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3怒り
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これが始まりだった。
最初はよくわかっていなかった。
翌朝目覚めたら彼はいつも通りで……何もなかったみたいに接してくる。
だけど下半身の痛みが夢ではないことを証明していた。
私は戸惑いながらも昨日の話を彼に振り、どうして女の私が学園にいるのかを説明する。
言わないでほしいと念押ししてみると、彼は快く協力してくれると言ってくれた。
公爵家セスが味方になってくれるなんて、これほど心強いことはない。
けれどその対価は私の体。
彼が求めたらすぐに差し出さなければいけない。
絶対服従、拒否は許されない、けれどこれさえ守ればいいのだと安易に考えていた。
元より好きな人なんていないし、セスは良い人で尊敬できる。
知らない人に抱かれるよりはずっといい。
今まで面倒だからだと令息を避けていたけれど、体の関係のみだからあと腐れもないはず。
女嫌いの彼がどうして私を求めるのかはわからない。
だけど弟や友人から聞いた話、お年頃になると我慢できなくなってくるのだとか……。
だから手軽で利用でそうな私が選ばれたのかな。
まぁ、女だとバレなければこの関係もばれない。
だから令嬢たちのやっかみを受けることもない。
それによくわからないけれど相性がいいのだろう……彼に触れらるととても気持ちよくて割り切れば問題ない、そう安易に考えていた。
セスは本当に今まで通りで、何もなかったみたいに友人として話す。
その方が私も有難くて、だけど最初はなかなか普通にできなかった。
だけど私も彼にあわせるように平常心を保とうとした。
時折何気なく触れる彼の手に反応していることがバレないように……必死だった。
最初の頃は寮へ戻ると彼のベッドで体を拓かれる。
服を脱がされ胸元の突起を摘ままれると、あっという間に硬くなった。
深いキスに翻弄され何も考えなくなっていく。
痛みはなくなり、次第に快楽が支配していった。
だけど校内や日常では普通に接していた彼がある日変わった。
私が他の令息と寮へ戻った日の事。
彼は怒った様子で私をベッドへ引きずり込み押し倒すと、私のネクタイを外し手首を縛り拘束した。
シャツのボタンが外され唇が触れると、チクッと小さな痛みを感じる。
視線を下ろし見てみると、そこには真っ赤な花びらが散っていた。
これってもしかして……ッッ
「セス……ッッ、ダメッ、痕をつけないで、あぁん」
必死に身をよじらせるが、手首を縛られ上手く動けない。
赤い花びらがいくつも散っていく中、セスは股の間へ手を伸ばすと、溢れた愛蜜を指先でかき混ぜる。
「どうして嫌なんだい?こっちは嫌だと思っていないようだけど」
セスはわからせるように、愛蜜をグチュグチュかき混ぜ音を出した。
股の突起を指先でつまむと、私を詰るように責め立て始める。
いつもの彼ではない、苛立っているのがわかる。
だけどどうして苛立っているのか皆目見当もつかない。
今日の朝は普通だった。
いつも通り一緒に登校して授業を受けて……何もなかったはず。
「ああああぁん、ふぅん、それッ、あぁぁん、つよぃッッ、セス、はぁ、ぃやぁ、どうして……ッッあぁん、怒ってるの?……ッッ」
虚ろな視界で彼を見つめると、瞳に怒りが浮かんでいた。
「怒ってなんていないよ。ただ気に食わないだけ……」
セスは光の無い瞳を浮かべぼそりと呟くと、ズボンを下ろし蜜壺へ竿を一気に突き上げた。
「あぁぁぁん、まだダメッ、そんなッッ、あぁぁぁぁん、うぅぅん、あぁあっぁん、あぁあああああ」
何が気に入らなかったのか、問いかけたいがそんな余裕はない。
股の突起を強く刺激しながらピストンが始まると、喘ぎ声が響き渡る。
そのまま何度も絶頂すると、気を失うまで抱きつぶされたのだった。
最初はよくわかっていなかった。
翌朝目覚めたら彼はいつも通りで……何もなかったみたいに接してくる。
だけど下半身の痛みが夢ではないことを証明していた。
私は戸惑いながらも昨日の話を彼に振り、どうして女の私が学園にいるのかを説明する。
言わないでほしいと念押ししてみると、彼は快く協力してくれると言ってくれた。
公爵家セスが味方になってくれるなんて、これほど心強いことはない。
けれどその対価は私の体。
彼が求めたらすぐに差し出さなければいけない。
絶対服従、拒否は許されない、けれどこれさえ守ればいいのだと安易に考えていた。
元より好きな人なんていないし、セスは良い人で尊敬できる。
知らない人に抱かれるよりはずっといい。
今まで面倒だからだと令息を避けていたけれど、体の関係のみだからあと腐れもないはず。
女嫌いの彼がどうして私を求めるのかはわからない。
だけど弟や友人から聞いた話、お年頃になると我慢できなくなってくるのだとか……。
だから手軽で利用でそうな私が選ばれたのかな。
まぁ、女だとバレなければこの関係もばれない。
だから令嬢たちのやっかみを受けることもない。
それによくわからないけれど相性がいいのだろう……彼に触れらるととても気持ちよくて割り切れば問題ない、そう安易に考えていた。
セスは本当に今まで通りで、何もなかったみたいに友人として話す。
その方が私も有難くて、だけど最初はなかなか普通にできなかった。
だけど私も彼にあわせるように平常心を保とうとした。
時折何気なく触れる彼の手に反応していることがバレないように……必死だった。
最初の頃は寮へ戻ると彼のベッドで体を拓かれる。
服を脱がされ胸元の突起を摘ままれると、あっという間に硬くなった。
深いキスに翻弄され何も考えなくなっていく。
痛みはなくなり、次第に快楽が支配していった。
だけど校内や日常では普通に接していた彼がある日変わった。
私が他の令息と寮へ戻った日の事。
彼は怒った様子で私をベッドへ引きずり込み押し倒すと、私のネクタイを外し手首を縛り拘束した。
シャツのボタンが外され唇が触れると、チクッと小さな痛みを感じる。
視線を下ろし見てみると、そこには真っ赤な花びらが散っていた。
これってもしかして……ッッ
「セス……ッッ、ダメッ、痕をつけないで、あぁん」
必死に身をよじらせるが、手首を縛られ上手く動けない。
赤い花びらがいくつも散っていく中、セスは股の間へ手を伸ばすと、溢れた愛蜜を指先でかき混ぜる。
「どうして嫌なんだい?こっちは嫌だと思っていないようだけど」
セスはわからせるように、愛蜜をグチュグチュかき混ぜ音を出した。
股の突起を指先でつまむと、私を詰るように責め立て始める。
いつもの彼ではない、苛立っているのがわかる。
だけどどうして苛立っているのか皆目見当もつかない。
今日の朝は普通だった。
いつも通り一緒に登校して授業を受けて……何もなかったはず。
「ああああぁん、ふぅん、それッ、あぁぁん、つよぃッッ、セス、はぁ、ぃやぁ、どうして……ッッあぁん、怒ってるの?……ッッ」
虚ろな視界で彼を見つめると、瞳に怒りが浮かんでいた。
「怒ってなんていないよ。ただ気に食わないだけ……」
セスは光の無い瞳を浮かべぼそりと呟くと、ズボンを下ろし蜜壺へ竿を一気に突き上げた。
「あぁぁぁん、まだダメッ、そんなッッ、あぁぁぁぁん、うぅぅん、あぁあっぁん、あぁあああああ」
何が気に入らなかったのか、問いかけたいがそんな余裕はない。
股の突起を強く刺激しながらピストンが始まると、喘ぎ声が響き渡る。
そのまま何度も絶頂すると、気を失うまで抱きつぶされたのだった。
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