセンスあるわけないだろ!!』
あ、やっぱりそうだったのね……とは思ったが口に出せる雰囲気ではない。
今にも喧嘩になりそうな雰囲気だからだ。
『俺は親なのだ。息子の物は親のもの。親のものは親のもの。Q.E.D』
「「ひでえ。」」
『ヤンキーが頭使いましたみたいなムーブやめてくれよ親父。そんなことやっても、親父が頭おかしいのは変わらないんだから。俺は他人の前で親父の恥を晒したくない。』
……もう手遅れですけど。
3000年間、人間乗っけるために、石を乗せて練習してた事バレてますけど……とは口が裂けても言える雰囲気ではない。
だけど、なんか言っとかなくちゃ……。
「あの……?エー君?流石に、盗みは、良くない……良くないと思うなあ。うん。
親しき仲にも礼儀ありだし、ちゃんと元々あった場所に戻して来てくれると、ありがたいなと……俺は思う……かな?うん。」
「ヘタレ」「ヘタレだな」「どヘタレ」
「ぐはっ……!」
『むむ……!ラインハルト。お前だけは……お前だけは友達だと思っていたのに!』
『もうやめろお!親父!!なんだその返し!
恥ずかし!死ぬ!』
なんだろう。おそらく目の前にいるのは、古代竜だと思うけど……妙に共感出来てしまうのは?
「というか、エー君?元竜王の神殿って言っていたよね?嘘……ついてたの?俺も友達だと思っていたのに……!」
「あっ。確かにそうね。」「あっ。確かにな。」「あっ……ふむ。」
『う、嘘ではないぞ。我が息子は元竜王なのだ。何も間違ってはおらぬ。』
「騙そうとは……した?」
『う……ううむ。したか、して無いかと言えば、ふうううむ。』
「はっきりせい!!」
『む!しました。』
『親父……、もうやめて……。
恥ずかしすぎる。』
「息子さん……、なんかごめんなさい。」
『いえいえ。うちの父がお騒がせしました……。』
こうして、エー君の嘘は秒でバレたのだった。というか、どうするよ。この後。
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