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1章⭐︎転生-5歳⭐︎
公開の反響
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-side ラインハルト-
さて、僕のステータスの一部が開示されると世間は大荒れしたようだ。
というのも、父上はステータス公開に関して、完全に思考放棄してしまったらしい。
「まあ、素質が高い分には、なんも問題ない。ラインハルトなら注目されても、別に大丈夫だろう(笑)
なんてったって、私の息子だからね」
など、どっかの神々みたいなセリフを言っていた。……要するにマルナゲデスネ。
「なぜ、俺の周りにはこんなに適当な人が多いのだろうか。」
「仕方ないですよ。ラインハルト様の周りにはお忙しい方が多いのですから」
側近のアルバートが言った。
……それ、絶対違うと思う。
「それにしても、基礎能力の開示を一切行わない上、素質は特殊と神級魔法を除く全てを公表というのはやりすぎのような…?」
異例中の異例と言われるこの発表に世間は騒然となったらしい。
「まあ、確かにそうだけど、元々だしな。」
同じく、側近のマークがいう。
そう。元々神童と有名だった。
だけど……。
「今回の騒動で、また有名になりましたね。ラインハルト殿」
「いうな」
転生前に恐れていたことが現実になってしまった。へこむ。
公爵の嫡男に産まれてしまったって段階で諦めていたが、今回の一件で完全にとどめを刺されてしまった感じだ。
また今回の発表、注目されていた理由は俺だけではないらしい。
なんでも、俺と同い年の子供には王族が2名、公爵が3名、侯爵が4名と上級貴族の子供達がたくさんいたらしい。
そして、その子達のステータスもかなり高かったらしく、今年は“豊作の世代”と言われているみたいだ。
その全員が今度のパーティにくるそうだ。
ギスギスしたら嫌だな。
なんとか穏便に済ませたいが……。
「まあ、そんなことより、パーティの洋服とか考えた方がいいだろ!
お嬢様方も期待しているだろうしな。
いい婚約者が見つかるといいな!」
--ニヤニヤ。
くそっ。こいつ自分が可愛くて性格のいい婚約者がいるからって……。
マークは俺の5歳上の幼馴染だ。
彼自身も侯爵の三男なため、敬語を使ってない。側近というよりお兄ちゃんみたいな感じである。
前世でも今世でもなぜか、恋愛運はないんだよな。
マーク、アルバートとか周りに沢山の同性で信頼できる友達はできたのだけど。
あいにくと、異性愛者なのだ。
「何考えてるんだ?」
おっといけない、考えが逸れてしまった。
「別に、なんでお前には恋人がいて俺に恋人がいないか考えてただけ。」
「日頃の行いだろ」
「……ッチ。(これだからリア充は)」
「あっ!舌打ちした。そういうとこだぞ。そういうとこ!」
「確かに、公爵家の子息として舌打ちは良くありませんね。
これは、礼儀作法の教育をせねば……。」
「あー。ごめん、ごめんってば!」
アルバートの礼儀作法の練習めちゃくちゃ厳しいんだよ……!
こうして今日もまた、賑やかな日々が過ぎていく。
--------------------------
さて、僕のステータスの一部が開示されると世間は大荒れしたようだ。
というのも、父上はステータス公開に関して、完全に思考放棄してしまったらしい。
「まあ、素質が高い分には、なんも問題ない。ラインハルトなら注目されても、別に大丈夫だろう(笑)
なんてったって、私の息子だからね」
など、どっかの神々みたいなセリフを言っていた。……要するにマルナゲデスネ。
「なぜ、俺の周りにはこんなに適当な人が多いのだろうか。」
「仕方ないですよ。ラインハルト様の周りにはお忙しい方が多いのですから」
側近のアルバートが言った。
……それ、絶対違うと思う。
「それにしても、基礎能力の開示を一切行わない上、素質は特殊と神級魔法を除く全てを公表というのはやりすぎのような…?」
異例中の異例と言われるこの発表に世間は騒然となったらしい。
「まあ、確かにそうだけど、元々だしな。」
同じく、側近のマークがいう。
そう。元々神童と有名だった。
だけど……。
「今回の騒動で、また有名になりましたね。ラインハルト殿」
「いうな」
転生前に恐れていたことが現実になってしまった。へこむ。
公爵の嫡男に産まれてしまったって段階で諦めていたが、今回の一件で完全にとどめを刺されてしまった感じだ。
また今回の発表、注目されていた理由は俺だけではないらしい。
なんでも、俺と同い年の子供には王族が2名、公爵が3名、侯爵が4名と上級貴族の子供達がたくさんいたらしい。
そして、その子達のステータスもかなり高かったらしく、今年は“豊作の世代”と言われているみたいだ。
その全員が今度のパーティにくるそうだ。
ギスギスしたら嫌だな。
なんとか穏便に済ませたいが……。
「まあ、そんなことより、パーティの洋服とか考えた方がいいだろ!
お嬢様方も期待しているだろうしな。
いい婚約者が見つかるといいな!」
--ニヤニヤ。
くそっ。こいつ自分が可愛くて性格のいい婚約者がいるからって……。
マークは俺の5歳上の幼馴染だ。
彼自身も侯爵の三男なため、敬語を使ってない。側近というよりお兄ちゃんみたいな感じである。
前世でも今世でもなぜか、恋愛運はないんだよな。
マーク、アルバートとか周りに沢山の同性で信頼できる友達はできたのだけど。
あいにくと、異性愛者なのだ。
「何考えてるんだ?」
おっといけない、考えが逸れてしまった。
「別に、なんでお前には恋人がいて俺に恋人がいないか考えてただけ。」
「日頃の行いだろ」
「……ッチ。(これだからリア充は)」
「あっ!舌打ちした。そういうとこだぞ。そういうとこ!」
「確かに、公爵家の子息として舌打ちは良くありませんね。
これは、礼儀作法の教育をせねば……。」
「あー。ごめん、ごめんってば!」
アルバートの礼儀作法の練習めちゃくちゃ厳しいんだよ……!
こうして今日もまた、賑やかな日々が過ぎていく。
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