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第三章 古代遺跡編
王位継承
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遺跡でやるべきことを終えて、黒竜の谷の入り口に馬車ごと転移した。久しぶりにこの世界に戻ってきた感があるけど、この谷には入ってまだ数日しか経ってない。
「お兄ちゃん、大陸の迷宮全部行きたーい。多分、アリスは強くなってるよ。身体から力が漲って来るし。」
黒竜の谷に入る時に全種類の指輪を渡して能力値MAXにしてたはずだけどな。実感できてなかったのかな。その分緊張してたのかもしれないな。
「そうだな。一通り大陸中を回ってみるつもりだしな。迷宮にも入ってみような。」
この世界のシステムでは、魔力貯まりを作ってそこから魔物を発生させ、魔物の進化の過程を観察していたらしく、進化をより急速に進めるために作りだされたのが迷宮と言うシステムらしい。強力な魔力の核を地中に埋め込み、迷宮自体が進化する様な設計になっているとか。全ては「神」と呼ばれる生命体の気まぐれで作られたものだ。全く業腹だけど仕方ない。それを覆すことはできないしな。俺としてはこの世界をこれ以上「神」とやらの好き勝手にさせないようにするだけだな。
馬車は順調に進みテンバの街に入った。ちなみに馬は一見すると普通の馬だけどゴーレムだ。これも俺の新しい能力だ。召喚魔法を取得し、「賢者」がカンストし「ラファエル」というスキルに変わったことで、この世界の理に反しない限りいるんなことが出来るようになった。
冒険者ギルドに入って、ギルドマスターに面会を求めた。
「タクヤ殿、黒竜の谷へは行かれましたか?」
「無事にその先に進みました。残念ながら古代遺跡は見つからなかったですが。」
「な、もしや竜と戦ったのですか?」
「戦ったけど、まだまだ俺達が戦ったのより強いやつがいそうだった。それで、洞窟の中でこれを見つけたんだが。」
そう言って、マジックアイテムポーチをバッグから取り出した。
「そ、それはまさか・・・」
「恐らく、竜の討伐に敗れたやつが持っていたんだろう。このアイテムだけが残っていた。遺跡級アイテムだけあって、経年劣化などはないのだろう。」
「おー、おー。まさか、まさか。」
「それで、国王に拝謁したいのだが可能だろうか。」
「勿論でございます。すぐにご案内します。」
放心状態から復帰したギルドマスターが出ていった。
準備ができてギルマスが呼びに来て外に出ると職員総出でお見送り状態になっていた。このアイテム本当にこの国の宝だったんだねー。
俺の馬車はあらかじめ普通の馬に換えて外に止めていたので、ギルマスの馬車が先導する形で王宮へ向かった。と言っても高い城壁がある訳でもなく貴族の館って感じのお城だ。
途中で止められることもなく謁見室に通される。
すると俺達の前に、美少女が駆けよってきた。鑑定するとテンバ国女王みたいだ。
「ようこそおいで下さいました。こちらから行かねばならぬところわざわざお越し下さりありがとうございます。」
って臣下の礼みたいに片膝ついてるけどいいの?まあ他の人も全員同じようにしてるけど。
「まずは頭を上げて下さい。俺の名前はタクヤ・リュウザキ、S級冒険者です。後ろの3人は俺の妻達で全員S級冒険者です。」
「その若さでS級冒険者とは、精霊様に愛された方なのですね。」
「黒竜の谷で一体の竜と戦いましたが、その時にこれを見つけました。ご確認下さい。」
マジックアイテムポーチを手にした女王は手が震えている。自分のティアラを取り中に収め、再度取り出した。
「間違いございません。わが王国の失われた国宝、マジックアイテムポーチでございます。国を代表して最大限の感謝を。」
そう言って、先ほどより深く頭を下げ臣下の礼を取った。他の人は土下座状態で泣き出している者もいる。
「それじゃあ、よかった。無事にお渡しできてよかったです。」
「えっ、このマジックアイテムポーチをわが国にお返し頂けるのですか?」
「そのつもりですけど、何か不都合がありますか?」
「いえ、残念ながらわが国には、これに見合うだけの代金を持ち合わせておりません。」
「別に買い取って欲しい訳じゃないんだけど、冒険者ギルドのマスターにこのアイテムを探していると言う話を聞いていて、たまたま手にしただけですので。」
「遺跡級レアアイテムを対価なしでお譲り頂けると?そのような話。」
「この国の状況を俺はよく理解してないので解らないけど、あなたが代表者ですよね?」
「申し訳ございません。大変失礼しました。私は、テンバ国女王のリリアナ・フォン・テンバと申します。王族は先の原因不明の奇病により私以外は全員なくなっております。私しか王位継承権を持つ者がいなかったので、私が女王になりました。主だったものも同じ流行病でなくなったため、現在王国は各ギルドの長のお力を借りて運用しています。」
「そうでしたか。それは失礼しました。では、この国の防御はどのようになっていますか?」
「恥ずかしながら、他国から攻められましたらなすすべはございません。この我らの悲願であった国宝をお返し頂いても我らにはこれを守るだけの力はありません。」
「なるほど、複雑そうですね。ここで話しもできないからよかったら場所を変えませんか?」
そう言って、談話室のような場所に移って話をすることにした。
俺達4人は念話を使ってどうするか話し合いを続けている。3人の意見はなんとか助けてやって欲しいって感じだ。
「それでは、一旦俺が預かるってことにしてもいいですけど、それだとテンバの国に国宝が戻ったと言うことにはならないからなー。」
「タクヤ様、失礼を承知でお願いしますが、私をタクヤ様のお仲間に加えて頂けないでしょうか。私は元々王位継承権がかなり低かったために、家事など多少のことはできます。私を妻としてして頂くことで、タクヤ様にテンバ国の王位をお譲りしたいと思います。」
「いやいや、そんな簡単に王位とか継承できないでしょう?」
「元より歴史だけは古い王国ですが、黒竜の谷に近いために国が栄えることもなく、代々続いてきた国です。S級冒険者の方は国を興すことも可能です。この国の王位を継承するのに問題はございません。」
彩達3人はこの提案を受け入れるようだ。確かにな、女王て言っても自分達と同じ年頃の少女だしな。しかし4人目だけどなー。
「第一夫人の彩と言います。提案を受け入れます。ただ私たちの下になりますけどいいのですか?」
「勿論です。一番力のない私が皆さまの列に加えて頂けるならどのような形でも。」
「えっと、後ろの方々はそれでいいですか?」
「タクヤ様が承知して頂けるなら我らに異存はございません。寧ろ力ある王をお迎え出来るなら国民全員が喜ぶでしょう。」
「じゃあ、承知しました。このアイテムを狙った不埒者が現れないように俺が正式に王位につくときにアイテムのことを世界に発表したいと思います。ただし、俺は国の運営にはタッチしません。S級冒険者として旅を続けたいので。」
「タクヤ殿。タクヤ殿は竜を倒したとのことですのでSS冒険者に昇格されていると思います。後ほどギルドの方で手続きをします。」
「そうなんですね。ではよろしくお願いします。それと当面の資金はこれくらいで足りますか?あとこれは結納金という形で王宮に譲渡します。」
そう言って、白金貨と、自動仕訳で出来ていた地竜の鱗を何十枚か取りだした。全部でこれの何百倍かあるんだけど全部出したらこの部屋埋まっちゃうしね。
「こ、これは竜の鱗・・・これ一枚でこの国の年間税収を上回る価値です・・・。」
一枚でも大人と同じぐらいの大きさがあるからね。いろいろ作れるだろうね。俺達はすでにこれを使った武器と防具に換えてるけど。
その後いろんなことが起きて数日後、俺の4回目の結婚と同時に王位継承が行なわれた。国民に向けた挨拶で、マジックアイテムポーチを俺が所持していることを正式に公表し、王国の組織編成も大幅に変更させた。主な変更は冒険者ギルドの解散と冒険者達の国の兵士への組み入れ。その他、商業ギルドや武器防具ギルドも解散させ、国営組織に組み替えた。尤もこの国の場合、他国との交易はほとんどなく、ギルドの解散には特に反対はなかった。寧ろ王国の運営に参加できることで喜んだようだ。
新しい妻、リリアナのステイタスはこんな感じだった。
氏名 リリアナ・リュウザキ
年齢 15歳
性別 女性
種族 人族
職業 メイン:第四夫人、サブ: 、(女王、王女、冒険者)
クラス H
レベル 1
経験値 1/100
HP 9999/9999
MP 9999/9999
体力 20(9999)
魔力 30(9999)
筋力 20
敏捷 15
回避 10
防御 15
知恵 100
精神 80
幸運 100(999)
生活スキル カリスマLV2、料理LV1
称号 テンバ国女王
補正 タクヤの加護(能力値上昇)
はじめて繋がった時には皆と一緒で恥ずかしがってたけど、最初の痛みを感じさせた後すぐに感度を上げてあげたので一回戦が終わるころには数度達していて、二回戦目ではすっかり嵌ったようだ。ミミより嵌り方が半端ないけど、これは仕方ない。ちなみに俺にハーレム王の称号と、性技の補正がついたけど習得条件の検討は止めた。
「たっくんがこんなに凄い人とは思わなかった。リリーは幸せだよー。」
初めての露天風呂に浸かりながら、そんなことを言っている。王宮を出て俺達と暮らし始めて、リリアナも随分と砕けてきた感じだ。ちなみにアリスとミミは大きな風呂で泳いでいる。露天風呂もいろいろ改造して、いまじゃちょっとしたスパランド状態だ、ジャグジー風呂を作るのには苦労したけど上手くできた。彩のお気に入りだ。今は夕日が見える場所に作った寝そべって入れる湯船に彩とリリアナを胸に抱きながら入っている状態だ。
「拓哉は特別なんだよ。私も拓哉と同じ異世界から勇者の召喚でこの世界に来たけど、たった数ヶ月でここまで出来る人は拓哉以外にいないよ。」
「彩さんも凄いじゃないですかー。勿論、アーちゃんややミミーも凄いけど、うらやましいです。」
「リリーもすぐに能力が上がるよ。拓哉と繋がってたら大丈夫だよ。」
「うん。でもテンバ国悲願のマジックアイテムポーチより凄いアイテムを作り出せるんだからね。たっくんて本当に精霊様の生まれ変わりみたいだよ。しかもこれ念話の腕輪と同じ能力も使えるし、古代遺跡級より上だよね。精霊級とか言わなきゃいけないよね。」
「俺は精霊とかじゃないからな。たまたまこの世界の魔法をうまく操れるようになっただけだしな。」
「話しは変わるけど、リリーも戦闘を教えてもらっていいの?」
「寧ろ戦えるようになって欲しいかな。常に俺が守ってやれるとは限らないしな。テンバの国に俺がいることが分かったら、あいつらが来るかもしれないしな。」
「一応、皆には拓哉の素生を広めないように言ってあるし、そんなに早くは伝わらないんじゃない?」
「その辺りは明日ジュラムの街に行ってから確かめたらいいかな。尤も俺達に構ってるよりも魔族の方に気が向くように手を撃つから、まず大丈夫だと思うけどね。」
その後お風呂で繋がった後、寝室に戻って皆満足して眠った。大きく作ったつもりだったけどこんなに集まるとは思わなかった
「お兄ちゃん、大陸の迷宮全部行きたーい。多分、アリスは強くなってるよ。身体から力が漲って来るし。」
黒竜の谷に入る時に全種類の指輪を渡して能力値MAXにしてたはずだけどな。実感できてなかったのかな。その分緊張してたのかもしれないな。
「そうだな。一通り大陸中を回ってみるつもりだしな。迷宮にも入ってみような。」
この世界のシステムでは、魔力貯まりを作ってそこから魔物を発生させ、魔物の進化の過程を観察していたらしく、進化をより急速に進めるために作りだされたのが迷宮と言うシステムらしい。強力な魔力の核を地中に埋め込み、迷宮自体が進化する様な設計になっているとか。全ては「神」と呼ばれる生命体の気まぐれで作られたものだ。全く業腹だけど仕方ない。それを覆すことはできないしな。俺としてはこの世界をこれ以上「神」とやらの好き勝手にさせないようにするだけだな。
馬車は順調に進みテンバの街に入った。ちなみに馬は一見すると普通の馬だけどゴーレムだ。これも俺の新しい能力だ。召喚魔法を取得し、「賢者」がカンストし「ラファエル」というスキルに変わったことで、この世界の理に反しない限りいるんなことが出来るようになった。
冒険者ギルドに入って、ギルドマスターに面会を求めた。
「タクヤ殿、黒竜の谷へは行かれましたか?」
「無事にその先に進みました。残念ながら古代遺跡は見つからなかったですが。」
「な、もしや竜と戦ったのですか?」
「戦ったけど、まだまだ俺達が戦ったのより強いやつがいそうだった。それで、洞窟の中でこれを見つけたんだが。」
そう言って、マジックアイテムポーチをバッグから取り出した。
「そ、それはまさか・・・」
「恐らく、竜の討伐に敗れたやつが持っていたんだろう。このアイテムだけが残っていた。遺跡級アイテムだけあって、経年劣化などはないのだろう。」
「おー、おー。まさか、まさか。」
「それで、国王に拝謁したいのだが可能だろうか。」
「勿論でございます。すぐにご案内します。」
放心状態から復帰したギルドマスターが出ていった。
準備ができてギルマスが呼びに来て外に出ると職員総出でお見送り状態になっていた。このアイテム本当にこの国の宝だったんだねー。
俺の馬車はあらかじめ普通の馬に換えて外に止めていたので、ギルマスの馬車が先導する形で王宮へ向かった。と言っても高い城壁がある訳でもなく貴族の館って感じのお城だ。
途中で止められることもなく謁見室に通される。
すると俺達の前に、美少女が駆けよってきた。鑑定するとテンバ国女王みたいだ。
「ようこそおいで下さいました。こちらから行かねばならぬところわざわざお越し下さりありがとうございます。」
って臣下の礼みたいに片膝ついてるけどいいの?まあ他の人も全員同じようにしてるけど。
「まずは頭を上げて下さい。俺の名前はタクヤ・リュウザキ、S級冒険者です。後ろの3人は俺の妻達で全員S級冒険者です。」
「その若さでS級冒険者とは、精霊様に愛された方なのですね。」
「黒竜の谷で一体の竜と戦いましたが、その時にこれを見つけました。ご確認下さい。」
マジックアイテムポーチを手にした女王は手が震えている。自分のティアラを取り中に収め、再度取り出した。
「間違いございません。わが王国の失われた国宝、マジックアイテムポーチでございます。国を代表して最大限の感謝を。」
そう言って、先ほどより深く頭を下げ臣下の礼を取った。他の人は土下座状態で泣き出している者もいる。
「それじゃあ、よかった。無事にお渡しできてよかったです。」
「えっ、このマジックアイテムポーチをわが国にお返し頂けるのですか?」
「そのつもりですけど、何か不都合がありますか?」
「いえ、残念ながらわが国には、これに見合うだけの代金を持ち合わせておりません。」
「別に買い取って欲しい訳じゃないんだけど、冒険者ギルドのマスターにこのアイテムを探していると言う話を聞いていて、たまたま手にしただけですので。」
「遺跡級レアアイテムを対価なしでお譲り頂けると?そのような話。」
「この国の状況を俺はよく理解してないので解らないけど、あなたが代表者ですよね?」
「申し訳ございません。大変失礼しました。私は、テンバ国女王のリリアナ・フォン・テンバと申します。王族は先の原因不明の奇病により私以外は全員なくなっております。私しか王位継承権を持つ者がいなかったので、私が女王になりました。主だったものも同じ流行病でなくなったため、現在王国は各ギルドの長のお力を借りて運用しています。」
「そうでしたか。それは失礼しました。では、この国の防御はどのようになっていますか?」
「恥ずかしながら、他国から攻められましたらなすすべはございません。この我らの悲願であった国宝をお返し頂いても我らにはこれを守るだけの力はありません。」
「なるほど、複雑そうですね。ここで話しもできないからよかったら場所を変えませんか?」
そう言って、談話室のような場所に移って話をすることにした。
俺達4人は念話を使ってどうするか話し合いを続けている。3人の意見はなんとか助けてやって欲しいって感じだ。
「それでは、一旦俺が預かるってことにしてもいいですけど、それだとテンバの国に国宝が戻ったと言うことにはならないからなー。」
「タクヤ様、失礼を承知でお願いしますが、私をタクヤ様のお仲間に加えて頂けないでしょうか。私は元々王位継承権がかなり低かったために、家事など多少のことはできます。私を妻としてして頂くことで、タクヤ様にテンバ国の王位をお譲りしたいと思います。」
「いやいや、そんな簡単に王位とか継承できないでしょう?」
「元より歴史だけは古い王国ですが、黒竜の谷に近いために国が栄えることもなく、代々続いてきた国です。S級冒険者の方は国を興すことも可能です。この国の王位を継承するのに問題はございません。」
彩達3人はこの提案を受け入れるようだ。確かにな、女王て言っても自分達と同じ年頃の少女だしな。しかし4人目だけどなー。
「第一夫人の彩と言います。提案を受け入れます。ただ私たちの下になりますけどいいのですか?」
「勿論です。一番力のない私が皆さまの列に加えて頂けるならどのような形でも。」
「えっと、後ろの方々はそれでいいですか?」
「タクヤ様が承知して頂けるなら我らに異存はございません。寧ろ力ある王をお迎え出来るなら国民全員が喜ぶでしょう。」
「じゃあ、承知しました。このアイテムを狙った不埒者が現れないように俺が正式に王位につくときにアイテムのことを世界に発表したいと思います。ただし、俺は国の運営にはタッチしません。S級冒険者として旅を続けたいので。」
「タクヤ殿。タクヤ殿は竜を倒したとのことですのでSS冒険者に昇格されていると思います。後ほどギルドの方で手続きをします。」
「そうなんですね。ではよろしくお願いします。それと当面の資金はこれくらいで足りますか?あとこれは結納金という形で王宮に譲渡します。」
そう言って、白金貨と、自動仕訳で出来ていた地竜の鱗を何十枚か取りだした。全部でこれの何百倍かあるんだけど全部出したらこの部屋埋まっちゃうしね。
「こ、これは竜の鱗・・・これ一枚でこの国の年間税収を上回る価値です・・・。」
一枚でも大人と同じぐらいの大きさがあるからね。いろいろ作れるだろうね。俺達はすでにこれを使った武器と防具に換えてるけど。
その後いろんなことが起きて数日後、俺の4回目の結婚と同時に王位継承が行なわれた。国民に向けた挨拶で、マジックアイテムポーチを俺が所持していることを正式に公表し、王国の組織編成も大幅に変更させた。主な変更は冒険者ギルドの解散と冒険者達の国の兵士への組み入れ。その他、商業ギルドや武器防具ギルドも解散させ、国営組織に組み替えた。尤もこの国の場合、他国との交易はほとんどなく、ギルドの解散には特に反対はなかった。寧ろ王国の運営に参加できることで喜んだようだ。
新しい妻、リリアナのステイタスはこんな感じだった。
氏名 リリアナ・リュウザキ
年齢 15歳
性別 女性
種族 人族
職業 メイン:第四夫人、サブ: 、(女王、王女、冒険者)
クラス H
レベル 1
経験値 1/100
HP 9999/9999
MP 9999/9999
体力 20(9999)
魔力 30(9999)
筋力 20
敏捷 15
回避 10
防御 15
知恵 100
精神 80
幸運 100(999)
生活スキル カリスマLV2、料理LV1
称号 テンバ国女王
補正 タクヤの加護(能力値上昇)
はじめて繋がった時には皆と一緒で恥ずかしがってたけど、最初の痛みを感じさせた後すぐに感度を上げてあげたので一回戦が終わるころには数度達していて、二回戦目ではすっかり嵌ったようだ。ミミより嵌り方が半端ないけど、これは仕方ない。ちなみに俺にハーレム王の称号と、性技の補正がついたけど習得条件の検討は止めた。
「たっくんがこんなに凄い人とは思わなかった。リリーは幸せだよー。」
初めての露天風呂に浸かりながら、そんなことを言っている。王宮を出て俺達と暮らし始めて、リリアナも随分と砕けてきた感じだ。ちなみにアリスとミミは大きな風呂で泳いでいる。露天風呂もいろいろ改造して、いまじゃちょっとしたスパランド状態だ、ジャグジー風呂を作るのには苦労したけど上手くできた。彩のお気に入りだ。今は夕日が見える場所に作った寝そべって入れる湯船に彩とリリアナを胸に抱きながら入っている状態だ。
「拓哉は特別なんだよ。私も拓哉と同じ異世界から勇者の召喚でこの世界に来たけど、たった数ヶ月でここまで出来る人は拓哉以外にいないよ。」
「彩さんも凄いじゃないですかー。勿論、アーちゃんややミミーも凄いけど、うらやましいです。」
「リリーもすぐに能力が上がるよ。拓哉と繋がってたら大丈夫だよ。」
「うん。でもテンバ国悲願のマジックアイテムポーチより凄いアイテムを作り出せるんだからね。たっくんて本当に精霊様の生まれ変わりみたいだよ。しかもこれ念話の腕輪と同じ能力も使えるし、古代遺跡級より上だよね。精霊級とか言わなきゃいけないよね。」
「俺は精霊とかじゃないからな。たまたまこの世界の魔法をうまく操れるようになっただけだしな。」
「話しは変わるけど、リリーも戦闘を教えてもらっていいの?」
「寧ろ戦えるようになって欲しいかな。常に俺が守ってやれるとは限らないしな。テンバの国に俺がいることが分かったら、あいつらが来るかもしれないしな。」
「一応、皆には拓哉の素生を広めないように言ってあるし、そんなに早くは伝わらないんじゃない?」
「その辺りは明日ジュラムの街に行ってから確かめたらいいかな。尤も俺達に構ってるよりも魔族の方に気が向くように手を撃つから、まず大丈夫だと思うけどね。」
その後お風呂で繋がった後、寝室に戻って皆満足して眠った。大きく作ったつもりだったけどこんなに集まるとは思わなかった
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