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13章 いざ尋常に勝負
第542話 奪う
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「メロディー嬢が?」
「会わなくてもいいんだよ」
父さまが、わたしの手を取り優しく言った。
王宮から父さま宛に伝達魔法が届き、わたしと話すために直接来てくれた。
メロディー嬢が追放される前の最後の望みに、わたしと話がしたいと言ったそうだ。
みんなが不安そうにわたしを見ている。
兄さまの顔色は悪い。ここのところ眠れていないみたいだ。
元婚約者がやらかして国外追放が決まった。それも身分を落とされて。
もし自分が死んだことになっていなければ、いや、生きていたのだからなにかしらの誠意を見せていたら、こうはならなかったのかもしれない、そう後悔しているのではないかと思う。
『リディアはあの者が好きではないのだろう? 無理して会う必要はないのではないか?』
もふさまの言葉にもふもふ軍団も頷く。
「そうなんだけど、会わなきゃ会わないで、ずっと気にやむことになりそうで……」
わたしは会うことにした。
次の日やってきた迎えの馬車に、保護者役の兄さまと乗り込む。兄さまはメロディー嬢とは会わずに馬車の中にいると言った。
指定されているのはわたし一人だけだしね。もふさまは許されたけど。
王宮の離れには地下牢がある。衛兵さんに連れられて、地下へ続く階段を降りた。
石造りの冷たい場所だ。
……本当に牢屋だ。室がいくつもあり、通路側は鉄格子になっていて、中の様子が監視できるようになっている。粗末な服を身につけた人たちが、壁に背中を預けて座り込んでいた。寝ている人もいる。ある部屋の前を通ると指笛を吹かれた。
「貴族のお嬢さまじゃねーか。何したんだ?」
「犬っころと一緒か?」
答えずにいると、格子をガンガン揺すったので、衛兵が持っている槍で鉄格子を突いた。派手な音がして、身が縮む。
「お前ら、静かにしろ!」
衛兵は声を張り上げて、ああいうのは無視してくださいと促される。
特別、不潔でもなかったけど、清潔とは言い難い。冷たく寒い場所だった。
その奥のひとつに通される。
メロディー嬢が地べたに座っていた。
ひとりで入れられているのは温情だという。
わたしを見ると、立ち上がる。
元々細いのに頬がこけて、青白かった。シンプルなワンピースは汚れきっている。
鉄格子ごしのわたしの前に来て、カーテシーをする。
「ご機嫌よう、リディアさま」
「ご機嫌よう」
わたしは挨拶だけ返した。
「私の願いを聞き入れてくださり、感謝いたしますわ。二度と会えないと思うから、最後にお顔を見たかったんですの」
最後に顔を見たくなるぐらい、わたしたちは親しかったか?と思ったけど、もしかしたら兄さまの顔を見たかったのかと思った。
「顔を見たかったのはわたしで、間違いありませんの?」
「……ええ、リディアさまでしてよ」
こんな場所でさえ、彼女はきれいに笑う。
「私、リディアさまと出会いたくありませんでしたの。だから学園に来て欲しくなかった。あなたに会ったら憎んでしまうってわかっていたから」
そのフレーズはいつか聞いた言葉と重なった。
……メロディー嬢だったんだ。
ルチアさまが聞いた、わたしを憎む声は。
「……なぜ、会う前からわかっていたんです?」
「あなたが私から、大切なものを奪ったから」
「奪った?」
……元婚約者である兄さまのこと?
