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Calando
しおりを挟む〇公園 夜
【FI 手前】
藍 元気がない様子
登 腰掛ける
藍登「はあ」
登 「最近曇りばっかだな・・・」
藍 「・・・登はこの公園に来ると必ず空見るね」
登 「まあな。小さい頃からこの公園は
俺にとってそういう場所だから」
藍 「そういう?」
登 「空を見上げる特等席。
未だにここより見晴らしのいい場所なんて
見つかってないからな」
藍 「空好きなの?」
登 「ああ、好きだよ」
藍 「なんで?」
登 「なんで? 難しい質問だな」
藍 「そっか・・・」
登 「あーなんだ?
空見てるとさ、自分が抱えてるものとか
悩んでることとかちっぽけに思えてくるんだよ。
だから空が好き。星がキラキラしてる空なんてさ
まるで宝石を散りばめた絨毯みたいで
下ばっか見てる連中が知らない
自分だけの宝石箱だ」
藍 「ロマンチスト」
登 「うるせい」
藍 「ちっぽけか」
藍 空を見る
登 「大丈夫だよ、大丈夫」
藍 「え?」
登 「2年になってから
合唱サークルの雰囲気よくないけど。
眞白のこと分かってるよ、みんな」
藍 「そうかな?」
登 「そうだよ。
今回は珍しく半年続いてるだけで
いつもの気まぐれだって」
藍 「そうか」
登 「だから、藍。顔曇らせるなよ」
藍 「あ、うん。ごめん」
登 「違う違う、こういう時は感謝するもんだって」
藍 「あ、そうだね。ありがとう、登」
藍 くしゃみ
登 「冷えてきたし、帰るか」
藍 「うん」
登 「じゃあ、また明日」
藍 「うん、また明日」
登 上手へ捌ける
藍 「はあ。私はどしたいんだろう?」
【SE メールの着信音】
藍 「ん? 眞白。
合唱サークルのこともどうにかしないとか」
藍 メールを見る
藍 「緊急招集? 明日?!
眞白、みんなそんなに暇じゃないんだよ・・・」
藍 ケータイを仕舞う
藍 「はぁ」
藍 下手に捌ける
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