上 下
60 / 212
約束の樹の下で

約束の樹の下で 2

しおりを挟む

母が息を引き取ったのは、私が12歳の時だったわ。


その前の数ヶ月、体調がとても悪くて意識のない日も多く父はより母につきっきりで私が母に近づくことすらも許さなかった。

だから、母との会話を私はほとんど覚えていない。

記憶にある母は、いつもベットの上で寝ているか苦しそうにしているか。

そして父はといえばそんな母に付き添い、決して私の方には振り向かない背中しかその時はほとんど見ていなかった。



『うぅっ・・・うぅぅ』



母の死の悲しみを、私は家ではなく村の外れにある大きな大木の下で膝を抱えて泣いていた。

家では父が母を失った悲しみのあまりに荒れ狂っていたから、あの場所に私がいるわけにはいかなかった。


いいえ、私が絶対にいたくなかったのよ。

そんな私のそばに来たのは、やっぱり父ではなかった。



『ベル、ここにいたんだね』


私もヨハンも、背が伸び幼い頃よりだいぶ大きくなったけれどヨハンは変わらず細身で華奢だった。

そして、穏やかで優しさに溢れたその目と表情は何も変わらない。


『ヨハン、ヨハン!お母さんが!お母さんがっ!!』

『ベル!!』


ヨハンは泣き続ける私を抱きしめ、泣き止むまでずっとそばにいてくれていた。


『・・・・ありがとう、ヨハン。だいぶ落ち着いたわ』

『そっか、よかった』

『よくここだって分かったわね?』



村の外れのこの場所は、知らない人の方が多いのに。



『だってずいぶん前にお父さんに怒られたベルが、ここで泣いてたから』

『や、やだ!!あの時見てたの!?』

『ごめん、その時は声かけられなくて』



母に少しでも元気になってもらおうと、パルの実や他の果物を持って帰ったら、病気が悪化したらどうするんだ!?と、急に怒り出した父に殴られ、私はここで1人泣いていた。

あの頃から父はおかしかったのかもしれない。



『ねぇ、ベル』

『なぁに?』



その時、気持ちのいい風が顔の前に吹き私は心が晴れやかになるのを感じた。

だが、その風とともに私の顔の前に来たのはヨハンだった。


『よ、ヨハン??』


いつになく、真剣な顔になぜか心臓が早鐘を打ち出す。


『ぼく、今仕事の合間に色んな本を読んで勉強をしてるんだ』

『そうなの?それはすごいじゃない!』

『それで、もしぼくが大人になって1人で生活ができるようになったら・・・・』

『なったら?』

『ぼくと一緒に、この村を出ていかない?』

『!!??』



ニッコリと、ヨハンが眩しい笑顔を向ける。

その笑顔に太陽の光が反射して、私はあまりの眩しさに目を閉じた。


『・・・・・・・・』


閉じたまぶたの裏にヨハンと別の村や町で楽しく過ごす2人が簡単に浮かび、私の口元もすぐに笑みが浮かぶ。

朝と夕方は、2人で話しながら水を汲みにいってもいい。

ヨハンのにぎるおにぎりはおいしいから朝ごはんは交代で作って、仕事を終えてからの夜ごはんは一緒に作れたら楽しいだろうな。

そのあと、星を見ながら色んなことを話して、ただただ2人でゆっくりな時間を過ごしたい。



『いいわね。ヨハンとなら、私この村を出るわ』

『ほ、本当っ!?』

『えぇ。その代わり、家事は2人で分担よ?』

『や、やったぁぁぁ!!!』



ヨハンがこんなに嬉しそうなところを、すごく久しぶりに見た気がする。

いつも笑ってるけど、辛い時でも彼はよく笑顔でいたから。



『そしたら僕たちが大人になったらこの樹の下で待ち合わせして、一緒に村を出よう!』

『大人って、どれくらい?』

『そうだなぁ~~結婚できるくらいかな?』

『そうね。そしたら私たちが18歳になっても同じ気持ちだったら、この樹の下で待ち合わせね!』

『うん!じゃ、はい!ベル、ゆびきり!』



最初にこの『ゆびきり』をヨハンに教えてもらったのは、もっと私たちが幼い頃だったわ。



『やくそくをするときは、こうやってこゆびをぎゅってさせてゆびきりするんだ!おかあさんにおしえてもらったんだよ!』



ヨハンの母親は、ヨハンが6歳の時に病気で亡くなっていた。

彼によく似た面ざしの、優しい人だったらしい。

ヨハンが小指だけを立てて私の前に右手を差し出してきたので、私も指を真似て小指を立ててその指に近づける。



『こうやって、しっかりこゆびどうしをくっつけて』



それは、私たちにとってはいつも神聖な何かの儀式のようだった。



『『 ゆ~びき~りげんまん、う~そついたらはりせんぼんの~ます、ゆ~びきった♪』』



2人の声がぴったりと合わさりながら、小指が最後はすっと離れていく。


『そういえば、こうやってゆびきりするのなんて久しぶりね』

『そうだね。でも、今からすごく楽しみだ!』

『そうね!それまでに色々、準備しないとね』



この時の私はヨハンとの幸せな未来を心に描いて、毎日がとても幸せな気持ちだった。


いつかこの暮らしは終わると。

今だけなのだからと、そう思えばどんなことも耐えられるような気がしたのよ。







でも、ヨハンと別れて家に帰れば、辛い現実が待っている。

父は母が亡くなってから日に日に荒れていく中で仕事も全くしなくなり、その悲しみと苦しみをお酒に逃げることで紛らわしていた。

母が生きていた頃のような、主に母に向けられた優しさを感じる姿は一切なくなり、苛立ちを物に当てることも増えた。


家では父の怒鳴り声と物が割れる音が響くことが多く、私は少しでも家にいたくなかったこともあって、村中の家に何か仕事がないかお願いし少しでもいつか村を出る時のためにとお金を貯めることにしていた。


ヨハンと家を出れば、解放される。

そしてそれは、私が16歳になってからすぐのこと。




『・・・・・おい、金はどこだ?』



父が、正気でいたことなんかここ数ヶ月ろくになかった。

なのに、どこから聞きつけたのか私が仕事を増やしてお金を稼いでいることを嗅ぎつけた父は、私の部屋の数少ない棚や宝物を入れた箱も全部壊してひっくり返して、毎日少しずつ貯めたそのお金を取っていってしまった。



『父さん、そのお金は今すぐ返して!!お酒のお金はちゃんと渡したじゃないっ!?』

『うるせぇっ!!あんな金じゃ、ろくなお酒が買えねぇんだよっ!!』

『それは大事な、大事なお金なの!!』

『子どものくせに、親に逆らうんじゃねぇぇ!!』

『!!??』



父は私の顔や体をひとしきり殴り私の抵抗がなくなると、そのままお酒を買いに外へ出て行ってしまった。

母が生きていた頃も、母の病気が中々良くならないことに苛立ちを抑えきれない父から殴られたことは何度かあったが、すぐに我に返った父はその時はすまないと謝っていた。


わざとじゃないんだ!と。

だが、今はそんな父はどこかへ行ってしまった。



私は痛む体を引きずりながら、村の外れのあの場所へと歩いたわ。

2人の約束が果たされるのは、まだあと2年ほど。

18歳になればヨハンは大人として村長である父親から認められ、自分で生きる道を決めてもいいとその許しをもらえたとヨハンは話していた。

私は父に許しを得ることは最初から考えておらず、その時がくれば黙っていなくなろうと思っていた。


その場所に来ることで、私の心は救われたような気になったから。



『うぅぅ・・・ううぅ、お母さん。どうして、どうして私達をおいて死んでしまったの?グスッ!ううぅ・・・お父さんが愛してるのは、お母さんだけなのに!!』



満天の星空下で、私は泣き続けた。

泣いて泣きつかれて眠って起きたらこれは全部夢でお母さんは生きてて、お父さんも前のように優しい顔をしてる時があって。

家の仕事がきつくても、ヨハンと笑いあっている毎日が戻ってきたらいいのに。

そうして、私は本当にその場で眠ってしまった。


次に目が覚めたとき、私は知らない天井を眺めていた。




『ここは・・・?』

『ベル!気がついたんだね!』



ベットの脇にいたのは、ヨハンだった。



『ヨハン・・・・・なんで?』

『君の姿が見えないから、ずいぶん探したんだよ?あの約束の樹の下で君を見つけた時、どれだけぼくがほっとしたか!!』



ヨハンが私の体をしっかりと抱きしめる。

父に殴られた部分が少し痛んだけどそんなことがどうでもいいくらい、私は今この腕の中にいることが嬉しかった。

私の体のいたるところに包帯が巻かれていて、寝ている間に丁寧に手当をしてもらっていたことが分かる。


『ベル。君に、渡したいものがあるんだ』

『なぁに?ヨハン』

『これ』


ヨハンの手の中には、銀色の少し太めのブレスレットが2つあった。

細かな柄がかかれたそのブレスレットの裏の、ヨハンがある部分をそっと指差す。

そこには1つずつに、それぞれ私とヨハンの名前が彫られていた。

私は読み書きがあまりできないけれど、ヨハンに教えてもらって自分とヨハンの名前くらいは読めるようになった。



『ど、どうしたの?これ、すごく高かったんじゃない?!』


どう見たって、村で簡単に手に入るようなものじゃない。


『うん。旅の行商人から買ったんだけど、小さい頃からコツコツ貯めてたお金が全部なくなっちゃった!』



ニッコリとヨハンは笑うが、私の方は笑い事じゃない!

それがどれだけ苦労して貯めたお金かを、私は十分に知ってる!


『なくなっちゃったって、どうして!?』

『いいんだ。その為に、ずっと溜めてたんだから』

『・・・・・え?』



そして、『YOHAN』と書かれた銀のブレスレットを私の手首につけ、『BERU』と書かれたブレスレットをヨハンが自分の手首につける。



『ずいぶん前に、父さんの部屋にあった本で読んだんだ。村の外れのあの樹には伝説があって、お互いの名前を書いた銀色のアクセサリーを身につけて、木の下で愛を誓い合うと永遠にその2人は幸せになれるって』

『・・・・・ヨハン?』

『それを本で見つけてから、絶対にベルに銀のアクセサリーをあげよう!って、ずっと前から決めてたんだ』


ヨハンの言葉に、私の胸の熱くなり目と鼻の奥が涙でぐしゃぐしゃになっていく。



『バカ!!バカヨハン!!』

『べ、ベル??』

『私の気持ちも全然聞かないで、何勝手にこんなもの用意してんのよ!!』

『ごめん、迷惑だった?』

『バカっ!!!迷惑なわけないじゃない!!それならそうと、なんで早く言ってくれなかったの!?』



私は泣きながら、ヨハンの頭や体をポカポカとこぶしでたたく。



『ごめん、ベルをビックリさせたくて』


迷惑じゃないと聞き、ヨハンの顔に笑顔が戻る。


『それに、私の本名はベルじゃなくてイザベルよ!!書き間違えてんじゃない!!』

『あ、しまった!!』

『もう、ヨハンのバカ・・・・・大好きよ!!!』


そう告げると、イザベルはヨハンの首元に泣きながら抱きつく。

その細い背中を、ヨハンはしっかりと抱きしめ返した。



『うん。ぼくもずっと前から、ベルが好きだよ』

『ヨハン、約束・・・・絶対守ってね!!』

『うん、もちろん守る!』



そして、体をそっと離した私たちは、もう一度あの儀式をその場で繰り返した。



『『ゆ~びき~りげんまん、う~そついたらはりせんぼんの~ます、ゆびきった♪』』



そして、何度目かのゆびきりの後に、2人のくちびるが静かに合わさった。

しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

暗殺者から始まる異世界満喫生活

暇人太一
ファンタジー
異世界に転生したが、欲に目がくらんだ伯爵により嬰児取り違え計画に巻き込まれることに。 流されるままに極貧幽閉生活を過ごし、気づけば暗殺者として優秀な功績を上げていた。 しかし、暗殺者生活は急な終りを迎える。 同僚たちの裏切りによって自分が殺されるはめに。 ところが捨てる神あれば拾う神ありと言うかのように、森で助けてくれた男性の家に迎えられた。 新たな生活は異世界を満喫したい。

ファーストカット!!!異世界に旅立って動画を回します。

蒼空 結舞(あおぞら むすぶ)
BL
トップ高校生we tuberのまっつんこと軒下 祭(のきした まつり)、17歳。いつものように学校をサボってどんなネタを撮ろうかと考えてみれば、水面に浮かぶ奇妙な扉が現れた。スマホのカメラを回そうと慌てる祭に突然、扉は言葉を発して彼に問い掛ける。 『迷える子羊よ。我の如何なる問いに答えられるか。』 扉に話しかけられ呆然とする祭は何も答えられずにいる。そんな彼に追い打ちをかけるように扉はさらに言葉を発して言い放った。 『答えられぬか…。そのようなお前に試練を授けよう。…自分が如何にここに存在しているのかを。』 すると祭の身体は勝手に動き、扉を超えて進んでいけば…なんとそこは大自然が広がっていた。 カメラを回して祭ははしゃぐ。何故ならば、見たことのない生物が多く賑わっていたのだから。 しかしここで祭のスマホが故障してしまった。修理をしようにもスキルが無い祭ではあるが…そんな彼に今度は青髪の少女に話しかけられた。月のピアスをした少女にときめいて恋に堕ちてしまう祭ではあるが、彼女はスマホを見てから祭とスマホに興味を持ち彼を家に誘ったのである。 もちろん承諾をする祭ではあるがそんな彼は知らなかった…。 ドキドキしながら家で待っていると今度は青髪のチャイナ服の青年が茶を持ってきた。少女かと思って残念がる祭ではあったが彼に礼を言って茶を飲めば…今度は眠くなり気が付けばベットにいて!? 祭の異世界放浪奮闘記がここに始まる。

【完結】愛する人にはいつだって捨てられる運命だから

SKYTRICK
BL
凶悪自由人豪商攻め×苦労人猫化貧乏受け ※一言でも感想嬉しいです! 孤児のミカはヒルトマン男爵家のローレンツ子息に拾われ彼の使用人として十年を過ごしていた。ローレンツの愛を受け止め、秘密の恋人関係を結んだミカだが、十八歳の誕生日に彼に告げられる。 ——「ルイーザと腹の子をお前は殺そうとしたのか?」 ローレンツの新しい恋人であるルイーザは妊娠していた上に、彼女を毒殺しようとした罪まで着せられてしまうミカ。愛した男に裏切られ、屋敷からも追い出されてしまうミカだが、行く当てはない。 ただの人間ではなく、弱ったら黒猫に変化する体質のミカは雪の吹き荒れる冬を駆けていく。狩猟区に迷い込んだ黒猫のミカに、突然矢が放たれる。 ——あぁ、ここで死ぬんだ……。 ——『黒猫、死ぬのか?』 安堵にも似た諦念に包まれながら意識を失いかけるミカを抱いたのは、凶悪と名高い豪商のライハルトだった。 ☆3/10J庭で同人誌にしました。通販しています。

婚約者様は大変お素敵でございます

ましろ
恋愛
私シェリーが婚約したのは16の頃。相手はまだ13歳のベンジャミン様。当時の彼は、声変わりすらしていない天使の様に美しく可愛らしい少年だった。 あれから2年。天使様は素敵な男性へと成長した。彼が18歳になり学園を卒業したら結婚する。 それまで、侯爵家で花嫁修業としてお父上であるカーティス様から仕事を学びながら、嫁ぐ日を指折り数えて待っていた── 設定はゆるゆるご都合主義です。

【本編完結済】夫が亡くなって、私は義母になりました

木嶋うめ香
恋愛
政略で嫁いだ相手ピーターには恋人がいたそうです。 私達はお互いの家の利益のための結婚だと割りきっていたせいでしょうか、五年経っても子供は出来ず、でも家同士の繋がりの為結婚で離縁も出来ず、私ダニエラは、ネルツ侯爵家の嫁として今後の事を悩んでいました。 そんな時、領地に戻る途中の夫が馬車の事故で亡くなったとの知らせが届きました。 馬車に乗っていたのは夫と女性と子供で、助かったのは御者と子供だけだったそうです。 女性と子供、そうです元恋人、今は愛人という立場になった彼女です。 屋敷に連れてこられたロニーと名乗る子供は夫そっくりで、その顔を見た瞬間私は前世を思い出しました。 この世界は私が前世でやっていた乙女ゲームの世界で、私はゲームで断罪される悪役令嬢の母親だったのです。 娘と一緒に断罪され魔物に食われる最後を思い出し、なんとかバッドエンドを回避したい。 私の悪あがきが始まります。 第16回恋愛小説大賞 奨励賞頂きました。 応援して下さった皆様ありがとうございます。 本作の感想欄を開けました。 お返事等は書ける時間が取れそうにありませんが、感想頂けたら嬉しいです。

瀧華国転生譚 ~処刑エンド回避のために幼い病弱皇子を手懐けようとしたら見事失敗した~

飛鳥えん
BL
【病弱捨てられ皇子(幼少期)と中身現代サラリーマン(外見・黒い噂のある美貌の文官青年)】 (中盤からは成長後のお話になる予定) 社会人の芦屋は、何の前触れもなく購買した乙女ノベルゲーム「瀧華国寵姫譚(そうかこく ちょうきたん)~白虎の章~」の世界に取り込まれていた。そのうえ、現在の自分の身上は悪役として物語終盤に処刑される「蘇芳」その人。目の前には現在の上司であり、のちの国家反逆の咎で破滅する「江雪(こうせつ)」。 このままでは自分の命が危ないことを知った芦屋は、自分が陰湿に虐げていた後ろ盾のない第3皇子「花鶏(あとり)」を救い、何とか彼が国家反逆の旗振りとならぬよう、江雪の呪縛から守ろうとする。 しかし、今までの蘇芳の行いのせいですぐには信用してもらえない。 それでも何とか、保身のため表向きは改心した蘇芳として、花鶏に献身的に尽くしつつ機をうかがう。 やがて幼い花鶏の師として彼を養育する中で、ゲームの登場人物としてしか見てこなかった彼や周りの登場人物たちへの感情も変化していく。 花鶏もまた、頼る者がいない後宮で、過去の恨みや恐れを超えて、蘇芳への気持ちが緩やかに重く積み重なっていく。 成長するに従い、蘇芳をただ唯一の師であり家族であり味方と慕う花鶏。しかしある事件が起き「蘇芳が第3皇子に毒を常飲させていた」疑いがかけられ……? <第1部>は幼少期です。痛そうな描写に※を付けさせていただいております。 R18 サブタイトルも同様にさせていただきます。 (2024/06/15)サブタイトルを一部変更させていただきました。内容の変化はございません。 ◆『小説家になろう』ムーンライト様にも掲載中です◆  (HOTランキング女性向け21位に入れていただきました(2024/6/12)誠にありがとうございました!)

【完結】呪われ王子は生意気な騎士に仮面を外される

りゆき
BL
口の悪い生意気騎士×呪われ王子のラブロマンス! 国の騎士団副団長まで上り詰めた平民出身のディークは、なぜか辺境の地、ミルフェン城へと向かっていた。 ミルフェン城といえば、この国の第一王子が暮らす城として知られている。 なぜ第一王子ともあろうものがそのような辺境の地に住んでいるのか、その理由は誰も知らないが、世間一般的には第一王子は「変わり者」「人嫌い」「冷酷」といった噂があるため、そのような辺境の地に住んでいるのだろうと言われていた。 そんな噂のある第一王子の近衛騎士に任命されてしまったディークは不本意ながらも近衛騎士として奮闘していく。 数少ない使用人たちとひっそり生きている第一王子。 心を開かない彼にはなにやら理由があるようで……。 国の闇のせいで孤独に生きて来た王子が、口の悪い生意気な騎士に戸惑いながらも、次第に心を開いていったとき、初めて愛を知るのだが……。 切なくも真実の愛を掴み取る王道ラブロマンス! ※R18回に印を入れていないのでご注意ください。 ※こちらの作品はムーンライトノベルズにも掲載しております。 ※完結保証 ※全38×2話、ムーンさんに合わせて一話が長いので、こちらでは2分割しております。 ※毎日7話更新予定。

転生腹黒貴族の推し活

叶伴kyotomo
BL
屈強な辺境伯爵家の三男に転生した主人公は、家族大好き!推しも大好き! チート能力を自分の好きにしか使わないけど、案外努力系主人公です。 推し達の幸せの為なら、こっそりギルドにだって登録しちゃうし、嫌いな奴の婚約破棄に暗躍するし、ドラゴンだって仲間にするし、嫌な奴は叩き潰します! 一応R18ですが、それまで長いです。とてもとても長いです。やだもう長〜い。一応※を付けておきます。 そこからはどこそこ※になります。 エロは十分頑張ります。 ※男性同士の結婚が普通にあります。 ※男性の妊娠出産も普通にあります。 誤字や名前が違うぞ?とお気づきになられたら、ぜひ教えてください!

処理中です...