340 / 849
8章 そうしてわたしは恋を知る
第340話 図書室へ避難
しおりを挟む
わたしは部室が好きなんだよ。
みんなそれぞれに好きなことをやっているけれど、それがまた心地いい。お菓子を作ったりもできるし。エッジ先輩のおいしいお菓子をもらえるし。部長もユキ先輩も優しいし、ほのぼのしているし。
なんだけど、部活の終わりにメロディー嬢が迎えにくるようになった。一緒に寮まで帰りましょうと。途中まで一緒だからね。そしてなぜだかわからないけれど、アイリス嬢もくるようになった。アイリス嬢は学園から出たら反対方向なのにわざわざ送ってくれるんだ。そしてふたりは相性が悪い。声を荒げることはないけれど、永遠に不毛なやりとりをしている。主にわたしを挟んで。兄さまが迎えに来てくれるとアイリス嬢がさらにハイテンションになるので、兄さまは帰りの迎えはパスするようになった。
あまりに気疲れするので、わたしは部室じゃないところでしばらく活動すると届出をした。ふたりにクラブを休むとも。そして図書室でこそこそしている。
ただ困ったことは、図書室にくるとうっかり本を読んでしまうことだ。学園祭の読み聞かせの物語を完成させるべきなのに。
クラブがあるから放課後は忘れ去られた存在なのかと思いきや、けっこう人がいてすれ違う。図書室がすっごく広く感じるのは4階までここだけ吹き抜けになっているからだろう。階の間に中二階が設置されていて空間をうまく使っている。
天井まである本棚の本をどうやって取るんだろうと思っていたら、1階の本棚にはハンドルがついていた。縦のラインで、そう、あの立体駐車場! パレットに乗せて仕舞い込んでいるみたいな機械式の! あれみたいに上下の本棚を入れ替えるようで、ハンドルを回すと本棚が上にあがっていって、一番上の本棚は壁に入り込んで下まできて一番下の本棚のところに現れる。
壁に入って移動するのは魔法なんじゃないかと思う。それなら全部ボタンひとつで好きな本棚を呼び出せるような魔法にすればよかったのに、最低限の魔法しか使わずにアナログっていうか地味にハンドルで回すところに落ち着いたのが面白い! 心踊ったので、わたしは今日だけで3ヶ所もハンドルを回してみた。ただやりたくて。
ロサだ。
カーテシーで挨拶をする。
調べ物をしているのか、何冊か本を抱えていた。
「クラブに行かないのか?」
「ええ、ちょっと」
メロディー嬢がうざいとも言えないので、言葉を濁しておく。
「あ、ロサ」
「ん、なんだ?」
呼び止めてから、しまったと思った。
でも……やっぱり聞いてしまえ。
「昔、警戒するべきは第1王子さまだって忠告してくれたじゃない? あれって、どういう意味だったの?」
ロサの目が驚いている。
「なぜ、今頃、兄上を気にするんだ?」
メロディー嬢との会話に触発されて、なんか気になったと言えるはずもなく……結果、黙《だんま》りとなる。
「あれは……忘れてほしい」
「忘れる?」
「あの頃、何もわかってなかったんだ。大人のいうことを鵜呑みにしていた。私と兄上が争うのを望んでいる人たちがいて、それに踊らされていたんだ。兄上は聡明で全てを悟っている方だった。どんな噂を聞いたのかはわからないけど、昔私の言ったことを気にして怯えなくても大丈夫だ。兄上は無駄なことはしない方だから」
そうなんだ。
王さまと父さまの約束もあるから、わたしが王族に関わることはないんだけど、メロディー嬢とのやりとりで気が昂ったみたいだ。
揺すられて目が覚める。
ん? 辺りは暗い。
ぼんやりと人の顔が見える。ロサ?
「リディア嬢、起きたか? 声をあげないで聞いてくれ。大変まずい状況だ」
まずい状況?
わたしは目を擦った。
なんだっけ? 本を探していて、面白そうなのがあったから屈んで手を伸ばした。横に窓があって外が見えたんだ。第4校舎前の中庭、そこをロビ兄がエンミュに乗って走っていくのが見えた。
すごーい、魔導騎士クラブの練習風景が見える特等席じゃん。
いい場所をみつけたと座り込み、ロビ兄を見ていたんだけど……いつのまにか、もふさまを抱え込んだまま眠ってしまったようだ。もふさまも起きて大きく伸びをする。
なんで暗いんだ?
「すまない。あまりに気持ちよさそうに眠っているから。閉館前に起こしてやろうと思っていたのだが」
「だが?」
「私も今起きたところだ」
っていうことはこの暗さは物理的に暗くなったからで。
……閉館した?
ここちょっと入り組んだところだし、床に座り込んでいたから見過ごされたんだろう。
「ひょっとして鍵が?」
「ああ、かかっている」
なんてこった。
「私の護衛が確認の時間を過ぎたから探しているはずだ。だから、間もなくここに人がやってくる。鍵がかかったことは大して問題ではない。まずいというのは、その時に私と君がふたりでここにいた事実だ」
ああ、成人前といっても婚約者でもない男女が閉館した図書室にふたりでってことか。
あ、今日の迎えはアラ兄だったはず。図書室から出てこなくて探しまくり、心配かけてるかも。
「そこで、少し工作を頼みたい」
「工作?」
「先に私だけが出る。リディア嬢はここでじっとしていてくれ。フランツをすぐ迎えに来てもらうよう手配をするから」
「あ、それなら大丈夫です。自力で脱出します」
「……じ、自力で? 鍵を壊すのか?」
「いいえ、お遣いさまがいるから大丈夫です」
魔法陣が作動してから、わたしと聖樹さまの繋がりが濃くなったみたいなんだよね。だから多分できると思う。
「本当か?」
「はい」
「すまない」
すまないって、一緒に出ていって立場が悪くなるのはわたしの方だ。それを回避するためのことを考えてくれたわけだしさ。ロサはいい奴だよね。
聞かないつもりだったけど。知らんぷりするつもりだったけど。
「ロサ」
「ん?」
「ロサの好きな人って、メロディー嬢?」
「メロディー嬢は兄上の婚約者だ」
そう静かに言った。答えになってないけど。
「そういえばメロディー嬢と街に出かけたと聞いたよ。彼女から何か聞いたの?」
「メロディー嬢からは何も聞いてない。わたしが日射病で倒れて運んでくれた時、とても親しげだったからそうなのかな?って思ったんだ」
ロサの目が幾分、見開かれたように感じる。
ロサはわたしの手を取って椅子に座らせた。もふさまがブルブルっと体を震わせてから、わたしの足元に座り直す。
「小さい時、そう思っていたこともあった」
少し哀しげな声。
「兄上は第1王子だけど、体が弱いことで肩身の狭い思いをされていた。その婚約者である彼女もとても辛い目にあっていたんだ。王族の婚約者の作法見習いで城に来ていて、いつも泣いていた。私は婚約者なのに何もしない兄上がひどいと思えて、彼女に約束したんだ。守るって。泣かないようにしてあげるって。彼女は兄上を怖がっていて。私が婚約者になってくれないかって言った。私はそれに頷いたんだ」
泣きはらした目の小さなメロディー嬢と、小さなロサが約束を交わす。そんなシーンが見える気がした。
みんなそれぞれに好きなことをやっているけれど、それがまた心地いい。お菓子を作ったりもできるし。エッジ先輩のおいしいお菓子をもらえるし。部長もユキ先輩も優しいし、ほのぼのしているし。
なんだけど、部活の終わりにメロディー嬢が迎えにくるようになった。一緒に寮まで帰りましょうと。途中まで一緒だからね。そしてなぜだかわからないけれど、アイリス嬢もくるようになった。アイリス嬢は学園から出たら反対方向なのにわざわざ送ってくれるんだ。そしてふたりは相性が悪い。声を荒げることはないけれど、永遠に不毛なやりとりをしている。主にわたしを挟んで。兄さまが迎えに来てくれるとアイリス嬢がさらにハイテンションになるので、兄さまは帰りの迎えはパスするようになった。
あまりに気疲れするので、わたしは部室じゃないところでしばらく活動すると届出をした。ふたりにクラブを休むとも。そして図書室でこそこそしている。
ただ困ったことは、図書室にくるとうっかり本を読んでしまうことだ。学園祭の読み聞かせの物語を完成させるべきなのに。
クラブがあるから放課後は忘れ去られた存在なのかと思いきや、けっこう人がいてすれ違う。図書室がすっごく広く感じるのは4階までここだけ吹き抜けになっているからだろう。階の間に中二階が設置されていて空間をうまく使っている。
天井まである本棚の本をどうやって取るんだろうと思っていたら、1階の本棚にはハンドルがついていた。縦のラインで、そう、あの立体駐車場! パレットに乗せて仕舞い込んでいるみたいな機械式の! あれみたいに上下の本棚を入れ替えるようで、ハンドルを回すと本棚が上にあがっていって、一番上の本棚は壁に入り込んで下まできて一番下の本棚のところに現れる。
壁に入って移動するのは魔法なんじゃないかと思う。それなら全部ボタンひとつで好きな本棚を呼び出せるような魔法にすればよかったのに、最低限の魔法しか使わずにアナログっていうか地味にハンドルで回すところに落ち着いたのが面白い! 心踊ったので、わたしは今日だけで3ヶ所もハンドルを回してみた。ただやりたくて。
ロサだ。
カーテシーで挨拶をする。
調べ物をしているのか、何冊か本を抱えていた。
「クラブに行かないのか?」
「ええ、ちょっと」
メロディー嬢がうざいとも言えないので、言葉を濁しておく。
「あ、ロサ」
「ん、なんだ?」
呼び止めてから、しまったと思った。
でも……やっぱり聞いてしまえ。
「昔、警戒するべきは第1王子さまだって忠告してくれたじゃない? あれって、どういう意味だったの?」
ロサの目が驚いている。
「なぜ、今頃、兄上を気にするんだ?」
メロディー嬢との会話に触発されて、なんか気になったと言えるはずもなく……結果、黙《だんま》りとなる。
「あれは……忘れてほしい」
「忘れる?」
「あの頃、何もわかってなかったんだ。大人のいうことを鵜呑みにしていた。私と兄上が争うのを望んでいる人たちがいて、それに踊らされていたんだ。兄上は聡明で全てを悟っている方だった。どんな噂を聞いたのかはわからないけど、昔私の言ったことを気にして怯えなくても大丈夫だ。兄上は無駄なことはしない方だから」
そうなんだ。
王さまと父さまの約束もあるから、わたしが王族に関わることはないんだけど、メロディー嬢とのやりとりで気が昂ったみたいだ。
揺すられて目が覚める。
ん? 辺りは暗い。
ぼんやりと人の顔が見える。ロサ?
「リディア嬢、起きたか? 声をあげないで聞いてくれ。大変まずい状況だ」
まずい状況?
わたしは目を擦った。
なんだっけ? 本を探していて、面白そうなのがあったから屈んで手を伸ばした。横に窓があって外が見えたんだ。第4校舎前の中庭、そこをロビ兄がエンミュに乗って走っていくのが見えた。
すごーい、魔導騎士クラブの練習風景が見える特等席じゃん。
いい場所をみつけたと座り込み、ロビ兄を見ていたんだけど……いつのまにか、もふさまを抱え込んだまま眠ってしまったようだ。もふさまも起きて大きく伸びをする。
なんで暗いんだ?
「すまない。あまりに気持ちよさそうに眠っているから。閉館前に起こしてやろうと思っていたのだが」
「だが?」
「私も今起きたところだ」
っていうことはこの暗さは物理的に暗くなったからで。
……閉館した?
