2 / 23
鼻元思案②
しおりを挟む御機嫌よう
私はハイハイが出来るようになったみたいです。
どうして、そんなことを言うのか?
何故なら、眼が覚めたとき私はハイハイをしている最中だったからです。
お陰様でおでこを怪我しました。
しかし、よく考えてください。
可笑しくないですか?
どうやら、私は本能と自我がいつも同時に目覚めるわけではないようです。
だから、こんなことが起きてしまったのです。
なのでここで
どれだけ成長したのかCheckターーイム!!
いやはや、前自我が目覚めたときは、言葉は発せず、体は起き上がらせれず、散々でした。
もうちょっと成長しているといいのですが………
まず最初に口のCheckから!
「アー、アー、アイシュ!!」
おぉーー!!
言えましたよ!!言えました!!
「アイス」って!!
これでようやく人とコミュニケーションがとれそうです!!
でも、一つ問題が!!
人が、人が来ませーん!!
とそこにドアをノックする音が!!
「クレアお嬢様、失礼いたします。」
「メリー、メリー、ひとがひとがいましぇん!!
どうして?」
私はメリーに抱きついて言いました。
必殺技 UAMEDUKAI☆
「クレアお嬢様、ご家族は只今お出かけ中でございます。
話し相手は私がいたしましょう。」
「じゃあね!!じゃあね!!」
私はここぞとばかりに質問をしました。
まず、私には知らなければいけないことがあります。
「メリー、ここは何処?」
「何処ですか………」
メリーは黙ってしまいました。
多分、子供になんと言えば伝わるのか考えているのでしょう。
「ここはクリアランスとよばれる世界です。
まず、魔法、不思議な能力のことですけども、があります。」
そう言うと、メリーさんは指先に火を灯らせて私に見せてくれました。
本当に魔法なのです。
手品ではないのです!!
「また、魔族、化け物達が蔓延っています。
幸いなことにセーフポイントと呼ばれる魔族が入ってこない場所があるので人間は生きていくことができますが………」
そう言うと、メリーさんはまた黙ってしまいました。
でも、今度は私をじっと見つめていました。
「クレアお嬢様、約束してください。
絶対にお一人で外にはお出にならないと。
セーフポイントは絶対に安全ではございません。
神級以上の魔族にセーフポイントは関係ございません。
だから、クレアお嬢様、絶対にお一人で外にはお出にならないでください!!」
メリーさんはそう言うと
「すいません、失礼します」
と言って私の部屋をでました。
メリーさん、何だか悲しそうでした。
まぁ、追々分かってくるでしょう。
ですが、魔族ですか。
ここは、地球とは違って常に命の危険が伴う世界のようです。
◇ ◇ ◇
それから、私の家族が帰ってくるまでの数日間、私は
メリーさんにたくさんの質問をぶつけていました。
それで分かったことを纏めるとこんな感じになりました。
・魔法が存在し、魔族が存在するということ
・世界はクリアランスと呼ばれていること
・魔族が住む「暗黒大陸」、人族が住む「スイール大陸」、「クーリエ大陸」の3つの大陸を持つこと
・スイール大陸には4つの、クーリエ大陸には5つの国家が存在している
・私が居るのはクーリエ大陸にある最大の国家、聖クレリエント帝国
・そして私は、その帝国の零細貴族の長女
なんかファンタジーですよね!!
私のワクワクファンタジーライフはここから始まるのです!!
しかし、私(私の自我)はまだ家族にあったことないのですが、何処にいんねーん!!
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
病気になって芸能界から消えたアイドル。退院し、復学先の高校には昔の仕事仲間が居たけれど、彼女は俺だと気付かない
月島日向
ライト文芸
俺、日生遼、本名、竹中祐は2年前に病に倒れた。
人気絶頂だった『Cherry’s』のリーダーをやめた。
2年間の闘病生活に一区切りし、久しぶりに高校に通うことになった。けど、誰も俺の事を元アイドルだとは思わない。薬で細くなった手足。そんな細身の体にアンバランスなムーンフェイス(薬の副作用で顔だけが大きくなる事)
。
誰も俺に気付いてはくれない。そう。
2年間、連絡をくれ続け、俺が無視してきた彼女さえも。
もう、全部どうでもよく感じた。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
【取り下げ予定】愛されない妃ですので。
ごろごろみかん。
恋愛
王妃になんて、望んでなったわけではない。
国王夫妻のリュシアンとミレーゼの関係は冷えきっていた。
「僕はきみを愛していない」
はっきりそう告げた彼は、ミレーゼ以外の女性を抱き、愛を囁いた。
『お飾り王妃』の名を戴くミレーゼだが、ある日彼女は側妃たちの諍いに巻き込まれ、命を落としてしまう。
(ああ、私の人生ってなんだったんだろう──?)
そう思って人生に終止符を打ったミレーゼだったが、気がつくと結婚前に戻っていた。
しかも、別の人間になっている?
なぜか見知らぬ伯爵令嬢になってしまったミレーゼだが、彼女は決意する。新たな人生、今度はリュシアンに関わることなく、平凡で優しい幸せを掴もう、と。
*年齢制限を18→15に変更しました。
断る――――前にもそう言ったはずだ
鈴宮(すずみや)
恋愛
「寝室を分けませんか?」
結婚して三年。王太子エルネストと妃モニカの間にはまだ子供が居ない。
周囲からは『そろそろ側妃を』という声が上がっているものの、彼はモニカと寝室を分けることを拒んでいる。
けれど、エルネストはいつだって、モニカにだけ冷たかった。
他の人々に向けられる優しい言葉、笑顔が彼女に向けられることない。
(わたくし以外の女性が妃ならば、エルネスト様はもっと幸せだろうに……)
そんな時、侍女のコゼットが『エルネストから想いを寄せられている』ことをモニカに打ち明ける。
ようやく側妃を娶る気になったのか――――エルネストがコゼットと過ごせるよう、私室で休むことにしたモニカ。
そんな彼女の元に、護衛騎士であるヴィクトルがやってきて――――?
アルバートの屈辱
プラネットプラント
恋愛
妻の姉に恋をして妻を蔑ろにするアルバートとそんな夫を愛するのを諦めてしまった妻の話。
『詰んでる不憫系悪役令嬢はチャラ男騎士として生活しています』の10年ほど前の話ですが、ほぼ無関係なので単体で読めます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる