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第三章 古代遺跡編
第五夫人
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それからこっちもね。念話、アイテムボックス、転移のブレスレットを嵌めてやった。
「凄い、何か力が湧いてくる感じがする。ありがとう、タクヤさん。タクヤさんって呼んでもいいですか?」
「カミラが呼びやすいようにでいいよ。じゃあ、皆つかまって。」
裏路地に入って一気に遺跡のルームに飛んだ。
「ここって?」
カミラは何もない空間にとんで戸惑ってるけど、亜空間領域のトレーラーハウスに入ってさらにびっくりしていた。往年のキョンキョンみたいな大きな目をクリクリしながら驚いてる。
「彩、カミラの服をお願いできる?ミミは夕食の準備お願いね。俺は先にカミラの冒険者カード作って来る。」
「えっと彩さん、ここはどこなの?」
「拓哉が作った私たちの家だよ。そしてカミラさんの新しい家になるけど。お気に入りのデザインとかあります?取り敢えず、こっちで採寸しましょう。」
「アリスも手伝うよ、お姉ちゃん。」
「では私はミミーのお手伝いを。」
コントロールルームで施設内への居住許可手続きと、冒険者カードの登録をした。気になって冒険者カード冒険者クラスの変更手続きもできるかどうかを確認したら問題なくできるみたいだ。素材をカウントすることで冒険者クラスのポイントが加算される仕組みみたいだ。なるほどそう言う感じだったのか。試しに迷宮に飛んでA級素材だけを大量に仕入れてきて処理するとA級になった。ついでに遺跡の素材残量も増えたし、もしかしたらここで素材を入れた方がいいのかもしれない。
ハウスに戻ってみると、裁縫室にみんな集まっているようだ。
「どうした?なにかあった?」
「あー、タクヤさん、あなたって凄い人だったのね。異世界から来て、テンバ国の国王で、ドラゴンスレーヤーで真の勇者。そしてここは古代遺跡の中なんですって。」
「まあ、成り行きでね。国王とかはリリアナを救うためだしな。特に国を運営するつもりはないよ。」
「わかってる。初めてタクヤさんを見たときから他とは違うって思ってたのよね。私の勘はよく当たるのよ。すごいわー。」
「まあいいや、それで服はできた?」
「一通りは作って渡したよ。服はカミラの好みを反映して作ってみたけどどうかな?」
「カミラは足が長くて綺麗だし、いいんじゃないかな。よく似合ってる。」
今来てるのは横に太ももまでスリットがチャイナドレスみたいな服だ。皆が騒いでたのはこれが可愛いから皆も作りたいって彩にお願いしてたみたいだ。
「ミミも着たいであります。きっとミミにも似合います。」
「そうだな。彩にお願いして作って貰ったらいい。って言うかみんな裁縫レベルを上げて自分で作ればいいのに。あっ、アリスは自分で作ってるんだな。」
「うんお兄ちゃん。可愛いからね。お姉ちゃんに教えてもらって縫ってるんだよ。」
「アリスも裁縫のレベル上がってるからな。そろそろ次のレベルになるんじゃないか。」
「ねえ、タクヤさん、彩に聞いたけど、本当にタクヤさんと繋がると能力が目覚めるの?」
「そうみたいだよ。もっとも身体の繋がりっているより、精神的な繋がりの方が大切みたいだけどね。」
「えっと、私もよろしくお願いします。あーでもやったことがないから下手っているか、上手くできないかもだけど。」
「カミー大丈夫だよ。たっくんに任せてたら気持ち良くなるし、とってもいいものだよ。リリーは結婚して本当に良かったって思ってるよ。こんなこと知らずに生きてきたのが勿体ないって感じ。」
「あー皆さん、夕食の準備が出来ているんでした。食事をしましょうぞ。」
その日は、三角肉を使ったステーキだった。カミラは超感激していた、この前からレアー級素材をいつも換金するだけで食べてみたいと思ってたけど食材一つに金貨を出せる訳もなく、どれくらいおいしいんだろうって思ってたらしい。