ここちょっと入り組んだところだし、床に座り込んでいたから見過ごされたんだろう。
「ひょっとして鍵が?」
「ああ、かかっている」
なんてこった。
「私の護衛が確認の時間を過ぎたから探しているはずだ。だから、間もなくここに人がやってくる。鍵がかかったことは大して問題ではない。まずいというのは、その時に私と君がふたりでここにいた事実だ」
ああ、成人前といっても婚約者でもない男女が閉館した図書室にふたりでってことか。
あ、今日の迎えはアラ兄だったはず。図書室から出てこなくて探しまくり、心配かけてるかも。
「そこで、少し工作を頼みたい」
「工作?」
「先に私だけが出る。リディア嬢はここでじっとしていてくれ。フランツをすぐ迎えに来てもらうよう手配をするから」
「あ、それなら大丈夫です。自力で脱出します」
「……じ、自力で? 鍵を壊すのか?」
「いいえ、お遣いさまがいるから大丈夫です」
魔法陣が作動してから、わたしと聖樹さまの繋がりが濃くなったみたいなんだよね。だから多分できると思う。
「本当か?」
「はい」
「すまない」
すまないって、一緒に出ていって立場が悪くなるのはわたしの方だ。それを回避するためのことを考えてくれたわけだしさ。ロサはいい奴だよね。
聞かないつもりだったけど。知らんぷりするつもりだったけど。
「ロサ」
「ん?」
「ロサの好きな人って、メロディー嬢?」
「メロディー嬢は兄上の婚約者だ」
そう静かに言った。答えになってないけど。
「そういえばメロディー嬢と街に出かけたと聞いたよ。彼女から何か聞いたの?」
「メロディー嬢からは何も聞いてない。わたしが日射病で倒れて運んでくれた時、とても親しげだったからそうなのかな?って思ったんだ」
ロサの目が幾分、見開かれたように感じる。
ロサはわたしの手を取って椅子に座らせた。もふさまがブルブルっと体を震わせてから、わたしの足元に座り直す。
「小さい時、そう思っていたこともあった」
少し哀しげな声。
「兄上は第1王子だけど、体が弱いことで肩身の狭い思いをされていた。その婚約者である彼女もとても辛い目にあっていたんだ。王族の婚約者の作法見習いで城に来ていて、いつも泣いていた。私は婚約者なのに何もしない兄上がひどいと思えて、彼女に約束したんだ。守るって。泣かないようにしてあげるって。彼女は兄上を怖がっていて。私が婚約者になってくれないかって言った。私はそれに頷いたんだ」
泣きはらした目の小さなメロディー嬢と、小さなロサが約束を交わす。そんなシーンが見える気がした。
115
お気に入りに追加
1,264
あなたにおすすめの小説
生まれ変わりも楽じゃない ~生まれ変わっても私はわたし~
こひな
恋愛
市川みのり 31歳。
成り行きで、なぜかバリバリのキャリアウーマンをやっていた私。
彼氏なし・趣味は食べることと読書という仕事以外は引きこもり気味な私が、とばっちりで異世界転生。
貴族令嬢となり、四苦八苦しつつ異世界を生き抜くお話です。
※いつも読んで頂きありがとうございます。誤字脱字のご指摘ありがとうございます。
女性として見れない私は、もう不要な様です〜俺の事は忘れて幸せになって欲しい。と言われたのでそうする事にした結果〜
流雲青人
恋愛
子爵令嬢のプレセアは目の前に広がる光景に静かに涙を零した。
偶然にも居合わせてしまったのだ。
学園の裏庭で、婚約者がプレセアの友人へと告白している場面に。
そして後日、婚約者に呼び出され告げられた。
「君を女性として見ることが出来ない」
幼馴染であり、共に過ごして来た時間はとても長い。
その中でどうやら彼はプレセアを友人以上として見れなくなってしまったらしい。
「俺の事は忘れて幸せになって欲しい。君は幸せになるべき人だから」
大切な二人だからこそ、清く身を引いて、大好きな人と友人の恋を応援したい。
そう思っている筈なのに、恋心がその気持ちを邪魔してきて...。
※
ゆるふわ設定です。
完結しました。
どうして私が我慢しなきゃいけないの?!~悪役令嬢のとりまきの母でした~
涼暮 月
恋愛
目を覚ますと別人になっていたわたし。なんだか冴えない異国の女の子ね。あれ、これってもしかして異世界転生?と思ったら、乙女ゲームの悪役令嬢のとりまきのうちの一人の母…かもしれないです。とりあえず婚約者が最悪なので、婚約回避のために頑張ります!
