155 / 214
155
しおりを挟む
久方ぶりに、王都に雪が降り積もる日となった。
数日前から雪前花が咲いていたことで、雪が降るくらい寒くなるだろうことはわかっていたが、それでも寒いものは寒く、リベルテは幾重にも毛布に包まり部屋から出てこなかった。
最近まで、寒い季節であるにもかかわらず、早くから起きて活動していたリベルテを見てこなかったため、これまで通りリベルテらしさに、レッドは微笑ましく思えてしまう。
「家が暖まるまでは、しばらくかかるな……。やってもらってばかりだったから、久しぶりに俺が作るか」
いつもリベルテが楽しそうにご飯を作ってくれるため、任せてしまうことが多いが、レッドも料理が出来ないわけではない。
料理が出来ないと、数日遠出する依頼があった場合、道中の食事は干し肉などをかじるしか無くなってしまう。
数日間、ずっと保存食を食べ続けるのは、お腹が満たされるとしても、気分が滅入ってきてしまうもので、そうならないためには自分で料理できるようにならないといけないのだ。
そのため、数日も遠出する依頼は人気が無かったのだが、状態を保てる魔道具が普及することで旅の食事事情も変わるかもしれなく、多くの人たちから一日も早く、そして可能な限りの安さでの普及が望まれている。
「干し肉もまずくはないんだが、道中ずっとはなぁ……。さすがに飽きる」
昔を思い返しながら、レッドは竈の火を熾し、水を張った鍋をかざす。
「さすがに、リベルテほどの技量はないからな……。簡単なもので許してもらおう。起きてすぐ食えるものが出来てるだけありがたく思え、ってな」
カロタの皮を剥き、トン、トンと切っていく。
多少大きさがまばらであるのは、元々の技量が高くないと言うのもあるが、頭で思い描いている通りに手がまだ動ききっていないことが理由である。
レッドの体は、騒乱前に比べれば、訓練を続けてきているとは言え、まだまだ戻りきっていないのだ。
ディアの干し肉を、先ほどのカロタと同じくらいの大きさに切っていき、少しだけ余った端を口に含む。
つまみ食いは料理している者の特権である。
「お、これはなかなか塩気が強めだな」
ついでだとパタタの皮を剥いて切っていくと、お湯が沸いてくる。
カロタを先に投入して、塩と香草を用意して、ナイフを片付ける。
パタタも入れて煮立てている間に、パンの入ったバスケットをテーブルに置きに行く。
多少無駄に動き回るようにしているのは、訓練を兼ねてである。
竈に戻ってきたら干し肉を入れて、塩と香草で味を調えていく。
かなり大雑把に作っているのもあって、リベルテが作るご飯に比べれば深みは無いし、少し塩気が強目のスープとなった。
暖炉の熱がゆっくりと家中に回り始めてきたからか、動き出し始める人の音が聞こえてくる。
「……おはよう、ございます」
最初にやってきたのはタカヒロで、リベルテではなくレッドが居たことに驚いた様子をみせる。
しかし、雪が降っていることを理解して、すぐにレッドに手伝いを申し出てた。
タカヒロの方が料理が出来ることを知っているので、レッドはスープの仕上げを任せることにする。
「あ~、これはこれでいいんじゃないですか? こっから変えるって言うのも」
味身をして、考える素振りを見せたタカヒロが感想を口にしながらも、トートを取り出して、潰し始める。
何個か潰した後、それに塩と香草で味を調えて、それをスープに混ぜ合わせた。
「おぁようございますぅ~」
まだ眠そうにしながら起きてきたマイが、意識がはっきりとしていなさそうにも関わらず、流れるような動きで席につく。
何度か見たことはあるが、それでもマイの無駄のない動きを見てしまう度に、目を見張ってしまう。
普段のマイからすれば結びつかない動きで、しかもこの動作を見せるのが食事のときだけなのだ。
レッドがついタカヒロに目を向けてしまえば、タカヒロも同じような反応をしていて、レッドの方を向いていた。
二人で見合った後、苦笑を漏らしかなかった。
「んじゃ、リベルテを起こしてくる。準備頼むわ」
「はいはい。もうよそっておきますよ」
レッドは壁に手をつかずともすんなりと歩けるようになっている。
それでも、以前に比べればだいぶゆっくりとした足運びでしかなかった。
ほんの少しだけ時間がかかってリベルテの部屋の前に着くと、リベルテがちょうど戸を開けて出てくる。
若干慌てているようで、髪の毛が少し跳ねていた。
「あ、レッド。すみません。早くに起きれなくて。すぐに準備します」
レッドの横を急いで通り過ぎようとするリベルテの腕を、レッドは引き止める。
「もう準備出来ている。いつも世話になってるからな。たまにはリベルテがゆっくりする日があっていいだろ」
「……ありがとうございます」
リベルテは立ち止まってゆっくりと髪を整える。
急いでいたために整え切れなかった髪に気づいて、落ち着いたら、それが恥ずかしかったらしい。
レッドはリベルテの肩に掛かった髪を掬うようにして払う。
「行こうか」
レッドは向きを変えて、リビングへと足を進めていく。
その後をリベルテは機嫌よくついていくのだった。
二人がリビングへ入ると、すでにマイが待ちきれない様子で待っていた。
「早く席についてください。アレが待ちきれないようなので……」
タカヒロも配膳が終わっていたようで、席について申し訳無さそうにレッドたちを促す。
「待たせてしまって、ごめんなさいね」
リベルテが遅くなったことを詫びて席につくと、マイが手を合わせてすぐパンに手を伸ばした。
パンを一口かじった後、すぐにスープを一口飲んでからパンを浸す。
そして、汁を吸って柔らかくなったパンを、大きく口を開けて放り込んだ。
「んん~。トートの酸味と塩気で、朝から元気になれそうだよ」
「……何を食べても、朝ならそんな感じだよ。おまえさんは」
「でも、美味しいですよ、これ。タカヒロさんが作ったんですか?」
「いや? ほとんどレッドさんが作ってて、最後にちょっとだけ手を加えさせてもらっただけですよ」
リベルテとマイの目がレッドに向く。
旅の時にレッドが料理をしたことがあったのだが、王都に居る限りではほとんどリベルテが作っていたため、マイは信じられないとでもいう様な目を向けていた。
「たまたま俺が早かっただけだ。タカヒロが早かったら、タカヒロが作っただろうさ」
珍しいものを見た、という目を向けられるのは、そんなに気分の良いものではないし、そんな褒められるほどの料理をしたわけではないので、気恥ずかしさが勝る。
レッドは皆からの視線から逃げるように、横を向いてパンをかじりだす。
皆の顔は見えなくなったが、なんとなくリベルテたちが微笑ましそうにしているだろうことは、見ていなくても感じられた。
「しっかし、外は結構な雪だねぇ」
タカヒロの言葉に皆の目が外へ向く。
場の雰囲気に耐え切れなくなってきていたレッドは、助かったと思いながら外に目を向ける。
ここしばらく降っていなかった雪は、どんどんと降り続け、道が埋まりつつあるようだった。
「この中、城に行かなきゃいけないのがなぁ……。休みの無い仕事ってこれだから……」
タカヒロは城勤めになったことから、自由に休みを取れなくなっていた。
交代で休みを取る決まりとなっているため、外が雨だろうと雪だろうと、出仕する日なら城に行かなくてはいけないのだ。
天気が悪いからと城勤めの者が休めることは無い。
文官でも、兵士でも、庭師でも同じことである。
「こういう天気だと、城での住み込みが羨ましくなるよ」
「……タカヒロ君が帰ってくるのは、ここだからね」
「ええ。勝手に他の所へ行ってはダメですよ」
タカヒロが外の雪を見ながら憂鬱そうに漏らした言葉に、マイが睨みつけるように、リベルテが小さい子を嗜めるように口にする。
二人の言葉に、タカヒロは目を大きく開いた後、なんとも言え無さそうに笑う。
やはりもう、この四人であることにしっくりくるようになったのだな、とレッドはまだ何か言い続けている皆を見て思えていた。
なんと言う事も無い日を、改めて過ごせていることがありがたく、そして誇らしく思えた。
そしてそれを、あの子どもだった青年にもわかってほしかったと、思えてしまう。
どこの世界だろうと、苦しくない日など無いのだ。
そこでどう生きようとするか。どれだけ輪を作ろうとするのか。
それによって、楽しさや嬉しさを分かち合える日が来たとき、生きていることをありがたいと、そして良かったと思えるのではないかと思うのだ。
そしてなにより、これからも『神の玩具』と呼ばれる者たちが現れるのであれば、この日々を壊そうと考えない者であってほしいと、願わずにはいられなかった。
数日前から雪前花が咲いていたことで、雪が降るくらい寒くなるだろうことはわかっていたが、それでも寒いものは寒く、リベルテは幾重にも毛布に包まり部屋から出てこなかった。
最近まで、寒い季節であるにもかかわらず、早くから起きて活動していたリベルテを見てこなかったため、これまで通りリベルテらしさに、レッドは微笑ましく思えてしまう。
「家が暖まるまでは、しばらくかかるな……。やってもらってばかりだったから、久しぶりに俺が作るか」
いつもリベルテが楽しそうにご飯を作ってくれるため、任せてしまうことが多いが、レッドも料理が出来ないわけではない。
料理が出来ないと、数日遠出する依頼があった場合、道中の食事は干し肉などをかじるしか無くなってしまう。
数日間、ずっと保存食を食べ続けるのは、お腹が満たされるとしても、気分が滅入ってきてしまうもので、そうならないためには自分で料理できるようにならないといけないのだ。
そのため、数日も遠出する依頼は人気が無かったのだが、状態を保てる魔道具が普及することで旅の食事事情も変わるかもしれなく、多くの人たちから一日も早く、そして可能な限りの安さでの普及が望まれている。
「干し肉もまずくはないんだが、道中ずっとはなぁ……。さすがに飽きる」
昔を思い返しながら、レッドは竈の火を熾し、水を張った鍋をかざす。
「さすがに、リベルテほどの技量はないからな……。簡単なもので許してもらおう。起きてすぐ食えるものが出来てるだけありがたく思え、ってな」
カロタの皮を剥き、トン、トンと切っていく。
多少大きさがまばらであるのは、元々の技量が高くないと言うのもあるが、頭で思い描いている通りに手がまだ動ききっていないことが理由である。
レッドの体は、騒乱前に比べれば、訓練を続けてきているとは言え、まだまだ戻りきっていないのだ。
ディアの干し肉を、先ほどのカロタと同じくらいの大きさに切っていき、少しだけ余った端を口に含む。
つまみ食いは料理している者の特権である。
「お、これはなかなか塩気が強めだな」
ついでだとパタタの皮を剥いて切っていくと、お湯が沸いてくる。
カロタを先に投入して、塩と香草を用意して、ナイフを片付ける。
パタタも入れて煮立てている間に、パンの入ったバスケットをテーブルに置きに行く。
多少無駄に動き回るようにしているのは、訓練を兼ねてである。
竈に戻ってきたら干し肉を入れて、塩と香草で味を調えていく。
かなり大雑把に作っているのもあって、リベルテが作るご飯に比べれば深みは無いし、少し塩気が強目のスープとなった。
暖炉の熱がゆっくりと家中に回り始めてきたからか、動き出し始める人の音が聞こえてくる。
「……おはよう、ございます」
最初にやってきたのはタカヒロで、リベルテではなくレッドが居たことに驚いた様子をみせる。
しかし、雪が降っていることを理解して、すぐにレッドに手伝いを申し出てた。
タカヒロの方が料理が出来ることを知っているので、レッドはスープの仕上げを任せることにする。
「あ~、これはこれでいいんじゃないですか? こっから変えるって言うのも」
味身をして、考える素振りを見せたタカヒロが感想を口にしながらも、トートを取り出して、潰し始める。
何個か潰した後、それに塩と香草で味を調えて、それをスープに混ぜ合わせた。
「おぁようございますぅ~」
まだ眠そうにしながら起きてきたマイが、意識がはっきりとしていなさそうにも関わらず、流れるような動きで席につく。
何度か見たことはあるが、それでもマイの無駄のない動きを見てしまう度に、目を見張ってしまう。
普段のマイからすれば結びつかない動きで、しかもこの動作を見せるのが食事のときだけなのだ。
レッドがついタカヒロに目を向けてしまえば、タカヒロも同じような反応をしていて、レッドの方を向いていた。
二人で見合った後、苦笑を漏らしかなかった。
「んじゃ、リベルテを起こしてくる。準備頼むわ」
「はいはい。もうよそっておきますよ」
レッドは壁に手をつかずともすんなりと歩けるようになっている。
それでも、以前に比べればだいぶゆっくりとした足運びでしかなかった。
ほんの少しだけ時間がかかってリベルテの部屋の前に着くと、リベルテがちょうど戸を開けて出てくる。
若干慌てているようで、髪の毛が少し跳ねていた。
「あ、レッド。すみません。早くに起きれなくて。すぐに準備します」
レッドの横を急いで通り過ぎようとするリベルテの腕を、レッドは引き止める。
「もう準備出来ている。いつも世話になってるからな。たまにはリベルテがゆっくりする日があっていいだろ」
「……ありがとうございます」
リベルテは立ち止まってゆっくりと髪を整える。
急いでいたために整え切れなかった髪に気づいて、落ち着いたら、それが恥ずかしかったらしい。
レッドはリベルテの肩に掛かった髪を掬うようにして払う。
「行こうか」
レッドは向きを変えて、リビングへと足を進めていく。
その後をリベルテは機嫌よくついていくのだった。
二人がリビングへ入ると、すでにマイが待ちきれない様子で待っていた。
「早く席についてください。アレが待ちきれないようなので……」
タカヒロも配膳が終わっていたようで、席について申し訳無さそうにレッドたちを促す。
「待たせてしまって、ごめんなさいね」
リベルテが遅くなったことを詫びて席につくと、マイが手を合わせてすぐパンに手を伸ばした。
パンを一口かじった後、すぐにスープを一口飲んでからパンを浸す。
そして、汁を吸って柔らかくなったパンを、大きく口を開けて放り込んだ。
「んん~。トートの酸味と塩気で、朝から元気になれそうだよ」
「……何を食べても、朝ならそんな感じだよ。おまえさんは」
「でも、美味しいですよ、これ。タカヒロさんが作ったんですか?」
「いや? ほとんどレッドさんが作ってて、最後にちょっとだけ手を加えさせてもらっただけですよ」
リベルテとマイの目がレッドに向く。
旅の時にレッドが料理をしたことがあったのだが、王都に居る限りではほとんどリベルテが作っていたため、マイは信じられないとでもいう様な目を向けていた。
「たまたま俺が早かっただけだ。タカヒロが早かったら、タカヒロが作っただろうさ」
珍しいものを見た、という目を向けられるのは、そんなに気分の良いものではないし、そんな褒められるほどの料理をしたわけではないので、気恥ずかしさが勝る。
レッドは皆からの視線から逃げるように、横を向いてパンをかじりだす。
皆の顔は見えなくなったが、なんとなくリベルテたちが微笑ましそうにしているだろうことは、見ていなくても感じられた。
「しっかし、外は結構な雪だねぇ」
タカヒロの言葉に皆の目が外へ向く。
場の雰囲気に耐え切れなくなってきていたレッドは、助かったと思いながら外に目を向ける。
ここしばらく降っていなかった雪は、どんどんと降り続け、道が埋まりつつあるようだった。
「この中、城に行かなきゃいけないのがなぁ……。休みの無い仕事ってこれだから……」
タカヒロは城勤めになったことから、自由に休みを取れなくなっていた。
交代で休みを取る決まりとなっているため、外が雨だろうと雪だろうと、出仕する日なら城に行かなくてはいけないのだ。
天気が悪いからと城勤めの者が休めることは無い。
文官でも、兵士でも、庭師でも同じことである。
「こういう天気だと、城での住み込みが羨ましくなるよ」
「……タカヒロ君が帰ってくるのは、ここだからね」
「ええ。勝手に他の所へ行ってはダメですよ」
タカヒロが外の雪を見ながら憂鬱そうに漏らした言葉に、マイが睨みつけるように、リベルテが小さい子を嗜めるように口にする。
二人の言葉に、タカヒロは目を大きく開いた後、なんとも言え無さそうに笑う。
やはりもう、この四人であることにしっくりくるようになったのだな、とレッドはまだ何か言い続けている皆を見て思えていた。
なんと言う事も無い日を、改めて過ごせていることがありがたく、そして誇らしく思えた。
そしてそれを、あの子どもだった青年にもわかってほしかったと、思えてしまう。
どこの世界だろうと、苦しくない日など無いのだ。
そこでどう生きようとするか。どれだけ輪を作ろうとするのか。
それによって、楽しさや嬉しさを分かち合える日が来たとき、生きていることをありがたいと、そして良かったと思えるのではないかと思うのだ。
そしてなにより、これからも『神の玩具』と呼ばれる者たちが現れるのであれば、この日々を壊そうと考えない者であってほしいと、願わずにはいられなかった。
0
お気に入りに追加
125
あなたにおすすめの小説
転移術士の成り上がり
名無し
ファンタジー
ベテランの転移術士であるシギルは、自分のパーティーをダンジョンから地上に無事帰還させる日々に至上の喜びを得ていた。ところが、あることがきっかけでメンバーから無能の烙印を押され、脱退を迫られる形になる。それがのちに陰謀だと知ったシギルは激怒し、パーティーに対する復讐計画を練って実行に移すことになるのだった。
転生先は水神様の眷属様!?
お花見茶
ファンタジー
高校二年生の夏、私――弥生は子供をかばってトラックにはねられる。気がつくと、目の前には超絶イケメンが!!面食いの私にはたまりません!!その超絶イケメンは私がこれから行く世界の水の神様らしい。
……眷属?貴方の?そんなのYESに決まってるでしょう!!え?この子達育てるの?私が?私にしか頼めない?もう、そんなに褒めたって何も出てきませんよぉ〜♪もちろんです、きちんと育ててみせましょう!!チョロいとか言うなや。
……ところでこの子達誰ですか?え、子供!?私の!?
°·✽·°·✽·°·✽·°·✽·°·✽·°
◈不定期投稿です
◈感想送ってくれると嬉しいです
◈誤字脱字あったら教えてください
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します
潮ノ海月@書籍発売中
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる!
トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。
領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。
アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。
だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう
完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。
果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!?
これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。
思い出シーカー×5
うさおう
ファンタジー
謎の英雄達によって魔王が倒されて、平和に『なった』世界。そんな世界で彼女は目覚めた。
だが彼女には記憶がない、名前すらも思い出せなかった。気が付いた時に目の前にいたのは、ルキと名乗る一人の元気な女の子。聞けばルキにも記憶が無いらしい。そんな二人に共通していたのはもう一つ……取り外す事の出来ない、謎の黒い腕輪を身に着けていた。
彼女とルキは共に旅に出る事になる。失われた仲間と思い出を求めて。
これは、過去を無くした五人の女の子が、無くした記憶を探して世界を巡り、真実と向き合う物語です。
魔法のせいだからって許せるわけがない
ユウユウ
ファンタジー
私は魅了魔法にかけられ、婚約者を裏切って、婚約破棄を宣言してしまった。同じように魔法にかけられても婚約者を強く愛していた者は魔法に抵抗したらしい。
すべてが明るみになり、魅了がとけた私は婚約者に謝罪してやり直そうと懇願したが、彼女はけして私を許さなかった。
僕の秘密を知った自称勇者が聖剣を寄越せと言ってきたので渡してみた
黒木メイ
ファンタジー
世界に一人しかいないと言われている『勇者』。
その『勇者』は今、ワグナー王国にいるらしい。
曖昧なのには理由があった。
『勇者』だと思わしき少年、レンが頑なに「僕は勇者じゃない」と言っているからだ。
どんなに周りが勇者だと持て囃してもレンは認めようとしない。
※小説家になろうにも随時転載中。
レンはただ、ある目的のついでに人々を助けただけだと言う。
それでも皆はレンが勇者だと思っていた。
突如日本という国から彼らが転移してくるまでは。
はたして、レンは本当に勇者ではないのか……。
ざまぁあり・友情あり・謎ありな作品です。
※小説家になろう、カクヨム、ネオページにも掲載。
[完結] 邪魔をするなら潰すわよ?
シマ
ファンタジー
私はギルドが運営する治療院で働く治療師の一人、名前はルーシー。
クエストで大怪我したハンター達の治療に毎日、忙しい。そんなある日、騎士の格好をした一人の男が運び込まれた。
貴族のお偉いさんを魔物から護った騎士団の団長さんらしいけど、その場に置いていかれたの?でも、この傷は魔物にヤられたモノじゃないわよ?
魔法のある世界で亡くなった両親の代わりに兄妹を育てるルーシー。彼女は兄妹と静かに暮らしたいけど何やら回りが放ってくれない。
ルーシーが気になる団長さんに振り回されたり振り回したり。
私の生活を邪魔をするなら潰すわよ?
1月5日 誤字脱字修正 54話
★━戦闘シーンや猟奇的発言あり
流血シーンあり。
魔法・魔物あり。
ざぁま薄め。
恋愛要素あり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる