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6章 楽しい学園生活のハズ
第250話 聖樹(下)
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「リディア?」
「……父さま……?」
わたしの部屋じゃないし……、ここは……そうだ、入園試験の時に来た保健室だ。なんで父さまが。
「大丈夫か?」
ベッドの上で体を起こしてもらう。
そこには青い髪をした養護の先生とヒンデルマン先生と1年生の他の組の担任の先生方が揃っていた。そしてトラサイズのもふさま!
『我のことは知らぬと言え』
え?
「失礼します」
青い髪の先生がわたしを覗き込む。そして頬に手を置いて
「目を見させていただきますね」
と目の下に這わせた親指で皮膚を押し下げた。下瞼の色を見ている?
今度は上瞼だ。それからわたしの額に指を二本乗せ先生が目を瞑った。
「少しですが魔力は戻ってきています」
先生たちが一様にほっとしたのが見て取れる。
「リディア、何があったか覚えているか?」
父さまに尋ねられ、そっともふさまを見る。もふさまが頷いたのでわたしは話した。
「聖樹さまと顔合わせがあって、わたしの番になった」
父さまが頷く。
「挨拶をしてから、聖樹さまに触れて……触ったところが光ったような気がして……」
『そこまでだ』
「目を開けたら、ここだった」
「父さまはリディアが倒れたと聞いて、学園に来たんだ。聖樹さまが学園長に伝えたらしい。学園内で子供たちに守護を授けている時に、相性のいい魔力の持ち主がいて、反射的に魔力を吸い取ってしまったようだと。リディアはいわゆる魔力切れの状態で倒れたようだ」
わたしは無言でもふさまを見た。
「倒れたリディアを運んでくれた、聖樹さまの……知り合いだそうで……、聖樹さまがリディアのことを心配していて、遣わしてくれたようだ」
所々つっかえながら父さまが説明してくれた。もふさまは聖樹さまの使いで、わたしを護っているとなっているようだ。
「学園でもこんなことが起こったのは初めてでして。申し訳ございません」
先生たちは揃って頭を下げた。
父さまはちろっとわたしを見て、
「すみません、娘と二人で話をしたいのですが」
と持ちかけた。
先生たちは出ていかれた。
「リディー」
父さまがわたしを抱きしめる。わたしもギュッと抱きつく。
「お前に何かあったのかと思って気が気じゃなかった」
『誰かいる』
もふさまの言葉にハッとして、父さまの口を軽く塞ぐ。
口パクでそれを伝えると、父さまは静かに立ち上がった。そしてドアを開ける。
「待ちなさい。保健室に用事があったのではないかい?」
「いいえ。初めまして。シュタイン伯さまですね?」
この声は……。
『リディア、どうした?』
わたしの足に顎を乗せていたもふさまが、ぴくりとする。
『我がいる。リディアを傷つけさせぬ、大丈夫だ』
「初めまして。いかにも私がシュタイン伯です」
「ルーシー・ユーハンと申します。入園試験の時に、シュタイン家のご令嬢を閉じ込めた者です」
「ああ、娘から聞いているよ。留学生の聖女候補さまですね」
「新入生に事故がと耳にして、ご令嬢に何かあったのかとここに来てしまいました」
「そうでしたか。幸い娘はもうピンピンしておりますので、ご心配なく。ユーハン嬢は娘のひとつ上だから12歳でしょうか。私も留学していたことがあります。成人した年でしたが、故郷のことがいつも胸にありました。お嬢さまはお淋しくないですか?」
「淋しいと思われるのは、いい環境と人に恵まれてこそ思うことなのでしょう。ご令嬢に何もなくてよかったです。失礼します」
父さまが部屋に戻ってくる。そしてポケットから出した魔具を動かした。
「これで他の誰かに話が漏れることはない」
盗聴防止の魔具だね。
「会話が聞こえただろうけれど、外にいたのはユーハン嬢だったよ。子供とは思えない目をしていた。辛いことがあったようだ」
…………。
「さて、何があったのか、森の主人さまが聖樹さまの使いとしてどうしているのか教えてくれるかい?」
わたしは聖樹さまを触れてからあった覚えていることを父さまに話した。
「主人さま、娘をいつも見守ってくださり、ありがとうございます」
『友として当然のことをしているまで』
もふさまの言葉を父さまに伝えると、父さまはもう一度お礼を言った。
友の域をとっくに超えているとわたしは思う。
「それで祝印とやらはしてきたのか?」
「多分」
『問題ないぞ。聖樹さまからの魔力が流れてきたからな』
もふさまが言うなら確かだ。
「できてたみたい」
「……そうか」
父さまがわたしのほっぺに手を置く。
「どうする? 今日は様子見と学園側が言ってくれている。家に帰るか?」
わたしは首を横に振った。
「驚いただけで何ともないから大丈夫!」
「そうか。明後日には父さまたちは王都を立つが、アルノルトが保護者代理となれるよう手筈を整えておく。何かあったらすぐに伝達魔法を使い家に帰るんだ。主人さまの護りはもちろんあるが、辛い時は全てを放り出してもいいから。ひとりでがんばりすぎないこと、わかったね」
わたしはうんうん頷いた。
みんなわたしを甘やかしすぎだ。
父さまが先生と話をするために保健室を出たが、頃合いをみて戻ってきた先生たちと合流しすぐに保健室に戻ってきた。
ベッドから起き上がる。うん、なんでもない。ステータスでは魔力の戻りは芳しくない。
「これからも娘をどうぞよろしくお願いします」
父さまが礼を尽くす。
先生たちは胸に手を当てて、それに応える。
「娘を寮まで送りたいのですが、可能でしょうか?」
「では、寮母にその旨を伝達しておきます」
ヒンデルマン先生が言う。
あの状態の寮を保護者に見せていいのか?とわたしは思ったが、先生たちは何も知らないのかあっさりとOKをだした。
「では、失礼します」
わたしもカーテシーで挨拶をする。もふさまがわたしの横を歩く。
ちっちゃなもふさまを見慣れているので、少し変な感じだ。
「歩いてもなんともないか?」
「うん、大丈夫」
わたしはふたりに今日の授業のことを話した。
「新しいことを学ぶのが楽しいようだな」
「うん、どの授業もとっても楽しそう」
門を出て、寮に向かう。寮に続く門に入ってから兄さまと会った。わたしが来るだろうと待っていたみたいだ。
父さまともふさまが一緒で驚いている。
「リディーが聖樹さまとの顔合わせで倒れたって聞いて。でも保健室には入れてもらえなかったんだ」
アラ兄とロビ兄も心配して来てくれたことを聞いた。
「大丈夫?」
八の字眉の兄さまに頷く。
「魔力が少なくなって倒れただけだから。詳しいことは家で話すね」
後半は小声で。
「聖樹さまから遣わされた、方?」
もふさまを見るので、わたしは頷いた。それも週末に家で話すねと。
女子寮の前にはうすら寒い笑顔を貼り付けたミス・スコッティーがスタンばっていた。
「娘がお世話になっています」
と父さまが声をかければ、幾分表情が和らぐ。
「初めまして。ドーン女子寮の寮母をしております、スコッティーです。規則に則り貴族もここでは特別扱いは致しません。ご了承を」
そこまで言って、後ろにいた兄さまに気づいたみたいだ。
「なぜ男子生徒が? 保護者と聖樹さまの使いが共に来るとは聞いていましたが」
「ああ、すみません、家族です。先ほど会ったので、帰る時に門まで案内させようと思い連れてきました」
ミス・スコッティーの釣り上がった目が、ほんの少しだけ落ち着く。
「そうですか。でも、寮の中は男子生徒はいけませんよ。そういう規則ですから」
驚いた。父さまは中を見てもいいんだ……?
「では、わたしはここで待っています」
「ああ、悪いな。リディーを部屋まで送るだけだから」
そういってわたしたちは寮の中へと入った。
階段には女子が鈴なりだった。
「何をしているのです?」
ミス・スコッティーが声を張り上げれば、脱兎の如く人の影はなくなる。
ミス・スコッティーが先頭で歩き出す。
一瞬もふさまの足元を見たのを見た。恐らく土を持ち込むなよって思ったんだろう。でも聖樹さまの使いだから、そうとも言えず、黙ることにしたみたいだ。
スカートをちょんと摘んで、淑女ばりに階段を登っていく。
途中で父さまは並んで歩くわたしに目を走らせた。建物の老朽化に加えて、生徒たちが手で掃除しているだけだ。子供が暮らすのに適していないとその表情が言っている。
わたしの部屋についた。
中に入り、父さまは言葉を失っている。傷みきっているベッドも机も備え付けられたタンス類も、この寮では最上級のものだ、多分。普通の貴族令嬢なら耐えられないだろう。わたしは多少粗末でも、汚れていなければなんとかなる。クリーンに感謝だ。
「リディー、これは想像以上だ」
苦笑いするしかない。
もふさまは黙って、お座りをした。
「今日はしっかり休むんだよ。ある……お遣いさま、リディアをよろしくお願いします」
『問題ない』
わたしは部屋にいるよう言われて、小さな声でルームでといいわたしの頭を撫でた。
「父さま、気をつけて領地に帰ってね」
「ああ。リディアも、無理はするんじゃないぞ」
「はい」
窓から見ていると、父さまと兄さまが並んで歩く後ろ姿が、ほんのちょこっと見えた。
部屋着に着替えて、ベッドに入った。布団の中が一番暖かいからだ。もふさまも入ってきた。
「……父さま……?」
わたしの部屋じゃないし……、ここは……そうだ、入園試験の時に来た保健室だ。なんで父さまが。
「大丈夫か?」
ベッドの上で体を起こしてもらう。
そこには青い髪をした養護の先生とヒンデルマン先生と1年生の他の組の担任の先生方が揃っていた。そしてトラサイズのもふさま!
『我のことは知らぬと言え』
え?
「失礼します」
青い髪の先生がわたしを覗き込む。そして頬に手を置いて
「目を見させていただきますね」
と目の下に這わせた親指で皮膚を押し下げた。下瞼の色を見ている?
今度は上瞼だ。それからわたしの額に指を二本乗せ先生が目を瞑った。
「少しですが魔力は戻ってきています」
先生たちが一様にほっとしたのが見て取れる。
「リディア、何があったか覚えているか?」
父さまに尋ねられ、そっともふさまを見る。もふさまが頷いたのでわたしは話した。
「聖樹さまと顔合わせがあって、わたしの番になった」
父さまが頷く。
「挨拶をしてから、聖樹さまに触れて……触ったところが光ったような気がして……」
『そこまでだ』
「目を開けたら、ここだった」
「父さまはリディアが倒れたと聞いて、学園に来たんだ。聖樹さまが学園長に伝えたらしい。学園内で子供たちに守護を授けている時に、相性のいい魔力の持ち主がいて、反射的に魔力を吸い取ってしまったようだと。リディアはいわゆる魔力切れの状態で倒れたようだ」
わたしは無言でもふさまを見た。
「倒れたリディアを運んでくれた、聖樹さまの……知り合いだそうで……、聖樹さまがリディアのことを心配していて、遣わしてくれたようだ」
所々つっかえながら父さまが説明してくれた。もふさまは聖樹さまの使いで、わたしを護っているとなっているようだ。
「学園でもこんなことが起こったのは初めてでして。申し訳ございません」
先生たちは揃って頭を下げた。
父さまはちろっとわたしを見て、
「すみません、娘と二人で話をしたいのですが」
と持ちかけた。
先生たちは出ていかれた。
「リディー」
父さまがわたしを抱きしめる。わたしもギュッと抱きつく。
「お前に何かあったのかと思って気が気じゃなかった」
『誰かいる』
もふさまの言葉にハッとして、父さまの口を軽く塞ぐ。
口パクでそれを伝えると、父さまは静かに立ち上がった。そしてドアを開ける。
「待ちなさい。保健室に用事があったのではないかい?」
「いいえ。初めまして。シュタイン伯さまですね?」
この声は……。
『リディア、どうした?』
わたしの足に顎を乗せていたもふさまが、ぴくりとする。
『我がいる。リディアを傷つけさせぬ、大丈夫だ』
「初めまして。いかにも私がシュタイン伯です」
「ルーシー・ユーハンと申します。入園試験の時に、シュタイン家のご令嬢を閉じ込めた者です」
「ああ、娘から聞いているよ。留学生の聖女候補さまですね」
「新入生に事故がと耳にして、ご令嬢に何かあったのかとここに来てしまいました」
「そうでしたか。幸い娘はもうピンピンしておりますので、ご心配なく。ユーハン嬢は娘のひとつ上だから12歳でしょうか。私も留学していたことがあります。成人した年でしたが、故郷のことがいつも胸にありました。お嬢さまはお淋しくないですか?」
「淋しいと思われるのは、いい環境と人に恵まれてこそ思うことなのでしょう。ご令嬢に何もなくてよかったです。失礼します」
父さまが部屋に戻ってくる。そしてポケットから出した魔具を動かした。
「これで他の誰かに話が漏れることはない」
盗聴防止の魔具だね。
「会話が聞こえただろうけれど、外にいたのはユーハン嬢だったよ。子供とは思えない目をしていた。辛いことがあったようだ」
…………。
「さて、何があったのか、森の主人さまが聖樹さまの使いとしてどうしているのか教えてくれるかい?」
わたしは聖樹さまを触れてからあった覚えていることを父さまに話した。
「主人さま、娘をいつも見守ってくださり、ありがとうございます」
『友として当然のことをしているまで』
もふさまの言葉を父さまに伝えると、父さまはもう一度お礼を言った。
友の域をとっくに超えているとわたしは思う。
「それで祝印とやらはしてきたのか?」
「多分」
『問題ないぞ。聖樹さまからの魔力が流れてきたからな』
もふさまが言うなら確かだ。
「できてたみたい」
「……そうか」
父さまがわたしのほっぺに手を置く。
「どうする? 今日は様子見と学園側が言ってくれている。家に帰るか?」
わたしは首を横に振った。
「驚いただけで何ともないから大丈夫!」
「そうか。明後日には父さまたちは王都を立つが、アルノルトが保護者代理となれるよう手筈を整えておく。何かあったらすぐに伝達魔法を使い家に帰るんだ。主人さまの護りはもちろんあるが、辛い時は全てを放り出してもいいから。ひとりでがんばりすぎないこと、わかったね」
わたしはうんうん頷いた。
みんなわたしを甘やかしすぎだ。
父さまが先生と話をするために保健室を出たが、頃合いをみて戻ってきた先生たちと合流しすぐに保健室に戻ってきた。
ベッドから起き上がる。うん、なんでもない。ステータスでは魔力の戻りは芳しくない。
「これからも娘をどうぞよろしくお願いします」
父さまが礼を尽くす。
先生たちは胸に手を当てて、それに応える。
「娘を寮まで送りたいのですが、可能でしょうか?」
「では、寮母にその旨を伝達しておきます」
ヒンデルマン先生が言う。
あの状態の寮を保護者に見せていいのか?とわたしは思ったが、先生たちは何も知らないのかあっさりとOKをだした。
「では、失礼します」
わたしもカーテシーで挨拶をする。もふさまがわたしの横を歩く。
ちっちゃなもふさまを見慣れているので、少し変な感じだ。
「歩いてもなんともないか?」
「うん、大丈夫」
わたしはふたりに今日の授業のことを話した。
「新しいことを学ぶのが楽しいようだな」
「うん、どの授業もとっても楽しそう」
門を出て、寮に向かう。寮に続く門に入ってから兄さまと会った。わたしが来るだろうと待っていたみたいだ。
父さまともふさまが一緒で驚いている。
「リディーが聖樹さまとの顔合わせで倒れたって聞いて。でも保健室には入れてもらえなかったんだ」
アラ兄とロビ兄も心配して来てくれたことを聞いた。
「大丈夫?」
八の字眉の兄さまに頷く。
「魔力が少なくなって倒れただけだから。詳しいことは家で話すね」
後半は小声で。
「聖樹さまから遣わされた、方?」
もふさまを見るので、わたしは頷いた。それも週末に家で話すねと。
女子寮の前にはうすら寒い笑顔を貼り付けたミス・スコッティーがスタンばっていた。
「娘がお世話になっています」
と父さまが声をかければ、幾分表情が和らぐ。
「初めまして。ドーン女子寮の寮母をしております、スコッティーです。規則に則り貴族もここでは特別扱いは致しません。ご了承を」
そこまで言って、後ろにいた兄さまに気づいたみたいだ。
「なぜ男子生徒が? 保護者と聖樹さまの使いが共に来るとは聞いていましたが」
「ああ、すみません、家族です。先ほど会ったので、帰る時に門まで案内させようと思い連れてきました」
ミス・スコッティーの釣り上がった目が、ほんの少しだけ落ち着く。
「そうですか。でも、寮の中は男子生徒はいけませんよ。そういう規則ですから」
驚いた。父さまは中を見てもいいんだ……?
「では、わたしはここで待っています」
「ああ、悪いな。リディーを部屋まで送るだけだから」
そういってわたしたちは寮の中へと入った。
階段には女子が鈴なりだった。
「何をしているのです?」
ミス・スコッティーが声を張り上げれば、脱兎の如く人の影はなくなる。
ミス・スコッティーが先頭で歩き出す。
一瞬もふさまの足元を見たのを見た。恐らく土を持ち込むなよって思ったんだろう。でも聖樹さまの使いだから、そうとも言えず、黙ることにしたみたいだ。
スカートをちょんと摘んで、淑女ばりに階段を登っていく。
途中で父さまは並んで歩くわたしに目を走らせた。建物の老朽化に加えて、生徒たちが手で掃除しているだけだ。子供が暮らすのに適していないとその表情が言っている。
わたしの部屋についた。
中に入り、父さまは言葉を失っている。傷みきっているベッドも机も備え付けられたタンス類も、この寮では最上級のものだ、多分。普通の貴族令嬢なら耐えられないだろう。わたしは多少粗末でも、汚れていなければなんとかなる。クリーンに感謝だ。
「リディー、これは想像以上だ」
苦笑いするしかない。
もふさまは黙って、お座りをした。
「今日はしっかり休むんだよ。ある……お遣いさま、リディアをよろしくお願いします」
『問題ない』
わたしは部屋にいるよう言われて、小さな声でルームでといいわたしの頭を撫でた。
「父さま、気をつけて領地に帰ってね」
「ああ。リディアも、無理はするんじゃないぞ」
「はい」
窓から見ていると、父さまと兄さまが並んで歩く後ろ姿が、ほんのちょこっと見えた。
部屋着に着替えて、ベッドに入った。布団の中が一番暖かいからだ。もふさまも入ってきた。
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