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1章⭐︎転生-5歳⭐︎

公爵家のついての説明

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-side ラインハルト-



 さて、我が公爵家の屋敷に戻ってきた。
 ここで公爵家について詳しく説明しておきたいと思う。
 屋敷といっても、ほぼ城みたいなものだ。
 城壁もあるし、門番も立っている。
 この屋敷を中心として、城下町が発展している。
 イメージとしては、熊本城や名古屋城を洋風にして城っぽくした感じだ。


 ただ、居住区画は全体の1/4くらいしかない。主に北館だ。
 他の西、東、南館は県庁と同じような機能のスペースである。


 公爵家が直接治めている地域は3つだ。
 その全てが、非常に重要な役割を果たしている。


 ①隣国との国境や魔物の領域と接している町マッキンリー。
 国防などで重要な町である。
 ②王都の屋敷周辺の町ブロックスクエア。
 沢山の人や物が行き来する交通の要所である。
 ③領都のホワイトタウン。
 政治の重要拠点である。


 公爵領は父上が王族だった時に、魔物との戦いにおいて、多大な功績をあげ、獲得した地域が大半らしい。
 王族を離脱するときに、功績が認められ、公爵領を与えられたそうだ。


 だから、公爵家が保有する全体の領地は広大である。
 その分他の地域に比べると発展が遅れているらしいが。
 残りは役人を派遣して、間接的に治めている地域である。


 間接的に地域を治めているとはどういうことかというと、公爵家は
 ①公爵領内の役人を指定すること
 ②公爵家に納められた税金を地方に与える額の決定
 ③公爵領行動基準と言われる公爵家内の合理基準を独自に作成などができる。
 ④私兵の派遣を割り振る
 などができる権限を国から与えられているので、それらを行なっているということである。



 これだけ聞くと、国みたいな感じに思えるが、では王家は何をしているのかというと、
 ①お金の発行
 ②憲法の制定
 ③裁判所の管理
 などをしている。


 公爵家に関しては、その業務のほとんどをここホワイトタウンの屋敷で行なっている。
 住み込みで働いてくれている役人も多い。
 そのため、その人たちが生活できるようにレストランや美容室、服屋や生活雑貨の店などちょっとした村状態になっている。


 僕が城から出ずに耐えられていたのも、こうした村のおかげだ。
 感覚としては村からあまり出たことのない少年みたいな。


 そして、護衛の存在も大きい。
 僕には2人の護衛がついていて、マーク=ベルンハルトとアルバートという。
 2人が遊び相手や剣術や魔法の練習の相手などもしてくれているおかげで退屈せずにすんでいる。


 さて、なぜこんな話をしたのかと言うと、
秋のこの時期に僕が初めて、社交界デビューするパーティと年に一度の収穫祭がここ、公爵領内であるからである。


 社交界デビュー…胃が痛いね!




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マーク


アルバート
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