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2章 わたしに何ができるかな?
第43話 大きい村②井の中の蛙
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兄さまたちが大切なことは変わりないんだけど、やはり衝撃だった。なるべく普段通りにと思っていても、普段ってどうだったっけと変に考えてしまって、普通にしようと思えば思うほどなんだか追い詰められているような気がした。
もふさまとテントを飛び出す。
あれ、おじいちゃん?
トイレを貸してくれるお家の〝オトーサン〟だ。
腰に手をやりながらも、スタスタと畑に向かって歩いていく。
わたしは小走りについて行った。なかなか追いつけなくて、疲れて走るのはあきらめ、歩いて背中を追いかけた。
休ませている畑しかないから見晴らしはよく、見失うことはなかった。
やっと立ち止まり、土の上に座り込むと、おじいさんはウオンウオンと声をあげて泣き始めた。漫画で泣き声がそう表わされているのは見たことがあるけれど、それは誇張したもので、本当にそんなふうに聞こえる泣き声があると思っていなかったので、とても驚いた。
そして心から悲しくて泣かずにはいられないのが伝わってきて、声がかけづらい。
わたしはそっと背中をさすった。
おじいさんが泣き声をあげながらも、ゆっくりとわたしの方を見た。
「……何がそんなに悲しいの?」
「悲しい? ワシが? なぜ?」
「泣いているから」
「誰が?」
「おじいさんが」
「おじいさん? どこにいるんじゃ?」
話しているうちに涙は止まったようだ。
ああ、話が噛み合わないってこういうことか。
「それより、見ない顔じゃな。どこの子だ? 町の子か?」
「あ、うん」
「そうか、この畑のものならなんでも持ってっていいぞ。どの野菜もうめーから」
そういっておじいさんは背筋を伸ばし、遠くまで目をやった。
何もない黒っぽい土ざらしを満足げ気に見ている。青々と葉が茂り、野菜が実っている畑が見えているかのようだった。
ばちんと背中を叩かれる。
「何、子供が黄昏ておる。子供はな、動けなくなるまで走りまわって、いっぱい野菜を食って、寝ちまえばいいんだ。大人になったら嫌でも悩まなきゃなんねーんだから、子供のうちは悩みなんか大人にぶん投げちまいな」
大人になったら嫌でも悩まなきゃならないか、そっか、その通りだ。
「……おじいちゃん、ありがと!」
そうだ、わたしは何を黄昏ているんだ。兄妹でもないのに、出会えた奇跡、一緒にいられる奇跡、それに感謝するんでいいじゃん。そうだね、今わたしは子供なんだもん。考えてばかりいたって仕方ない。たまには動けなくなるまで走りまわって、いっぱいご飯食べて、ぐっすり眠ろう!
そうと決めたら。
「おじいちゃん、お家、帰ろう」
「家に? 家……どこだったっけな?」
「だいじょぶ、わたし知ってる」
「おお、そうか。嬢ちゃんは賢いな」
「うん、わたし賢いの」
ぷっと吹き出される。振り返ると、もふさまと、いつの間にか兄さまたちが後ろまできていて笑いを堪えている。
聞かれた! 恥ずかしい!
「ほら、おじいちゃん帰るよ」
手を持って引っ張る。ゆっくり歩いた。
家まで送り届けるとモリーさんが「ありがと、ありがと」とぺこぺこ頭を下げた。
「兄さまたち、村の子と遊ぼう!」
「何して?」
「かくれんぼ、おにごっこ、はないちもんめ、あーぶくたった、なんでもいい」
今日は遊び倒すと決めた!
「リーが珍しいね。走り回るのはいつも見ているのに」
「たまにはね」
最初は少人数だったけれど、遊んでいるところをみるうちに「入れて」と言ってきて、わたしに意地悪を言った子たちも一緒にみんなで遊んだ。
遊んでみてわかる。わたしに意地悪を言ってきた子もやはり根っからの悪い子ではなく、わたしや小さい子が足が遅かったり、年齢が上の子よりどうしても足りないけれど、そういう子を狙い続けることもなく、そこら辺はわきまえていた。いや、それが普通で、今までそうしていたんだろう。けれど、大人たちがくさっていて、自分たちも楽しくなくて、それで同じように不貞腐れちゃったんじゃないかと思う。
お昼ご飯とお昼寝を挟んで、本当に、本気で遊び倒した。
「オトーサン、オトーサン」
モリーさんだ。日が落ちる少し前ぐらい。慌てたように呼びながら走ってくるモリーさんを見て、わたしたちは遊びをストップする。
「おじいちゃん、いない?」
「探してマス。見なかった?」
誰か見なかったか、子供たちに声をかける。みんな首を横に振る。
「わたしも探す」
そういうと、他の子供たちも、あっちを見てくると散っていった。わたしは兄さまたちとモリーさんと一緒に午前中に行った畑の方に行ってみた。
でも誰もいない。おじいちゃん、歩くのすっごく早かったな、そういえば。
「モリーさん、こっちいた!」
遠くの方から大声で手を振っている。
わたしたちはそちらに走り出す。村から出た先で、おじいちゃんは座りこんでいた。
「オトーサン、心配しました。村から出て、どこいく気でした?」
「作物が育たないんじゃ。あれはワームさまのお怒りに違いない。だから森の土をもらいに行こうと……………………はて、ここは?」
おじいちゃんが座り込んで立ち上がらないからだろう。
「大人呼んでくる?」
村の子がモリーさんに尋ねる。
「兄さま、今、おじいちゃん、ワームさま言った」
「ああ、言ったね」
「おじいちゃん、ワームさまのお怒りってなあに?」
「ワーム、なんだって??」
ああ、ダメだ。
「ワームさま、土地、守るカミサマです」
わたしたちはモリーさんを見た。
「ワームさまのお怒りっていうのは?」
「土地を大切にしないとカミサマ怒って、作物育たなくさせマス。そういう時は森の土を撒くんだってよく言ってマス。覚えちゃった」
なんてこと!? 困った時の対処法、ちゃんと伝えられてきたんじゃない。
「ロビ兄、父さま呼んできて」
「わかった」
「なんだ? 何がどうしたんだ?」
意地悪を言ってきた子だ。
「レアワームが大量にいるのはおかしなこと。けど、その前もレアワーム、いたり、作物育たなくなること、あった。ワームさまのお怒り、いって、そういう時、森の土を撒けって、ちゃんと伝えてきた!」
子供たちはピンとこない不思議顔だ。
「なんで森の土、いいのかは、わからない。けど、小さい村も、育たない畑近いのに、森はだいじょぶだった」
「森の土にはレアワームが嫌う何かがあるんだ」
兄さまが呟く。
「うん」
わたしも、そう思う。
ロビ兄に引っ張られて、父さまと村の人がやってきた。
わたしたちはおじいちゃんから聞いて、モリーさんに教えてもらったこと、それから小さい村の森のことも話した。
父さまが森に行くというと、数人は笑い出す。
「頭のはっきりしなくなった老人の言葉を鵜呑みにするんですか?」
「ワラにもすがりたい気持ちです。それがたとえ結果を生み出さなくても、やれることがあるなら全部やりたいですね」
言い切った! 父さま、かっこいい!
「父ちゃん、やろうよ。やってみてダメってわかったら、それでもいいじゃん」
大人たちは顔を見合わせる。
「あのよー、聞いて思い出したんだが、おれもじーちゃんから聞いたことある気がする」
「お前もか? 実はおれもばーちゃんに、森も大事にしなきゃいけねーんだって聞いた気が」
何人かがそう言い出した。
しばらく畑のいい状態が続いていたから、迷信のように記憶の隅に押しやられていたのかもしれない。半信半疑ではあるものの、いや、期待してダメだった時に傷つくのが嫌なのか、おし黙る。
「きっとダメだって想像してやめていたら何も始まらないよ」
「そうだよ、やってみようよ」
「うちの土のことなんだよ?」
子供たちの声に、大人たちは動かされ、森の土を取りに行くことになった。暗くなりそうだったので、子供は村に戻るように言われた。
村の人がおじいちゃんとモリーさんをお家へ送り、父さまを含めた何人かで森へと向かった。
もふさまとテントを飛び出す。
あれ、おじいちゃん?
トイレを貸してくれるお家の〝オトーサン〟だ。
腰に手をやりながらも、スタスタと畑に向かって歩いていく。
わたしは小走りについて行った。なかなか追いつけなくて、疲れて走るのはあきらめ、歩いて背中を追いかけた。
休ませている畑しかないから見晴らしはよく、見失うことはなかった。
やっと立ち止まり、土の上に座り込むと、おじいさんはウオンウオンと声をあげて泣き始めた。漫画で泣き声がそう表わされているのは見たことがあるけれど、それは誇張したもので、本当にそんなふうに聞こえる泣き声があると思っていなかったので、とても驚いた。
そして心から悲しくて泣かずにはいられないのが伝わってきて、声がかけづらい。
わたしはそっと背中をさすった。
おじいさんが泣き声をあげながらも、ゆっくりとわたしの方を見た。
「……何がそんなに悲しいの?」
「悲しい? ワシが? なぜ?」
「泣いているから」
「誰が?」
「おじいさんが」
「おじいさん? どこにいるんじゃ?」
話しているうちに涙は止まったようだ。
ああ、話が噛み合わないってこういうことか。
「それより、見ない顔じゃな。どこの子だ? 町の子か?」
「あ、うん」
「そうか、この畑のものならなんでも持ってっていいぞ。どの野菜もうめーから」
そういっておじいさんは背筋を伸ばし、遠くまで目をやった。
何もない黒っぽい土ざらしを満足げ気に見ている。青々と葉が茂り、野菜が実っている畑が見えているかのようだった。
ばちんと背中を叩かれる。
「何、子供が黄昏ておる。子供はな、動けなくなるまで走りまわって、いっぱい野菜を食って、寝ちまえばいいんだ。大人になったら嫌でも悩まなきゃなんねーんだから、子供のうちは悩みなんか大人にぶん投げちまいな」
大人になったら嫌でも悩まなきゃならないか、そっか、その通りだ。
「……おじいちゃん、ありがと!」
そうだ、わたしは何を黄昏ているんだ。兄妹でもないのに、出会えた奇跡、一緒にいられる奇跡、それに感謝するんでいいじゃん。そうだね、今わたしは子供なんだもん。考えてばかりいたって仕方ない。たまには動けなくなるまで走りまわって、いっぱいご飯食べて、ぐっすり眠ろう!
そうと決めたら。
「おじいちゃん、お家、帰ろう」
「家に? 家……どこだったっけな?」
「だいじょぶ、わたし知ってる」
「おお、そうか。嬢ちゃんは賢いな」
「うん、わたし賢いの」
ぷっと吹き出される。振り返ると、もふさまと、いつの間にか兄さまたちが後ろまできていて笑いを堪えている。
聞かれた! 恥ずかしい!
「ほら、おじいちゃん帰るよ」
手を持って引っ張る。ゆっくり歩いた。
家まで送り届けるとモリーさんが「ありがと、ありがと」とぺこぺこ頭を下げた。
「兄さまたち、村の子と遊ぼう!」
「何して?」
「かくれんぼ、おにごっこ、はないちもんめ、あーぶくたった、なんでもいい」
今日は遊び倒すと決めた!
「リーが珍しいね。走り回るのはいつも見ているのに」
「たまにはね」
最初は少人数だったけれど、遊んでいるところをみるうちに「入れて」と言ってきて、わたしに意地悪を言った子たちも一緒にみんなで遊んだ。
遊んでみてわかる。わたしに意地悪を言ってきた子もやはり根っからの悪い子ではなく、わたしや小さい子が足が遅かったり、年齢が上の子よりどうしても足りないけれど、そういう子を狙い続けることもなく、そこら辺はわきまえていた。いや、それが普通で、今までそうしていたんだろう。けれど、大人たちがくさっていて、自分たちも楽しくなくて、それで同じように不貞腐れちゃったんじゃないかと思う。
お昼ご飯とお昼寝を挟んで、本当に、本気で遊び倒した。
「オトーサン、オトーサン」
モリーさんだ。日が落ちる少し前ぐらい。慌てたように呼びながら走ってくるモリーさんを見て、わたしたちは遊びをストップする。
「おじいちゃん、いない?」
「探してマス。見なかった?」
誰か見なかったか、子供たちに声をかける。みんな首を横に振る。
「わたしも探す」
そういうと、他の子供たちも、あっちを見てくると散っていった。わたしは兄さまたちとモリーさんと一緒に午前中に行った畑の方に行ってみた。
でも誰もいない。おじいちゃん、歩くのすっごく早かったな、そういえば。
「モリーさん、こっちいた!」
遠くの方から大声で手を振っている。
わたしたちはそちらに走り出す。村から出た先で、おじいちゃんは座りこんでいた。
「オトーサン、心配しました。村から出て、どこいく気でした?」
「作物が育たないんじゃ。あれはワームさまのお怒りに違いない。だから森の土をもらいに行こうと……………………はて、ここは?」
おじいちゃんが座り込んで立ち上がらないからだろう。
「大人呼んでくる?」
村の子がモリーさんに尋ねる。
「兄さま、今、おじいちゃん、ワームさま言った」
「ああ、言ったね」
「おじいちゃん、ワームさまのお怒りってなあに?」
「ワーム、なんだって??」
ああ、ダメだ。
「ワームさま、土地、守るカミサマです」
わたしたちはモリーさんを見た。
「ワームさまのお怒りっていうのは?」
「土地を大切にしないとカミサマ怒って、作物育たなくさせマス。そういう時は森の土を撒くんだってよく言ってマス。覚えちゃった」
なんてこと!? 困った時の対処法、ちゃんと伝えられてきたんじゃない。
「ロビ兄、父さま呼んできて」
「わかった」
「なんだ? 何がどうしたんだ?」
意地悪を言ってきた子だ。
「レアワームが大量にいるのはおかしなこと。けど、その前もレアワーム、いたり、作物育たなくなること、あった。ワームさまのお怒り、いって、そういう時、森の土を撒けって、ちゃんと伝えてきた!」
子供たちはピンとこない不思議顔だ。
「なんで森の土、いいのかは、わからない。けど、小さい村も、育たない畑近いのに、森はだいじょぶだった」
「森の土にはレアワームが嫌う何かがあるんだ」
兄さまが呟く。
「うん」
わたしも、そう思う。
ロビ兄に引っ張られて、父さまと村の人がやってきた。
わたしたちはおじいちゃんから聞いて、モリーさんに教えてもらったこと、それから小さい村の森のことも話した。
父さまが森に行くというと、数人は笑い出す。
「頭のはっきりしなくなった老人の言葉を鵜呑みにするんですか?」
「ワラにもすがりたい気持ちです。それがたとえ結果を生み出さなくても、やれることがあるなら全部やりたいですね」
言い切った! 父さま、かっこいい!
「父ちゃん、やろうよ。やってみてダメってわかったら、それでもいいじゃん」
大人たちは顔を見合わせる。
「あのよー、聞いて思い出したんだが、おれもじーちゃんから聞いたことある気がする」
「お前もか? 実はおれもばーちゃんに、森も大事にしなきゃいけねーんだって聞いた気が」
何人かがそう言い出した。
しばらく畑のいい状態が続いていたから、迷信のように記憶の隅に押しやられていたのかもしれない。半信半疑ではあるものの、いや、期待してダメだった時に傷つくのが嫌なのか、おし黙る。
「きっとダメだって想像してやめていたら何も始まらないよ」
「そうだよ、やってみようよ」
「うちの土のことなんだよ?」
子供たちの声に、大人たちは動かされ、森の土を取りに行くことになった。暗くなりそうだったので、子供は村に戻るように言われた。
村の人がおじいちゃんとモリーさんをお家へ送り、父さまを含めた何人かで森へと向かった。
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