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1章 ここがわたしの生きる場所
第12話 ボス猿
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「リーも、もふさまもどうしたの?」
戻ってこないからだろう、双子が呼びにきた。
「話、してた」
ふうんと双子は頷く。
「あれ? お水飲みにきたんじゃないの?」
お皿が汚れていないからだろう。
「もふさま、お水飲む?」
『もらおうか』
わたしはお皿をもふさまの座る椅子に置き、テーブルの上にある瓶をそーっと倒さないようにとって、浅いお皿にお水を入れた。瓶が重たくて注ぐときに盛大に瓶を揺らしたが、広いお皿だったのでこぼさずにすんだ。
もふさまはぺちゃぺちゃと音をたて、上手にお水を飲んでいる。
『これは波動の上がった水だな。聖域から持ってきたのか?』
「違うよ。井戸の水をちゃふつしたの」
『ちゃふつ?』
「しゃ、ふ、ちゅ」
なんて言いにくい言葉なんだ!
『くっ、煮沸と言ったのか。ほう、煮沸すると波動が上がるのだな面白い』
波動はわからないけれど、10分沸かし続けたお湯を飲むといいと聞いたことがある。わたしは沸騰してからゆっくり30を数えてから火を消すことにしていた。なんとなくそのタイミングがおいしいというか、体に馴染む気がしたからだ。
もふさまを抱っこして居間に戻る。椅子によじ登って気になっていたことを聞いた。
「わたし、いつ5歳?」
父さまと母さまが顔を合わせた。
「誕生日が知りたいのかい?」
「それもだけど、いつ、魔力通す、する?」
「ああ、魔法が楽しみなんだね? リディーは10月17日・光曜日の生まれだから、10月に入ったら光の曜日に祝福をしてもらえるよ」
祝福という名の魔を通してもらう儀式は誕生日月に入って、同じ曜日にやるものなのか。
「あとどれくらい?」
みんなクスクス笑っている。
「明日から10月だから、5日後。その日に教会に行こうか」
わたしは頷いた。それまでに子供たちに探ってもらう算段を立てなきゃね。
「母さま、寝て。父さま、看病。兄さまたち、ご飯とりに行こう」
願わくば、子供たちと会えるといいんだけど。
「もふさま、どうする?」
『どうするとは?』
「お家帰っちゃう?」
『お前が光魔法を使い媒体を破壊するまで、ここにいないとだろう?』
もふさまを抱きしめる。
「ありがとう!」
『友達、だからな』
わたしは大きく頷いた。
川に行ったり、森に行って、ご飯の材料をとりに行くつもりだというと一緒に行くという。
歩いていると、兄さまがもふさまに尋ねる。
「もふさまはリディーだけでなく、私たちが何を言っているかわかるんですよね?」
『わかるぞ』
「わかるって」
「なぜ、リディーはもふさまの言っていることがわかるのか、わかりますか?」
ああ、それはわたしも不思議に思ってたんだ。
『ふむ。おそらくリディアのギフトに関係するのではないかと思う』
「わたしのギフト、関係しているかもって」
なるほど、と兄さまたちと頷き合う。
兄さまはわたしたちに約束するように言った。
「リディーともふさまが話せるのは内緒にしよう」
「内緒に?」
「なんで?」
「父さまも言っていただろ、変わったことができると、評判になるかもしれないって」
「「あ」」
双子が声を揃えた。
「もふさま、今は森の主人さまというのを隠していてもいいですか?」
『我も煩わしいのは好きじゃない。それでいいぞ』
兄さまたちに伝える。
「リディーが一番気をつけないとだめだよ。約束できる?」
わたしは頷いた。
それにしても目の前を歩いていくもふさまの尻尾が可愛すぎる。小さくてもふっとい、もふもふなのだ! ふさふさで頬擦りしたくなる。
外を歩くときは兄さまと手を繋ぐ。ひとり逸れてしまったから、今日はきつく握られている。
もふさまは双子の後をとっととついていっている。
あの背中にリュックがあったら可愛いかも。羽とかつけちゃう?
「リディー、街で私たちを探る人を突き止めるのに、私たちは母さまの子供ってわかってしまうよね?」
「うん、だから、カールたちにお願いしたい」
「カールたちに?」
双子が振り返る。
「会ったばかりだよ」
「兄さま、出番」
「どういうこと?」
「兄さま、カリスマ発揮。みんな子分になる。子分、親分の言うこときく」
「かりすまって何?」
アラ兄に尋ねられる。
「うんとかっこいい、意味」
ちょっと違うけど、面倒だからいいや。
「リディー?」
兄さまが足を止めた。
「ん、なあに?」
「おやぶんとか、こぶんとか、そんな考えはよくないよ。普通にお願いすればいいことなんだから」
そっか、そうだねと兄さまたちは頷き合っている。
兄さまたち、ピュア!
でも、そうだね。ただお願いすればいいだけのことか。
わたしの薄汚れた考えを持ち込んじゃいけないね!
……と思った時もあったけれど、そうは問屋がおろさなかった。
いつもの川原に行くと、子供たちがわらわらといた。その中にはカールたちもいて、ノッポのカールとぽっちゃりのサロはわたしたちを見て、眉を下げた。
ん?
「来たよ」
「領主の子だ」
「かっこいい」
「バカ、何言ってんだ、領主んとこの子供だぞ?」
「ふわふわの犬だ」
『我は犬でない!』
もふさまがキッと子供たちを睨んだが、ちっとも怖くなく、逆に子供たちに興味を持ったみたいに見えて可愛い。
「お前たち、何しに来た?」
比較的体の大きい子が、腕を組んで意地悪げに言った。
明るい茶色の髪に、深緑色の目をしている。
「魚をとりに来たんだ」
兄さまが告げると、鼻をならした。
「ここはオレたちが魚をとるんだ。だから他のところでやってくれ」
数人がクスクス笑っている。
嫌な感じ。
「小さい子もいるし、ここ以外は流れが急だから危ないよ」
カールが口を出すと、女の子に言うなって感じで服を引っ張られている。
そういうことか。
「ここで一緒にとっちゃダメなの?」
アラ兄が尋ねると、鼻で笑った。
茶髪はここのボス猿みたいだ。みんな彼を信頼して従っているみたい。ボス猿をうかがっている。
「領主の子供が目につくところをうろつくな!」
攻撃的な口調で言われる。
「君に会うのは初めてだと思うけど。私たちが何かした?」
おお、兄さま、優しいだけじゃなく、言うときは言うんだね。
「何かしたじゃねーだろ? 領主のせいで、町がどんだけひどい目にあったと思ってんだよ!」
前領主、何したんだよ、子供にこんなこと言わせるなんて……。
戻ってこないからだろう、双子が呼びにきた。
「話、してた」
ふうんと双子は頷く。
「あれ? お水飲みにきたんじゃないの?」
お皿が汚れていないからだろう。
「もふさま、お水飲む?」
『もらおうか』
わたしはお皿をもふさまの座る椅子に置き、テーブルの上にある瓶をそーっと倒さないようにとって、浅いお皿にお水を入れた。瓶が重たくて注ぐときに盛大に瓶を揺らしたが、広いお皿だったのでこぼさずにすんだ。
もふさまはぺちゃぺちゃと音をたて、上手にお水を飲んでいる。
『これは波動の上がった水だな。聖域から持ってきたのか?』
「違うよ。井戸の水をちゃふつしたの」
『ちゃふつ?』
「しゃ、ふ、ちゅ」
なんて言いにくい言葉なんだ!
『くっ、煮沸と言ったのか。ほう、煮沸すると波動が上がるのだな面白い』
波動はわからないけれど、10分沸かし続けたお湯を飲むといいと聞いたことがある。わたしは沸騰してからゆっくり30を数えてから火を消すことにしていた。なんとなくそのタイミングがおいしいというか、体に馴染む気がしたからだ。
もふさまを抱っこして居間に戻る。椅子によじ登って気になっていたことを聞いた。
「わたし、いつ5歳?」
父さまと母さまが顔を合わせた。
「誕生日が知りたいのかい?」
「それもだけど、いつ、魔力通す、する?」
「ああ、魔法が楽しみなんだね? リディーは10月17日・光曜日の生まれだから、10月に入ったら光の曜日に祝福をしてもらえるよ」
祝福という名の魔を通してもらう儀式は誕生日月に入って、同じ曜日にやるものなのか。
「あとどれくらい?」
みんなクスクス笑っている。
「明日から10月だから、5日後。その日に教会に行こうか」
わたしは頷いた。それまでに子供たちに探ってもらう算段を立てなきゃね。
「母さま、寝て。父さま、看病。兄さまたち、ご飯とりに行こう」
願わくば、子供たちと会えるといいんだけど。
「もふさま、どうする?」
『どうするとは?』
「お家帰っちゃう?」
『お前が光魔法を使い媒体を破壊するまで、ここにいないとだろう?』
もふさまを抱きしめる。
「ありがとう!」
『友達、だからな』
わたしは大きく頷いた。
川に行ったり、森に行って、ご飯の材料をとりに行くつもりだというと一緒に行くという。
歩いていると、兄さまがもふさまに尋ねる。
「もふさまはリディーだけでなく、私たちが何を言っているかわかるんですよね?」
『わかるぞ』
「わかるって」
「なぜ、リディーはもふさまの言っていることがわかるのか、わかりますか?」
ああ、それはわたしも不思議に思ってたんだ。
『ふむ。おそらくリディアのギフトに関係するのではないかと思う』
「わたしのギフト、関係しているかもって」
なるほど、と兄さまたちと頷き合う。
兄さまはわたしたちに約束するように言った。
「リディーともふさまが話せるのは内緒にしよう」
「内緒に?」
「なんで?」
「父さまも言っていただろ、変わったことができると、評判になるかもしれないって」
「「あ」」
双子が声を揃えた。
「もふさま、今は森の主人さまというのを隠していてもいいですか?」
『我も煩わしいのは好きじゃない。それでいいぞ』
兄さまたちに伝える。
「リディーが一番気をつけないとだめだよ。約束できる?」
わたしは頷いた。
それにしても目の前を歩いていくもふさまの尻尾が可愛すぎる。小さくてもふっとい、もふもふなのだ! ふさふさで頬擦りしたくなる。
外を歩くときは兄さまと手を繋ぐ。ひとり逸れてしまったから、今日はきつく握られている。
もふさまは双子の後をとっととついていっている。
あの背中にリュックがあったら可愛いかも。羽とかつけちゃう?
「リディー、街で私たちを探る人を突き止めるのに、私たちは母さまの子供ってわかってしまうよね?」
「うん、だから、カールたちにお願いしたい」
「カールたちに?」
双子が振り返る。
「会ったばかりだよ」
「兄さま、出番」
「どういうこと?」
「兄さま、カリスマ発揮。みんな子分になる。子分、親分の言うこときく」
「かりすまって何?」
アラ兄に尋ねられる。
「うんとかっこいい、意味」
ちょっと違うけど、面倒だからいいや。
「リディー?」
兄さまが足を止めた。
「ん、なあに?」
「おやぶんとか、こぶんとか、そんな考えはよくないよ。普通にお願いすればいいことなんだから」
そっか、そうだねと兄さまたちは頷き合っている。
兄さまたち、ピュア!
でも、そうだね。ただお願いすればいいだけのことか。
わたしの薄汚れた考えを持ち込んじゃいけないね!
……と思った時もあったけれど、そうは問屋がおろさなかった。
いつもの川原に行くと、子供たちがわらわらといた。その中にはカールたちもいて、ノッポのカールとぽっちゃりのサロはわたしたちを見て、眉を下げた。
ん?
「来たよ」
「領主の子だ」
「かっこいい」
「バカ、何言ってんだ、領主んとこの子供だぞ?」
「ふわふわの犬だ」
『我は犬でない!』
もふさまがキッと子供たちを睨んだが、ちっとも怖くなく、逆に子供たちに興味を持ったみたいに見えて可愛い。
「お前たち、何しに来た?」
比較的体の大きい子が、腕を組んで意地悪げに言った。
明るい茶色の髪に、深緑色の目をしている。
「魚をとりに来たんだ」
兄さまが告げると、鼻をならした。
「ここはオレたちが魚をとるんだ。だから他のところでやってくれ」
数人がクスクス笑っている。
嫌な感じ。
「小さい子もいるし、ここ以外は流れが急だから危ないよ」
カールが口を出すと、女の子に言うなって感じで服を引っ張られている。
そういうことか。
「ここで一緒にとっちゃダメなの?」
アラ兄が尋ねると、鼻で笑った。
茶髪はここのボス猿みたいだ。みんな彼を信頼して従っているみたい。ボス猿をうかがっている。
「領主の子供が目につくところをうろつくな!」
攻撃的な口調で言われる。
「君に会うのは初めてだと思うけど。私たちが何かした?」
おお、兄さま、優しいだけじゃなく、言うときは言うんだね。
「何かしたじゃねーだろ? 領主のせいで、町がどんだけひどい目にあったと思ってんだよ!」
前領主、何したんだよ、子供にこんなこと言わせるなんて……。
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