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7章 闘います、勝ち取るまでは
第300話 視察③アンコール
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「心が洗われるような演奏でした」
視察団のトップが立ち上がり、拍手をしながらそう言ってくれた。
「心に染みいる曲でしたわ」
その隣の手を合わせたご婦人に熱っぽく見られる。
「できればあと一曲、お聞かせ願いませんか?」
トップが言うと拍手が巻き起こる。
お嬢さん先生は心配そうにわたしを見ていて、他の先生方は〝そうしなさい〟と言いたげに鷹揚に頷いている。
『あれ、弾いて、あれ』
『まわるやつ』
『のせるだよ』
『アリとクイはあの曲が好きですねぇ』
もふさまのリュックの中からリクエストが聞こえる。
仕方なく、もう一度椅子に座りスタンバイした。
某有名スタジオの作り出す作品はどれも大好きだ。その中で一等好きな作品の曲だ。
友達が就職をしてから、ずっとやってみたかったのだとフルートを習い出した時、一瞬だけ感化されて楽譜を買った。〝大人になってからこの曲をマスターしたいって、曲を限定して楽器を習いにくる人が多いんだって〟と聞いた気がする。子供の頃に習った時は〝楽譜がすんなり読めてお目当ての楽器が弾けるように〟が目的だったから、練習曲の教材をこなしていくのが主だった。タイトルがナンバリングされているだけの曲なのが味気ない気がしていた。それでもいくつかお気に入りの曲はあったけどね。下巻の5番とか。練習曲を永遠に弾いて習うものだと思っていたから、自分で弾きたい曲を限定して習いにいくと聞いて、新鮮な気持ちがしたのを覚えている。
わたしは上手に弾きたいという目的があるわけでもないし、習っていた軽ーい下地があるから楽譜があれば弾けると思って本屋に行った。
クラシックの楽譜集にしようかと思ったけれど、その中のいくつかはもう楽譜を持っていたので迷った。ふと隣の楽譜集を手に取ると、歌手が歌っている曲の楽譜が載っていて驚いた。好きだったアニメの曲も入っていて、好きな曲ならモチベーションを保っていられるかと思い楽譜を買ったんだ。好きな曲がいくつも載っていたけれど、難易度は様々で、そのうち2、3曲しか最後までいきつけなかった、確か。そのうちの1曲だ。
指が追い付かなくてリズムを勝手に早くしたり遅くしたりしちゃうけど、弾きながら歌ってみたりしていたから、アリとクイはその歌詞の〝まわる〟とか〝のせる〟で覚えてしまったみたい。
歌が流れていた時の映像からそう思うのか、ちょっぴり物悲しく感じるこの曲がわたしは好きだ。
弾き終わり、余韻を持たせてから弦を抑えると、食事の途中だというのに、みんなが立ち上がって拍手をしてくれた。ハープの人気すごい。
少し話せませんか?と言われる。
嫌だったけど、椅子を用意されてしまい、仕方なく座る。
学年を聞かれたり、音楽が好きなのかを聞かれたり。会話が途切れると、お嬢さん先生が
「そろそろ失礼しますね」
とわたしを促した。やっと解放される。
わたしが席を立つと、周りの人たちも立ち上がった。
え。
「聖女候補さまの演奏を聞けて、身体の調子がよくなったように感じます」
と言われた。
ええ?
「わたし、聖女候補じゃありません」
トップさんが目をやった方向には、荷物持ちの男の子がいた。男の子の目が幾分大きくなる。
「お友だちがそう呼んでいたと聞きましたが?」
トップさんは男の子とわたしを交互に見た。
「ああ。〝聖女になれなかったちゃん〟を略した〝聖女ちゃん〟です」
「聖女になれなかった?」
不思議そうな顔。
「身体的問題で、聖女にはなり得ないので、そこからついたあだなです」
立ち上がった人たちがみんな軽く口を開け、わたしを見ている。
衝撃を受けているようだ。
何? もしかして、聖女候補の演奏だから持ち上げてたわけ?
ちょっとだけ、やさぐれたくなったけど、わたしは演奏の出来を客観的にみることができる。うん、そんなに喜ばれて、おかしいと思ったんだ。
でも、久しぶりにハープを楽しめたし、もふもふ軍団がご機嫌になったからいいけどさ。
今度はカーテシーではなく、ぴょこんと一礼してテーブルを離れた。
その時、爆発音のような大きな音がして、地面が揺れた気がした。
お嬢さん先生がわたしを守るように、かき抱く。
「見て参りますので、皆さま、こちらに待機を願います」
学園の先生が告げて、ドアの方へ走り出す。
ロビ兄ともふさまがわたしの隣にやってきた。もう一回、凄い音がした。
ドアの下から白っぽい煙が入ってくる。走っていた先生は開けたら煙が入ってくると思ったのか、身を翻してもう一つのドア、非常口へと走る。
どういうこと?
「火事か?」
視察団から声が上がる。
《厨房から火が出たのでは?》
《ここは厨房から近いのではないか?》
《逃げないと煙に巻かれるぞ》
フォルガード語が飛び交う。
煙が入ってきているのは廊下へ出るドアで、厨房に続く方からは煙は出ていない。
『火ではないぞ?』
え? ロビ兄がわたしに背を向ける。
「おれ、見てくる」
「ロビ兄」
伸ばした手が空を掴む。
「リーは、ここにいろ。もふさまと先生たちと一緒にいるんだぞ」
ものすごい不安に駆られる。
「ロビ兄、一緒にいて!」
もふさまは火じゃないって言った。
「シュタイン、勝手な行動を取るな!」
体育会系に見える先生がロビ兄を注意する。
「おれ、火魔法得意だから!」
あ、やっぱり火事だと思ってるんだ。それに火事だとしても、火属性の魔法で火を消したりはできないのに。
もふさまと目が合う。
もふさまは少し迷ってわたしを見た。わたしが手を合わせると、身を翻してロビ兄を追いかける。煙の入ってくるドアを後から行った先生が少しだけあける。多分火事にしては煙が白すぎると訝しんだんだと思う。大丈夫だと確信してあけたのだとは思うが、空気が流れ込んでも火が入ってきたり、煙が押し寄せてくることはなかった。先生がそのドアから外に出ていくと、ロビ兄ともふさまも続いた。
火じゃないとしたら、この煙はなんだろう?
「皆さま、講堂に避難します。こちらは安全です。焦らず、でも急いでこちらにお願いします」
先生がこちらへと誘導するのに手をあげている。わたしはお嬢さん先生に背中を守られながら、視察団の人たちと一緒に講堂へと歩き出した。
食堂の非常口から出て、廊下を歩いていく。煙もないし、静かなもんだ。
探索マップをかけてみたが、人が周りにいるのが記されているだけだ。変わったことは何もない。
本当に何の音だったんだろうと思った時に、また大きな音がした。さっきより響く。
な、何なの?
ロビ兄、大丈夫かな。もふさま、いるんだもん、平気だよね?
《やはり何かが起こっているんだ》
《早く外に出よう》
ひとりが早足から走り出し始めると、全員に恐怖が移ったかのように、必死の形相で走り出した。
「大丈夫です、落ち着いて」
学園の先生たちを追い越して、走り出したら止まらない。
「まずい」
先生たちが焦っている。
みんな外に出たいという願いは一緒だろうけど、入り組んだ園内は案内がないとすんなり外には出られない。それがまたパニックを引き起こすだろう。
「きゃあ」
「せ、先生」
お嬢さん先生が後ろから来た人に押され転んでしまった。
「メア先生、大丈夫ですか?」
若い男の先生が逆走して来てくれた。
お嬢さん先生は立ち上がろうとして、痛みに耐える顔になる。
「支えます」
男の先生がお嬢さん先生を支える。
「じゃあ、君は僕と一緒に避難しよう」
視察団の荷物持ちの男の子だ。
「お願いします」
若い男の先生は、荷物持ちの男の子に頭を下げた。
また音がして揺れる。
「失礼」
ええっ?
「あの、歩けます」
いきなり抱き上げられたので、大変驚いた。
「ごめん、避難するまで大人しくしていて」
視察団の中にいると小さく見えたが、成人前ぐらいの男の子だ。1年生のわたしは簡単に抱えられてしまった。
お嬢さん先生を支えて走る先生の後ろを、荷物持ち君はわたしを抱えて走っていく。
前世より一般的にみんな体が大きい。大人は2メートル越えもけっこういるし、女性も平均して170センチ以上だろう。
それにしても探索で見てもやはり何も変化はない。煙もさっき見えただけだし……。敵を示す赤い点もない。
突然口元を布で覆われ、わたしはもがいた。でも口元を覆う手はびくともしなくて……。
視察団のトップが立ち上がり、拍手をしながらそう言ってくれた。
「心に染みいる曲でしたわ」
その隣の手を合わせたご婦人に熱っぽく見られる。
「できればあと一曲、お聞かせ願いませんか?」
トップが言うと拍手が巻き起こる。
お嬢さん先生は心配そうにわたしを見ていて、他の先生方は〝そうしなさい〟と言いたげに鷹揚に頷いている。
『あれ、弾いて、あれ』
『まわるやつ』
『のせるだよ』
『アリとクイはあの曲が好きですねぇ』
もふさまのリュックの中からリクエストが聞こえる。
仕方なく、もう一度椅子に座りスタンバイした。
某有名スタジオの作り出す作品はどれも大好きだ。その中で一等好きな作品の曲だ。
友達が就職をしてから、ずっとやってみたかったのだとフルートを習い出した時、一瞬だけ感化されて楽譜を買った。〝大人になってからこの曲をマスターしたいって、曲を限定して楽器を習いにくる人が多いんだって〟と聞いた気がする。子供の頃に習った時は〝楽譜がすんなり読めてお目当ての楽器が弾けるように〟が目的だったから、練習曲の教材をこなしていくのが主だった。タイトルがナンバリングされているだけの曲なのが味気ない気がしていた。それでもいくつかお気に入りの曲はあったけどね。下巻の5番とか。練習曲を永遠に弾いて習うものだと思っていたから、自分で弾きたい曲を限定して習いにいくと聞いて、新鮮な気持ちがしたのを覚えている。
わたしは上手に弾きたいという目的があるわけでもないし、習っていた軽ーい下地があるから楽譜があれば弾けると思って本屋に行った。
クラシックの楽譜集にしようかと思ったけれど、その中のいくつかはもう楽譜を持っていたので迷った。ふと隣の楽譜集を手に取ると、歌手が歌っている曲の楽譜が載っていて驚いた。好きだったアニメの曲も入っていて、好きな曲ならモチベーションを保っていられるかと思い楽譜を買ったんだ。好きな曲がいくつも載っていたけれど、難易度は様々で、そのうち2、3曲しか最後までいきつけなかった、確か。そのうちの1曲だ。
指が追い付かなくてリズムを勝手に早くしたり遅くしたりしちゃうけど、弾きながら歌ってみたりしていたから、アリとクイはその歌詞の〝まわる〟とか〝のせる〟で覚えてしまったみたい。
歌が流れていた時の映像からそう思うのか、ちょっぴり物悲しく感じるこの曲がわたしは好きだ。
弾き終わり、余韻を持たせてから弦を抑えると、食事の途中だというのに、みんなが立ち上がって拍手をしてくれた。ハープの人気すごい。
少し話せませんか?と言われる。
嫌だったけど、椅子を用意されてしまい、仕方なく座る。
学年を聞かれたり、音楽が好きなのかを聞かれたり。会話が途切れると、お嬢さん先生が
「そろそろ失礼しますね」
とわたしを促した。やっと解放される。
わたしが席を立つと、周りの人たちも立ち上がった。
え。
「聖女候補さまの演奏を聞けて、身体の調子がよくなったように感じます」
と言われた。
ええ?
「わたし、聖女候補じゃありません」
トップさんが目をやった方向には、荷物持ちの男の子がいた。男の子の目が幾分大きくなる。
「お友だちがそう呼んでいたと聞きましたが?」
トップさんは男の子とわたしを交互に見た。
「ああ。〝聖女になれなかったちゃん〟を略した〝聖女ちゃん〟です」
「聖女になれなかった?」
不思議そうな顔。
「身体的問題で、聖女にはなり得ないので、そこからついたあだなです」
立ち上がった人たちがみんな軽く口を開け、わたしを見ている。
衝撃を受けているようだ。
何? もしかして、聖女候補の演奏だから持ち上げてたわけ?
ちょっとだけ、やさぐれたくなったけど、わたしは演奏の出来を客観的にみることができる。うん、そんなに喜ばれて、おかしいと思ったんだ。
でも、久しぶりにハープを楽しめたし、もふもふ軍団がご機嫌になったからいいけどさ。
今度はカーテシーではなく、ぴょこんと一礼してテーブルを離れた。
その時、爆発音のような大きな音がして、地面が揺れた気がした。
お嬢さん先生がわたしを守るように、かき抱く。
「見て参りますので、皆さま、こちらに待機を願います」
学園の先生が告げて、ドアの方へ走り出す。
ロビ兄ともふさまがわたしの隣にやってきた。もう一回、凄い音がした。
ドアの下から白っぽい煙が入ってくる。走っていた先生は開けたら煙が入ってくると思ったのか、身を翻してもう一つのドア、非常口へと走る。
どういうこと?
「火事か?」
視察団から声が上がる。
《厨房から火が出たのでは?》
《ここは厨房から近いのではないか?》
《逃げないと煙に巻かれるぞ》
フォルガード語が飛び交う。
煙が入ってきているのは廊下へ出るドアで、厨房に続く方からは煙は出ていない。
『火ではないぞ?』
え? ロビ兄がわたしに背を向ける。
「おれ、見てくる」
「ロビ兄」
伸ばした手が空を掴む。
「リーは、ここにいろ。もふさまと先生たちと一緒にいるんだぞ」
ものすごい不安に駆られる。
「ロビ兄、一緒にいて!」
もふさまは火じゃないって言った。
「シュタイン、勝手な行動を取るな!」
体育会系に見える先生がロビ兄を注意する。
「おれ、火魔法得意だから!」
あ、やっぱり火事だと思ってるんだ。それに火事だとしても、火属性の魔法で火を消したりはできないのに。
もふさまと目が合う。
もふさまは少し迷ってわたしを見た。わたしが手を合わせると、身を翻してロビ兄を追いかける。煙の入ってくるドアを後から行った先生が少しだけあける。多分火事にしては煙が白すぎると訝しんだんだと思う。大丈夫だと確信してあけたのだとは思うが、空気が流れ込んでも火が入ってきたり、煙が押し寄せてくることはなかった。先生がそのドアから外に出ていくと、ロビ兄ともふさまも続いた。
火じゃないとしたら、この煙はなんだろう?
「皆さま、講堂に避難します。こちらは安全です。焦らず、でも急いでこちらにお願いします」
先生がこちらへと誘導するのに手をあげている。わたしはお嬢さん先生に背中を守られながら、視察団の人たちと一緒に講堂へと歩き出した。
食堂の非常口から出て、廊下を歩いていく。煙もないし、静かなもんだ。
探索マップをかけてみたが、人が周りにいるのが記されているだけだ。変わったことは何もない。
本当に何の音だったんだろうと思った時に、また大きな音がした。さっきより響く。
な、何なの?
ロビ兄、大丈夫かな。もふさま、いるんだもん、平気だよね?
《やはり何かが起こっているんだ》
《早く外に出よう》
ひとりが早足から走り出し始めると、全員に恐怖が移ったかのように、必死の形相で走り出した。
「大丈夫です、落ち着いて」
学園の先生たちを追い越して、走り出したら止まらない。
「まずい」
先生たちが焦っている。
みんな外に出たいという願いは一緒だろうけど、入り組んだ園内は案内がないとすんなり外には出られない。それがまたパニックを引き起こすだろう。
「きゃあ」
「せ、先生」
お嬢さん先生が後ろから来た人に押され転んでしまった。
「メア先生、大丈夫ですか?」
若い男の先生が逆走して来てくれた。
お嬢さん先生は立ち上がろうとして、痛みに耐える顔になる。
「支えます」
男の先生がお嬢さん先生を支える。
「じゃあ、君は僕と一緒に避難しよう」
視察団の荷物持ちの男の子だ。
「お願いします」
若い男の先生は、荷物持ちの男の子に頭を下げた。
また音がして揺れる。
「失礼」
ええっ?
「あの、歩けます」
いきなり抱き上げられたので、大変驚いた。
「ごめん、避難するまで大人しくしていて」
視察団の中にいると小さく見えたが、成人前ぐらいの男の子だ。1年生のわたしは簡単に抱えられてしまった。
お嬢さん先生を支えて走る先生の後ろを、荷物持ち君はわたしを抱えて走っていく。
前世より一般的にみんな体が大きい。大人は2メートル越えもけっこういるし、女性も平均して170センチ以上だろう。
それにしても探索で見てもやはり何も変化はない。煙もさっき見えただけだし……。敵を示す赤い点もない。
突然口元を布で覆われ、わたしはもがいた。でも口元を覆う手はびくともしなくて……。
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