「あなたと会って、ロサさまは変わってしまわれた。何もかも失くした私の、唯一の光だったのに。あなたがめちゃくちゃにした!」
目の奥に青白い炎が見える気がした。
もふさまが大きくなる。わたしは背中を撫でた。大丈夫だと。
「そのうえ、あなたが……あなたは、私の婚約者を奪っていた」
わたしは目を伏せる。
「学園で……嫌がらせを重ねてきたのは、あなたですね?」
メロディー嬢は頷いた。
「ええ。力のない私にできることといえば、ほんの小さなことですから」
「例えば噂をまくような?」
「ああ、そんなこともありましたね。人って残酷なことが好きでしょう? 事実に少し言葉を足して、そんな恐ろしいことが起こるなんてと怖がれば、人はいいように解釈してくださるものですわ。より残酷に誰かを苦しめるためにね」
「わたしを女王に立てるよう進言したのもあなたですか?」
「それは違うわ。あなた他の筋からも疎まれているのね」
メロディー嬢は楽しそうに笑う。
「わたしが憎いから、ペネロペ商会を使って、ウチの店を潰そうとしましたの?」
「潰そうなんて思っていませんわ。だって潰してしまったら、それで終わってしまうでしょう? あなたにはずっと悩んでいただきたいと思っておりますの。ですから、ちょっとした波風を立てて、いつもあなたに心配事があるようにしたかったんですわ」
知ってたけど、かなり病んでるね。なんてねちっこいこと考えていたんだ。
もふさまがわたしをクゥーンと見上げる。
「わたしを憎んでいると伝えるために、呼び出しましたの?」
わたしは不愉快になるだけなので、切り上げようと思った。
彼女のしたことに同情はできないが、メロディー公爵は彼女より爵位を取ったというのを聞いて、それは辛いなと思った。
もちろん、会いたいと言われて会わなかったと、一生心に残るのを避けたかったというのが一番大きいけれど。
「いいえ、お願いがありますの」
この期に及んで?
「……わたしが聞くとでも?」
「リディアさまが許せないのは、私とペネロぺ商会ですわよね?」
「そうだとしたら、なんなのです?」
「シュタイン領出身の子、お名前をなんといったかしら。あるお店で知り合って、とてもセンスがいいから、商会拡大のために支部長になっていただきましたの。商会同士の諍いごとと、あの子はなんの関係もありません。噂の商会に勤めていたことがわかったら路頭に迷ってしまいますわ。あの子がこれからも生きていけるよう、見守ってやって欲しいのです。私は何もかも失くしてしまいましたし、この国にはいられませんから」
は?
そんなの絶対に罠だろう。
「誓って、あの子は普通の子でしてよ」
…………。
「嘘つきなあなたの言葉を信じるとでも?」
「嘘などついていませんわ」
「あなたはわたしを傷つけないと言った」
「ええ、ですから傷つけていないでしょう?」
「わたしの商会を傷つけておいて?」
「傷つけたのは商会で、あなたではありませんわ。ああ、馬車を襲撃したのは下請けの下請けでしてよ。だから安く済ませようとして変な者を使わないように申し上げましたのに、節約したみたいですわ。弾みで危険な目に合わせたことは謝りますわ。でもそれは私の本意ではありませんでした」
ハッ! この人の中では物理的に傷つけることが、〝傷つける〟との認識なんだね。感覚が違うから話にならない。
「あなたとは感覚が合わないみたいです。商会を傷つけられたことも、わたしを傷つけることと一緒です」
「リディアさまは〝傷つく〟ということがどういうことか、わかっていらっしゃらないのね」
一瞬、遠い目をする。
「あの子は無害でしてよ。そばに置いてやってください。未だ前シュタイン領主のしたことの呪縛から解き放たれていない、可哀想な子ですの」
「わたしがそんな願いを聞くと?」
「聡明なリディアさまだからこそ、無視できないんじゃありません? 違うとお伝えしているのに、疑っておりますでしょう? あの子が私の意を汲んで何かするのではないかと。遠くにやっても、知らないところで何かされるのではと恐ろしくなる。そんな方を、それもシュタイン領出身、それも前領主の悪政でひどい目にあった方を放っておけないのではなくて?」
「かいかぶりですわ」
「……そう。それは残念です」
言葉と裏腹にメロディー嬢はにっこり笑った。
「リディアさま、忘れないでくださいね」
?
「同じことが起こっても同じ行動を選ばない人だけが、その行動をした人を責めることができるのです。あなたが私と同じ道を選ばないことを、心からお祈り申し上げますわ」
メロディー嬢は丁寧にカーテシーをする。長く顔をあげなかった。
同じことが起こっても? わたしが追い込まれ、誰かを憎んで着服するとでも言ってんの?
何か言ってやろうかと思ったけど、思い留まる。彼女とは二度と会うことはないだろう。会話をひきのばしても不快なことが増えるだけだ。
そこに席を外してくれただろう衛兵が戻って来て、時間ですと告げてきた。
「ご機嫌よう、リディアさま」
わたしはメロディー嬢のきれいな笑顔を最後に見た。
「さようなら、メロディーさま」
促されて、来た道を戻る。
妖精のような彼女は、最後に口の端をつりあげていた。勝ったと言わんばかりに。
「会わなくてもいいんだよ」
父さまが、わたしの手を取り優しく言った。
王宮から父さま宛に伝達魔法が届き、わたしと話すために直接来てくれた。
メロディー嬢が追放される前の最後の望みに、わたしと話がしたいと言ったそうだ。
みんなが不安そうにわたしを見ている。
兄さまの顔色は悪い。ここのところ眠れていないみたいだ。
元婚約者がやらかして国外追放が決まった。それも身分を落とされて。
もし自分が死んだことになっていなければ、いや、生きていたのだからなにかしらの誠意を見せていたら、こうはならなかったのかもしれない、そう後悔しているのではないかと思う。
『リディアはあの者が好きではないのだろう? 無理して会う必要はないのではないか?』
もふさまの言葉にもふもふ軍団も頷く。
「そうなんだけど、会わなきゃ会わないで、ずっと気にやむことになりそうで……」
わたしは会うことにした。
次の日やってきた迎えの馬車に、保護者役の兄さまと乗り込む。兄さまはメロディー嬢とは会わずに馬車の中にいると言った。
指定されているのはわたし一人だけだしね。もふさまは許されたけど。
王宮の離れには地下牢がある。衛兵さんに連れられて、地下へ続く階段を降りた。
石造りの冷たい場所だ。
……本当に牢屋だ。室がいくつもあり、通路側は鉄格子になっていて、中の様子が監視できるようになっている。粗末な服を身につけた人たちが、壁に背中を預けて座り込んでいた。寝ている人もいる。ある部屋の前を通ると指笛を吹かれた。
「貴族のお嬢さまじゃねーか。何したんだ?」
「犬っころと一緒か?」
答えずにいると、格子をガンガン揺すったので、衛兵が持っている槍で鉄格子を突いた。派手な音がして、身が縮む。
「お前ら、静かにしろ!」
衛兵は声を張り上げて、ああいうのは無視してくださいと促される。
特別、不潔でもなかったけど、清潔とは言い難い。冷たく寒い場所だった。
その奥のひとつに通される。
メロディー嬢が地べたに座っていた。
ひとりで入れられているのは温情だという。
わたしを見ると、立ち上がる。
元々細いのに頬がこけて、青白かった。シンプルなワンピースは汚れきっている。
鉄格子ごしのわたしの前に来て、カーテシーをする。
「ご機嫌よう、リディアさま」
「ご機嫌よう」
わたしは挨拶だけ返した。
「私の願いを聞き入れてくださり、感謝いたしますわ。二度と会えないと思うから、最後にお顔を見たかったんですの」
最後に顔を見たくなるぐらい、わたしたちは親しかったか?と思ったけど、もしかしたら兄さまの顔を見たかったのかと思った。
「顔を見たかったのはわたしで、間違いありませんの?」
「……ええ、リディアさまでしてよ」
こんな場所でさえ、彼女はきれいに笑う。
「私、リディアさまと出会いたくありませんでしたの。だから学園に来て欲しくなかった。あなたに会ったら憎んでしまうってわかっていたから」
そのフレーズはいつか聞いた言葉と重なった。
……メロディー嬢だったんだ。
ルチアさまが聞いた、わたしを憎む声は。
「……なぜ、会う前からわかっていたんです?」
「あなたが私から、大切なものを奪ったから」
「奪った?」
……元婚約者である兄さまのこと?
「あなたと会って、ロサさまは変わってしまわれた。何もかも失くした私の、唯一の光だったのに。あなたがめちゃくちゃにした!」
目の奥に青白い炎が見える気がした。
もふさまが大きくなる。わたしは背中を撫でた。大丈夫だと。
「そのうえ、あなたが……あなたは、私の婚約者を奪っていた」
わたしは目を伏せる。
「学園で……嫌がらせを重ねてきたのは、あなたですね?」
メロディー嬢は頷いた。
「ええ。力のない私にできることといえば、ほんの小さなことですから」
「例えば噂をまくような?」
「ああ、そんなこともありましたね。人って残酷なことが好きでしょう? 事実に少し言葉を足して、そんな恐ろしいことが起こるなんてと怖がれば、人はいいように解釈してくださるものですわ。より残酷に誰かを苦しめるためにね」
「わたしを女王に立てるよう進言したのもあなたですか?」
「それは違うわ。あなた他の筋からも疎まれているのね」
メロディー嬢は楽しそうに笑う。
「わたしが憎いから、ペネロペ商会を使って、ウチの店を潰そうとしましたの?」
「潰そうなんて思っていませんわ。だって潰してしまったら、それで終わってしまうでしょう? あなたにはずっと悩んでいただきたいと思っておりますの。ですから、ちょっとした波風を立てて、いつもあなたに心配事があるようにしたかったんですわ」
知ってたけど、かなり病んでるね。なんてねちっこいこと考えていたんだ。
もふさまがわたしをクゥーンと見上げる。
「わたしを憎んでいると伝えるために、呼び出しましたの?」
わたしは不愉快になるだけなので、切り上げようと思った。
彼女のしたことに同情はできないが、メロディー公爵は彼女より爵位を取ったというのを聞いて、それは辛いなと思った。
もちろん、会いたいと言われて会わなかったと、一生心に残るのを避けたかったというのが一番大きいけれど。
「いいえ、お願いがありますの」
この期に及んで?
「……わたしが聞くとでも?」
「リディアさまが許せないのは、私とペネロぺ商会ですわよね?」
「そうだとしたら、なんなのです?」
「シュタイン領出身の子、お名前をなんといったかしら。あるお店で知り合って、とてもセンスがいいから、商会拡大のために支部長になっていただきましたの。商会同士の諍いごとと、あの子はなんの関係もありません。噂の商会に勤めていたことがわかったら路頭に迷ってしまいますわ。あの子がこれからも生きていけるよう、見守ってやって欲しいのです。私は何もかも失くしてしまいましたし、この国にはいられませんから」
は?
そんなの絶対に罠だろう。
「誓って、あの子は普通の子でしてよ」
…………。
「嘘つきなあなたの言葉を信じるとでも?」
「嘘などついていませんわ」
「あなたはわたしを傷つけないと言った」
「ええ、ですから傷つけていないでしょう?」
「わたしの商会を傷つけておいて?」
「傷つけたのは商会で、あなたではありませんわ。ああ、馬車を襲撃したのは下請けの下請けでしてよ。だから安く済ませようとして変な者を使わないように申し上げましたのに、節約したみたいですわ。弾みで危険な目に合わせたことは謝りますわ。でもそれは私の本意ではありませんでした」
ハッ! この人の中では物理的に傷つけることが、〝傷つける〟との認識なんだね。感覚が違うから話にならない。
「あなたとは感覚が合わないみたいです。商会を傷つけられたことも、わたしを傷つけることと一緒です」
「リディアさまは〝傷つく〟ということがどういうことか、わかっていらっしゃらないのね」
一瞬、遠い目をする。
「あの子は無害でしてよ。そばに置いてやってください。未だ前シュタイン領主のしたことの呪縛から解き放たれていない、可哀想な子ですの」
「わたしがそんな願いを聞くと?」
「聡明なリディアさまだからこそ、無視できないんじゃありません? 違うとお伝えしているのに、疑っておりますでしょう? あの子が私の意を汲んで何かするのではないかと。遠くにやっても、知らないところで何かされるのではと恐ろしくなる。そんな方を、それもシュタイン領出身、それも前領主の悪政でひどい目にあった方を放っておけないのではなくて?」
「かいかぶりですわ」
「……そう。それは残念です」
言葉と裏腹にメロディー嬢はにっこり笑った。
「リディアさま、忘れないでくださいね」
?
「同じことが起こっても同じ行動を選ばない人だけが、その行動をした人を責めることができるのです。あなたが私と同じ道を選ばないことを、心からお祈り申し上げますわ」
メロディー嬢は丁寧にカーテシーをする。長く顔をあげなかった。
同じことが起こっても? わたしが追い込まれ、誰かを憎んで着服するとでも言ってんの?
何か言ってやろうかと思ったけど、思い留まる。彼女とは二度と会うことはないだろう。会話をひきのばしても不快なことが増えるだけだ。
そこに席を外してくれただろう衛兵が戻って来て、時間ですと告げてきた。
「ご機嫌よう、リディアさま」
わたしはメロディー嬢のきれいな笑顔を最後に見た。
「さようなら、メロディーさま」
促されて、来た道を戻る。
妖精のような彼女は、最後に口の端をつりあげていた。勝ったと言わんばかりに。
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