公爵夫人アリアの華麗なるダブルワーク〜秘密の隠し部屋からお届けいたします〜
白猫
恋愛
主人公アリアとディカルト公爵家の当主であるルドルフは、政略結婚により結ばれた典型的な貴族の夫婦だった。 がしかし、5年ぶりに戦地から戻ったルドルフは敗戦国である隣国の平民イザベラを連れ帰る。城に戻ったルドルフからは目すら合わせてもらえないまま、本邸と別邸にわかれた別居生活が始まる。愛人なのかすら教えてもらえない女性の存在、そのイザベラから無駄に意識されるうちに、アリアは面倒臭さに頭を抱えるようになる。ある日、侍女から語られたイザベラに関する「推測」をきっかけに物語は大きく動き出す。 暗闇しかないトンネルのような現状から抜け出すには、ルドルフと離婚し公爵令嬢に戻るしかないと思っていたアリアだが、その「推測」にひと握りの可能性を見出したのだ。そして公爵邸にいながら自分を磨き、リスキリングに挑戦する。とにかく今あるものを使って、できるだけ抵抗しよう!そんなアリアを待っていたのは、思わぬ新しい人生と想像を上回る幸福であった。公爵夫人の反撃と挑戦の狼煙、いまここに高く打ち上げます!
➡️登場人物、国、背景など全て架空の100%フィクションです。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@12/27電子書籍配信中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
世の中は意外と魔術で何とかなる
ものまねの実
ファンタジー
新しい人生が唐突に始まった男が一人。目覚めた場所は人のいない森の中の廃村。生きるのに精一杯で、大層な目標もない。しかしある日の出会いから物語は動き出す。
神様の土下座・謝罪もない、スキル特典もレベル制もない、転生トラックもそれほど走ってない。突然の転生に戸惑うも、前世での経験があるおかげで図太く生きられる。生きるのに『隠してたけど実は最強』も『パーティから追放されたから復讐する』とかの設定も必要ない。人はただ明日を目指して歩くだけで十分なんだ。
『王道とは歩むものではなく、その隣にある少しずれた道を歩くためのガイドにするくらいが丁度いい』
平凡な生き方をしているつもりが、結局騒ぎを起こしてしまう男の冒険譚。困ったときの魔術頼み!大丈夫、俺上手に魔術使えますから。※主人公は結構ズルをします。正々堂々がお好きな方はご注意ください。
野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。
オバサンが転生しましたが何も持ってないので何もできません!
みさちぃ
恋愛
50歳近くのおばさんが異世界転生した!
転生したら普通チートじゃない?何もありませんがっ!!
前世で苦しい思いをしたのでもう一人で生きて行こうかと思います。
とにかく目指すは自由気ままなスローライフ。
森で調合師して暮らすこと!
ひとまず読み漁った小説に沿って悪役令嬢から国外追放を目指しますが…
無理そうです……
更に隣で笑う幼なじみが気になります…
完結済みです。
なろう様にも掲載しています。
副題に*がついているものはアルファポリス様のみになります。
エピローグで完結です。
番外編になります。
※完結設定してしまい新しい話が追加できませんので、以後番外編載せる場合は別に設けるかなろう様のみになります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる