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    ​〇会場前 
 
登 「うわ、積もってる」

琴音「さっきまで降ってたんだね」

彩歌「寒いです」

一星「ちくしょー
   入賞ならずかー
   いい線行くと思ったのに」

満月「ほんとそれよ。
   審査員見る目ないんじゃないの?」

藍 「けど、楽しかった」

彩歌「はい」

琴音「うん」

一星「まあな」

満月「やってよかったと思うわよ
   サークル長?」

眞白「ええ、なに?」

満月「なんでもない!」

藍 「ありがとうね、眞白」

眞白「そんなことないよ!
   私の方こそごめんね」

登 「サークル長!」

一星「そこは違うよなぁ?」

藍 「うん」

眞白「え、あ、そうだね。
   ありがとう、みんな」

彩歌「あ、雪」

登 「晴れてるけど?」

満月「大方
   どっから飛ばされてきたんでしょう」

藍 「でも」

琴音「キラキラしてる」

眞白「なんか蛍みたい」

藍登「冬の蛍?!」

一星「単に雪が街頭やら月の光やらが
   反射して・・・いや、これがそうか」

登 「綺麗だな」

藍 「ほんと、綺麗」

一星「あいにくと俺らの願いは
   遠に叶ってるんだけどな」

琴音「そういうものなんだよ、きっと」

眞白「そういうものか・・・」

藍 「眞白?」

眞白「ううん、来年もみんなで
   歌いたいなって思って」

一星「大丈夫だろう」

琴音「うん」

彩歌「はい」

満月「そうね」

登 「なんだよ」

眞白「そうだね」

藍 「んーそれはどうだろ?」

全員「え」

藍 「私がプロになっているかも知れない」

登 「あ、それはないなら大丈夫だ。うっ」

    登  身構える

登 「あれ?」

藍 「んー? な~に??」

登 「いや別に?」

​    琴音・彩歌 『あー』と茶化す 

登 「バカ! お前ら、違う! うっ」

藍 「なによ?」

登 「調子が狂う!!」

​    全員 にこやかに和む

彩歌「また来年も皆さんと歌いたい」

眞白「うん。願おう、冬の蛍に」

登 「ああ、そして叶えよう」

藍 「私たちの手で!」

                 FIN
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