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2章⭐︎辺境の町への道中⭐︎
異世界食い倒れツアー
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-side ラインハルト-
「うめーーっ!」
「美味しいですね。」
「ん……これもおいしい。」
ちょっとみんな本来の目的忘れてない?
……ってこのオークカツサンドうまっ!!
なんというか、脂身が多いのにさっぱりとした味わいでジューシーだな。
あ。こっちはコカトリスのフライサンド!
くうーー。
成人していたら、絶対ビール飲んでる!
食べ比べてみると、味の違いもわかる。
オークは塩ベースの味付けだけど、コカトリスは甘辛ベースのタレで味付けだ。
とまんねー!!
「いや、あんたも忘れてるじゃないのよ。」
はっ……。
「い、いや。べ、べ、べつに忘れてたわけじゃないから……。」
「うわ。サイテー。ないわー」
ぐう……。
「おい、ラインハルト。
たしかにルイへのプレゼントも大事だが、
しょっぱい食べ物の後には甘い食べ物も大事だぞ。」
「うん。ちょっと言ってる意味わからないわね。美味しいもの食べ過ぎて、頭逝ったんじゃないの?」
ラトリアさん辛辣ぅ……。
「でも、確かに口の中もしょっぱいし、甘いもの食べたいな。
ルイ様へのお土産探しも、もちろんやらないといけないけどな。」
「そうね。あたしも甘いものだったらいっぱい食べたいわよ。」
「あたしも!」
「決まりだな!行くぞー!!」
なんか、俺を置いて先に進んでいるし。
まあ、けどこれはこれで新鮮でいい。
他人?に引っ張られる方も案外悪くない。
それに、甘いものも沢山食べたい。
ということで、甘いものが売っている地域いっぱいにきた。
「見て!シャーベットがある。」
「あっちにはポピンの実のショートケーキもあるぞ!」
「うまい。」
ポピンの実はこっちの世界で言うラズベリーだ。
甘酸っぱい柑橘系の味に甘ったるいクリームが口の中であわさって本当に美味しい。
ショートケーキに合わせるとこんなに美味しいのか。
この世界に来て、ショートケーキを食べる事はあまりなかったな。
パーティで出てくるのは、タルトやチョコレートケーキなど手間がかかって高級なケーキばかりだ。
パーティに参加する人たちには、こういう市場で普段買い物するような商人や芸術家など、ショートケーキを普段食べ慣れている人達も多く参加しているからな。
どうしても、その人たちが普段食べられないような凝ったスイーツを出すのがマナーなのだ。
ルイへのお土産も、一般庶民が普段食べるようなお菓子がいいのかもしれないな。
しかし…日持ちするものと言ったらクッキーくらいか。
「お、あれは。」
発見したのはカステラだった。
この世界に来てからは初めて見た。
「いいな。日持ちもするし、これにしよう。」
「ああ?なんだそれは?ってうまそうだな。」
「流石ラインハルト様でございます。
お目が高い。」
「うわっ!ジェフ。急に現れるなよ。」
さっきからどこにいたんだ?
「失礼いたしました。
実は本屋の婆さんは知り合いでして。
ラインハルト様のそばにいるはずでしたが、捕まってましてな。」
あのお婆さんいつのまに。
やはり、あの本といいとんでもない婆さんなのかもしれない。
「まあまあ。その話は置いときまして。
それは“カステラ”といい、今の国王陛下の大好物でございます。
甘味の中でも上品な味わいが特徴です。」
ふむ。今の国王ね。転生者なのはこれで確定っと。
「じゃあ、ルイへのお土産はこれにします。」
「毎度!」
「なあ、ラインハルト!
甘味ばっか食べてたら、しょっぱいものが食いたくなってきたぞ!」
「俺もだ。」
あ……、これ帰れないやつだ。
こうして、俺はマークとルーカスが納得いくまで食い歩きに付き合うのだった。
明日は最後の町、セブロスに出発だ!
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「うめーーっ!」
「美味しいですね。」
「ん……これもおいしい。」
ちょっとみんな本来の目的忘れてない?
……ってこのオークカツサンドうまっ!!
なんというか、脂身が多いのにさっぱりとした味わいでジューシーだな。
あ。こっちはコカトリスのフライサンド!
くうーー。
成人していたら、絶対ビール飲んでる!
食べ比べてみると、味の違いもわかる。
オークは塩ベースの味付けだけど、コカトリスは甘辛ベースのタレで味付けだ。
とまんねー!!
「いや、あんたも忘れてるじゃないのよ。」
はっ……。
「い、いや。べ、べ、べつに忘れてたわけじゃないから……。」
「うわ。サイテー。ないわー」
ぐう……。
「おい、ラインハルト。
たしかにルイへのプレゼントも大事だが、
しょっぱい食べ物の後には甘い食べ物も大事だぞ。」
「うん。ちょっと言ってる意味わからないわね。美味しいもの食べ過ぎて、頭逝ったんじゃないの?」
ラトリアさん辛辣ぅ……。
「でも、確かに口の中もしょっぱいし、甘いもの食べたいな。
ルイ様へのお土産探しも、もちろんやらないといけないけどな。」
「そうね。あたしも甘いものだったらいっぱい食べたいわよ。」
「あたしも!」
「決まりだな!行くぞー!!」
なんか、俺を置いて先に進んでいるし。
まあ、けどこれはこれで新鮮でいい。
他人?に引っ張られる方も案外悪くない。
それに、甘いものも沢山食べたい。
ということで、甘いものが売っている地域いっぱいにきた。
「見て!シャーベットがある。」
「あっちにはポピンの実のショートケーキもあるぞ!」
「うまい。」
ポピンの実はこっちの世界で言うラズベリーだ。
甘酸っぱい柑橘系の味に甘ったるいクリームが口の中であわさって本当に美味しい。
ショートケーキに合わせるとこんなに美味しいのか。
この世界に来て、ショートケーキを食べる事はあまりなかったな。
パーティで出てくるのは、タルトやチョコレートケーキなど手間がかかって高級なケーキばかりだ。
パーティに参加する人たちには、こういう市場で普段買い物するような商人や芸術家など、ショートケーキを普段食べ慣れている人達も多く参加しているからな。
どうしても、その人たちが普段食べられないような凝ったスイーツを出すのがマナーなのだ。
ルイへのお土産も、一般庶民が普段食べるようなお菓子がいいのかもしれないな。
しかし…日持ちするものと言ったらクッキーくらいか。
「お、あれは。」
発見したのはカステラだった。
この世界に来てからは初めて見た。
「いいな。日持ちもするし、これにしよう。」
「ああ?なんだそれは?ってうまそうだな。」
「流石ラインハルト様でございます。
お目が高い。」
「うわっ!ジェフ。急に現れるなよ。」
さっきからどこにいたんだ?
「失礼いたしました。
実は本屋の婆さんは知り合いでして。
ラインハルト様のそばにいるはずでしたが、捕まってましてな。」
あのお婆さんいつのまに。
やはり、あの本といいとんでもない婆さんなのかもしれない。
「まあまあ。その話は置いときまして。
それは“カステラ”といい、今の国王陛下の大好物でございます。
甘味の中でも上品な味わいが特徴です。」
ふむ。今の国王ね。転生者なのはこれで確定っと。
「じゃあ、ルイへのお土産はこれにします。」
「毎度!」
「なあ、ラインハルト!
甘味ばっか食べてたら、しょっぱいものが食いたくなってきたぞ!」
「俺もだ。」
あ……、これ帰れないやつだ。
こうして、俺はマークとルーカスが納得いくまで食い歩きに付き合うのだった。
明日は最後の町、セブロスに出発だ!
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