12 / 48
2章⭐︎レベルアップ⭐︎
フェンリルの里到着
しおりを挟む
-side エリク-
エリクたちは今、屋敷でフェンリルの里に向かっている。
「はーー。快適だ。まさか、オートパイロットモードがあるなんて。言ってくれればよかったのに。」
『聞きもせずに、どんどん話を進めようとしたの、君だからね。』
どうやら、レオンはご立腹らしい。ジトーっとみてくる。
「普段お主に振り回されていたこちらの身としては、面白いのだがな。それより、あとどれくらいなのだ?」
『5時間だよ。寝てれば着く。』
「へー。ねえ、こたつ出してよ。ついでに、カップ麺とお湯も。」
『いいけど。私のこと便利屋か何かだと思ってない?』
「ないない。」
レオンが出してくれる。カップ麺の中にお湯を入れ、あっためる。
「(こたつの中で、食べるカップ麺はやはり最高だ。クーラーで周りの気温下げた状態で、食べるという背徳感も堪らない。)」
ズズズズズ……。
『創造神なのに、環境破壊に貢献している気がする。』
美味しそうにカップ麺を頬張っているエリクをみて、レオンが遠い目をする。
「細かいことは気にするな。お主もやってみると良い。なかなか悪くないぞ。」
トールに言われるがままに、レオンも行う。
『う……、ズルズル……。うまい!こたつもなかなかいいね。心地よさがたまらない。
決して教育上は良くないけど、とにかく背徳感がたまらない。』
レオンも堕ちてしまったようだ。
そのまま、腹が一杯になった3人は仲良くお昼寝をした。
PPPPPPPPPPP……。
『う、うるさいなあ。ふぁああ。
って君たちも起きて。ついたよ。』
「ふぁー?もう?」
「もう少しゆっくりしても良いではないか。」
『まあ、確かに。もうちょっと寝てもいいか。』
全員、すっかりダラダラモード全開だった。
“我が領地に立ち位置その警戒感のなさ、覚悟するが良い--”
その時、どこからか声が聞こえた。脳内に直接入り込んでくるタイプの声らしい。
「お、その声はルークか。」
“ぬ。何故我の名を?む、まさかこの匂いトールか。”
「うむ。久々に遊びに来てやったぞ。」
“ほお?それより、この馬鹿でかい屋敷はなんだ?これもお主の仕業か。”
「いや、これはレオンの仕業だ。」
『違うよね。エリクの仕業だよ。』
「zzzzzzzzzzzz……。」
“おお。レオンもいるのか。会うのは2000年ぶりか?”
『ああ。久しぶり。』
“うむ。して、エリクとは誰だ?”
『今日、ここに来た人間さ。君を仲間にするためにきた。』
“ほーー。人間の身で、フェンリルたる我を仲間にするとな。面白いやつだな。それはそうとお前ら姿を見せぬか。”
『ふぁーー。ちょっと、ここから起き上がれないかな。むにゃむにゃ。
トールが行ってきて。』
「我も無理だ。エリク頼む」
「zzzzzzzzz……。」
“早く見せんか!”
「「「zzzzzzzzz…」」」
“ぬ。初対面でまさかの放置プレイか。
ワオオオオオン。”
エリクたちが2度寝から起きたのはそこから3時間後だった。
ジトーー。ルークがエリクのことをジト目で見ている。ご立腹なようだ。
「初めまして。(なんか、悪いことしたか?)」
挨拶の時、悪気なく爆睡していたエリクは何があったのか、知らなかったようだ。
“ふんっ”
一方、全部覚えているルークは超絶不機嫌であった。
「ガハハハハ。まあ、いいではないか。エリクも悪気があったわけではないんだし。」
『そうそう。』
“我はお主らのことも許してないからな。むしろ、エリクとやらより、お主らに対して怒っているんだが。”
「『う……。』」
「えっと、何があったの。すまない、覚えていないんだ。」
ルークはことのあらましを説明する。
「そ、それは、すまなかった。」
“ふん。お主は知らなかったのだから、仕方がない。”
「おーい。話は済んだか。ダラダラ話してないで、我を早く中に入れろ。」
『そうだよ。何客人を待たせてんの。』
“な、な、な。まったく、お主らときたら。”
「(なんとなく、力関係が見えてきた感じがする。何はともあれフェンリルの里到着だ!)」
---------------------------
エリクたちは今、屋敷でフェンリルの里に向かっている。
「はーー。快適だ。まさか、オートパイロットモードがあるなんて。言ってくれればよかったのに。」
『聞きもせずに、どんどん話を進めようとしたの、君だからね。』
どうやら、レオンはご立腹らしい。ジトーっとみてくる。
「普段お主に振り回されていたこちらの身としては、面白いのだがな。それより、あとどれくらいなのだ?」
『5時間だよ。寝てれば着く。』
「へー。ねえ、こたつ出してよ。ついでに、カップ麺とお湯も。」
『いいけど。私のこと便利屋か何かだと思ってない?』
「ないない。」
レオンが出してくれる。カップ麺の中にお湯を入れ、あっためる。
「(こたつの中で、食べるカップ麺はやはり最高だ。クーラーで周りの気温下げた状態で、食べるという背徳感も堪らない。)」
ズズズズズ……。
『創造神なのに、環境破壊に貢献している気がする。』
美味しそうにカップ麺を頬張っているエリクをみて、レオンが遠い目をする。
「細かいことは気にするな。お主もやってみると良い。なかなか悪くないぞ。」
トールに言われるがままに、レオンも行う。
『う……、ズルズル……。うまい!こたつもなかなかいいね。心地よさがたまらない。
決して教育上は良くないけど、とにかく背徳感がたまらない。』
レオンも堕ちてしまったようだ。
そのまま、腹が一杯になった3人は仲良くお昼寝をした。
PPPPPPPPPPP……。
『う、うるさいなあ。ふぁああ。
って君たちも起きて。ついたよ。』
「ふぁー?もう?」
「もう少しゆっくりしても良いではないか。」
『まあ、確かに。もうちょっと寝てもいいか。』
全員、すっかりダラダラモード全開だった。
“我が領地に立ち位置その警戒感のなさ、覚悟するが良い--”
その時、どこからか声が聞こえた。脳内に直接入り込んでくるタイプの声らしい。
「お、その声はルークか。」
“ぬ。何故我の名を?む、まさかこの匂いトールか。”
「うむ。久々に遊びに来てやったぞ。」
“ほお?それより、この馬鹿でかい屋敷はなんだ?これもお主の仕業か。”
「いや、これはレオンの仕業だ。」
『違うよね。エリクの仕業だよ。』
「zzzzzzzzzzzz……。」
“おお。レオンもいるのか。会うのは2000年ぶりか?”
『ああ。久しぶり。』
“うむ。して、エリクとは誰だ?”
『今日、ここに来た人間さ。君を仲間にするためにきた。』
“ほーー。人間の身で、フェンリルたる我を仲間にするとな。面白いやつだな。それはそうとお前ら姿を見せぬか。”
『ふぁーー。ちょっと、ここから起き上がれないかな。むにゃむにゃ。
トールが行ってきて。』
「我も無理だ。エリク頼む」
「zzzzzzzzz……。」
“早く見せんか!”
「「「zzzzzzzzz…」」」
“ぬ。初対面でまさかの放置プレイか。
ワオオオオオン。”
エリクたちが2度寝から起きたのはそこから3時間後だった。
ジトーー。ルークがエリクのことをジト目で見ている。ご立腹なようだ。
「初めまして。(なんか、悪いことしたか?)」
挨拶の時、悪気なく爆睡していたエリクは何があったのか、知らなかったようだ。
“ふんっ”
一方、全部覚えているルークは超絶不機嫌であった。
「ガハハハハ。まあ、いいではないか。エリクも悪気があったわけではないんだし。」
『そうそう。』
“我はお主らのことも許してないからな。むしろ、エリクとやらより、お主らに対して怒っているんだが。”
「『う……。』」
「えっと、何があったの。すまない、覚えていないんだ。」
ルークはことのあらましを説明する。
「そ、それは、すまなかった。」
“ふん。お主は知らなかったのだから、仕方がない。”
「おーい。話は済んだか。ダラダラ話してないで、我を早く中に入れろ。」
『そうだよ。何客人を待たせてんの。』
“な、な、な。まったく、お主らときたら。”
「(なんとなく、力関係が見えてきた感じがする。何はともあれフェンリルの里到着だ!)」
---------------------------
42
お気に入りに追加
1,707
あなたにおすすめの小説
称号チートで異世界ハッピーライフ!~お願いしたスキルよりも女神様からもらった称号がチートすぎて無双状態です~
しらかめこう
ファンタジー
「これ、スキルよりも称号の方がチートじゃね?」
病により急死した主人公、突然現れた女神によって異世界へと転生することに?!
女神から様々なスキルを授かったが、それよりも想像以上の効果があったチート称号によって超ハイスピードで強くなっていく。
そして気づいた時にはすでに世界最強になっていた!?
そんな主人公の新しい人生が平穏であるはずもなく、行く先々で様々な面倒ごとに巻き込まれてしまう...?!
しかし、この世界で出会った友や愛するヒロインたちとの幸せで平穏な生活を手に入れるためにどんな無理難題がやってこようと最強の力で無双する!主人公たちが平穏なハッピーエンドに辿り着くまでの壮大な物語。
異世界転生の王道を行く最強無双劇!!!
ときにのんびり!そしてシリアス。楽しい異世界ライフのスタートだ!!
小説家になろう、カクヨム等、各種投稿サイトにて連載中。毎週金・土・日の18時ごろに最新話を投稿予定!!
異世界転生したらよくわからない騎士の家に生まれたので、とりあえず死なないように気をつけていたら無双してしまった件。
星の国のマジシャン
ファンタジー
引きこもりニート、40歳の俺が、皇帝に騎士として支える分家の貴族に転生。
そして魔法剣術学校の剣術科に通うことなるが、そこには波瀾万丈な物語が生まれる程の過酷な「必須科目」の数々が。
本家VS分家の「決闘」や、卒業と命を懸け必死で戦い抜く「魔物サバイバル」、さらには40年の弱男人生で味わったことのない甘酸っぱい青春群像劇やモテ期も…。
この世界を動かす、最大の敵にご注目ください!
異世界転生した俺は、産まれながらに最強だった。
桜花龍炎舞
ファンタジー
主人公ミツルはある日、不慮の事故にあい死んでしまった。
だが目がさめると見知らぬ美形の男と見知らぬ美女が目の前にいて、ミツル自身の身体も見知らぬ美形の子供に変わっていた。
そして更に、恐らく転生したであろうこの場所は剣や魔法が行き交うゲームの世界とも思える異世界だったのである。
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
転生キッズの魔物研究所〜ほのぼの家族に溢れんばかりの愛情を受けスローライフを送っていたら規格外の子どもに育っていました〜
西園寺若葉
ファンタジー
高校生の涼太は交通事故で死んでしまったところを優しい神様達に助けられて、異世界に転生させて貰える事になった。
辺境伯家の末っ子のアクシアに転生した彼は色々な人に愛されながら、そこに住む色々な魔物や植物に興味を抱き、研究する気ままな生活を送る事になる。
異世界は流されるままに
椎井瑛弥
ファンタジー
貴族の三男として生まれたレイは、成人を迎えた当日に意識を失い、目が覚めてみると剣と魔法のファンタジーの世界に生まれ変わっていたことに気づきます。ベタです。
日本で堅実な人生を送っていた彼は、無理をせずに一歩ずつ着実に歩みを進むつもりでしたが、なぜか思ってもみなかった方向に進むことばかり。ベタです。
しっかりと自分を持っているにも関わらず、なぜか思うようにならないレイの冒険譚、ここに開幕。
これを書いている人は縦書き派ですので、縦書きで読むことを推奨します。
前世ポイントッ! ~転生して楽しく異世界生活~
霜月雹花
ファンタジー
17歳の夏、俺は強盗を捕まえようとして死んだ――そして、俺は神様と名乗った爺さんと話をしていた。話を聞けばどうやら強盗を捕まえた事で未来を改変し、転生に必要な【善行ポイント】と言う物が人より多く貰えて異世界に転生出来るらしい。多く貰った【善行ポイント】で転生時の能力も選び放題、莫大なポイントを使いチート化した俺は異世界で生きていく。
なろうでも掲載しています。
異世界転生した俺は平和に暮らしたいと願ったのだが
倉田 フラト
ファンタジー
「異世界に転生か再び地球に転生、
どちらが良い?……ですか。」
「異世界転生で。」
即答。
転生の際に何か能力を上げると提案された彼。強大な力を手に入れ英雄になるのも可能、勇者や英雄、ハーレムなんだって可能だったが、彼は「平和に暮らしたい」と言った。何の力も欲しない彼に神様は『コール』と言った念話の様な能力を授け、彼の願いの通り平和に生活が出来る様に転生をしたのだが……そんな彼の願いとは裏腹に家庭の事情で知らぬ間に最強になり……そんなファンタジー大好きな少年が異世界で平和に暮らして――行けたらいいな。ブラコンの姉をもったり、神様に気に入られたりして今日も一日頑張って生きていく物語です。基本的に主人公は強いです、それよりも姉の方が強いです。難しい話は書けないので書きません。軽い気持ちで呼んでくれたら幸いです。
なろうにも数話遅れてますが投稿しております。
誤字脱字など多いと思うので指摘してくれれば即直します。
自分でも見直しますが、ご協力お願いします。
感想の返信はあまりできませんが、しっかりと目を通してます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる