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12章 人間模様、恋模様
第510話 攻撃⑥嫌な想像
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わたしは談笑の邪魔にならないように、お菓子のテーブルに近づいて行った。
『いいのか?』
もふさまに頷いて、小さく呟く。
「婚約者の余裕ってやつよ」
早くに婚約者ができたことで、兄さまもお茶会にほとんど参加していない。
だからね、こうやってお茶会にきた時には横の繋がりを作って欲しい。兄さまの味方を増やして欲しい。
周りにいるのが女子ばかりで、ちょっと心は荒むけど。
テーブルの上に並んでいるお菓子たちに向き合う。
ウエストがキツくて、いっぱいは食べられないから、厳選しなくては。
メイドさんが寄ってきて、お遣いさま専用だというお皿をくれた。
まー、至れり尽せり。
もふさまにどれを食べるか尋ねると、わたしがおいしそうと思うものは全部だそうだ。わたしもウエストが締められてなければな。もふさま、いいな。
片っ端からお菓子を、もふさまのお皿に入れていく。
同時に鑑定をして、ふむふむと自分の分を選び抜く。
「リディアさまも、いらしてたんですね」
振り向いて、見たことがあると思った。
わたしより少し下に思える男の子だ。そんなに月日が経ってないはずだ。
狐の毛皮……ワーウィッツ王国、あ! 記憶にヒットした。
ワーウィッツ王国、ヒイロ公爵家のセイヤくん。領地の収穫祭で会った子だ。
「ヒイロさまでしたね、ご機嫌よう」
この子はこのお茶会のついでに、シュタイン領にも来たのだろう。
……やたらワーウィッツ王国に目をかけてもらってるんじゃない?
何かありそうな気がしてしまう。
……ウッドのおじいさまと、約束したことを思い出す。
わたしが商会との戦いに参加したいと言ったら、おじいさまは豪快に笑った。
何をしてもいい、と。けれどひとつ決め事があって、一つ先のことが見えた時だけ行動していいとのことだった。
ワーウィッツ王国はなんかあると思ったけど、これは勘。一つ先のことはまだ見えない。だから何かしてはだめだ。
それなら少し情報を集めてみようか。
「リディアさまに覚えていただけたとは、とても嬉しいです」
わたしは曖昧に笑う。
「ヒイロさまは、どれを召し上がります?」
「い、いえ自分で取ります」
顔を赤くしている。
「お遣いさまのお菓子を取り分けてますの。ヒイロさまのものを取り分けるのもなんてことありませんわ。どれが食べたいかおっしゃって?」
わたしたちは並んでお菓子をいただくことにした。
彼は饒舌だった。ウチの領地のお菓子の噂を聞いて、ずっと食べたいと思ってくれていたそうだ。それで、このお茶会への参加が決まり、ユオブリアにいくならシュタイン領へもと決行したらしい。
彼の話がひと段落したところで、先ほど王子さまとお姫さまとお話ししたんだと水をむけた。あの王子は第二王子で、ミーア王女は第四王女だそうだ。
狐の毛皮を皆さま纏われるんですねというと、ワーウィッツ王国では身分の高い人は好む傾向があるらしかった。
「面白い話があるんですよ」
「面白い話ですか?」
「ええ。王国にはバンデスという高くそびえる山があるんです。そこで取れるフォックスの毛皮が一番上等で王族に献上されます。だから高くつくのですが、そこで狩ろうとするものは少ないのです」
もったりクリームは見かけほど好みではなかった。
もふさまも、ウチの商品の方がおいしいなと感想をくれる。
「その山の狐は、攻撃された時、人のような叫び声をあげるらしいのです!」
それって、まさか。
ふと思い描いてしまった、胸が悪くなる愚かな想像を頭から振り払う。
「リディアさま? 顔色が……。ひょっとして、私の話がご気分を害しましたか?」
『リディア、大丈夫か?』
大丈夫だけど、気分はよくない。
いくらなんでも外国の身分の高い方に、急にダンマリは問題になると思って、話そうとしたけれど、少年の方をみると、傷ついた狐が人型になって息絶えるところが見えた気がして、言葉が出なくなった。
いや、ね。
動物が殺されるのはよくて、人だと問題!と思ったわけではない。
けれど、シュシュ族は人型になれる……。
頭の中で結びついちゃって。もし襟巻きが、実は人型にもなれるシュシュ族だとしたらって怖い想像が……。
「リディアさまは本当に繊細なのですね。すみません。こちらお水です、どうぞ」
念のため鑑定をすると、聖水だった。
なんで聖水? と思ったが飲み干す。
息がしやすくなった。
「リディアさまは、シュシュ族と接触されたんですね……」
なに? 鎌をかけられたの?
「作り話ですの?」
「え?」
「悪趣味ですわ!」
わたしは席を立った。
「リディアさま、お待ちください。謝ります。もう少しお話を」
無理!
本当のところ、全く気づかず、のせられたところが悔しい!
怪しいと思ってはいたけど、神聖国系とは結びついてなかった。
でも試したってことは、バカ狐からわたしと接触した話は聞いてないってことだ。
「シュタイン嬢、ですわね?」
誰? わたしの前に女子ふたりが立ちはだかる。
遠くに兄さまが見えた。メロディー嬢と何人もの女の子に囲まれている。
女の子たち、いいの? 今日はロサが目的じゃないの?
お茶会なんてくるものじゃない。なんでこんなに絡まれるの?
目の前のモスグリーンのドレスと、黄色のドレスの少し上の令嬢は、絶対わたしに敵意を持っている。
「私、ロジールナ令嬢と親しくしておりましたの」
ロジールナ令嬢絡みか……。
「淑女なら謝る機会を設けるべきでしたわ」
「機会を与えず、修道院に送るなんて、酷いですわ」
彼女は今〝行方不明〟だ。修道院に行ったはずの彼女に、その後連絡をしていないから、そんな話になるのだろう。行方不明だと知っていたら、そうわたしに詰めよるはずだからね。修道院へ行くと聞いて手を切ったか、そう吹き込まれたか……。
「それで?」
「そ、それで、ですって?」
『吠えるか?』
わたしはもふさまの背中に手を置き、大丈夫の合図をした。
「ご存知ないようですね? 説得されたのはメロディー公爵令嬢で、修道院にいくと決めたのはご本人でしてよ。わたしが対峙したとしたら、もっときちんと罰を受けてもらいましたわ」
結局、今、行方不明ということになっている。恐らくアダムが保護しているだろうとのことだけれど、はっきりとはわからない。修道院に行ったわけでもなく、行方不明として暮らしているということは、結果それ以上の罰を受けたのかもしれないけど。
兄さまを止めておいて、彼女たちを煽ったのは、あの人でないかと思った。
でもそれにしては稚拙すぎるか……。
あ。目の前の令嬢の、手の動きで気づく……。
「きゃー」
と叫び声を上げたのはわたしではなく、わたしに飲み物をかけようとした黄色のドレスの令嬢だった。
既製のドレスならまだしも、ライラックおばあさまがレースをつけてくださったドレスなのよ。汚しちゃなんねーと思って、シールドに少しアレンジを加えた。今日は水など掛かっても弾くようにね。
黄色のドレスの令嬢は、わかりやすくグラスの飲み物を、手が滑ったフリをしてわたしにかけようとしたんだよね。わたしはシールドがあるから何もしなかった。
元のところに戻すカウンターをつけておいたので、わたしに向かってきた液体は全て放物線をえがいて黄色の令嬢に返された。
「あ、あなた!」
「わたしは何もしていませんが?」
「嘘よ、じゃあ、どうしてあなたにかけたお酒が私にかかるのよ?」
語るに落ちてますよ。
「このドレス、特別なので、シールドをかけてたんです。それだけですけど」
ふたりの顔が怒りで赤くなる。
「まぁ、何かありましたの?」
今一番聞きたくない声が響いた。
『いいのか?』
もふさまに頷いて、小さく呟く。
「婚約者の余裕ってやつよ」
早くに婚約者ができたことで、兄さまもお茶会にほとんど参加していない。
だからね、こうやってお茶会にきた時には横の繋がりを作って欲しい。兄さまの味方を増やして欲しい。
周りにいるのが女子ばかりで、ちょっと心は荒むけど。
テーブルの上に並んでいるお菓子たちに向き合う。
ウエストがキツくて、いっぱいは食べられないから、厳選しなくては。
メイドさんが寄ってきて、お遣いさま専用だというお皿をくれた。
まー、至れり尽せり。
もふさまにどれを食べるか尋ねると、わたしがおいしそうと思うものは全部だそうだ。わたしもウエストが締められてなければな。もふさま、いいな。
片っ端からお菓子を、もふさまのお皿に入れていく。
同時に鑑定をして、ふむふむと自分の分を選び抜く。
「リディアさまも、いらしてたんですね」
振り向いて、見たことがあると思った。
わたしより少し下に思える男の子だ。そんなに月日が経ってないはずだ。
狐の毛皮……ワーウィッツ王国、あ! 記憶にヒットした。
ワーウィッツ王国、ヒイロ公爵家のセイヤくん。領地の収穫祭で会った子だ。
「ヒイロさまでしたね、ご機嫌よう」
この子はこのお茶会のついでに、シュタイン領にも来たのだろう。
……やたらワーウィッツ王国に目をかけてもらってるんじゃない?
何かありそうな気がしてしまう。
……ウッドのおじいさまと、約束したことを思い出す。
わたしが商会との戦いに参加したいと言ったら、おじいさまは豪快に笑った。
何をしてもいい、と。けれどひとつ決め事があって、一つ先のことが見えた時だけ行動していいとのことだった。
ワーウィッツ王国はなんかあると思ったけど、これは勘。一つ先のことはまだ見えない。だから何かしてはだめだ。
それなら少し情報を集めてみようか。
「リディアさまに覚えていただけたとは、とても嬉しいです」
わたしは曖昧に笑う。
「ヒイロさまは、どれを召し上がります?」
「い、いえ自分で取ります」
顔を赤くしている。
「お遣いさまのお菓子を取り分けてますの。ヒイロさまのものを取り分けるのもなんてことありませんわ。どれが食べたいかおっしゃって?」
わたしたちは並んでお菓子をいただくことにした。
彼は饒舌だった。ウチの領地のお菓子の噂を聞いて、ずっと食べたいと思ってくれていたそうだ。それで、このお茶会への参加が決まり、ユオブリアにいくならシュタイン領へもと決行したらしい。
彼の話がひと段落したところで、先ほど王子さまとお姫さまとお話ししたんだと水をむけた。あの王子は第二王子で、ミーア王女は第四王女だそうだ。
狐の毛皮を皆さま纏われるんですねというと、ワーウィッツ王国では身分の高い人は好む傾向があるらしかった。
「面白い話があるんですよ」
「面白い話ですか?」
「ええ。王国にはバンデスという高くそびえる山があるんです。そこで取れるフォックスの毛皮が一番上等で王族に献上されます。だから高くつくのですが、そこで狩ろうとするものは少ないのです」
もったりクリームは見かけほど好みではなかった。
もふさまも、ウチの商品の方がおいしいなと感想をくれる。
「その山の狐は、攻撃された時、人のような叫び声をあげるらしいのです!」
それって、まさか。
ふと思い描いてしまった、胸が悪くなる愚かな想像を頭から振り払う。
「リディアさま? 顔色が……。ひょっとして、私の話がご気分を害しましたか?」
『リディア、大丈夫か?』
大丈夫だけど、気分はよくない。
いくらなんでも外国の身分の高い方に、急にダンマリは問題になると思って、話そうとしたけれど、少年の方をみると、傷ついた狐が人型になって息絶えるところが見えた気がして、言葉が出なくなった。
いや、ね。
動物が殺されるのはよくて、人だと問題!と思ったわけではない。
けれど、シュシュ族は人型になれる……。
頭の中で結びついちゃって。もし襟巻きが、実は人型にもなれるシュシュ族だとしたらって怖い想像が……。
「リディアさまは本当に繊細なのですね。すみません。こちらお水です、どうぞ」
念のため鑑定をすると、聖水だった。
なんで聖水? と思ったが飲み干す。
息がしやすくなった。
「リディアさまは、シュシュ族と接触されたんですね……」
なに? 鎌をかけられたの?
「作り話ですの?」
「え?」
「悪趣味ですわ!」
わたしは席を立った。
「リディアさま、お待ちください。謝ります。もう少しお話を」
無理!
本当のところ、全く気づかず、のせられたところが悔しい!
怪しいと思ってはいたけど、神聖国系とは結びついてなかった。
でも試したってことは、バカ狐からわたしと接触した話は聞いてないってことだ。
「シュタイン嬢、ですわね?」
誰? わたしの前に女子ふたりが立ちはだかる。
遠くに兄さまが見えた。メロディー嬢と何人もの女の子に囲まれている。
女の子たち、いいの? 今日はロサが目的じゃないの?
お茶会なんてくるものじゃない。なんでこんなに絡まれるの?
目の前のモスグリーンのドレスと、黄色のドレスの少し上の令嬢は、絶対わたしに敵意を持っている。
「私、ロジールナ令嬢と親しくしておりましたの」
ロジールナ令嬢絡みか……。
「淑女なら謝る機会を設けるべきでしたわ」
「機会を与えず、修道院に送るなんて、酷いですわ」
彼女は今〝行方不明〟だ。修道院に行ったはずの彼女に、その後連絡をしていないから、そんな話になるのだろう。行方不明だと知っていたら、そうわたしに詰めよるはずだからね。修道院へ行くと聞いて手を切ったか、そう吹き込まれたか……。
「それで?」
「そ、それで、ですって?」
『吠えるか?』
わたしはもふさまの背中に手を置き、大丈夫の合図をした。
「ご存知ないようですね? 説得されたのはメロディー公爵令嬢で、修道院にいくと決めたのはご本人でしてよ。わたしが対峙したとしたら、もっときちんと罰を受けてもらいましたわ」
結局、今、行方不明ということになっている。恐らくアダムが保護しているだろうとのことだけれど、はっきりとはわからない。修道院に行ったわけでもなく、行方不明として暮らしているということは、結果それ以上の罰を受けたのかもしれないけど。
兄さまを止めておいて、彼女たちを煽ったのは、あの人でないかと思った。
でもそれにしては稚拙すぎるか……。
あ。目の前の令嬢の、手の動きで気づく……。
「きゃー」
と叫び声を上げたのはわたしではなく、わたしに飲み物をかけようとした黄色のドレスの令嬢だった。
既製のドレスならまだしも、ライラックおばあさまがレースをつけてくださったドレスなのよ。汚しちゃなんねーと思って、シールドに少しアレンジを加えた。今日は水など掛かっても弾くようにね。
黄色のドレスの令嬢は、わかりやすくグラスの飲み物を、手が滑ったフリをしてわたしにかけようとしたんだよね。わたしはシールドがあるから何もしなかった。
元のところに戻すカウンターをつけておいたので、わたしに向かってきた液体は全て放物線をえがいて黄色の令嬢に返された。
「あ、あなた!」
「わたしは何もしていませんが?」
「嘘よ、じゃあ、どうしてあなたにかけたお酒が私にかかるのよ?」
語るに落ちてますよ。
「このドレス、特別なので、シールドをかけてたんです。それだけですけど」
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