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※逃亡其の二:前編
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次に目覚めると、ベットに彼の姿はなくなっていた。
体を起こしてみると、下半身から激しい痛みが襲う。
腹部を押さえながらも、ゆっくりと体を持ち上げてみる。
すると窓の外には、いつもより高い位置に太陽が昇っていた。
もうこんな時間……。
急いで立ち上がろうとすると、また下半身にひどい痛みが走る。
あまりの痛さに下半身へ目を向けてみると、シーツが血で汚れていた。
あぁ……あれは夢じゃなかったのね……。
私はその場で蹲ると、ポロポロと溢れ出る涙を必死に拭っていった。
そうして一度体をつなげた彼は、毎晩部屋にやってきては私を抱くようになった。
執拗な愛を囁き、身体に快楽を覚え込ませていく。
どんなに抵抗しても、どんなに抗ってみせても……彼は私に笑顔を向け深く深く愛していく。
そんな彼に恐怖感が日に日に増していった。
こんな生活はもう……いや……。
過激になっていく日々に、我慢の限界を越えた私は、また逃げる方法を模索し始めた。
窓を開き外を覗き込むと、地上には男か女かもわからにような小さい人影が見える。
高すぎる……。
やっぱり窓から逃げるのは無理そうね。
なら逃げ道は……あの扉しかない。
私は廊下へと続く扉へ視線を向け、恐る恐る扉へと近づいてみる。
誰もいない部屋で深く息を吸い込むと、思いきって扉をゆっくりと押してみた。
すると護衛騎士が飛び出してくると予測し、目を瞑り体を強張らせてるが……護衛騎士は現れない。
恐々と震える瞼を持ち上げながらに、廊下を覗き込んでみると、そこに居るはずの騎士の姿が消えていた。
これはっ、神様くれたチャンスだわ!!!
逃げられる!!!
私はドレスの裾を持ち上げそると、廊下へ飛び出し、そのままに走り抜ける。
靴を脱ぎ捨て、悲鳴を上げる足を無理に動かしながらひたすら駆けて行った。
はぁ、はぁ、……っっ、はぁっ。
あの角を曲がれば……階段があるはず……。
早く、早く……もっと早く……動いて……っっ。
ようやく到着したその角を曲がろうとした瞬間に、突然後方から誰かに腕を強く捕まれた。
前のめりに転びそうになった私の体を、誰かの腕が優しく抱きとめる。
背中に厚い胸板を感じる中、よく知る香水の匂いが鼻をかすめた。
あぁ……、見つかってしまった……。
「ふふふ、捕まえた」
耳元でそう囁くと私を持ち上げ、彼は私が走ってきた道を戻っていく。
彼の不気味な雰囲気に、私の本能が抵抗するな!と叫んでいた。
私は大人しく彼の首に手を回すと、俯き加減で唇を強く噛んだ。
部屋へ連れ戻されると、彼は私をベッドへ運び、優しくおろす。
ふと彼の手を見ると、どこから取り出したのであろうか……ロープが握りしめていた。
「まったく……どうして逃げ出すのかな?そんな悪い子には、きついお仕置きが必要だね」
微笑み浮かべた彼は、私を押さえ付けベッドへと縫い付ける。
強い力と彼の怒りを感じ、恐怖で体が震え始めた。
彼は私の手首をロープで縛り、ベットのサイドへと固定すると、服を剥ぎ取っていく。
そんな中、私は必死に体を隠そうと、自由に動く足を丸めた。
怯える私の前に、彼は液体の入ったビンのような物を持ち上げると、丸めている足へ液体を落としていく。
ポタッ、ポタッと落ちてくる液体に、ビクッと体が反応すると益々体が強張った。
彼はそんな様子の私を微笑みを浮かべたまま見つめると、冷たい液体を太もも、お腹へ、胸の敏感なところへと垂らしていった。
「あんっ、あぁっ、やぁんっ」
冷たかった液体が触れた場所が、次第に熱く火照り始める。
「やぁ、なにこれ……いやっ、体が熱い……、やめてぇ」
必死に叫んでみるも、彼はビンを傾けたままだ。
そうして液体が空になった事を確認すると、ビンの先を私の股へと押し当て、グリグリと挿入していく。
ビンの縁に愛蜜が流れ込むと、ゾクゾクとした感覚が全身を襲っていった。
「あぁぁぁぁっ、やんっ、あぁ、あんっ」
「もうグチョグチョだね。……これは媚薬だよ。体が熱くなってくるでしょ?ほら、見て、押し当てたビンにこんなにも君の愛蜜が溜まってる」
彼はビンを引き抜き私へと見せつける。
体が熱い……、頭がクラクラする……。
助けて、、体が疼いておかしくなりそう……。
「さて、お仕置きの時間だ」
彼はそう言い放つと、あらわになった私の肌へ液体を執拗に塗りこんでいった。
体を起こしてみると、下半身から激しい痛みが襲う。
腹部を押さえながらも、ゆっくりと体を持ち上げてみる。
すると窓の外には、いつもより高い位置に太陽が昇っていた。
もうこんな時間……。
急いで立ち上がろうとすると、また下半身にひどい痛みが走る。
あまりの痛さに下半身へ目を向けてみると、シーツが血で汚れていた。
あぁ……あれは夢じゃなかったのね……。
私はその場で蹲ると、ポロポロと溢れ出る涙を必死に拭っていった。
そうして一度体をつなげた彼は、毎晩部屋にやってきては私を抱くようになった。
執拗な愛を囁き、身体に快楽を覚え込ませていく。
どんなに抵抗しても、どんなに抗ってみせても……彼は私に笑顔を向け深く深く愛していく。
そんな彼に恐怖感が日に日に増していった。
こんな生活はもう……いや……。
過激になっていく日々に、我慢の限界を越えた私は、また逃げる方法を模索し始めた。
窓を開き外を覗き込むと、地上には男か女かもわからにような小さい人影が見える。
高すぎる……。
やっぱり窓から逃げるのは無理そうね。
なら逃げ道は……あの扉しかない。
私は廊下へと続く扉へ視線を向け、恐る恐る扉へと近づいてみる。
誰もいない部屋で深く息を吸い込むと、思いきって扉をゆっくりと押してみた。
すると護衛騎士が飛び出してくると予測し、目を瞑り体を強張らせてるが……護衛騎士は現れない。
恐々と震える瞼を持ち上げながらに、廊下を覗き込んでみると、そこに居るはずの騎士の姿が消えていた。
これはっ、神様くれたチャンスだわ!!!
逃げられる!!!
私はドレスの裾を持ち上げそると、廊下へ飛び出し、そのままに走り抜ける。
靴を脱ぎ捨て、悲鳴を上げる足を無理に動かしながらひたすら駆けて行った。
はぁ、はぁ、……っっ、はぁっ。
あの角を曲がれば……階段があるはず……。
早く、早く……もっと早く……動いて……っっ。
ようやく到着したその角を曲がろうとした瞬間に、突然後方から誰かに腕を強く捕まれた。
前のめりに転びそうになった私の体を、誰かの腕が優しく抱きとめる。
背中に厚い胸板を感じる中、よく知る香水の匂いが鼻をかすめた。
あぁ……、見つかってしまった……。
「ふふふ、捕まえた」
耳元でそう囁くと私を持ち上げ、彼は私が走ってきた道を戻っていく。
彼の不気味な雰囲気に、私の本能が抵抗するな!と叫んでいた。
私は大人しく彼の首に手を回すと、俯き加減で唇を強く噛んだ。
部屋へ連れ戻されると、彼は私をベッドへ運び、優しくおろす。
ふと彼の手を見ると、どこから取り出したのであろうか……ロープが握りしめていた。
「まったく……どうして逃げ出すのかな?そんな悪い子には、きついお仕置きが必要だね」
微笑み浮かべた彼は、私を押さえ付けベッドへと縫い付ける。
強い力と彼の怒りを感じ、恐怖で体が震え始めた。
彼は私の手首をロープで縛り、ベットのサイドへと固定すると、服を剥ぎ取っていく。
そんな中、私は必死に体を隠そうと、自由に動く足を丸めた。
怯える私の前に、彼は液体の入ったビンのような物を持ち上げると、丸めている足へ液体を落としていく。
ポタッ、ポタッと落ちてくる液体に、ビクッと体が反応すると益々体が強張った。
彼はそんな様子の私を微笑みを浮かべたまま見つめると、冷たい液体を太もも、お腹へ、胸の敏感なところへと垂らしていった。
「あんっ、あぁっ、やぁんっ」
冷たかった液体が触れた場所が、次第に熱く火照り始める。
「やぁ、なにこれ……いやっ、体が熱い……、やめてぇ」
必死に叫んでみるも、彼はビンを傾けたままだ。
そうして液体が空になった事を確認すると、ビンの先を私の股へと押し当て、グリグリと挿入していく。
ビンの縁に愛蜜が流れ込むと、ゾクゾクとした感覚が全身を襲っていった。
「あぁぁぁぁっ、やんっ、あぁ、あんっ」
「もうグチョグチョだね。……これは媚薬だよ。体が熱くなってくるでしょ?ほら、見て、押し当てたビンにこんなにも君の愛蜜が溜まってる」
彼はビンを引き抜き私へと見せつける。
体が熱い……、頭がクラクラする……。
助けて、、体が疼いておかしくなりそう……。
「さて、お仕置きの時間だ」
彼はそう言い放つと、あらわになった私の肌へ液体を執拗に塗りこんでいった。
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