「これだけおいしいのもミミの腕があればだけどね。ミミの料理スキルは王宮の料理人のスキルを越えてるしね。」
「ミミなどまだまだですぞ。旦那様と奥様に比べたらミミの腕はお子様レベルです。」
「まあミミはまだ小さいけね。」
「お胸はアリスよりは遥かに大きいですよ。リリーよりも大きいですし。小さくないです。」
「ごめんごめん。でもそんなミミも好きだよって話だよ。」
「ミミも旦那様のこと大好きですぞ。」
「タクヤさん、ここって凄いところね。アリちゃんとミミちゃんって確か最初奴隷じゃなかった?」
「そうだよ。元々黒狼団に攫われていたところを救ったのが出会いだったからねー。奴隷解除するといろいろ問題がありそうだったから、最初は奴隷契約してたけどな。」
「そうですぞー。ミミは旦那様のメイドとなるために奴隷にして頂いたんですぞー。今はお嫁さんにして頂いてメイド嫁になりましたけど。」
「アリスはお兄ちゃんとお姉さんに助けられてよかったよ。盗賊に売られて誰かの奴隷になるか、村で巫女と言う奴隷になってたかの人生だったしぃ。いろんな所に旅をして、いろんなおいしいものを食べさせてもらえて、お風呂も毎日入ってるし。」
「お風呂?お風呂もあるの?」
「カミラはお風呂好きなの?」
「入ったことないよ。見たことあるけど。でも話しは聞いたことあるよ。大きな盥一杯に熱いお湯を入れるんでしょう?」
「ご飯も食べたし、露天風呂に行こうか。」
みんなで屋上の露天風呂に飛んだ。空には満天の星だ。ライトの魔法で照らしてるしいい感じだ。
「ここ全部お風呂?何これ凄すぎる。」
「拓哉が作ったのよ。さっきのハウスもそうだけどね。」
みんなササッとマッパになって好みのお風呂に入る。カミラもマジックボックスの使い方は練習してたみたいだ。マッパになった。綺麗な身体。俗に言う八頭身美少女だな。キョンキョンがそのままモデル体型になった感じだ。俺は彩と洗いっこしてる。カミラは石鹸を見て驚いてるようだけど、俺達が洗ってるのをみておっかなびっくり洗いだした。彩がカミラを俺の前に連れてきた。
「背中を洗って上げるから後ろを向いてね。」
そう言って丁寧に洗って上げた。ついでに前も洗って上げたけど気持ち良さそうに俺に委ねているみたいだ。
「こんなに幸せな時間を過ごす方法があるなんて、今日のことが夢じゃないかと思うわ。」
カミラがうっとりした顔をして俺の横で湯船に浸かっている。
「カミラ、あっちのお風呂は気持ちいいのよ。行きましょう。」
彩がお気に入りのジャグジー風呂にカミラを誘っていった。ジャグジー派閥でも増やすつもりなのかな。リリアナはサウナが一番のお気に入りみたいだしね。
俺は先に戻るからって断って先に寝室に戻った。
さてこれからのこと考えなくては。思わずカミラを引き取ってしまったけど、運命だったと思っておこう。勇者の件は一ヶ月もしないで動きがあるだろうな。召喚竜でも配置しておくかな。能力を弱めておけばつられて魔族大陸の奥まで入ってくれるかもしれない。大陸分断のシュミレートをしとかないとな。あとテンバ国はどうしようかな。他の国とは地理的にも離れてるし分離してもいいけどな、その方が安心かな。その辺りは彩達にも相談してみよう。
「拓哉、もう寝てるの?」
「まさか、今後のことを考えてたんだよ。」
「じゃあ、彩とカミラをあっちに連れて行ってくれないかなぁ。ゆっくり交合いたいし。」
「いいけど、一緒でいいの?」
「「うん、一緒で」」
二人を連れて亜空間領域で一週間近く愛し合ってきた。カミラはもうすっかりベテランだ。彩とのダブル攻撃とか身体の柔軟性を遺憾なく発揮した交合いとか。俺も満足した。スキルもかなり渡せた。魔法の全属性はオールLV3、体術、槍術、斧術はオールLV4になった。交合いの合間に俺が作った武器で素振りをして一気に極めた。十分に満足して戻ったら、まだ一秒しか経ってなくて初めてのカミラは時差ボケならぬ時空ボケになった。
その後アリス達も戻ってきて皆で仲良く眠った。
ベッドを大きくするか分けるかって提案したら、即答で却下された。俺の能力値が突きぬけているから俺の上に何人乗ってもへっちゃらなんだけどさ、妹3人が俺の上に乗ったまま眠っているって、外から見たら凄い絵柄だよな。彩とカミラは両方から抱きついて眠ってるし。
それから終日は迷宮での探索を続けた。ガノの迷宮は地下25階。ママツの迷宮は地下22階を狩り場にしている。カミラが入ったことで、俺達のパーティーはかなり安定している。俺とリリアナが魔法での後方支援。カミラが壁役。時折バトルアックスで一撃を与えるけど、初撃の旋風斧で一気に魔物のタゲを取る。そのお陰で彩がアタッカーに専念でき、アリスの二刀流を加えて前衛3人の動きは際立っている。ミミも中衛職として槍や魔法を使い撃ち漏らしや若干与ダメが足りずに生き残った魔物の息の根を止めて行く。
「随分よくなってるな。この階で魔法攻撃に対する連携の熟練度を高めていこうね。勇者達が動き出したら、予定通り魔物大陸に入り込んで魔族の方に刺激を与えようと思ってるからね。これが済んだら後はのんびりできるから。」
「えーのんびりしなくていいから、迷宮探索しようよ。出来れば迷宮の完全制覇をしたいし。魔族の方を多めに殲滅してもいいよ。戦いたーい。」
アリスがバトルジャンキー化してる。
「拓哉、彩ものんびりするより戦ってみたいな。魔物の数を減らしておいたら皆に役に立つんでしょう?」
彩、お前もかー。
「たっくん、リリーももっと強くなりたいなー。」
リリアナまで。お姫様じゃなかったの?
「タクヤさん。私は強くなっているんだろうか。わからない。」
いや、カミラ、もう十分強くなってるし。十分S級冒険者レベルだよ。
「ミミは旦那様のためにお食事がつくれれば問題ないです。」
おーミミお前だけが俺のオアシスだよー。
「新しいレシピのためには新しい魔物を倒さねばなりません。旦那さま次はどこへ。」
分かってたよ、ミミはぶれない子だと分かってたさ。
「おほん、のんびりと言うのは、のんびり旅をして新しい迷宮や街を巡るってことだけど。」
「「「「「行くー」」」」」
古代遺跡の素材在庫も70%を回復してるしな。魔力も常に満タンに充足してるからコントロール室のナビゲーターも最近心なしか機嫌が好さそうな気がするし、いろんなことが順調に進んでいるんだろうな、多分。
「凄い、何か力が湧いてくる感じがする。ありがとう、タクヤさん。タクヤさんって呼んでもいいですか?」
「カミラが呼びやすいようにでいいよ。じゃあ、皆つかまって。」
裏路地に入って一気に遺跡のルームに飛んだ。
「ここって?」
カミラは何もない空間にとんで戸惑ってるけど、亜空間領域のトレーラーハウスに入ってさらにびっくりしていた。往年のキョンキョンみたいな大きな目をクリクリしながら驚いてる。
「彩、カミラの服をお願いできる?ミミは夕食の準備お願いね。俺は先にカミラの冒険者カード作って来る。」
「えっと彩さん、ここはどこなの?」
「拓哉が作った私たちの家だよ。そしてカミラさんの新しい家になるけど。お気に入りのデザインとかあります?取り敢えず、こっちで採寸しましょう。」
「アリスも手伝うよ、お姉ちゃん。」
「では私はミミーのお手伝いを。」
コントロールルームで施設内への居住許可手続きと、冒険者カードの登録をした。気になって冒険者カード冒険者クラスの変更手続きもできるかどうかを確認したら問題なくできるみたいだ。素材をカウントすることで冒険者クラスのポイントが加算される仕組みみたいだ。なるほどそう言う感じだったのか。試しに迷宮に飛んでA級素材だけを大量に仕入れてきて処理するとA級になった。ついでに遺跡の素材残量も増えたし、もしかしたらここで素材を入れた方がいいのかもしれない。
ハウスに戻ってみると、裁縫室にみんな集まっているようだ。
「どうした?なにかあった?」
「あー、タクヤさん、あなたって凄い人だったのね。異世界から来て、テンバ国の国王で、ドラゴンスレーヤーで真の勇者。そしてここは古代遺跡の中なんですって。」
「まあ、成り行きでね。国王とかはリリアナを救うためだしな。特に国を運営するつもりはないよ。」
「わかってる。初めてタクヤさんを見たときから他とは違うって思ってたのよね。私の勘はよく当たるのよ。すごいわー。」
「まあいいや、それで服はできた?」
「一通りは作って渡したよ。服はカミラの好みを反映して作ってみたけどどうかな?」
「カミラは足が長くて綺麗だし、いいんじゃないかな。よく似合ってる。」
今来てるのは横に太ももまでスリットがチャイナドレスみたいな服だ。皆が騒いでたのはこれが可愛いから皆も作りたいって彩にお願いしてたみたいだ。
「ミミも着たいであります。きっとミミにも似合います。」
「そうだな。彩にお願いして作って貰ったらいい。って言うかみんな裁縫レベルを上げて自分で作ればいいのに。あっ、アリスは自分で作ってるんだな。」
「うんお兄ちゃん。可愛いからね。お姉ちゃんに教えてもらって縫ってるんだよ。」
「アリスも裁縫のレベル上がってるからな。そろそろ次のレベルになるんじゃないか。」
「ねえ、タクヤさん、彩に聞いたけど、本当にタクヤさんと繋がると能力が目覚めるの?」
「そうみたいだよ。もっとも身体の繋がりっているより、精神的な繋がりの方が大切みたいだけどね。」
「えっと、私もよろしくお願いします。あーでもやったことがないから下手っているか、上手くできないかもだけど。」
「カミー大丈夫だよ。たっくんに任せてたら気持ち良くなるし、とってもいいものだよ。リリーは結婚して本当に良かったって思ってるよ。こんなこと知らずに生きてきたのが勿体ないって感じ。」
「あー皆さん、夕食の準備が出来ているんでした。食事をしましょうぞ。」
その日は、三角肉を使ったステーキだった。カミラは超感激していた、この前からレアー級素材をいつも換金するだけで食べてみたいと思ってたけど食材一つに金貨を出せる訳もなく、どれくらいおいしいんだろうって思ってたらしい。
「これだけおいしいのもミミの腕があればだけどね。ミミの料理スキルは王宮の料理人のスキルを越えてるしね。」
「ミミなどまだまだですぞ。旦那様と奥様に比べたらミミの腕はお子様レベルです。」
「まあミミはまだ小さいけね。」
「お胸はアリスよりは遥かに大きいですよ。リリーよりも大きいですし。小さくないです。」
「ごめんごめん。でもそんなミミも好きだよって話だよ。」
「ミミも旦那様のこと大好きですぞ。」
「タクヤさん、ここって凄いところね。アリちゃんとミミちゃんって確か最初奴隷じゃなかった?」
「そうだよ。元々黒狼団に攫われていたところを救ったのが出会いだったからねー。奴隷解除するといろいろ問題がありそうだったから、最初は奴隷契約してたけどな。」
「そうですぞー。ミミは旦那様のメイドとなるために奴隷にして頂いたんですぞー。今はお嫁さんにして頂いてメイド嫁になりましたけど。」
「アリスはお兄ちゃんとお姉さんに助けられてよかったよ。盗賊に売られて誰かの奴隷になるか、村で巫女と言う奴隷になってたかの人生だったしぃ。いろんな所に旅をして、いろんなおいしいものを食べさせてもらえて、お風呂も毎日入ってるし。」
「お風呂?お風呂もあるの?」
「カミラはお風呂好きなの?」
「入ったことないよ。見たことあるけど。でも話しは聞いたことあるよ。大きな盥一杯に熱いお湯を入れるんでしょう?」
「ご飯も食べたし、露天風呂に行こうか。」
みんなで屋上の露天風呂に飛んだ。空には満天の星だ。ライトの魔法で照らしてるしいい感じだ。
「ここ全部お風呂?何これ凄すぎる。」
「拓哉が作ったのよ。さっきのハウスもそうだけどね。」
みんなササッとマッパになって好みのお風呂に入る。カミラもマジックボックスの使い方は練習してたみたいだ。マッパになった。綺麗な身体。俗に言う八頭身美少女だな。キョンキョンがそのままモデル体型になった感じだ。俺は彩と洗いっこしてる。カミラは石鹸を見て驚いてるようだけど、俺達が洗ってるのをみておっかなびっくり洗いだした。彩がカミラを俺の前に連れてきた。
「背中を洗って上げるから後ろを向いてね。」
そう言って丁寧に洗って上げた。ついでに前も洗って上げたけど気持ち良さそうに俺に委ねているみたいだ。
「こんなに幸せな時間を過ごす方法があるなんて、今日のことが夢じゃないかと思うわ。」
カミラがうっとりした顔をして俺の横で湯船に浸かっている。
「カミラ、あっちのお風呂は気持ちいいのよ。行きましょう。」
彩がお気に入りのジャグジー風呂にカミラを誘っていった。ジャグジー派閥でも増やすつもりなのかな。リリアナはサウナが一番のお気に入りみたいだしね。
俺は先に戻るからって断って先に寝室に戻った。
さてこれからのこと考えなくては。思わずカミラを引き取ってしまったけど、運命だったと思っておこう。勇者の件は一ヶ月もしないで動きがあるだろうな。召喚竜でも配置しておくかな。能力を弱めておけばつられて魔族大陸の奥まで入ってくれるかもしれない。大陸分断のシュミレートをしとかないとな。あとテンバ国はどうしようかな。他の国とは地理的にも離れてるし分離してもいいけどな、その方が安心かな。その辺りは彩達にも相談してみよう。
「拓哉、もう寝てるの?」
「まさか、今後のことを考えてたんだよ。」
「じゃあ、彩とカミラをあっちに連れて行ってくれないかなぁ。ゆっくり交合いたいし。」
「いいけど、一緒でいいの?」
「「うん、一緒で」」
二人を連れて亜空間領域で一週間近く愛し合ってきた。カミラはもうすっかりベテランだ。彩とのダブル攻撃とか身体の柔軟性を遺憾なく発揮した交合いとか。俺も満足した。スキルもかなり渡せた。魔法の全属性はオールLV3、体術、槍術、斧術はオールLV4になった。交合いの合間に俺が作った武器で素振りをして一気に極めた。十分に満足して戻ったら、まだ一秒しか経ってなくて初めてのカミラは時差ボケならぬ時空ボケになった。
その後アリス達も戻ってきて皆で仲良く眠った。
ベッドを大きくするか分けるかって提案したら、即答で却下された。俺の能力値が突きぬけているから俺の上に何人乗ってもへっちゃらなんだけどさ、妹3人が俺の上に乗ったまま眠っているって、外から見たら凄い絵柄だよな。彩とカミラは両方から抱きついて眠ってるし。
それから終日は迷宮での探索を続けた。ガノの迷宮は地下25階。ママツの迷宮は地下22階を狩り場にしている。カミラが入ったことで、俺達のパーティーはかなり安定している。俺とリリアナが魔法での後方支援。カミラが壁役。時折バトルアックスで一撃を与えるけど、初撃の旋風斧で一気に魔物のタゲを取る。そのお陰で彩がアタッカーに専念でき、アリスの二刀流を加えて前衛3人の動きは際立っている。ミミも中衛職として槍や魔法を使い撃ち漏らしや若干与ダメが足りずに生き残った魔物の息の根を止めて行く。
「随分よくなってるな。この階で魔法攻撃に対する連携の熟練度を高めていこうね。勇者達が動き出したら、予定通り魔物大陸に入り込んで魔族の方に刺激を与えようと思ってるからね。これが済んだら後はのんびりできるから。」
「えーのんびりしなくていいから、迷宮探索しようよ。出来れば迷宮の完全制覇をしたいし。魔族の方を多めに殲滅してもいいよ。戦いたーい。」
アリスがバトルジャンキー化してる。
「拓哉、彩ものんびりするより戦ってみたいな。魔物の数を減らしておいたら皆に役に立つんでしょう?」
彩、お前もかー。
「たっくん、リリーももっと強くなりたいなー。」
リリアナまで。お姫様じゃなかったの?
「タクヤさん。私は強くなっているんだろうか。わからない。」
いや、カミラ、もう十分強くなってるし。十分S級冒険者レベルだよ。
「ミミは旦那様のためにお食事がつくれれば問題ないです。」
おーミミお前だけが俺のオアシスだよー。
「新しいレシピのためには新しい魔物を倒さねばなりません。旦那さま次はどこへ。」
分かってたよ、ミミはぶれない子だと分かってたさ。
「おほん、のんびりと言うのは、のんびり旅をして新しい迷宮や街を巡るってことだけど。」
「「「「「行くー」」」」」
古代遺跡の素材在庫も70%を回復してるしな。魔力も常に満タンに充足してるからコントロール室のナビゲーターも最近心なしか機嫌が好さそうな気がするし、いろんなことが順調に進んでいるんだろうな、多分。
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